妄言読書日記
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2006年12月06日(水) 『ROMES06』(小)

【五條瑛 徳間書店】

関西国際空港がモデルだと思われる、“西日本国際空港”を舞台にした小説でした。
西空には世界的にも最新鋭のセキュリティシステムROMESが導入され、その全容をただ一人把握しているのが、本書の主人公成嶋です。
多分。
なんで多分かと言うと、なんだか途中から、成嶋さんの部下砂村の方がメイン・・・か?みたいな感じになってくるので。
と言いますか、五條小説の主人公パターンに砂村さんの方がマッチしてたので、そう感じただけかもしれません。

成嶋は珍しくへたれていない主人公です。
最も、最近のはあまりへたれ出てこないの増えてきましたけど。
五條的へたれキャラを愛する身としてはちょい残念。
まあ、成嶋の飄々とした天才ぶりも好きでしたが。ハル(愛犬)とのやり取り可愛いし。

テロリストとの戦いということで、派手めな話しを期待していましたが、派手なエピソードはあまりないです。
飛行機墜落とか、滑走路炎上とか。
車がちょっと炎上したくらいで(いや十分派手?)

相変わらずキャラをいっぱい出しすぎのような感がありますが、ここ最近の単発ものの中では一番面白かったかと思います。
消化不良気味な部分もあるような気もするし、06がなんなのかわかるシーンはあっさりしてるような印象。
でも、そんなもん日本の空港に仕込んでたのかい、成嶋よ!とびっくりします。
先日、実際に関空に行ってきたのですが(読んだから行ったのではなくそういう予定だったから)、ついパラボラアンテナ探しました。
ここにROMESシステムが…!(ないない)とか思ってわくわくの関空でした。

ストーリーとは別に、どうせ犬以下、と凹む砂村さんには毎度がんばれ、そんなことは・・・ないとは言わないけど、がんばれ!と応援したくなることしきりでした。
砂村さんの可哀相ぶりは、これぞ五條的へたれという感じで素敵です。

続編とかできたらいいのにな〜。



蒼子 |MAILHomePage

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