妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2008年05月27日(火) |
『坂道のアポロン 1』(漫)『モロッコ水晶の謎』(小) |
【小玉ユキ 小学館フラワーコミックス】
60年代後半の地方都市の高校を舞台にした青春ものとなりそうな雰囲気。 秀才優等生な転校生とバンカラ同級生がジャズを通して友情を育むという、まあ話しとしてはさして意外性はないのだけど、全体的に丁寧な描かれ方が好感触。 これからどうなるかに期待。
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【有栖川有栖 講談社文庫】
おなじみ国名シリーズ。 短編4本です。 おなじみなのでさくさくとおなじみの感想を。 今回はみょうにロマンチックな話しがなくてよいような寂しいような。
「助教授の身代金」 わかっちゃいるけど、ひょっとしてと思ってしまうタイトルですが、残念ながら火村先生は誘拐されません。ちぇ。 終盤、あなたはそんな些細な会話まで記憶しているんですか、と聞かれる火村先生が「一時間前に自分が話したことくらいははっきり覚えている」と答えるのだけど、アリスの発言だからじゃないの?と思うしだいであります。 このシリーズは、本格ミステリのわりに、犯人が異常な心理で動いていたりするのがおもしろい。 本格は異常にみえて、そうせざるを得ない理由があったとか、実は合理的な理由があったとか、が多いので。
「ABCキラー」 タイトル見てのとおりクリスティの『ABC殺人事件』を模したのか、という殺人事件が起こる話し。 作中のアリス同様、私もどんな話だっけー?とかなりうろです。『僧正殺人事件』と混じってるくらいに曖昧。 ま、曖昧でも読んでなくても問題はないのですが。 やや解決にシンプルさが欠けるのが残念かも。 アリスが、すごいよ、エルキュール・ポワロ、と思ってて、マサルさんじゃないんだから、と微笑ましい。 シリーズもけっこう出てますが、ここにきて新キャラが。今後どう絡んでくるのか楽しみです。
「推理合戦」 短編というよりも掌編。 事件はないけど、たまにはいいですね。 すっきりとしてて、小気味いい話し。
「モロッコ水晶の謎」 毒殺ものは、誰にでも入れることができたパターンと、誰にも入れることができないパターンがあって、これは後者。 アリスがまたも事件に巻き込まれるという、助手の鑑ですね。 たまに本気で容疑者になってみたとき、火村先生がどうするのか見てみたいとも思うのですが。 そろそろ、国名シリーズも実際に海外に行ってみるというのはいかがでしょう。 占いが絡んでくるというのは、なかなか読者を納得させるのが難しい部分もあり、解釈もいろいろできちゃうんだなぁというのが解説を読むとわかる。 おもしろい動機というか方法ではあるけども、ややすっきりしないものがなきにしもあらず。
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