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2007年03月30日(金) 阿部の左SB起用に反対する

故障者続出で先発が固まらない浦和。報道によると、日本代表の浦和MF阿部勇樹(25)が、4月1日の大分戦で左サイドバック(SB)で先発することが濃厚となったという。

浦和の左サイドといえば、筆者が潜在能力を考慮して、有力な日本代表候補だと確信する相馬に定着してほしいのだが、左太もも肉離れで現在離脱中。相馬の復帰には、時間がかかりそうだという。残念。

さて、浦和がACLのシドニーFC戦から採用しだした4バックならば、平川が相馬の穴を埋めることになるのだが、平川も左足首ねんざで戦線離脱。ならば、昨年までの3バックに戻すとすると、CB(左)にネネが入り、ボランチ(左)に阿部、小野が左サイドハーフに入れば、これまでの布陣でおさまるのだが、小野も風邪でダウン。左SB、左サイドハーフが務まる選手がいなくなったのだ。「日本のチェルシー」と言われる浦和だが、左サイド候補が次々と故障リタイアだというから、サッカーというのは難しい。選手層というのは、厚ければ厚いほどいいというのがよくわかる。

浦和のウイークポイント・トップ下は長谷部の復帰で埋まったかと思ったら、こんどは左サイドが決壊。一難さって、また、一難。そこで急遽、万能の阿部が左SBに入り、さらに小野の復帰後も、阿部の左SB起用が固定される見通しだという。

ちょっと待ってもらいたい。確かに阿部はユーティリティーだが、サイドバックというのは違うだろう。阿部がライン沿いに駆け上がり、クロスを上げるというイメージがわかない。SBの攻撃メニューがクロスだけとは言わないけれど、阿部の資質とは明らかに異なる。阿部の得意とするミドルシュートの場面は減るだろう。阿部の左足で正確なクロスが上がるのか。左から切り替えして右足シュートという場面はなくはないだろうが、相手DFが右足をケアすれば、そうそうシュートは打てない。阿部の良さはまず、発揮されまい。浦和には、若手で左SBができる選手はいないのか。


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tram