妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2008年10月27日(月) |
『ジェネラル・ルージュの凱旋』(小) |
【海堂尊 宝島社】
ナイチンゲールに登場した、ジェネラルこと速水が主役。 田口&白鳥シリーズって書いてるけどこれはもう間違いなく、将軍が持ってった。 ついでにいうと、ついにミステリーじゃなくなった。 誰が告発したのかとかなんのためにとか、事実はどうだってあたりはミステリーと言えるかもしれないが、一連のシリーズはメディカルエンターテイメントってことでいいと思う。 個人的にはなんの不服もない。
ナイチンゲール事件と実は平行して起こっていた、速水の業者との癒着問題。 二つの案件を同時に抱えていたなんて、意外と器用だったんじゃないか、田口先生。 その両方をなんとか丸く収めたんだから、田口先生の能力への認識は上方修正が必要かも。
ナイチンゲールの時はちらりとしか出てこなかったけれど、改めて速水部長のかっこよさは手放しで賞賛したい。 速水の前では白鳥も大人しい。 あれ、バチスタ以外はけっこう白鳥は大人しい・・・? 速水と姫宮の組み合わせがなんだかおかしかった。 姫宮は誰と組ませてもおもしろいなぁ。 いつか田口先生と顔を合わせて欲しい。
田口先生のリスクマネンジメント委員会とは別に設置された、エシックス・コミティでの査問会シーンで、ここでもAiを突っ込んでくる海堂先生の執念には頭が下がる。 今回ばかりは死体もないし、救命救急センターの窮状でいくかと思いきや。 『死因不明社会』で倫理委員会の方からね・・・と言っていたのはこのことか、と海堂先生がしてきた苦労がしのばれる一幕です。 ほんとにここまでだったのか、誇張してるのかはわかりませんが。 ・・・ひょっとしたらこれでも遠慮してるかもしれないけど。
沼田や査問会で、速水以上にいじめられる田口先生が気の毒なはずなのに、なんでかあまりかわいそうじゃない。 ああ見えてけっこうしたたかだからかもしれない。
久しぶりの黒崎教授も相変わらず頑固で素敵です。 イメージは國村準。
田口、速水、島津の同期トリオはもっと読みたいなー。 田口先生は、速水のことを肝心なところで勝負弱いと言っていたけれど、速水が個人的に田口先生に弱いだけのような気がする。 もしくは田口先生が勝負強いのか。 両方かも。
北に行くことになった速水先生には早く帰ってきて欲しいなぁ。 帰ってくるのかな。 螺鈿で北に向かった小百合と遭遇してそうな予感もします。
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