10月7日の浦和vs千葉は2−0で浦和が勝った。いい試合だったけれど、1人少ない千葉に勝ち目はなかった。
テレビ中継の最初のシーンを見た瞬間、いやな予感がした。選手入場場面の先頭に、O主審(SR)の姿が目に入ったのだ。この試合、何かが起こるぞ・・・
予感は的中した。前半、千葉のDF結城にレッドカード。結城は浦和のFWワシントンとペナルティーエリア内でもつれ、手で押したように見えた。判定はレッドカードでしかもPK。この判定には納得がいかない。ペナルティーエリア内でファウルをすればPKは当然だ。そして、そのファウルが悪質な場合はイエローもしくはレッド。結城のプレーはせいぜいイエローのレベルだ。
O主審ははっきりいって技術の低い(下手な)審判だ。そのくせ、審判の権威で笛を吹こうとする。まず、満員の浦和の観客に向かって、自分の存在を大きくアッピール。俺が一番偉いんだぞ・・・若い結城が生け贄になった。
その後は滅茶苦茶だ。後半10分にMF山岸(千葉)がペナルティーエリア内で倒された場面では笛が鳴らない。試合中、ストヤノフに(暴言?)イエローが1枚、さらに試合終了直後(主審に「ナイスゲーム」と言って、それが挑発と取られて)、もう1枚イエローカードで退場。これももったいない。
そればかりではない。FKを蹴る千葉の水野の前でうろうろしていた田中(浦和)にイエロー。田中は、水野のキックを邪魔したわけではない。そうかと思えば、三都主が水野の足を後からアフター気味にキックしてもカードなし。千葉のゴール前の混戦で浦和のワシントンが千葉のDF(ストヤノフか?)の胸を小突いても、これもノーカード。以下、省略する。
千葉は1人少なくなってもあきらめず、攻撃的な姿勢を崩さなかった。シュートがバー、ポストを叩いた。惜しかった。これも、もったいない。満員の観客は――特に浦和サポーターは主審から、勝利というプレゼントをもらい――大満足だろうが。千葉が試合終了まで集中力を維持して、試合を壊さなかったのが救いだけれど、期待していた対戦だっただけに本当に残念だ。
審判の権威にすがり、俺の笛になんでもかんでも従えというのは、毅然とした判定とは180度違う。反省がなければ進歩がない。Jリーグ管理者が誤審や、まずい試合運営をする下手な審判に警告を発しないから、こういうことがしばしば起こる。W杯で日本人審判がいい笛を吹いたといわれるけれど、リーグ最高の対戦でこんなんじゃ、そんな評価はふっとぶ。何度も何度も物議を醸すO主審よ、Jリーグ管理者が休養・謹慎を命じないのならば、自ら休養を申し出て、自分の試合のVTRを家でじっくり見てほしい。
浦和と千葉の試合は、Jリーグの対戦の中で秀逸のもの。いつもかみ合った熱戦を展開する。残念なのは、O主審の笛だったこと。重ね重ね、もったいない試合だった。
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