妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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【舞城王太郎 講談社文庫】
タイトルとか表紙とか、帯の「あなたの熊の場所はどこですか」なんてのから、割と可愛らしい話しかと思う人多数いそう。 そして、舞城作品を何作か読んでいる私でも、かわいいのかと思ってしまった。 いつもどおりでございます。ご安心(?)を。 三篇の短編が収録されています。
「熊の場所」
熊の場所というのが何を指しているのか、が肝。 『煙か土か食い物』の時のような、そのタイトルの意味に深く納得。 タイトルにミステリ的な仕掛けがある、ということではなく、物語としてのキーワードなのです。 それにしても、猫殺し、というのはどうして他の悪事よりも、陰惨で口に出すのも厭わしく感じるものなのでしょう。 私のときも、猫を殺したという噂のあるクラスメイトがいたなぁ。 この話しのまーくんとは似ても似付きませんが。 舞城は、平気で残酷なものを書くように見えるけれど、登場人物たちはそれなりの因果応報を受けている。
「バッド男」
なんだか、どうにも悲しい気持ちになったな。
「ピコーン!」
タイトルとか文章とかから受ける印象と、実際に書かれていることの齟齬が本当に大きいよなぁ。 エピソードは荒唐無稽なんだけれど、「わたし」の心の動きは丹念で誠実だと思う。 一見してそれが分かりにくいのが、プラスなのかマイナスなのかはよくわかりませんが。
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