Sports Enthusiast_1

2007年03月22日(木) 八百長疑惑の中、堂々と・・・

ミエミエとは、このこと。報道によると、大相撲の西大関栃東(30=玉ノ井)が春場所12日目の22日から休場した。この日、大阪市内の病院で「高血圧で5日間の安静、治療が必要」と診断されたという。栃東は8度目のかど番で迎えた今場所に進退をかけて臨み、10日目に勝ち越し決め引退の危機を乗り越えたばかり。栃東の休場は昨年夏場所以来で16度目。大関昇進後からは在位31場所目で11度目になるという。

高血圧で治療を必要とする格闘家(栃東)が11日間戦って、8勝を上げていたことが筆者には信じられない。しかも、勝ち越しを決めてから休場するというのはいかにも不自然だ。かど番だから死に物狂いで頑張り、かど番を脱出した途端、緊張感がなくなって病状が悪化したという「論理」「説明」が成り立たないではないけれど、格闘技で体調が悪い選手が、体調のいい選手と戦って8割弱の勝率をおさめることはおよそ、考えられない。対戦した力士が手心を加えたか、八百長(金で星を買ったか)のどちらかだと疑われておかしくない。八百長騒動のあった今場所に、かど番脱出から休場だなんて、相撲協会も、もうちょっとうまくやればと思うのだが、よほど栃東の病状が悪化していたのだろう。

でも、筆者は大相撲をスポーツとして考えていないので、この程度の非常識は想定の範囲。とはいえ、ちょっとミエミエすぎないか。いい加減にしたらと言いたい。しかも、栃東の場合、大関在位・31場所中11度目の休場だというから、休場率が4割弱だ。これもすごい。サラリーマンならば、月20日の出勤日のうち8日も休んでいることになる。月8日欠勤したら、クビでしょうね。大相撲は国技だというけど、大関という幹部社員がこんなんでは、国民の勤労意欲に影響しませんかね。ま、日本のサラリーマンは休まないという悪癖があるので、国技を演じる力士が率先して休んでみせるということに、国民的意義はあるかもしれないけれど・・・この際だから、相撲関係者(たとえば、引退した元横綱とか協会幹部とか)が、「大相撲は芸能です」とはっきり告白してしまえば、ラクになると思うのだけれども。


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tram