Sports Enthusiast_1

2008年09月05日(金) 最終予選が始まる

いよいよW杯アジア最終予選初戦のバーレーン戦だ。初戦、アウエー、相性の良くない相手・・・と、日本代表には厳しい条件が揃っている。先日のウルグアイとの親善試合では、予想外に厳しくきたウルグアイに手も足も出ずに完敗し、日本の弱さを公開してしまった。

このコラムで何度も同じことばかり書いているので、自分でもいい加減いやになっているのだが、岡田ジャパンに期待するものは何もない。岡田のやり方は、ジーコと同じで、海外組に「おまかせ」という方針のようだ。中村俊が何かをしてくれる、稲本がなんとか・・・というばかりで、就任して後、チームのスタイル、規律、戦略、戦術の蓄積はゼロであった。つまり、時間ばかりを浪費したというわけだ。

海外組を含めて、力のある選手を代表に呼ぶことに誤りがあるはずがない。ジーコの場合もそうだったけれど、海外組を集めれば強いチームができるというわけではない。個々がバラバラならば、結束力のある規律をもった相手に負けるのがサッカーなのだ。

ジーコは、日韓大会でベスト16を果たしたトルシエジャパンの遺産を相続し、それを使い果たした結果としてアジア予選通過を手にし、本大会グループリーグ敗退(0勝2敗1分の勝点1)という結果を出した。その後を受けたオシムは遺産ゼロからのスタートであったが、貧しいながらも強い日本をつくろうと努力した末に病に倒れた。そして、その後を受けた岡田は、オシムの残したほんの僅かな蓄えも使い果たした――というよりも、僅かな蓄えさえもドブに流した。

日韓大会の遺産はジーコが散在しゼロに戻し、岡田が負債を負って、4年間でマイナスにまで落ち込み、今日に至っている。そんな状況において、着実に力をつけてきたアジア各国に勝てるわけがない。中東勢は、有り余るオイルマネーを使って選手を輸入し、アフリカ、南米、中東の混合チームを作り上げつつ、東欧、西欧の指導者の首をとっかえひっかえの奇策で、代表強化を図っている。

日本が予選リーグをすんなり通過するためには、難敵オーストラリアを別格とみて、中東2カ国に勝ち越すことが条件となる。

筆者の予想では、初戦のバーレーン戦、日本が落とせば日本の予選通過の確率はゼロ、引分で33%、勝利で50%だとみている。この先、日本が良くなる材料が見つからないのである。


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tram