妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
目次|前のページ|次のページ
| 2004年11月18日(木) |
『魔界都市ブルース 童夢の章』(小) |
【菊地秀行 祥伝社文庫】
カラー扉の人形少女が可愛い。でも本編にはいない。あれ。
「白髪頭の戦士」
せつおばあちゃんが、素敵な話でした。 こういうキャラは珍しかったように思います。 と思ったら、あとがきで『百鬼夜行抄』(今市子)の中の話に触発されたと書いていました。 おそらく「逢魔の祭」かなと思います。 この話好きですねー。 今市子、好きです。この間『懐かしい花の思い出』と『孤島の姫君』を読んだのですが、感想書くの忘れてました。面白かったです。 菊地と関係ない話になってしまいました。
「ベビー・フェイスの無頼漢」
せつらがパパになる話ですね。おかしかった。 予想通り、せつらを詰るメフィストが大変おかしかった。 そしてさらに、「いま、はじめて気がついたんだけど――おまえ、男だったのか」と言ってのけるせつらには、大笑いします。 酷い。あんまりだ。冗談にしろ本気にしろ。 ドクターも大ショックだったことでしょう。 せつらもドクターも赤子には弱かった、と知ってほっとします。 もう二人で育てちゃえよ。
今回は珍しく、毒気の少ない内容になっていたと思います。 相変わらず菊地の解説は、解説になっていないので、別に載せなくても良いんじゃないかと思うのですが。
|