妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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【貫井徳朗 創元推理文庫】
初めて読みます。 友人が最近ハマってるのーと言っていたので読んでみる。 これは凄いなぁ。面白い。 読み応えがありました。
以下ネタバレします。注意。
粗筋で、幼女連続殺人事件と、捜査する警察内の不協和音、そして、それとは別軸で進む新興宗教の内情、というようなことが書いてあるから、横山秀夫っぽいのを予想しつつ、そして確かに途中までは社会派というか、刑事小説っぽかった。 雫井の『犯人に告ぐ』みたいなのだと思ってた。 そしたらこれ、本格ミステリですか! この小説は、本格ミステリだとばらすのが最大のネタバレなんだろうな。 推理小説読みにとっては。
確かに途中から、これはひょっとして?とは思います。 疑う余地は十分にあります。 現に、きっと佐伯一課長なんだろうなぁというのはわかります。 分かったからと言って、面白さが半減することはなく、ラストのカタストロフィは『慟哭』というタイトルにふさわしく、絶望的。 丘本が「まだです」と答えたとき、佐伯が娘の死体と対面した時に聞いた、さらさらという砂の落ちる音が聞こえたような気すらします。
実は私、佐伯がけっこう好きだったので、犯人だともっと早い段階で気づきそうなところを、どうしてもそうじゃないといいなぁと思ってしまい、複線を黙殺した所が何箇所か。 目が曇ってるなぁ。 佐伯と丘本の関係が好きだったんだよぉ。
他の著書も読んでみたいと思います。
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