| 2007年03月25日(日) |
キリンチャレンジ杯は、詐欺である。 |
24日のキリンチャレンジ杯は、日本代表がペルー代表に2−0で勝った。スコア上は快勝とはいえ、相手は14人しか集まらない即席チーム。しかもペルー国内組ばかりだ。ペルー代表チームとはいえない。高いチケットを購入したサポーターを気の毒に思う。筆者は、このような「国際親善試合」のマッチメークを、広告の不当表示に該当すると考える。日本代表対ペルー代表というからには、それぞれのチームが現状でベストの選手を集めたものでなければいけない。なんらかの事情で、ベストでないチームが来日するのならば、チケットを販売する前に十分な説明が必要だ。
マスコミがいけない。マスコミは、来日する外国チームがどのような選手で構成されているのか、いつごろチームを結成し、どのような練習をし、いつ来日し、どのような調整をするのか。そうした情報をチケット販売前に購入者に伝え、このキリン杯がどのような試合でいくらの価値があるのかをサポーターに周知すべきである。
公取は、サッカー協会が定番とする詐欺的国際親善試合にメスを入れるべきである。この試合の日本代表の相手方は、「ペルー代表」ではなく、「ペルー選抜」もしくは「ペルー人で構成された任意チーム」という表示が適切ではないか。ペルーを代表するという名称は、不当表示に当たる。
日本代表が海外のチームと試合をするのは自由だ。スタイルの違うサッカーを体験することは、悪くはない。だから、キリン(チャレンジ)杯を中止しろとは、いはない。だが、代表でないものを代表であるかのように表示し、それをマスコミ(とりわけ中継するテレビ局)を使って、チケットを売るような構造は良くない。キリン(チャレンジ)杯は、冠スポンサーのキリンと中継局のテレビ朝日等が仕組んだ、大規模詐欺の疑いがある。
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