鼻の周りが、おかしいくらいに感想肌な平野です。こんばんは。 実際は、感想肌と言うよりただ鼻を噛みまくってる結果です。 不精せずに、柔らかティッシュを買うべきだったと今更後悔。 でもホントに今更なので、粗品のポケットティッシュでどうにか乗り切ろうと思います。 てか、いつになったら花粉から解放されるのか・・・
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花曇りとはよく言うけれど。
「微妙な天気だよなぁ」 空はどんより重たい色。 風は吹いていないから寒さはあまり感じないけれど、気分も重くするような暗い色だ。 朝の天気予報では雨は降らないと言っていたけれど、本当に?と疑いたくもなる。 まあ天気予報があてにならないのは今に始まったことじゃないか。 「拓弥?用意できたか」 「うん、今行くー」 久しぶりの恭ちゃんとのお出掛け。 桜が満開だから見に行こうと言い出したのは俺の方で。 春休みで曜日感覚がなくなっているけれど、今日の日曜日だけは指折り数えて待ったと言うのに、何なんだこの天気は。 「どうした?乗り気しないか?」 「そんなわけないじゃん。ただ天気が気に入らないだけ」 せっかくの外出にふて腐れている俺に恭ちゃんは笑って。 「雨は降らないっていうし、良いとこ連れてってやるから」
連れられて向かった先は、桜の名所として有名な公園、の裏にあるマンション。 「知り合いが住んでいるから、見つかっても大丈夫」と言って、二人でこっそり屋上に上がった。 これって不法侵入にはならないのかな?と思ったけど、そこから見える気色は、真下が一面の桜色。 「下と違って混雑してないからな。おすすめだって、ここに住んでるヤツに言われたんだよ」 そんな恭ちゃんの説明を聞きながら、「うわー・・・」と声にならない声を上げる。
今も空は曇っているけれど、雲が薄くなって光を吸い込んでいるのか、ぼんやりと明るい感じがする。 その下の桜色も少しぼやけて見えるのが、なんとも幻想的な雰囲気をかもし出しているのだろうか。 または、眼下に広がる桜と、それに続いている空が同化して見えるから、そんな風に感じるのか。 「気に入った?」 「うん!」
花曇りなんて最低だ、と今日の朝まで思っていたけれど、前言撤回。 俺も情緒というものが分かるようになったのかなって言ったら、恭ちゃんには笑われたけれど、桜も満喫できたから、今回はふてくされないでおこう。
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先日、花見に行ったときも曇りでした。 そういや花曇りって言うもんなぁ・・・から妄想してできた小話(笑)
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