妄言読書日記
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※ネタバレしています
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| 2008年02月09日(土) |
『燃える湖底のラム 前編・後編』(小) |
【桑原水菜 集英社コバルト文庫】
ザックの裏切りにあった奏くんでありますが、黒い心臓の伝承を訊ねてはるばる北海道へ。 そう。ついに桑原作品の舞台が北海道に。 待ってたよー、ウエルカムだよー。 でもミラージュの時に来て欲しかったよー。 今までも微妙に北海道は出てきたのですが(響生が函館出身だったり)こんなに本格的に舞台になるのは初めてです。 でもきっと、道東方面が舞台なんだろうなぁとなんとなく思っていたのですが、支笏湖だの小樽だの。近いぞ! 知っている場所が舞台になるのは嬉しいです。
湖底というから、阿寒湖とか摩周湖、洞爺湖あたりにいくかと思いきや、支笏湖。 さすがです。水菜先生。 手宮洞窟とかローソク岩とかさすがのマニアックさです。いえ、さすがの取材力です。 神威岬はよいとよく聞くけど、観に行ったことないなぁ。今年は行ってみるかなー。
支笏湖の湖底にある都心に引きずり込まれてしまったザックです。 あいかわらずなんとも不器用さが不憫で・・・それでこそ桑原キャラだよ。ザック。強く生きるんだよ、ザック。 支笏湖といえば、子どもの頃に、沖に流されたビーチボールを追って泳いでいるうちに、ふと気がついて足元を見たら、足が届かないどころか、ずっとずーっと深くに底が見えて、水の中なのに足がすくむ思いをしたという、とても思い出深い湖です。 浮き輪を持ってなかったら確実に溺れてたなぁ。いまだにプール以外で泳ぐ時浮き輪が必要なのはこれがトラウマなのかも。 日本で二番目に深い湖なうえに、非常に透明度も高いので、湖底都市もあるかもなぁという気分になるのは確か。 久しぶりに支笏湖行きたいな。
そんな感じで、久しぶりに観に行ってみるかという場所がたくさんでてきて楽しい巻です。
楽しんでばかりもいられず、ケヴァンとアドルフの確執が垣間見えてきたり、生きて動いているアドルフが登場したり、きな臭くなってまいりました。 ザックには早く湖底から這い上がってきてもらいたいなぁ。 内海くんもこの手のポジションの桑原キャラは早晩、脱落するのですが(死ぬという意味じゃなくて)なかなかがんばって食らいついています。がんばれーほどほどにがんばれー。 まだ北海道にいてくれるようなので、続きも楽しみにしてます。
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