Sports Enthusiast_1

2008年06月02日(月) 外れました、スイマセン。

W杯アジア地区第3次予選[グループ2]・日本vsオマーンは、日本が3−0で快勝。先日、当方が「想像」した、スコアレスドローとは大きく違った結果となってしまった。

試合経過の詳細は省略するものの、得点経過を一応記しておこう。日本が前半10分、遠藤のコーナーキックを中澤がヘッドで決めて先制。22分には、中村俊から出たロングフィードを闘莉王が落とし大久保が押し込んで、2点目。後半4分には、中村俊が相手DFをドリブルで交わして右足でミドルシュートを決めて3点目。

試合開始から、オマーンは自陣に引かず、DFラインを上げてきた。これは筆者の予想どおりだ。ところが、オマーンの中盤がまったく日本にプレスをかけず、TV中継の解説者・原氏が再三指摘するとおり、ボランチ遠藤をフリー状態にした。その結果、遠藤が中盤の攻撃の基点となり、正確なパスを右の中村俊、左の松井に供給し、日本は攻撃の形を自由に構築することができた。

この試合のオマーンは、これまで日本と対戦してきた中で、最も出来が悪かった。こんな悪いオマーンを見るのは初めて。DFラインを上げながら、日本の攻撃の基点=遠藤を最後までマークできず、日本に中盤を完璧に支配され、DFラインの裏をつかれたのでは勝てない。オマーンがここまで調子を崩した理由が筆者には分からない。

さて、この快勝で日本は3次予選通過のめどが立ったと言えるのか――というと、そう簡単にというか、すんなり予選通過とは思えない。オマーンがホームのマスカット(6/7)でこのような試合をするということはまず、考えられない。当然、横浜の敗戦のリベンジに燃え、相当激しくくるだろう。

日本が属している〔グループ2/バーレーン/日本/オマーン/タイ〕は、それぞれ3試合を消化したわけで、折り返し点だ。本日、バーレーンがタイに3−2で勝って勝点を9に伸ばし単独首位をキープした。日本はタイ、オマーンに勝って、バーレーンに負けているので勝点6、オマーンが3、タイが0となっている。

日本は2位以内をキープしたが、マスカットで日本が負けると、オマーンに2位以内の可能性が出てくる。そうなると、〔グループ2〕は、バーレーンがぶっちぎりの1位通過となり、2位争いが混沌としてくる可能性が強まる。

不気味なのが最下位のタイ。日本はオマーン戦の後、タイのホーム(バンコク)で戦うことになっている。タイはバーレーンに負けたものの、ホームで2点とった。日本がアウエーのオマーン戦で負けると、心身ともに疲労困憊の状態で酷暑のバンコクに乗り込まなければならなくなるわけで、そうなると、プレッシャーがきつい。つまり、同じアウエーでも、消耗度の少ないマスカットでは負けられない。まだまだ、予断は許されないのだ。


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