オルフェウスの窓 | ||
オルフェウスの窓も読み終えてしまった。 前半の学校時代は、ダーヴィトが出てくるとどうしても笑ってしまう。 困った時に、次のページにいるダーヴィト。 ストーリーを動かしている人物ではない為か、結構唐突に現れてハイ出た!ってなるんだけど、年長者らしい有益なアドバイスをくれる。 攻略対象ではなくてチュートリアルに付き合ってくれるタイプの方のキャラやね。 いつも余裕のドヤ顔なのでウケる。 ↑ユリウスが女だと知っていたと話すくだりのドヤり方が最高。 最終的にマリア・バルバラお姉様をものにしてしまうの、とんでもないよね。 たぶん大変な面食いで、美形だったら性別も年齢も関係なく食うんやろうな。 ダーヴィトが出てこなくなる巻〜ラストまでの間に彼が何をしていたのかスピンオフしてほしい…笑 昔から何度か読んでるけど、今回初めてロシア革命がわかった気がする。 今までに映画ドクトルジバゴも5回ぐらい見たし、宙組公演 神々の土地も通ったし3年経つ今でもたまに映像で見るし、ここの往復しながらウィキペディアを読み漁ったら、もうだいたいロシア革命見た気になる(理解してはいない)。 ロシア革命の描写が、ベルばらフランス革命の比じゃないくらい(良い悪いの意味はなく)壮大で深刻で暗い。寒い。 革命に至るまでのロシアとドイツが舞台で、貴族、市民、軍人、ボリシェビキ、資本家、皇族、登場人物も本当に様々。 みんな漏れなく不幸な恋をする。そして半数ぐらい死ぬ。 ひどい恋人ランキングと、かわいそうな死に方ランキング作れると思う。 この漫画を読むたびに、話のスケールや作り込みがすごいのは当然としてこの内容についてこれる絵ってすごいなと思う。 それが漫画家なんやな…。すごい。 イザーク編は、ほんまロベルタと結婚したの大失敗やなとそこに尽きる。 モーリッツどうにかしろとか、カタリーナさん最高とかもあるけど。 イザークは決断力がなくて、流されて行き着いたところにしか行ってない。 でもラスト、バックハウスさんと再会してベートーベンに結びついたところで泣けたから、感情移入はできるんだなー。 アレクセイの熱さと、レオニードの冷静さもいい。 少女漫画的にいろんな女が出てくるけど、恋愛と関係ないところに重きを置いて生きようとする男もたくさん出てくる。 なんにせよみんなだいたい死ぬ!! ヴェーラは最後、どこにいったんかな…無事かな…。 そして最後には、そこまでに読んできた全ての情報を持ってユリウスと家の謎に迫る展開が熱いのですが、なぜか家ごとダーヴィトが抱え込み平和が訪れたみたいなラストになる。 持って行きやがるよ! マリア・バルバラお姉様が幸せになるのがこの話の救いだよね。 イザークの息子の顔がイザークではなくロベルタに似てるのが読んでてつらい。これ狙って描かれてるよね。 あと5年とか経ったらまた読みたいな。 宝塚ベルばらのジェローデル編やアラン編みたいに、イザーク編やユリウス編ってちょっとずつ作ったらおもしろそうじゃない? 昔作られたやつは、テレビシリーズでしたっけ?スカステで見たことある。 脚本演出は久美子先生でお願いします。全編、久美子だけ。絶対おもしろいしいい作品できると思う。 観てる方は、たぶん幕間に立ち上がれなくなるくらいダメージ受けるだろうけど…。 神々の土地は、初めて観たときにマジで終演後すぐ立てなかった。すごいことが目の前で起こっていた余韻に浸ってた。ロシアの空気がまだそこにあったから。 漫画を読むとき、全巻収納から出してきては片付けるシステムなので片付けるときに次に読みたいものを出してきてしまう。 なので次はガラスの仮面出してきました。とりあえず出す。全部読めるかなー。 | ||
2020年06月14日(日) |
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