妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2005年08月07日(日) |
『運命は剣を差し出す バンダル・アード=ケナード 1〜3』(小) |
【駒崎優 中央公論新社】
一巻が発売した当初から表紙が気になり、粗筋が気になりしつつ、読まなかったのですが、3巻で一応区切りが付いたらしいので一気読み。 イラストを描いている、ひたきさんは、絶対に犬好きだと思う。 エルディル可愛い可愛い。 正直、エルディルがこんなに可愛くなかったら目にとまらなかった本だと思う。
全体的に設定が甘いのと、文章がどうも視点のずれが見受けられるのが気になる。 全体的にテンポもあまりよろしくない。 傭兵隊の話なので、もう少し豪快に話が進んでもよいかなぁと思うのですが。 技術的な点が少々気になります。 が、まあ、許容範囲ですかね。視点がゆらゆらしてるのだけ直して欲しいけど。 特に戦闘シーンでのゆらぎ。
1巻 負傷した傭兵隊隊長と医者と白狼の逃避行の巻。 素敵な設定ですね。 隊長が左足を負傷しているためにいまいち、活躍の場が見られませんが、その分エルディンががんばる。可愛い。メスなのもよい。 シャリースの狼なのかと思ったら実は違うらしい。 そして設定と表紙だけ見たら、後ろの黒髪の人のほうが傭兵っぽい。 かといって、手前の金髪が医者に見えるかと言うと見えないし。 同じようなことを繰り返している上に、元の場所に戻る羽目になるという、まどろっこしい展開。
2巻 1巻のラストでさらわれてしまった先生のことは放っておいて、シャリースと隊員たちの話からスタート。 お風呂好きのシャリース隊長には一応、しずかちゃんかよ!とつっこんでおく。 マドゥ=アリとエルディンが隊にやってくる過程が書かれてますが、この局面でそれを挿入する意味があるのかないのかいささか疑問。 どうせなら、1巻の段階で、マドゥ=アリを登場させておけばそれほど唐突にも感じないんじゃないかなぁと思ったり。 まあでも、マドゥ=アリ、打ち辛いからアリ君は、可愛いからいいよ。 基本的にこういう、心開かない動物系の子に弱いね。私は。 それにストレートで情熱的な、隊長への愛の告白も可愛いね。うん。 久しぶりに「愛してる」というストレートな言葉を聞いた。 そりゃあ、隊長もびっくりです。 ところで、どうやらこの国には奴隷というのは旧時代のものであるらしい。 あまり文明が進んでいるような気がしないので、意外です。 そして、傭兵隊の人たちが思いのほか繊細で意外です。 君らいい人過ぎないかね? ラストでようやく、先生救出。 先生は命が惜しいのか惜しくないのかよくわからない、思考をしている時があるんですが、惜しくないわけはないんだよなぁ。 諦めがよすぎ?
3巻 救出はしたものの、相変わらずお尋ね者の隊長と先生。 隊長はまだ傷が完治せず、戦えないのは変わらず。 エルディルがお母さん(アリ君)のところに戻ってしまったので、隊長とのやり取りが激減で少々寂しい。 先生、再び敵に攫われ、ヒロインですか?と言いたくなる。 いいんですよ、私は。4*歳、長身無精ひげの医者がヒロインでも、私は全然構わないんですよ。 隊長と一緒にWヒロインのような3巻です。 先生にはきっと、隠れ設定があるんだろうなぁと思っていたら、元間諜だったという設定でした。 王族の血筋くらいの、サプライズを期待したんですが・・・。 ついでに、隊長も爵位持ちというオチが出ましたが、そんなこともあるかなぁとは思いました。なんとなく。
このシリーズは続くそうなのですが、個人的に先生には傭兵隊と一緒にいて欲しいと思ってます。無理? 医者の一人も一緒にいたとしても不自然じゃないじゃない。 先生、実は腕も立つし。 アリ君ともう少し、打ち解けて欲しかったし。 次の任務も楽しみにしてます。もちっと展開はテンポよくね。
扉裏の、カットが可愛くて面白かったです。 隊長の入浴シーンはサービスカットなのか。そうか。 エルディルより早く骨を取ってくるアリ君可愛い。 先生とエルディルのやり取り可愛い。 そして、最後まで先生の名前が覚えられなくてごめんなさいね・・・。でもエルディルの名前しか、実は覚えてないんだ。私。
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