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やすみ日記
梅子
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2010年09月06日(月)
読書日記

「日出処の天子」山岸涼子

政治的駆け引きが面白かった。

聖徳太子は、母親と上手くいかなかったからって、極度の女嫌いです。
母親が妊娠したときの罵り様は、そこまで言わなくても と思った。

片思いの相手・毛人と、布都姫を引き離すための謀略も、ものすごいな。腹黒過ぎ。
しかし、この聖徳太子は結構好きです。

最後は、見事に、誰も幸せになりませんでしたね…。布都姫も早くに亡くなってしまうし。
中学高校時代に読んでたら、歴史の授業が楽しかったに違いない。

  ★  ★
「福家堂本舗」遊知やよみ 1巻

京都の和菓子屋が舞台。三姉妹の恋愛モノ。
表紙の着物姿が可愛いv
恋愛だけじゃなくて、老舗の暖簾を守る大変さとか、京都のいけず文化(笑)の描写が面白い。
和菓子、食べたいなぁ。


私信。
>あもさん
文体診断ロゴーンの文体一致結果は、女性もあるそうです。
「松たか子」って出た人もいるので。



2010年09月05日(日)
「東京、音楽、ロックンロール」志村正彦

フジファブリック・志村さんの、5年分のweb日記をまとめた本です。
当時を振り返ったインタビューも入ってるので、音楽業界について「へー」と思うことが多い。

アルバム2枚しか聞いたことなくて、志村さんの人となりもそんなに知らなかったのですが、凄い繊細。
「集中が切れるのが怖くて、ご飯を買いに行けない」とか。
常に自分を追い込んで、曲作りのことばっかり考えてるので、「ご飯食べてー! 寝てー!」と言いたくなる日記だ…。
好きなことを仕事にしてる人って、もっと楽しそうかと思ってたよ。

1年間に休みが4日くらいとか、ミュージシャンの方ってもの凄い忙しいんですね。
「『寄生獣』の登場人物に似てると、よく言われる。シンイチか?」に笑った。確かに似てる。



2010年09月02日(木)
「路地恋花」 1  麻生みこと

京都の、職人さんばかりが住んでる長屋の恋愛模様。
連作短編集です。

仕事へのこだわりが面白い!! 恋愛はピュアで可愛い!!
それぞれ、余韻を残す終わり方が良いですね。

製本職人さん作の、飛び出す祇園祭絵本に笑った。
くじ取り役とかお稚児さんとか、マニアックな。

シルバーアクセサリー職人&常連さんの、じれったさよ…!!
(同志社のチャペルとか、地元ネタ過ぎる/笑)

小説家さんのカフェは、実際あったら行ってみたいわ。
どんな小説書いてはるのか、気になるぜ。
「80年で老舗言うたら嗤われるわ」にも吹いた。
ナオミちゃん、嫌がってる割にめっちゃ京女らしいやん(笑)



2010年09月01日(水)
「極める! 京都学」/文体診断ロゴーン

NHKの「極める! 西田尚美の京都学」を見ました。

第1回は「京料理の神髄はだしにあり」
老舗料亭のだし作りを、詳しく紹介。
面白かった〜。
水に、あんなにこだわってるんですね。

次回は、「第2回 京の都は“市”パラダイス」です。
http://www.nhk.or.jp/etv22/mon/

******
「文体診断ロゴーン」http://logoon.org/
をやってみました。
日記を貼り付けた結果、

一致指数ベスト3
1 吉川英治
2 太宰治
3 野間清治

でした。どういう基準だか分からんが、面白い(笑)



2010年08月29日(日)
「ゆれる」西川美和

映画「ゆれる」の、監督自身によるノベライズです。

文章めっちゃ上手!

母は、「悪魔のような弟だな!」と言ってました
私は、小説読んだ限りだと、そんなに悪くは思わないけど。
弟は、裁判で証言したときは、本当に兄が突き落としたんだと思いこんでいたのかも知れないし。



2010年08月28日(土)
大河ドラマ「花神」

総集編をビデオで見ました。
30年位前の作品です。長州の軍師・大村益次郎(村田蔵六)が主人公。

吉田松陰が、着替えを忘れて水を浴び、ふんどし一つで困ってたり。
賢くて美形なのに、ドジっこで可愛い。

大村益次郎も、超地味な主人公ですが、「攘夷の何が無謀だ!」と福沢諭吉にくってかかるとこが格好良い。

桂さんの、益次郎への心配っぷりもほほえましい。
「村田先生に、箔をつけていただきたいのです!」という桂さんの熱弁に、
益次郎が「田舎娘を花嫁修業に出すようなものですなぁ」と笑ってたり。

益次郎と恋仲になる、シーボルトイネさんはもっと清純な人が良かった。
化粧が濃すぎて、イケイケの悪女に見えます・・・。

面白かったです。長州サイドばかりじゃなく、長岡藩や土方歳三とか、敵方も格好良く描かれててよかった。



2010年08月22日(日)
「影法師」百田尚樹

「影法師」百田尚樹

江戸時代。
幼なじみの二人が、一人は異例の出世、一人は極貧の中孤独死という末路をたどる。
二人に何があったのか? という話。

読む前は、親友は、藩の不正を正して解雇されたとか、そういうオチだと思っていたら…。

ネタバレ主人公を出世させるために、自分はわざと失敗したり、主人公の命を狙う刺客を、脱藩して斬りに行ったりと、親友いい人過ぎ!! 主人公に恩があるわけでもないのに、何故!?

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「神去なあなあ日常」(三浦しをん)がNHKーFMでラジオドラマ化されます。
『神去なあなあ日常』(全10回)
9月20日(月)〜9月24日(金) 22:45〜23:00(1-5回)
9月27日(月)〜10月1日(金) 22:45〜23:00(6-10回)
http://www.nhk.or.jp/audio/prog_se_future.html



2010年08月21日(土)
「始祖鳥記」飯嶋和一/「ザ・万遊記」万城目学

「始祖鳥記」(飯嶋和一)

江戸時代に、空を飛んだ人の話(実話)。
表具師が、ハンググライダーみたいなもので空を飛んだだけで、「人心を惑わした」と言って牢屋送り。
今だったら、鳥人間コンテストに出ればいい話なのに。

圧政に苦しむ民衆からは大人気で(政治に反抗して飛んでると勘違いされてる)、幼馴染の船頭からも好かれてます。
塩問屋が、本人が目の前にいるとは知らず、主人公を褒め称え、船頭が茶を吹きそうになるシーン、笑った。
地元塩問屋VS幕府の、経済戦争な展開も面白い。

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「ザ・万遊記」(万城目学)

本屋大賞授賞式で、桜庭一樹さんが「伊坂さん可愛いvv」とデジカメ片手に大興奮してたって話に笑った。
私も、恵方巻は全国どこでも食べてるものだと思ってたし、年越しそばは暖かいものだと思ってましたよ! 違うのかー。



2010年08月15日(日)
映画のエキストラ

京都で絵本展を見たあと、大阪で映画のエキストラに参加してきました。

大阪には、豊臣家の末裔を守り続けてきた「大阪国」があり、東京から来た役人に税金をカットされそうになる。阻止しようと立ち上がる大阪国の男達、というシーンの撮影。

大阪国は男達だけっていう設定なので、前の方に男性を配置し、女性は後ろの方です。
会計検査院の調査官、松平役、旭役の俳優さんが遠くの方に見えます。
大阪国総理大臣の姿も。

遠すぎて、役者さんの科白はあまり聞き取れないです(^^;
スタッフから「『高揚する』って言ったら、騒いでください。手を下げたら静まって」との指示。

リハーサルで、
「日本国民に(大阪国は無駄じゃないと)説明できるのか!」という松平の科白のあと、エキストラが「できるに決まってるやろ!」とか、アドリブで野次飛ばしてて面白かった(笑)
後ろの女の子が「ミキプルーンに向かって野次飛ばせばいいの?」「違う! ミキプルーンは味方や」と会話してて、笑ってしまった。
人が多すぎて、スタッフの指示が聞こえにくいんです(^^;

飛行機が飛んでたら一旦中断。
リハーサル2回、本番1〜3回。短い科白を言っては、カット、の繰り返しなので、少しのシーンを撮るのに凄く時間がかかる。映画って大変だなぁ。

記念品に「大阪国民」と書かれた水筒を頂きました。
すごく蒸し暑くて、3時間以上立ちっぱなしで、疲れましたが、楽しかったです。
一人で行ったので、原作知ってる人と話したい〜! と思いました(笑)



2010年08月14日(土)
「世界の絵本作家展」に行ってきました

「世界の絵本作家展III 絵本の世界へ旅しよう」 (「えき」KYOTO)に行ってきました。
http://www.bronze.co.jp/news/2010/07/post-75.html

どいかやさんのトラリーヌちゃんが可愛い!! フェルトで作った絵本なんです。
色鉛筆画の「チリとチリリ」もふわふわして、可愛いなぁ。細かい。
絵本よりも原画の方が、色がきれいですね。

酒井駒子さんも素敵でした。ラフデッサンすら、魅力的。

ランチは、伊勢丹6階の「マールブランシュ」で。
エビオムレツサンドイッチ。美味しかった!
11時に行ったので、混んでませんでした。

ミヅキさんから、「グルニエドールのケーキは美味しいですよ」とオススメ情報を頂きました。
確実に、私より京都のカフェに詳しいです(笑)