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2008年08月16日(土) 日本の恥・星野、目障り・古田

北京五輪野球日本代表監督の星野が退場処分を受けた。五輪で退場処分を受けた選手・関係者というのは、筆者の記憶にない。記録を調べたわけではないが、稀有な出来事であることは間違いない。五輪で退場というのは、スポーツマン精神、フェアプレー、国際交流・親善、青少年の教育に悪い。星野は日本の恥である。

日本ではスポーツ界に限らず、星野の評価が高いが、筆者には理解できない。筆者はこういうタイプの人が好きではない。偉そうな態度、しゃべり方が気に入らない。退場処分について本人から謝罪の言葉もないし、日本の五輪協会からもお咎めがない。これも納得がいかない。他の競技でがんばっている日本人選手に迷惑である。北京五輪で、日本は、星野退場という汚点を残した。

さて、日本のスポーツ(五輪)中継が見当違いで、やかましいだけ――ということは何度も書いてきた。その典型が古田だ。古田は元プロ野球選手で、ヤクルトの監督を務めたが結果が出ないで、昨シーズン限りでくびになった。その古田が、野球以外の競技に口をだし、ぶつぶつと陰気にコメントしているのが聞き苦しい。野球の専門家であることは確かだけれど、野球以外の競技は素人。そんな素人が偉そうにコメンテーターというのはいかがなものか。でも古田の場合は、気合だとか根性とかの「精神論」をぶつぶつしゃべるだけなので、競技の分析をしているわけではない。そういう意味では、無害なのかもしれないが、現役アスリートからすれば、いい気分はしないだろう。

TVは元プロ野球選手をスポーツキャスターに起用することが多い。知名度が高いことがその理由だろう。だが、専門外の競技の勉強をしたり取材をしている者は皆無だ。専門のスポーツキャスターが育たないし、専門キャスターが受けないという土壌もあるかもしれない。でもスポーツは文化であって、しかも専門性の高い文化だ。素人タレントの「がんばれ、がんばれ」の応援と、ギャーギャーの大声と、偉そうな「精神論」でもって、それをスポーツ中継の定番としてよいのだろうか。目障りは古田だけではないが、古田の場合、あまりにもひどい。五輪から、退場してほしい。


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