妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2008年12月06日(土) |
『天狗陰陽道』(漫)『このミステリーがすごい!2009年版』(他) |
【漫画:笠井あゆみ 原作:桑畑絹子 リブレ出版】
まぁ、笠井あゆみだから買って読んだというだけなんで、感想も特にないんですわ。 内容?別に面白くも面白くなくもなく。 笠井あゆみは、漫画を描くと良さが半減するな・・・と思うけど、今までの漫画よりは良かったかな。 可もなく不可もなく。 それよりも私は、最近の笠井あゆみイラストの色彩がいまいちだな〜と思う。 もっと艶っぽかっただろ〜と言いたいのだが、過渡期なのかもしれないし、もうあんな細かいの描いてられないということなのかもしれない。 『月夜絵』まで戻れとは言わないが、『戀字宴』あたりの絵とか色が好きだなぁ。
++++++++ 【宝島社】
毎年恒例このミスですが、うちのサイトでは全く恒例ではありませんな。 なぜなら、私が文庫派なのでランキングに読んだことある作品が載ることがないというのと、ただただこのミスと本の好みが合わないので参考にならない、という理由です。 それでも一応、ランキングくらいは確認するんですけれども、いつも。 んで、今年はなんで購入したかと言うと、海堂先生の短編が書き下ろされてるからです。 同じ理由で『もっとすごい!!「このミステリーがすごい!」』も読みましたけど、感想書くの忘れてましたね。 国内の小説なら、このミスに頼らなくても情報は入ってくるからさして私には必要ないのだけれど、海外の小説に関しては参考になります。
国内編 1〜20位まで、やっぱ読んでない本ばっかり並んでる。 読んでないなりに、今年は湊かなえかな〜と思ってたけど(話題的に)、4位なのか。 『ゴールデンスランバー』はもういいだろ、そんなに売れなくても・・・と伊坂ファンなのに思ってしまう。こうなると直木を辞退しといてよかったね、なのか。直木も獲ってたらえらいことに。 読んでない本ばっかりって言ったけど、よく見たら13位に『決壊』が入ってた。ふ〜ん。 『ジョーカーゲーム』はこれから読もうかなと思ってたので、2位でびっくり。ミステリーだったのか・・・。 このミスにおいての、ミステリー定義ってすごい広いよな。 来年20周年なのに、有栖川有栖が20位以内に入ってなくて残念。 それよりも、みんな気を使ってあげてよ、海堂先生はこのミス大賞だよ!とちょっと思った。まあ、使わなくてもいいんだけど。 『ディスコ探偵水曜日』がけっこう最近に出たわりに健闘して、ベスト10に入っててよかったな〜。 須賀しのぶの『スイートダイアリーズ』が下のほうにあって驚いた。 須賀しのぶはひょっとしたら、桜庭一樹の後に続けるか・・・も?と思うライノベ作家。
海外編 驚いたことに海外の方が読んでいた。 9位『荒野のホームズ』、13位『ザ・ロード』と、2冊だけだけど。 『ザ・ロード』はだからミステリじゃないんじゃないのか、と・・・。 狭義でも広義でも。 『チャイルド44』とフロストシリーズは読んでみたかったんだよな。
で、本題の書き下ろし『青空迷宮』。 海堂先生に、ミステリを求めるな、ということですね!わかってます、わかってます。それはデビューしたその時から知ってます。 でも、ナイチンゲールのときの加納のDMAは面白そうだったので、加納&タマコンビの捜査の話しが読んでみたいなぁと思ってたので良かった、と一応言っておく。 正直、DMAそんな活躍しなかったし。 そして、あまり推理しないミステリ読みの私ですらわかってしまいましたから。 トリックが簡単なのはよしとしても、なぜ、そんな凝ったことして殺さなければならなかったのか、という部分を提示しないと本格ミステリとしては評価できないな〜と思います。 あと、テレビの企画で、迷路内をずっと録画しないなんてないだろ、と。 まあしかし、そんなちょっと海堂先生、やっぱ自分のフィールド(医療)じゃないと真価を発揮しないのねな出来栄えながらも、最後に、 「最先端の科学や社会情勢を書かずして連中はいったい何が楽しいんだ?」 と加納に言わせてしまうあたり、さすがはイノセント・ゲリラ(海堂先生のこと)。挑戦的かつ挑発的だなぁ。
巻末の弊社の隠し玉での海堂先生のコメント「Aiセンターが日本各地で増殖中なので、まずはめでたい年の瀬なのでした。」を読むと、いよいよ先生の一人勝ちな印象。 小説の善し悪しがどうであろうが、とにかく話題充分、周知されるのが本望、だとするならこれほど成功してる例も珍しい。 エンターテイメントの可能性を再発見する思いです。
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