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2008年07月01日(火) 日本は最終予選を突破できるか

日 程
2008/9/6 バーレーン ―  日本(A)
9/6 カタール ― ウズベキスタン
9/10 ウズベキスタン ― オーストラリア
9/10 カタール ― バーレーン

10/15 オーストラリア ― カタール
10/15 日本(H) ― ウズベキスタン

11/19 カタール ― 日本(A)
11/19 バーレーン ― オーストラリア

2009/2/11 ウズベキスタン ― バーレーン
2/11 日本(H)  ― オーストラリア

3/28 日本(H) ― バーレーン
3/28 ウズベキスタン ― カタール

4/1 オーストラリア ― ウズベキスタン
4/1 バーレーン ― カタール

6/6 カタール ― オーストラリア
6/6 ウズベキスタン ― 日本(A)
6/10 日本(H) ― カタール
6/10 オーストラリア ― バーレーン
6/17 バーレーン ― ウズベキスタン
6/17 オーストラリア ― 日本(A)

W杯アジア地区最終予選の日程が決定した。日本は、カタール、オーストラリア、ウズベキスタン、バーレーンと同組(B組)に属し、日程は上に掲げたとおり。A組は、韓国 、イラン、サウジアラビア、北朝鮮、UAEの5カ国。

組合せについては諸説ある。日本に特別なライバル意識をもち日本が苦手とする韓国、北朝鮮と離れてよかった、アジア杯準決勝で負けたサウジアラビア、強豪の誉れ高いイランと離れてよかった、という見方が常識的だろうか。

その一方、ドイツ大会の予選で負けたオーストラリア、なぜか勝てないカタール、体格で日本を上回るウズベキスタン、3次予選で苦しめられたバーレーンと、B組のほうが厳しいという見方もある。どちらに属してもいまの日本代表が苦戦するのは間違いないところ。日本がB組の2位以内に入れるかどうかは予断が許されない。

さて、対戦国となったB組各国について、筆者の印象を書きとどめておこう。

◎オーストラリア
オーストラリアについては、W杯ドイツ大会(2006)予選リーグでジーコジャパンが敗北を屈した。この敗北が、日本サッカー界全体にトラウマとなっていまだ残っているようだが、筆者は、ドイツで日本が負けた敗因は、ヒディングとジーコの代表監督の差であって、実力は互角と総括している。

オーストラリアは、ドイツ大会以降、代表チームづくりに成功していない。換言すれば、その実力はドイツ大会をピークとして、上昇していないということだ。日本も同様に、岡田体制になって、その実力が低下する一方だ。オーストラリアと日本はアジアで高水準にあるものの、代表チームの力は上がっていないことで共通している。

◎カタール
アジア杯で日本が勝てなかったカタール。中東勢の中で、日本が苦手にしている相手の代表格だ。帰化選手で固めたカタール代表は、多国籍軍といった趣が強い。日本はホーム、アウエーを問わず、苦戦する。

◎バーレーン
3次予選、日本はアウエーで負けて、消化試合のホームで辛勝した。日本が辛勝した相手は若手中心の控え組。あの試合は、日本の弱さの指標となった。つまり、バーレーンにしてみれば、日本の弱さを肌で感じて帰国できた。消化試合に日本が勝ちにいく方針を立てたのならば、完膚なきまで相手を叩きのめしておくべきだったのだが、相手のミスの1点が決勝点という結果は無残なものだった。日本は方針を誤った、と後悔しても始まらない。

◎ウズベキスタン
ウズベキスタンは強い。アジア杯でもいいサッカーをしていた。日本はウズベキスタンホームの試合で勝てない可能性が高い。引分ならば「御の字」かと。つまり日本アウエーでは、最悪の勝点0を覚悟しなければならない。もしかすると、ホームのウズベキスタンに勝てる国はないかもしれない。日本が最も警戒しなければならない相手だ。

しかし、ウズベキスタンがB組トップとなれるかどうかは疑問。ウズベキスタンが周到な用意をしてアウエー戦に臨んでくるかどうかがカギだ。ウズベキスタンがコンディション調整期間をもたないまま、アウエー戦を消化し続ければ、予選上位を維持できない。国として予選を戦い抜くシステムをもっているかどうか、つまり、総合的に見て、ウズベキスタンが予選突破する総合力をもっているかどうかとなると疑問が残るものの、先述のとおり、日本アウエーの場合、最も警戒すべき相手であることは間違いない。

◎予選突破の可能性
筆者の印象では、予選8試合のうち、日本がホームで勝点3を稼げる可能性が高いのは、ウズベキスタン、オーストラリアの2試合。カタール、バーレーンは、日本がホームでも勝てない可能性が高いと見た。この2国は、アウエーに万全の体制で臨んでくる。資金も豊富だ。

日本がアウエーの全試合で引分ければ、なんとか2位以内を確保できるのではないか。8試合中、ホームで勝点8、アウエーで勝点4、合計12が最低ライン。勝点12を基礎として、どれだけ上積みできるかがポイントになる。

日本以外の結果もあるので計算は難しいのだが、筆者は、日本の予選突破は困難と予想する。筆者は、岡田ジャパンは南アフリカにいかないほうがいい、と思っている。向こう1年(08〜09)、代表選手選考方法、強化システム、代表監督選びを含め、日本代表のあり方を根本的に見直すべきなのだ。日本が最終予選で負けることにより、再出発がしやすくなる。長期的に見て、そのほうが日本サッカーのためになる。


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