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やすみ日記
梅子
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2011年02月23日(水)
「野宿入門」かとうちあき

20代女性の、野宿愛好家のエッセイです。
お金なくても、世の中を楽しく自由に生きていこうぜ! という気にさせられる本です。

蚊よけに、寝袋+茶こしを使う図、笑った。
寝袋といえばマミー型(たらこキューピーみたいな)と思っていたので、封筒型があることを初めて知った。

何かにくよくよ悩んでる時、この本を読んだら、色々どうでもよくなると思います。



2011年02月22日(火)
「仮想儀礼」篠田節子

職を失った男二人が、新興宗教を立ち上げるという話。

女性同士の人間関係とか、リアルだなと思いました。
教団が大きくなる過程の、お金の流れなんかも、詳細。

主人公は、宗教を「精神の安定を供給して、代わりにお金を貰う」ビジネスとして、考えてますが、甘いよ。
信者の抱える重い事情に引いてたけど、宗教なんだから、そういう人たちが来るに決まってるやん!

最後が悲しい。
「砂の王国」と似た設定ですが、「仮想儀礼」の方が読後感が重いですね。

********
「砂の王国」と「仮想儀礼」の比較

両方とも、主人公は、詐欺師の割にいい人です。
女性信者に手を出したりしないし。
必要以上にお金取ったり、脅したりしない。

「仮想」では、家庭で居場所を失った人達を、最後まで受け止めようとするし。
家庭が安全な場所で無い場合、行政はフットワーク重いし、頼れる場所が宗教しかないって、考えさせられる。

「砂の王国」の方が、ビジネス小説っぽくて、明るいですね。
企画した人と教祖が別なので、アイドルを育て上げる、マネージャーの物語みたいだった。



2011年02月21日(月)
私信

>あもさん
落語と言えば、
最近、剛しいらさんの「座布団」が復刊されました。
職業物としても、とても面白いのでオススメです〜。



2011年02月20日(日)
カラオケ

nekoたまさん・多紀さんとカラオケに行ってきました。

NU茶屋町の「花様」でランチ。
ヘルシーで野菜が美味しかったですv 
11時の開店と同時に行ったのですが、すぐ満席になりました。女性ばっかり!

「宮尾登美子の『きのね』はオススメですよ!」という話をしてました。
海老蔵のおばあさまがモデルの話です。

あと、nekoたまさんに、ニジェール滞在記をまとめたフォトブックを見せて頂きました。
ラマダンとか、興味深い写真&文がいっぱい。

****

梅田から15分くらい歩いて、「ジャンカラJR福島駅前店」へ。
新店なので、キレイでした。4F全室禁煙。

フリータイム、700円くらいです。
1時頃〜7時まで居て、パフェ代を足して、一人1000円くらい。
食べ物の持ち込みもOK!
そんなんで採算取れるのかしらと心配になるくらい安い。

抹茶パフェを食べましたが、美味しかったです。

nekoたまさん・多紀さんは、高音がきれいに出るので、羨ましいです。
アイドル系の可愛い曲を歌われてました。

私は、バンプやWEAVER、RADWIMPSなど、男性バンド曲を。
「大迷惑」を歌ったらPVが出て、民生さんの若い頃、可愛いですね! アイドルだ(笑)

****
「大正イマジュリィの世界―デザインとイラストレーションのモダーンズ」

大正時代の、装丁や図案の本です。
かっわいい!!

高橋春佳や小村雪岱が良かったなぁ。
この絵の、髪型(バレッタとおさげ?)はどうなっているのだろう?
http://collector.exblog.jp/15742457/

****
追記。
「がっちりマンデー」、今週のテーマは「カラオケ」でした。

持ち込みOKな分、人件費削って儲けてるんですね。なるほどー。
(ジャンカラではなくて、店舗数業界一位の「まねきねこ」の話ですが)
http://www.tbs.co.jp/gacchiri/



2011年02月11日(金)
「ミステリーの書き方」日本推理作家協会

東野圭吾・宮部みゆきなど、人気作家43人へのインタビュー・アンケートを元にした本です。
創作の裏側が面白い!

★アイデアに詰まった時は、小説を読んでもムダ。映画や漫画の方がヒントになる。

★売れてる人ほど、ベタなものが好き。マニアックな世界にこだわる人は、ミステリーが大衆向けのジャンルだって、分かってないのでは?

↑そうなんですか?
マニアックな作品にも、読者は居ると思ってました。
「シューマンの指」、世間では高評価ですし(私には、専門的過ぎてチンプンカンプンだった)

★冒頭で、主人公にとって、一番起きて欲しくない事を起こす。
(読者を引き込むため)

★手がかりを出すときは、別の話もして、気をそらす。

なるほどー。

★真ん中でブン投げろっ!
(100枚の短編なら、50枚目で事件を起こす)

分かりやすい!(笑)ちょっと、やってみたいです。



2011年01月31日(月)
「平成オトコ塾」渋谷知美

男の生き方指南本。
男じゃないけど、私が読んでも面白かったです。

中は真面目だけど、表紙がしりあがり寿(笑)

夫婦間の愛情について。
「20代→60代と時間が経つ内に、夫→妻は変わらないのに、妻→夫は急激に下がる」という話で、
「チャゲ&飛鳥の歌に『君が思うより、僕は君が好き』という歌詞があるが、日本の熟年夫婦はまさにこの状態」という例えに吹いた(笑)

非モテが楽しく生きるには?→友達同士楽しくつるんでればOK!
という話も、勇気づけられました(^^)

男同士の友情は、競争心があるから難しいって話も、意外。
女子と違って、もっとサッパリしてるかと思ってました。



2011年01月30日(日)
「砂の王国」荻原浩

証券会社をリストラされ、ホームレスになった山崎は、
完璧な美形青年・ナカムラ、人の心を読む天才・錦織と
出会って、新興宗教を興すことを思いつく…という話。

人を騙すテクニックが、上手すぎ。

家のある人とホームレス、
宗教にはまる人とはまらない人、
の違いが、紙一重に思えて恐ろしいです。

マーケティングやニーズを読んで、勢力を拡大していくあたり、ベンチャー企業のようで、面白い。

朝、仲村君がダンボールハウスの上に置いてくれた弁当を見て、山崎が「新美南吉の絵本みたいだ」と思うシーンに笑った。

あと、錦織に「(増えた貯金を)株で運用しないの?」と言われて、山崎が「そんな危ないこと絶対にしない!」と答えるところ。
自分は証券会社に勤めてたくせに!(笑)

山崎が、仲村をプロデュースしてカリスマに仕立てていく様子が、ステージママみたいだった。
「無口で生活能力のない天才」&「世話焼きな凡人」のコンビがツボ。

山崎は「俺は普通で、個性も取り柄もない」みたいに思ってるけど、元妻からは本気で愛されてたし、アイドルからは言い寄られるし、モテモテですやん。



2011年01月23日(日)
「プラチナタウン」楡周平

左遷されそうになった商社マンが、破綻寸前の、田舎の町長に転職。 

緑原町は、過疎化が進んでるのに、ばんばん立派な施設を建てて、借金150億。
合併したくても、市からは、「一緒になりたければ、身をキレイにしてからにしろ」と言われる始末。

主人公が考えた、起死回生の策とは? という話。

笑いました(事態は深刻なんだけど)。
田舎の人間関係がリアルだ。
最後は、ハッピーエンドでスッキリです。



2011年01月22日(土)
「田舎暮らしはじめました」グレゴリ青山

東京の高い家賃が嫌になり、突発的に、和歌山の田舎(家賃5千円!)に引っ越し。
4年間の日々を綴った、コミックエッセイです。

笑った。

大群で家に向かってくる、シナンタロウ(芋虫)が嫌すぎる…!!
「イタリアの車に乗ってる」→「イタリア人と付き合ってる」なんていう、ぶっ飛んだ噂話も怖い(^^;

写真が美しくて、自然豊かで家が広いのはいいなーと思いました。



2011年01月16日(日)
映画「フィリップ、きみを愛している!」

刑務所で出会ったフィリップに一目惚れ。天才詐欺師の話。

脳天気でおバカな映画でした…。
私は、わりと好きです。

フィリップ、中年男性なのに可愛いな! 仕草が可憐。
スティーブン、そんなに知恵が回るなら、まともに働けよ!

(実母に捨てられたトラウマから、「好きな相手に頑張り過ぎちゃう」=「嘘ついてまで過剰に貢いでしまう」ってことなんでしょうか…)

どんなに駄目な人でも、受け入れてくれる人が居るって言うのは、ちょっと救い。
スティーブンの元妻が、今でもスティーブンと仲良しなのは、良かったです。