| 2006年08月13日(日) |
佐藤勇は、リベリーになれるか |
日本代表がいよいよ公式戦を迎える。アジア杯予選・イエメン戦に向けた代表メンバーの発表があった。初代表の中では、佐藤勇、羽生といった千葉の選手が注目される。佐藤勇は千葉では攻撃的ボランチ。豊富な運動量を誇り前線の選手を追い抜いて、ゴールに絡む。長い距離を走りぬけ、ノーマークでミドルシュートを打ったり、ゴール前に飛び出してヘディングシュートを放つ。 佐藤勇に似たボランチとしては、W杯ドイツ大会フランス代表のフランク・リベリーを思い出す。アフリカ系の選手が多いフランス選手の中では珍しく西欧系でしかも小柄。一見、さえない選手のように見えながら、今大会「最大の発見」と賞賛された。所属はマルセイユだから、国内リーグでプレーしていた。リベリーも運動量が豊富で90分はもちろん、延長120分走れるスタミナがある。攻撃参加のタイミングも抜群で頭がいい。フランス代表の攻撃パターンは前線ワントップのアンリに「おまかせ」が多いが、その中で唯一得点が期待できる選手だった。 新生日本代表のボランチには、鈴木、長谷部、阿部、遠藤、さらに選外には小野が控えており競争が激しいポジションだ。千葉の阿部とコンビで代表定着が理想となろうが、それにはJリーグ、代表戦でなんとしても得点がほしい。 国内の海外代表との親善試合ならば、相手は引いてくるケースが多い。そんな試合では佐藤勇のような運動量豊富な選手の得点チャンスが高くなる。佐藤勇が代表のボランチに定着する確率は、低くないとみた。
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