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| 2004年02月10日(火) ■ |
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| ふたりとひとりとわたしと小田急線 |
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発車間際になって 背の低い松葉杖の男が乗ってくる 隅にもたれていたから 場所をあける
新宿から下北沢へ着く頃 電車はぎゅうぎゅう 押されながら抱き合うカップルなんかもいる 男のほうは外国人だ 抱き合って動かないでいる
松葉杖の男はぶつぶつ 呟いている 「〜はこうだ。そうだ64だ。64と62だ」 呟きながらおならをする 何回も平然としている
けれどこの騒音のなかじゃ わたしにしか聞こえなかっただろう
例え聞こえていたとしても 小田急線は一日の疲れを 夜の空まで運ぼうとスピードをあげるし カップルは抱き合うのを やめないんだ
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