妄言読書日記
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2008年02月12日(火) 『バルタザールの遍歴』『死神の精度』(小)

【佐藤亜紀 文春文庫】

初読みです。
一つの身体を共有する双子というから、シャム双生児かと思った。
そういうことではないらしい。

弟のメルヒオールが主に自分達の半生を綴るという形で話しは進みます。
時折、兄のバルタザールが綴ったりもするのでぼうっとしていると、今はどっち??ということになったり。
完璧な小説と言わしめたデビュー作なだけに、確かにという魅力に溢れています。

でも私はもっと下品な話が好きだなと思いましたが。

+++++++
【伊坂幸太郎 文春文庫】

死神を主人公にした連作短編。
他の伊坂作品よりは相互のリンクは弱いかなぁと思いましたが。
でも最終話での繋がり方はやはり爽やかな感動があります。
以下はネタバレ有でそれぞれの感想。

「死神の精度」
唯一見送りになる話し。
死神の紹介みたいなもので、プロットとしては珍しくさほど手は込んでいないなと。

「死神と藤田」
この後、藤田はどうなったのかなぁと思うとほんのり切ない。

「吹雪に死神」
よもや伊坂で雪山山荘が読めるとは。それで充分。
オリエント急行ってそういうことね。にやっとしますね。

「恋愛で死神」
わかっていてもなんとも切ない。
末期癌だったのがせめてもの・・・と感じてしまうのもなんだか違う気がする。

「旅路を死神」
やっぱり東北には行っておかないと。伊坂作品たるもの。
『重力ピエロ』の春がいます。

「死神対老女」
なんとも清々しい終わり。
結局、報告をどうしたかはわからないけれど、それでもいいと思わせるラストでした。

ちょっとずれた死神ということで、映画『ジョー・ブラックをよろしく』を思い出した。
千葉は人間と恋愛したりはしませんが。興味もないだろうし。



蒼子 |MAILHomePage

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