妄言読書日記
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※ネタバレしています
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| 2008年12月07日(日) |
『ピカルディーの三度』(小) |
【鹿島田真希 講談社】
初・鹿島田。 短編集です。 作家人生に迷いが生じてるんでしょうか。それともこの迷走するストーリーにもならないストーリーと、外れていく文章は作風なんでしょうか。 誰か、鹿島田真希にBLという世界もあるよって教えてあげたらよいんではないでしょうか。 書いてみたら意外と水が合うかもよ。
「美しい人」 兄に愛情というかほとんど劣情を抱く妹の視点の話し。 だからどうだっていうか、そのオチかよ・・・。 二話目と登場人物を置換しても成立しそうな、似たような構造。
「ピカルディーの三度」 音大の受験を控えた「おれ」が、ピアノのレッスンに行った先で、トイレに行きたい(大)って言ったら、じゃあこれにしろって先生に青い洗面器を差し出されてときめくという話し・・・ってなんじゃこりゃ。説明するととんでもなく馬鹿馬鹿しいというかカストロじゃないか。 カストロなBLなのかというと、そんな生々しい話しでもない。 BLはBLだがな。 どうせなら、最後まで糞をするという行為で通して欲しかった気もする。 というか、糞=文って駄洒落か。 暗喩がストレートすぎるし、文中で説明しちゃうし。 まぁ、おれの思考の迷走ぶりが笑えたけど。そして、そんなとんでもエピソードを聞かされてる割に友人の喜多川が驚きつつも普通に相談相手になってるのも妙に微笑ましい。全体的になんか微笑ましい話しだった。 それにしても、表紙が青い洗面器じゃなくてよかったな〜。紫でよかった。
「俗悪なホテル」 聖と邪、もしくは高尚と低俗、その対比するものが同居することの葛藤、のような、その辺がテーマなんでしょうか。この本、全体的に。 なんちゅうか、そんな観念的な抽象的な感情はどうでもよいよ、というのが正直な感想です。
「万華鏡スケッチ」 そこかしこに見られる、不道徳になんの意味があったのか。 先日読んだ『九十九十九』を思い出しつつ、ぼんやりと読み終わりました。
「女小説家」 鹿島田真希の分身にも思える、書けなくなった女小説家の一人称の話し。 話しというか、これもまとりとめなく独白が続くので、何がどうなんだという気分。
とりあえず、他のもう少し評価の高い本を読んでみようと思いました。
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