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やすみ日記
梅子
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2010年10月13日(水)
「序の舞」宮尾登美子

日本画家・上村松園がモデルの小説。映画にもなりました。

明治〜昭和初期の、京都画壇の様子が分かって興味深い。
着物や髪型の描写が細かくて、素敵。

松渓先生の誘い、断ればいいのに!
最初は徳二、再会後は太鳳先生が居るからと、断ればええやん。
二度も妊娠させといて、一切責任を取らない松渓先生より、太鳳先生か徳二の方がいいのに。

しかし、津也も、松渓先生・太鳳先生と二股かけて便宜を図ってもらっておいて、「女は損だ」って、そりゃ無いよ。
自分ひとり被害者みたいに言うけど、津也にも責任あるやん。

太鳳先生(竹内栖鳳)の、嵯峨の別荘も、高台寺の別荘も、行ったことあるよ〜とニヤニヤしてしまった(笑)
嵯峨の方はボークスの所有で、高台寺の方はレストランになってるのです。
京都が舞台なので、場所が思い浮かんで面白かったです。



2010年10月10日(日)
半襟など、染めてみました

半襟と帯揚げと足袋を、染めてみました。

半襟と足袋は、黄ばんじゃって、洗っても取れなくなってたので。
帯揚げは、同じ色のが何枚かあるので、一枚は他の色にしようと思って。

「ダイロン」の赤と黄を混ぜて、オレンジにしました。
注意書きをよく読んでなくて、無理にフタをこじ開けたら、閉まらなくなった(穴空けて、使うのが正しいです)

要らない鍋で、20分くらい煮たら、OK。
煮る前に、水でぬらしておくっていうのを、ついつい忘れてしまいます

半襟→帯揚げ→足袋と、徐々に染料を足して色を濃くしていきました。

次は、緑色と水色、染めてみたいなぁ。



2010年10月07日(木)
万城目さんの公開授業

万城目学さんの公開授業に申しこみました(10/23関大・千里キャンパス。無料)。
定員500人で抽選です。行けるといいな〜。
http://katsuji.yomiuri.co.jp/kyouyo/



2010年10月05日(火)
携帯の機種変更

携帯の機種を変更しました。

長いこと使っていて、auから「2年後にその機種は使えなくなります」という葉書をもらったので。
ついでにプラン変更もしたので、Eメール無料&家族通話無料で1100円くらいの基本使用料になりました。
薄い携帯にしたかったのですが、どれも2万円以上でしたので、結局、分厚い携帯(1万円)を選びしました。
ポイントが8000円分たまっていたので、実質2000円です。

あと、充電器の台が1000円って言われたので、買いませんでした。
今は、台だけでそんなにするのか! 
直接、携帯本体にコード突っ込んで充電してます。

テレビ・音楽・お財布ケータイと、機能多いけど使わないよ〜。
その分、薄くして欲しい。
プランも複雑すぎて、説明されたけど覚えきれん。

今からこんなんじゃ、おばあちゃんになった頃は、電話もネットも意味不明の世界だわ(^^;



2010年10月03日(日)
京都大アンティークフェア

「京都大アンティークフェア」に行ってきました。
JR長岡京駅から、パルスプラザまで直通バスがあることを知ったので、今回はそれで行きました。
が、帰りは、バス停の場所が分からず、かなりウロウロしました。
(道を曲がったところにあった)

バスが一時間に一本でしたので、ネットカフェで時間つぶし。
内装がおしゃれで、過ごしやすいカフェでした(ヒーリンフィーリンというチェーン店)。

最終日だったので、着物を半額にしてるところが多かったです。
が、結局、私は何も買わず。
着物を着る機会が少なくて、春に買った帯もまだ締めてないしなぁ…と迷ってしまって。

母が、おっきな金魚鉢を買ってました。



2010年10月01日(金)
「価格破壊」城山三郎

ダイエーの創業者がモデル。
メーカーが小売価格を決める世の中で、安売り店を始める男の話です。

矢口は、現金一括払いで、問屋から安く仕入れて安く売るので、同業者から睨まれます。
肉を卸してもらえず、自分で牛を買ってきて、さばきます。
「大卒の社員にそんなことさせるなんて!」と非難されるのですが、今だったら、京大卒の猟師が居るくらいなので、そこまでくそみそに言わなくてもと思う。

家電メーカーは、矢口のスーパーに卸した問屋を突き止めようと、あらゆる手を尽くします。
望遠鏡でのぞいたり、隠し番号入れたり。
スパイ小説か! と突っ込みたくなる。
そんなにまでして、強制的に高い価格で売らせようとするなんて、えげつない。

「流通は、生まれ持った才能を必要としない。運がまわってくるまで、しつこく努力できるかどうかにかかっている」という、主人公の信条が印象に残りました。

流通のしくみがよく分かるので、面白かったです。

城山作品読むの、「官僚たちの夏」に続いて二作目ですが、文章が読みやすい。
出だしの、主人公の性格を印象づけるシーンが上手。
ありそうであまり無い名前で(尾頭とか)、登場人物の名前が覚えやすいです。

未だに、価格再販制度の残っている出版業界は、この先どうなるんだろうなぁとか、色々考えてしまった。



2010年09月30日(木)
「福家堂本舗」遊知やよみ 2〜11

「福家堂本舗」最終巻まで、読みました。

長女の話が良かったです。
家のために、本当の自分を隠してきた長女が、やっと好きな人に対して、素直になれたシーン。
「欲しいものは?」と聞かれて、両手を広げるところが、キュンと来た。

職人の健ちゃん。
自分の成功より、仲間のことを優先する、縁の下の力持ち的なところがいいですね。

最後も面白かったです。
少女漫画の割に、恋愛より「世間体の重さ」を描いた作品だったなぁ。



2010年09月23日(木)
経済ドキュメンタリー「カイロスの微笑」

経済ドキュメンタリー「カイロスの微笑」
ー第3回「新機能で勝負、繊維にかける男たち」ー

初めて見ましたが、面白かったー。
機能性素材を売り込む、大阪の商社、
オーガニックコットンで糸を作る工場、
の話。

商社さんは、デザイナーさんが見た目若くておしゃれだった。
同期と一緒に売り込み行ったり、失敗して落ち込んで、夜遅くまで二人でお酒飲んでるの、仲良さそうで良いなぁ。

アパレル業界出てくる小説があったら、読んでみたいかも。
会社員ぽくなくて、自由な感じの人が多くて、面白いと思う。
http://www.tv-osaka.co.jp/kairos/main.html



2010年09月20日(月)
映画「海は見ていた」

CSのチャンネルNECOで映画「海は見ていた」を見ました。
江戸時代の遊女の話です。

前半の、遊女が恋したお侍さんとのオチには、ええ!? となった。
最初の頃の、侍を追い返した後に、耐えられず走って追いかけていくシーンの健気さが良かっただけに、落差激しい。
切ない…。

最後はちょっと長かったかな。
暴風雨の映像は凄く迫力あったのに、夜空を背景に屋根に座ってるシーンがめっちゃ合成で、ずっこけた(^^;

良介が迎えに来て、菊乃さんに「あんた、とうとう立派な人をつり上げたね!」と言われるシーンで終わった方が、後味良かったかも。

風景も、落ち着いた色合いで綺麗だったし、当時の人の暮らしぶりがよく分かる感じで、良かったです。
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=2194



2010年09月12日(日)
「トッカン―特別国税徴収官―」 高殿 円

面白かった!
国税局の徴収官の話です。

良いお仕事小説だと思っていたら、主人公の実家の話など、成長モノとしてもホロリときた。
テンポ良いし、キャラ立ってるし、税金の豆知識も身に付く。
犬まで差し押さえるとか、箪笥の取っ手が純金とか、徴収&隠し金エピソードに笑う。

ぐー子は「私なんて、友達居ないし男居ないし…」と嘆いてるけど、(居るじゃない、目の前にエリートの独身が!)と思った(笑)

○○さんに罵倒されるシーンでは、「努力もせずに人を妬むばっかな上に、人を陥れやがって、お前の方こそ最低だー!!」って言い返せば良かったのに、と思った。
主人公が、ここまで打ちのめされる小説も珍しいな。
不自然な主人公持ち上げが無くて、好感が持てる。

クールな鏡さんが、ぐー子の言葉に赤くなってるシーン、可愛い。

今年一番、面白かった本の一つです。
あとの3つは「出星前夜」、「早雲の軍配者」(1月に続編が出る!)、「天地明察」。