妄言読書日記
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| 2008年11月26日(水) |
『九十九十九』(小) |
【舞城王太郎 講談社文庫】
清涼院流水のJDCシリーズのスピンオフを、舞城が担当。 その担当キャラは九十九十九。 清涼院流水の、小説は『コズミック』『ジョーカー』『Wドライブ』を読んでいるけれど、名探偵を大量に投入、事態をひたすらに拡大、そして、まあこの辺でよしとしよう、という終幕という話しと、それ以上にアナグラムに代表される言葉遊びへの異様な執着などなどから、あぁ頭おかしい人が出てきたなぁと思ってました。 まぁ、一言でいうと非常識な作家です。 ミステリファンに空前絶後の話題を提供してくれたという点、評価すべきかなぁと思いつつ、疲れるんだよなぁ・・・・読むの。
けれど、本作は舞城の小説なので、流水のことは脇に置いておいて。
最初、舞城が人のキャラでスピンオフなんてなんだかもったいないなぁ・・・と思いながら読み始めたのだけれど、すぐにこれは人のキャラを借りたというものではないとわかります。 九十九十九の話しですらない。 なのに、流水の小説を解体しつつ、既存のミステリ小説もついでに解体しつつ、小説の枠組みすら踏み越えて、舞城のどの作品よりも舞城らしいというアクロバティックな作品。
なにしろ、毎度定番の西暁町に九十九十九が生まれるわけですから、九十九十九であって、それは流水の九十九十九ではなく、まぎれもなく舞城王太郎の九十九十九。 JDCの麗しい九十九十九を期待するとショックが大きいかも。
先日『決壊』を読んでいる中で、どうにもこうにも舞城が読みたくなってこれを読んだのだけれど、なぜかぽろっと「平野啓一郎」の名前が登場して、え、神?さすが、舞城、という気分になりました。 まぁ、かなりいろいろな作家の名前が出てくるのも確かなのですが。
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