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2008年09月07日(日) 日本代表、苦難の旅の始まり

アウエーのバーレーン戦で3−2の勝利。初戦から勝点3を得たのだから喜びたいところだけれど、とてもそんな気になれない――というのが、日本代表サポーターの偽らざる感想ではないか。

原因はわからないが、いつもより躍動感のないバーレーン代表。最終予選の初戦ということで、バーレーン代表にも固さがあったのもしれない。過酷な気候を味方につけるため、前半は日本にボールを持たせ、後半勝負というゲームプランで臨んだのかもしれない。そんなバーレーンのプランを砕くように、中村俊のフリーキックが決まった。この得点で、バーレーンのペースは狂った。さらに、田中達の速い動きはバーレーンにとって想定外だった可能性もあり、バーレーンの大型CBが田中達の動きを追いきれなかったことで、バーレーンDFが混乱したことも考えられる。

そんなこんなで、87分間、日本はほぼ完璧にゲームを支配し、3−0の圧勝でバーレーンを去るはずだった。ところが、岡田の選手交代が日本圧勝の試合をぶちこわした。岡田は、26分松井→中村憲、33分玉田→佐藤、42分長谷部→今野の交代を敢行した。交代の中村憲がミドルシュートを決めたのだから、岡田の交代は成功したように見えた。

ところが、21分に退場者を出して1人少なくなったバーレーンの逆襲が42分長谷部→今野の最後の交代から始まったことは皮肉というほかない。43分のバーレーンの得点は、右SBの内田がマークを外したことに起因する。内田は疲労のため、戻れなかったのだ。右SB内田は岡田が発掘した若手だけれど、やはり、90分は無理だった。さらに、ボランチの交代が最終ラインのバランスを崩し、闘莉王のオーンゴールを誘った可能性もある。

相手に退場者が出て、40分に3点目が入り、日本代表に油断があったとは言えるかもしれないがしかし、ベンチも含めて、90分間、勝ちゲームを管理できない事実が、日本代表の現状をよく表している。最終予選、日本代表の苦難の道がこれからも先も続くことだろう。


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