Sports Enthusiast_1

2007年02月17日(土) だめな二人

一人目はプロ野球オリックスの清原。清原については、シーズンイン後2ヶ月持たない、と筆者は当コラムで書いたばかりだが、報道によると、下半身の故障でキャンプを離れ東京に戻ったという。テレビ画面で見た清原の体型を見れば、野球選手のそれではないことくらい、素人にもわかることなのだが、スポーツマスコミからは、柵越何発だとか豪打復活だとか、威勢のよい記事ばかりが飛び出してくるから不思議だ。テレビの「キャンプ便り」を取材しているスポーツ記者諸氏は、一体全体、どういう視点で記事を書くのだろうか――筆者には彼らの存在こそ、理解を越えている。もちろん、清原は、シーズンインしても期待はできない。筆者は清原に引退を勧める。

二人目はサッカーFC東京の平山。安全運転を怠ったという。平山に社会人としてマナーが備わっていないのは、彼が高校時代、まともな教育を受けていなかったからだ。このことも、当コラムで何度も書いた。「恩師」であり、高校サッカー界の「名監督」の一人であるK氏の指導に問題があったことは明白。高校生活3年間の教育不在が、いまの平山を形成している。

清原がスポーツ選手としては晩年に当たるのに反して、平山は若くこれからの選手。このままいけば、資質を生かせず、選手生活は短いまま終わってしまう。プロ選手に必要なのは、セルフコントロールであり、同時に、厳しく自らの人間性を磨くことだ。

プロスポーツ選手としての成功は、自らの天分と努力の結果だ、と自惚れてはいけない。自分がまわりから活かされてきたことを忘れてはいけない。家族、高校時代の先輩、同輩、後輩、指導者、プロに入ればスタッフ、監督、コーチ、チームメート、ライバル・・・とあるが、なによりも、サポーターの存在が大きい。

サポーターの中には子供達も多く含まれている。プロ選手は選手として、指導される面はもちろんだが、サポーターに対しては、ピッチ内外で間接的に指導する立場に立つ。プロ選手は、いいプレーを見せることで、スポーツを志す若者に影響を与えることはもちろんだが、その言動、思想、日常生活(ボランティア活動等)において、若者達に強い影響を与えることになる。プロ選手は年齢が若かろうと、人々の範となることが求められている。だから、甘えは一切許されない。そのことが理解できなければ、平山はプロのサッカー選手になれないし、なってはいけない。


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