| 2004年10月20日(水) |
ベテランまとめて、代表引退試合ってか |
13日のオマーン戦に日本が勝ったため、シンガポールとのワールドカップ(W杯)1次予選最終戦(11月17日・埼玉)が、消化試合となった。そのシンガポール戦に、ジーコ監督は、三浦知良(神戸)、中山雅史(磐田)ら元代表の功労者を招集したいとの意向を日本サッカー協会の川淵三郎会長に伝えたという。 報道によると、協会の技術委員会ではベテラン招集への慎重論が大勢を占めたというし、同じ日のJリーグ理事会でも「違和感があるという意見が出た」(鈴木昌チェアマン)という。 オマーン戦に勝って、プレッシャーから解放されたジーコ監督、ついつい気持ちが緩み、サービス精神を発揮しようとしたのかもしれないが、消化試合とはいえ、W杯予選を余興と考えてはいけない。 その理由の1つは、言うまでもないが、こういうときこそ、普段起用していない控え組、若手、Jリーグで活躍している選手にチャンスを与えるべきだからだ。 2点目は、代表選考の最重要基準は、(J)リーグで活躍している選手ではなかったのか。この原則を簡単に破ってほしくないことだ。 3点目は、呼ばれた選手への配慮が足りなさすぎることだ。消化試合に呼ばれた選手は気の毒というほかない。Jリーグを引退しないベテラン選手たちは、いつか、実力で代表復帰を果たしたいと願い、その思いに支えられて練習に励み、控えに甘んじているのではないのか。 消化試合のシンガポール戦に呼ばれたということは、元代表ベテラン選手たちに、「君達は、実力での代表復帰はないよ」と宣告したことに等しい――実質上の死刑宣告(引退勧告)ではないのか。W杯予選を「代表引退試合」にしてはいけない。ジーコ監督の「配慮」に感激するベテラン選手は、おそらく一人もいないだろう。
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