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2006年08月09日(水) オシムジャパン

日本代表vsトリニダードトバゴは2−0で日本の勝利。オシムジャパンは鮮やかに初戦を飾った、と言いたいところだが、相手が弱すぎたので参考にならない。こういう親善試合は亀田興毅の「かませ犬」と同じで、真剣なファイトと言うわけにはいかない。勝って当たり前。
ただ、ジーコジャパンにはないスピード、前の動き、速いボール回しといったコンセプトが垣間見えたので、その意味で及第点だ。とりわけ、短期間で高度のコンビネーションを構築した手腕はさすがと言っていい。ジーコが4年間かかってなしえなかったことを、わずか1週間程度で選手に徹底させたことになる。この先、海外組が代表に合流しても安心して試合が見られる。
オシムジャパンのもう1つの特徴は、代表選考基準の的確さだ。代表選考の基準としては、スピード、運動量、ファイティングスピリットが最低条件だといわれるが、さらにセンス(頭の良さ)も加わるのだろうか。
攻撃面の課題としては、この試合で皆無だった強いシュートが打てるFW、豪快なミドルシュートが打てるMFの不在だ。長谷部にはミドルシュートを打ってほしかった。
笑えるのは、TV解説のM氏。これまでジーコのサッカーを絶賛していたのに、オシムに代わった途端、オシムのサッカーを褒めちぎっている。こういう解説者の存在が日本サッカーをダメにする。だれもがわかっていることだが、オシムはジーコの否定者だ。ジーコ支持者はオシムと絶対に相容れない。解説者として専門家を気取るならば、ジーコ支持者としてオシム批判をしなければ理屈に合わない。常識ある人間ならば、節操というものがあるはずだ。解説者というのは、実況に花を添える存在か


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