妄言読書日記
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※ネタバレしています
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| 2004年10月17日(日) |
『ST 警視庁科学特捜班』(小) |
【今野敏 講談社文庫】
刑事物、ではない感じがしますが、たまに毛色の違うものを。 安積班を書いた今野氏の、全く視点の違う刑事小説です。
科学特捜班、というのは今野氏の創作したチーム。 それぞれの分野でのプロフェッショナルを集めたチームが、現場の捜査に携わるという話。 なんかありがちですけど。 ありがちついでに、キャラもそれぞれ個性的に仕上がっております。 私としては、全員綺麗どころなのが気に入りませんけど。 美形は一人でよいです。 第一作目だからなのか、キャラ紹介っぽい内容なのが残念。 事件も別に驚くようなこともないし、読者にはまるわかりな展開です。 まるわかりなだけに、非常にじれったく、STって優秀なの?という気持ちがついてまわりました。 内容はそれなりに凝っているのだから、もう少しネタの披露の仕方を工夫したら、青山くんのプロファイリングも冴えたことでしょう。
キャラ小説なのかなーという感じです。 私は板ばさみのキャップと、徐々に柔軟になっていく菊川刑事が好きでした。 菊川刑事は今後もSTと捜査してくれるんでしょうか。
どっちかと言うと、安積班の方が今のところ好きです。
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