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やすみ日記
梅子
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2013年07月14日(日)
「サキモノ!?」斎樹真琴

父親が投資に失敗して行方不明。奨学金で大学を卒業した主人公が、借金返すために就職したのが先物取引の営業で。
怒号が飛び交い、お昼を抜かれ、半日立ったまま、電話し続けるという地獄のような日々。
という話。

失踪した同期が、別の同期の部屋にいて、「新妻もどきを飼ってるようだ」って言ってるのに笑った。

業種全然違うけど「トッカン」と印象が似てる。

お金を稼ぐってどういうことなのかとか、元自衛官の世間に対する恨みとか、色々考えてしまう



2013年07月10日(水)
アニメ「有頂天家族」1話

タヌキがころころ毛玉可愛い(笑)
京都の街の風景が綺麗。

矢三郎は「師匠のために女子高生に化けてる」って言ってたけど、1話中ずっとその恰好やん。気に入ってるのか?(笑)

森見登美彦がアニメ化されるの2回目ですが、どっちも出来がいいなぁ。

オープニングも、デザインがかっこよくて、
バーのマスターの本物の「狸寝入り」も可笑しかった。



2013年07月09日(火)
ドラマ「半沢直樹」1話

日曜日の「半沢直樹」1話、面白かったです。

半沢の父親のくだりはハゲタカっぽい。原作だと、父親は生きてたと思います。
(原作は池井戸潤の「オレたちバブル入行組」です)

近藤が「一度病気になったら二度と這い上がれないんだ…」って呟いてましたが、
病気になっても首にならないだけマシだよ! と「サキモノ!?」(斉樹真琴)を読み終わったばかりなので、思います。
(「サキモノ!?」では、病気になった上司の電話番号が着信拒否されてた…)

ドラマだと、渡真利が超フレンドリーな人脈男って説明が無いので、半沢にいきなり話しかけて、近藤をすっとばして握手してる様子が、「君、そんなに半沢を気に入ったのか」って感じでしたね(笑)



2013年07月08日(月)
「ザ・万字固め」万城目学

エッセイです。

瓢箪に熱中しすぎて、奥さんが「ひょうたん未亡人」になった話とか。
戦国武将でサッカーチーム作る妄想とか。
台湾のサイン会の話が面白かったです。

東京電力の株を大量に買ってて、痛い目見た話はビックリです。
作家さんて、失敗したことも創作にいかそうとするものなのですね…。
(私だったら、さっさと忘れてしまいたいし、公にすることに抵抗あるって思う)

台湾で「森見登美彦さんとの仲は?」って聞かれて、「悪いです」って冗談で返してたけど、
綿矢りささんと3人で食事して、綿矢さんのサインを欲しがる森見さんに、万城目さんが「僕のも」と無理やりサインしちゃう話見てると、仲いい気がする。



2013年07月07日(日)
「反転―闇社会の守護神と呼ばれて」田中森一

極貧生活から東京地検のエリート検事にまでなった人が、弁護士に転身。
ヤクザなどの相談に乗るうち、捕まって刑務所へ…という自伝。

自己弁護してるな、って思う部分もあるけど、色々考えさせられる。
大企業や政治家が裏社会とどうつながってるかとか実名でバンバン出てくるし。
山口組の若頭を人間的に素晴らしい人って言ったり、アウトローに対して、いい面を見ようとするバイアスがかかってるなって思うけど。

自分だったら、ちょっと手を伸ばせば、莫大な権力や富が手に入る、自分は何でもできるって思ったときに、手を伸ばさないでいられるんだろうか…。



2013年07月06日(土)
「執事と画学生、ときどき令嬢」小林典雅

大正浪漫の背景に、ハイテンションな登場人物って取合せが変(笑)

華族邸宅の細かい調度品の説明に、主人公がいちいち(このブルジョワが!)って突っ込んでるのに笑う。
(けど、仕送りもらって画学校に通う主人公も、裕福やで)

「フィンガーボールを倒しても、伊勢海老を吹っ飛ばしても、飛び上がって謝らなくてもよろしい」とか。
「1万円!? 30銭の絵の具が何個買えるんだ!」
とか、細かいセリフからにじみ出る庶民感覚が可笑しい。

これも三浦しをんさんの書評本のおすすめで手に取りました。大当たりだった。



2013年06月16日(日)
「戦友の恋」大島真寿美

編集者と漫画原作者の友情。

玖美子は「私たちは友達じゃない」って言ってたけど、私からしたら、大人になって、こんなに良い女友達ができるなんて羨ましい。
あと、周りの男性とも、恋じゃなくて、仕事仲間だったり友情でつながってるのが良い感じ。

若い男の編集者が、「俺があんなに増刊頼んだときは断ったのに、新人の編集に頼まれた連載引き受けるってなぜー!!」ってジェラシー燃やしてたのは、可愛くて笑ってしまった。



2013年06月15日(土)
ユニクロのSOU・SOU風呂敷

ユニクロでSOU・SOUとコラボした風呂敷(590円)を買ってきました。
90CM×90CMでかなり大きいのです。シワになりにくいし、薄いし便利。

母に「何に使うの?」と聞かれ、
「エキストラ行って、お弁当を持って帰るとき」って答えたら、「またエキストラか!」と爆笑されました(^^;

着物着てる時、脱いだコートを入れておくのにも良いし、
着物時のサブバッグにも良いかと。
着物時、急に雨降った時に腰に巻くとか。
夏は、カゴバッグの時に、中身見えないようにかけるとか。

実店舗では超大型店のみの取り扱いなので、関西ではあべのと心斎橋で売ってます。
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/07804500003
CA3E0636



2013年06月09日(日)
「心ゆさぶれ!先輩」角田光代さん・桜庭一樹さんゲスト

「心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU」(角田光代さん・桜庭一樹さんゲスト)見ました。
二人共、ぶっとんでて笑った!

(平日9-5時で仕事してる)角田さんが、「何も浮かばないときはないの?」と聞かれ、「25個くらい連載してるので、その時浮かぶものを書きます」という答え。
作家さんて、そんなに連載してるもんなのか!(驚)

あと、「小4くらいから算数わからない。今でも分数の計算できない」って言ってる角田さんに、桜庭さんが「わかります! 私も、登場人物の年齢が設定と合わなくってくることあります!」と言ってたり。

桜庭さんは1日2時間しか執筆せず、執筆期間中は2ヶ月くらい、電話も出ず人にも会わないそうで。しゅ、修行僧!?

好きすぎる作家さん(二人いる)に会ってしまったとき、超挙動不審だった話も笑った。
日本の作家さんなのかな? 気になる。



2013年06月07日(金)
「ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書」石光真人

会津藩出身で、戊辰戦争で祖母・母・兄嫁・姉妹が自刃し、自分も、移住先の青森県で、餓死寸前の暮らしをしながら、苦学して、後に陸軍で出世した人の記録です。

薩摩大嫌いなので、大久保・西郷が非業の死を遂げたことで「超嬉しい。当然の報い」みたいに喜んでるのが、正直すぎる。

あと、榎本武揚のファンだからって、自宅に3回くらい押しかけ、3回目でようやく会ってもらえたとか、今でいうおっかけ?

昔の人の考え方がわかって、興味深いです。
陸軍学校の夏休み中、東京で世話になった人の家で家事してたら、「将来日本を背負って立つ人間がなんという下品なことを!」って、年上の武士から怒られたり。
(主人の妾の布団を畳んだのが汚らわしいってことらしい。妾を囲ってる主人自体は汚くないのか…)

女性の家族は「戦えないし食料浪費するのが申し訳ないから」と、早々に自殺したけど、病弱で白虎隊に参加できなかったお兄さんは、長生きしてるし。
当時の男尊女卑っぷりが伺えて、ちょっと欝ですわ。

柴さんは武士だから、こうやってツテをたどって、出世できたけど、
家を焼かれたり虐殺された町人・農民や、移住先の斗南藩で餓死してしまった武士はたまったもんじゃないな。藩主は、さっさと東京帰って華族になって長生きしてるし。