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| 2004年02月01日(日) ■ |
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| 家にいた |
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そういえば 家に帰って誰かいるということはなかったのだ かぎっ子だったし 小さいときは寝るときにはお話をと せがんだり寂しかった記憶もあるけど いつしか慣れた 「おかえり」も自分で言った
そしてそういえば 両親が旅行に行ったりして はじめて家に一週間くらい ひとりで留守番をしたときは とてもワクワクして なにか普段はできないようなことをしようと思った
テレビの音をすごく大きくして お風呂に(テレビの音だけ聞きながら)入ったりとか とりあえず夜更かしをしてみたりとか 結局たいしたことはできなかったけれど
そして家に誰もいなくて目が覚めた朝は もう両親は仕事にでかけた、という朝とは全然違って 例えば天気のいい日なら 青い空がとても青くてひんやりしていたものだった
だけどそういえば 両親よりも自分のほうが遅く帰る年頃になると 今度は家族とほとんど口をきくことも 顔を合わせることもなくなっていた 「おかえり」はもう意味をもたなかったし
やがてみんながみんな いっしょに暮らさなくなって いつしかそんなときに 早くひとりになりたいものだと 誰かつぶやくようになったけれど 僕は知っていたんだ
口もきかずに部屋にこもる 顔も合わせない毎日でも 家に誰かいるというのと 自分しかいないというのは全然違っていて
例えば天気がいい日なら 青い空がとても青くて ひんやりしすぎているのだということを
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