妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2009年04月10日(金) |
『迷路の森の盗賊』(小) |
【瀬尾七重 旺文社】
児童書です。 挿絵の版画が無性に怖い。
花作りだった父親が死んで、その土地を売り払い町で一儲けしようとしていた若者が、森で追いはぎに相身ぐるみ剥がされ、さらにその森を根城にしていた盗賊たちに遭遇してしまい、そのまま追いはぎに復讐するため盗賊の弟子入りするという、児童書とは思えない展開の連続にえぇー!?という感じ。 盗賊としてめきめき腕を上げて10年、ようやく追っていた追いはぎらしき人物に出会う、という話しなんですが、主人公が改心するでもなく、わだかまりが解けるでもなく、もちろん復讐が成就するわけでもない。 ラストにはただ、ぽかんとするばかり。 老人と娘の幻を見た主人公は、追いはぎだった過去を許してやる気になったのかどうか。 許したところで、今度はここ十年の自分の所業をどうするつもりなのか。 ただただ、ぽかんとする終わり方でした。
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