妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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| 2005年07月11日(月) |
『鍵・瘋癲老人日記』(小) |
【谷崎潤一郎 新潮社文庫】
「鍵」
肉体的に衰えてきつつも観念的な欲求は旺盛な56歳の夫と、貞淑を装いつつも奔放な45歳の妻の日記を交互に並べた構成。 夫と妻と、その娘と、娘の家庭教師で妻の愛人になる男の4人の登場人物が、それぞれの思惑で動いていますが、それぞれがどう考えているのかは最後まで読んでもはっきりとはわかりません。 特に木村と敏子はよくわからない。 それだけに最後の妻の日記が不気味な余韻を残してます。 二つの日記の嘘や策略が絡み合う様は面白い。
「瘋癲老人日記」
しょうがない爺さんだなぁという話。 「鍵」と同じで、爺さんは死ぬんだろうと思っていたら、なんだかんだと元気にやってる。 面白かったのですけど、カタカナで書かれているから読みにくくて仕方ない。
谷崎的フェチズム全開な二作でした。
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