妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2009年05月16日(土) |
『サウンドトラック 上』(小) |
【古川日出男 集英社文庫】
『アラビアの夜の種族』の時は、ああいう話しだから文体も語り口調なのかなと思っていたのだけれど、近未来物である本書も疾走感ある語りで古川日出男はこうなんだな、と。 よくロックに喩えられる文章だけれど、その例えにも納得。
それぞれ別の理由から無人島にたどり着いた、トウタとヒツジコという二人の子どもが主人公。 二人は二年ほどで保護されるのだけれど、その後を小笠原で過ごし、ヒートアイランドと化した東京へ舞台を移していく。 トウタとヒツジコはそれぞれに世界と立ち向かう、と書くとなんだか前向きな感じがするが、どちらかというとそれは破壊。 熱せられ続ける東京と、トウタ、ヒツジコそれぞれがどうなるのかは下巻で。
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