妄言読書日記
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2008年11月17日(月) 『決壊 上』(小)

【平野啓一郎 新潮社】

『一月物語』の時は擬古文とその内容の無さにうんざりさせられたのですが、この作品は現代物で普通の文体。普通と言っても「足音」を「跫音」と書くくらいには普通じゃないですが。

表紙に書いてある、全国でバラバラ遺体が発見されて云々の展開になるまでが、長い。
最終章になってようやくである。
崇がどうでもいいことをぐだぐだ語ってなければもっと早く話し進むんじゃないの?と。
今、それ必要?
まあ、下巻でなんらかの効果が出てくるかもしれませんから、内容についてはあまり今は言わないでおきましょう。

でもきっと、下巻を読んでもこの小説の評価は上がらないと思う。
むやみやたらに引かれた傍点も気に障るし。
そんなに強調しないと気が済まないのか。
そんなに読者が信用できないか。それとも、自分の書いたことに自信が持てないのか。
きんぴらごぼうに傍点をつける意味を教えてくれ。

装飾過多なだけでちっとも響いてこないんだ。この人の文章。
賢いことも博識なこともわかりましたよ、もう!



蒼子 |MAILHomePage

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