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やすみ日記
梅子
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2009年11月02日(月)
「神様のカルテ」夏川草介

現役のお医者さんの、デビュー作です。

信州版Drコトーみたいな話なのかと思っていたら、医療版・森見登美彦でした(私見)。

話は面白かったんですが、先行作品を下敷きにしてるっぽいところが気になった…。その分、キャラクターの魅力が弱いんですよね。
安曇さんや学士君のエピソードは好きなので、森見登美彦っぽい部分さえなければ楽しめたのに!! 表紙も真似してるみたいで微妙…。編集さんは、こういうところこそ、訂正して欲しかった。

作者と共通点の多い主人公が、友人から褒めちぎれてるのも、ちょっと寒い。
その後のエピソードで、主人公がいいやつだというのは分かるので、余計なこと言わないでほしかった。

でも、最先端の大学病院に背を向けて、激務で報われることの少ない地域医療に打ち込む主人公には好感もてる。
「一に止まると書いて正しい」。主人公の名前の由来も良いし。

なんか色々、惜しいところの多い作品でした。



2009年11月01日(日)
映画「重力ピエロ」

映画「重力ピエロ」(伊坂幸太郎・原作)をDVDレンタルで見ました。
こんなに切ない話だったとは…。

悲しみという重力を背負った、家族の絆の物語。

辛いことも笑顔に変えてしまう、お父さん役の小日向さんが良かったです。
(手を繋いで)「産もう」
「春は、ピカソの生まれ変わりなんだよ」
「妻は自殺なんかしません」
あたりで、もう涙が止まらん。

最後に予告編を見たら、また泣いてしまって、泣きすぎて、目が痛いです。
音楽が、静かで綺麗で、凄く良かった。

もの凄い兄弟愛ですね!
最初、心配性の兄→弟だと思っていたら、弟の「大事なときには兄貴が居たから。居ないと不安なんだ」にやられました。最後の最後に、大告白!



2009年10月31日(土)
「武士の家計簿」磯田道史

「武士の家計簿―加賀藩御算用者の幕末維新」(磯田道史)を読みました。

加賀藩の会計係だった家が、幕末〜明治にかけて残した家計簿。
それを元に、武士の暮らしを読み解いたノンフィクションです。
凄い面白かった!

江戸時代の武士も、リストラ・借金・子どもの教育など、現代人と同じような悩みを抱えてたんだな〜と思って、親近感湧きました。

武士特有の悩みもあって、どんなに貧乏でも、親戚付き合い・年中行事にはお金をかけないといけなくて、大変だなぁと思いました。

子どものお祝いに鯛が買えないからって、絵に描くんですよ! なんという、いじらしさ。

維新後、会計能力が買われて明治新政府にスカウトされ、活躍するくだりは読んでて爽快でした。
周りの士族の没落っぷりがリアルで、哀れでしたけど(泣)そんな商売のやり方じゃ、失敗するに決まってる…。

来年、映画化が決定しています。楽しみv


※※ 萌え話 ※※
主人公・直之のモテモテっぷりがすごい。

殿様には、「彦蔵」という呼び名を与えられ、可愛がられたり(当時の武士は、本名を呼ばないしきたり)。
威張り散らすので皆に嫌がられてた、姫様の付き人にも気に入られて、何かと呼び出されたり。
皆に恐れられていた上司にも、好かれたり。
(全て、元同僚の証言。直之の息子も似たような性格らしい)

どんだけ四方八方にモテモテなのか…!



2009年10月30日(金)
「美しきアジアの玉手箱」神戸市立博物館

火曜日(27日)に、「美しきアジアの玉手箱 シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展」
(神戸市立博物館)に行ってきました。

烏図が良かったです。
一羽一羽に個性があって、ほんとに動き出しそう。かっこいいなぁ。

俵屋宗達・画、本阿弥光悦・書の、和歌絵巻も素敵。
鹿の絵、かわいい。
書は、ななめに配置されてて、モダンですなぁ。

北斎の五美人図。
様々な職業の女性が描かれているのですが、説明がなければ、どんな人だかさっぱり分からん(^^; これも、構図が洗練されてますね。

千鳥の絵も好きでした。
シンプルだけど、奥行きがある。

陶磁器が充実してました。
ウサギのお皿、かわいい。
中国・韓国など、色んな国の青磁・白磁などが見比べられて、良いですね。


常設展示に、明治時代の、髪型のミニチュアがありました。
洋風日本髪の「束髪」。かわいいなぁ。
これって、当時の人は自分では結んでたんだろうか? すごいな。


夜は、多紀さんと塚口で待ち合わせして、晩ご飯をご一緒しました。

私が「『電脳コイル』、ハラケンからヤサコへ、告白の返事か聞けると思ったのに、何もないまま終わってしまった!」と嘆いていたら、多紀さんに「思春期の恋なんて、そんなもんですよ☆」と軽くいなされてしまいました(笑)

あと、「BLで、山の猟師さんの話は無いんですか?」と尋ねたら、「動物好きの読者が多いから、難しいのでは…」という答え。なるほど。

「今年一番のBLは?」とお聞きしたら、すっごく幸せそうな顔で「崎谷はるひの新刊です」とのこと。その時の多紀さんの顔は、とても輝いていました(笑)
私は、「愛と混乱のレストラン」の3巻です。



2009年10月29日(木)
「和装美人から洋装美人へ」堂本印象美術館

「和装美人から洋装美人へ -大正・昭和の女性像- 」(堂本印象美術館)に行ってきました。

大正〜昭和初期の着物姿、とっても可愛かったです。
半襟とか帯締め、凝ってるなぁ。着方も柔らかですね(帯板入れてないみたい)。
この頃は、ふっくら美人が流行だったのかな。

小林かいちも3点あって、嬉しかったです。かわいー。
「現代少女」(中村大三郎)の着物、ハッキリした色合いで可愛い。

上村松園、品があって凄く綺麗だった。線が柔らかくて、色合いも優しいですね。
キリッとした感じの、鏑木清方とは対照的。京都と東京の違いなのかなー。

ポスターにもなってる2点の絵は、後期のみの展示でした。今回は見れなかったので、もう一回行きたいです。

堂本印象美術館、初めて来ましたが、建物かわいいですね。
堂本印象デザインの椅子も素敵だし、ステンドグラスからドアノブから照明から、全てかわいい。

しかし、場所は不便でした。
市バス、立命館前から乗るとギュウギュウなので、10分ほど歩いて、わら天神前から乗りました。こちらは空いてて、本数も多いので良かったです。

着物だと無料なので、他にも着物の人が居るだろうと思っていたら、私だけでした(^^;



2009年10月28日(水)
「サンデーとマガジン 創刊と死闘の15年」大野茂

「サンデーとマガジン 創刊と死闘の15年」(大野茂)を読みました。

NHKで放送された「ザ・ライバル」の本バージョンです。
漫画好き・出版に興味ある人なら、もちろん面白いと思います。

両誌の編集長に萌えました!(笑)
校了日が同じなので、仕事終わりの小西編集長が内田編集長に電話をかけて、飲みに誘うんです。
それを聞いた他の部員達も、内田編集長に「行ってきてくださいよ」とけしかけて。
公認の仲ですね!(笑)
二人で漫画界を良くしようと熱く語り合って、涙声で歌いながら夜道を帰る。
くーっ、良い友情ですねえ!

後年、内田編集長が先に亡くなるのですが、小西編集長は「寂しいとは思わない。思い出している限り、その人は生きているのと同じだから」と言っています。深い愛情を感じる、良い言葉だなぁ。

マガジンが、大人向け劇画路線に移っていくのに対して、サンデーは「子供を守り、健全に育てる漫画を」と当初の路線を守り通します。
小学館、昔は、お固い真面目な出版社だったんだな…。



2009年10月27日(火)
「課外授業ようこそ先輩」山口晃さん

NHK「課外授業ようこそ先輩」(画家・山口晃さん)を見ました。

山口さんの「教室の中から、未来のものを探してみよう」というお題に対して。
小学生が「黒板。だって、これから色んな情報が書かれていくでしょう?」という答え。
深いな!!

難しい言葉もあったと思うけど、子供達はじっと真剣に聞いていて、えらいなーと思いました。

最後に、山口さんが
「自分が一人でポツンと生きて、孤独だなーと思うことがあるかも知れないけど、過去や未来のことを知ると、色んなつながりの中で、自分が生かされてるんだなと分かって、ちょっと不安が紛れるかもしれません」
という話をされていて、ジンときました。

次回(明日)は、「奇跡のリンゴ」の木村さん。これも見ます!





2009年10月26日(月)
映画「ラッシュライフ」

映画「ラッシュライフ」をDVDレンタルで見ました。
伊坂幸太郎・原作。

四人の主人公が、語り手を引き継いでいく話。ですが、つながりがよく分からなかったです(^^;
最初の30分、画面が見づらくてグロくて、参った。

黒澤パートは良かったです。
黒澤は笹岡のことが好きだったんだろうと、勝手に解釈しました(笑)
奥さんと別れるように、しきりに勧めるし。
夜、離れた距離でコーヒー飲んでた二人が、翌朝、至近距離に居たのに、トキめいた(笑)

寺島しのぶさんは、さすがの存在感。
豊田パートは、犬が可愛かったです。



2009年10月25日(日)
Kimono Lovers Collection 2009

京都駅で行われた、着物ファッションショー「Kimono Lovers Collection 2009」に行ってきました。

ステージ横のモニターに、彫刻「考える人」が出てきて、司会するというユニークな形式。
最後に「門限があるので、博物館に帰ります」と言って消えていきました(笑)

「おけいこ」「結婚式」などシーン別の着物を着た、モデルさんが登場。
コンサート用の、鍵盤の帯&音符の着物が可愛かったです。帯締めがト音記号っぽく結んであるんです(笑)
クリスマスコーディネートは、白い帯に、赤&緑の帯締め。なるほどなー。
昔、オフ会でクリスマスコーディネートをしなくてはならない時、悩んだんですが、こういう手もあったのか! と思いました。
他にも、椿の着物や、薔薇の帯が可愛かったです。

ヘア&メイクも凄く可愛いかったです。
途中で、資生堂の方による、実演がありました。
可愛いヘア&メイクを、格好良く変えてみるというもの。
着物だと、深紅のルージュが合いますね。面白かったです。

着物で参加したので、記念に一筆箋を頂きました。可愛いv 

ショー後は、京都劇場エリアのイタリコで食事。
着物姿だったので、大判のナプキンを貸して下さいました。親切。
きものパスポートも使えましたv

ご一緒したHさん(会社の同僚)は、最近着物を買って、今日が着物デビュー。
せっかくだし写真を…と思い、手塚治虫ワールドの人形達と撮影しました(笑)

写真:ブラックジャックと私(笑)
PB061143



2009年10月20日(火)
ドラマ「ROMES06」

ROMES、ドラマ見ましたー。

らいらさんの感想を聞いて、覚悟してたんですが、想像してたよりは良かったです(笑)
ただ、ROMESのオペレーションルームはちゃっちいかも(^^;
あと、成嶋が若者ファッション過ぎて違和感。

葵さん(国仲涼子)は格好いいですね。弱そうな砂村より、頼りになりそう(笑)
砂村は、意外と普通っぽくていい感じでしたが、警備の人間にしては華奢だなぁ。
猫のきなこ、可愛かったですね。

原作の2巻の内容をやるのかと思っていたのですが、心臓病の女の子が出てきたり、砂村がカウンターの女の子と仲良くなったり、1巻の内容も混ざってるの?