日本画家・上村松園がモデルの小説。映画にもなりました。
明治〜昭和初期の、京都画壇の様子が分かって興味深い。 着物や髪型の描写が細かくて、素敵。
松渓先生の誘い、断ればいいのに! 最初は徳二、再会後は太鳳先生が居るからと、断ればええやん。 二度も妊娠させといて、一切責任を取らない松渓先生より、太鳳先生か徳二の方がいいのに。
しかし、津也も、松渓先生・太鳳先生と二股かけて便宜を図ってもらっておいて、「女は損だ」って、そりゃ無いよ。 自分ひとり被害者みたいに言うけど、津也にも責任あるやん。
太鳳先生(竹内栖鳳)の、嵯峨の別荘も、高台寺の別荘も、行ったことあるよ〜とニヤニヤしてしまった(笑) 嵯峨の方はボークスの所有で、高台寺の方はレストランになってるのです。 京都が舞台なので、場所が思い浮かんで面白かったです。
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