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やすみ日記
梅子
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2009年03月13日(金)
BL読書日記

「人のかたち」(剛しいら)
設定は面白かったけど、後味悪かったです。
明治時代。生き人形を作る職人と、使用人の話。
生き人形とは、実際にあった事件を見せ物にするための、等身大の人形です。
人の形をしたものには魂が宿る、というテーマが面白かったです。現代だったら、ロボットがモチーフになるところですね。

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「花嫁は漆黒に墜とされる」(水瀬結月)
気になるところで終わってますね。謎が解けたと思ったら、また謎が!

石動さんと王さんの馴れ初め編も良かったです。
王さん、デレがないですよ! ツンのみです(笑)
緊迫した場面なのに「あなたに寄せる秋波でしょうか」とモノローグしてる石動さんが可笑しい。大物だなー(笑)

凌の会社の先輩が、優しくって良い人や…と思いました。
最初、会社を辞める凌が、独立するんだと思いこんで、辛くあたっていたのに、誤解だと分かって、家まで謝りに来てくれたシーンに、ジンとしました。

商業誌だけでも話が通じるんですけど、同人誌を読んでると、この辺の先輩の気持ちや、凌の葛藤がより身近に感じられますね。

四神の説明で、東の青龍…とくると、鴨川ホルモーの京大青龍会を思い出しました(笑)

今巻も、二人の熱々ぶりにあてられました…「いつまで花嫁なんだ!」というツッコミは無用ですね(笑)いつまでも新婚カップルのような二人なので。



2009年03月11日(水)
「あの空の下で」(吉田修一)

ANA機内誌に連載された、旅にまつわる短編・エッセイ集です。

10ページくらいの短い小説って、普段読んだことないんですが、面白いですね。
日常の何気ない風景を切り取ったり、ふとした瞬間の心の動きを捉えたり。
特別な事件があるわけじゃないけど、読み終わった後、ちょっと良い気分になります。
写真中心の装丁もきれい。旅に出たくなります。
「何が悪かったか考えるのではなく、何が良かったか考えて、終わる関係もある」
という一文が好きでした。

以下、妄想です。

「東京画」。
元同級生が、二十年ぶりに再会…という話なんですが。
高校時代、雅夫が好きな子に告白する時、島本は付き添いに行ったけど10分で帰ってしまったり。
雅夫の結婚式に、島本は出席しなかったり。
これ絶対、島本は、雅夫のことが好きなんだろー!! って思いました(笑)
その後、雅夫は教師、島本は小説家に。
立場が変わっても、雅夫の「相手のこと分かってる感」にニヤニヤしました(笑)
「裏切らないのが親友ではなく、裏切り合える相手のことを親友と呼ぶのではないか」っていうセリフがいいねえ。



2009年03月09日(月)
狂言萌え

凄い狂言の演目がありました…。

「八尾」
閻魔様と地蔵様が昔、恋人同士だったという…(閻魔様が自分でうれしそうに喋ってる)。何を考えてこの話を書いたんだ、作者!?
閻魔様ヘタレ攻め? 地蔵様は綺麗な顔して尻に引いてるし(「言うこときかないと、地獄の釜割っちまうぞ!」って ^^;)
こちらのブログが詳しいです。

「縄綯」
三角関係ですか?っていう展開(^^;
友人との賭に負けた主人が、太郎冠者を友人に取られちゃいます。
太郎冠者は、何とか主人の下へ戻りたくて、失敗ばっかりするんです。
めでたく暇を出されて戻ってきて、主人に、得意げに友人宅での悪事をしゃべってると、背後には友人が立っていて…という。
太郎冠者、主人が大好きなんですね(笑)借金のカタに、太郎冠者を連れて行く友人も変だ。



2009年03月08日(日)
「オリンピックの身代金」奥田英朗

読み終わって、悲しい気持ちになりました…。

東京オリンピックを妨害しようとした一人の大学生と、警察の戦いを描いた話。
今までの奥田作品と比べると、盛り上がりもオチもなく、面白さには欠けます。が、昭和39年という時代を描ききった点では凄いと思う。

東京オリンピックの工事で、多数の死者が出たのにろくに報道されなかったり、貧しい東北の田舎と華やかな東京との落差、わずかな賃金で過酷な労働を強いられる出稼ぎの人達、現代にも通じる格差社会の理不尽さに、暗い気持ちになりました。

主人公・島崎は、デスノートの月を思い出させますね。
けど、共感できない。○○○○で気が大きくなってただけじゃないかと思ってしまう。○○○○をしていなければ良かったのに。

最後のシーン、村田の言葉にジンときました。



2009年03月07日(土)
美容院

美容院に行ってきました。
以前通っていたところが無くなって、新しいところを探して行かなきゃと思いつつ時間が経ち、ようやく今日行きました。

やっぱり、新しい所は気疲れしました…。
イメージを伝えるのとか、趣味・仕事とか色々聞かれるのが苦手なんです(^^;
新しい美容院に行く度、「カラーリングしないんですか?」って言われるし「着物が似合わなくなるんで」と説明するのも面倒。
「肩ぐらいまで切って下さい」と言ったのですが、「それだとボリュームが出ますよ」と言われ、長さは変えずに梳いてもらいました。
前髪も切ってもらったのですが、眼鏡かけると、凡ちゃん(鴨川ホルモー)みたいですよ!
くせ毛の扱いは本当に困る…。
ここも、ピンと来なかったので、また次回から新しい美容院を探します。

美容院で「和食なら『京料理 藤本』が美味しいですよ」と教えてもらいました。
確かに美味しそうv ランチ3000円〜あるみたいです。

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先日、京都国際マンガミュージアム「司書体験」の様子をテレビでやってました。
面白そうですね。

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「キョースマ!」に、森見登美彦さん他のコメントが載ってます。
グレゴリ青山さんのマンガ、京都人のいけずさが笑える。
このベーグル屋さんって、夏野さんが通販で買われてるところかしら?

「鴨川ホルモー」映画化記念の、万城目学さんのインタビューも面白い。
「いろんな人から『実はホルモーやってたんでしょ?』って聞かれる」って(笑)
吉田神社の裸踊りが、実際にある風習(?)らしいというのがビックリ。京都大学って楽しそうですね(笑)



2009年03月05日(木)
L←→R!

>あもさん
あもさんのおかげで、今朝「とくダネ!」で、黒沢健一さんが見れました。
ありがとうございます。

懐かしい! 高校〜大学と、L←→Rが好きだったんです。今でも時々聴いてます。カラオケでも歌います(ヘタですが ^^;)
つんくの、嫉妬混じりのコメントも面白かった(笑)ノッキン・オン・ユア・ドア、137万枚も売れたんや。へー。
当時、スピッツ・ミスチルと一括りやったんですね。
私の周りでは、スパイラルライフ&L←→Rのファンが多かったので、この二つが一括りな感じ。しかし、今ではスパイラルを知ってる人は少ないか…。



2009年03月03日(火)
「鴨川ホルモー」万城目学

バカバカしくて楽しかったです。
京都の大学生が、小鬼を使って「ホルモー」という競技をする話。
恋愛部分は、王道で先が読めるんですが、面白かったです。

凡ちゃんの分かりにくいツンデレは、可愛いな!
純情でヘタレな阿部君も、良い奴だ。嫌いな芦屋を助けてやったり、高村をかばって喧嘩したり。

京都に土地勘のある人は、ニヤリとすることでしょう。
4月から映画も公開されるし、楽しみですね。
私の脳内では、「しゃばけ」や「夏目友人帳」のような映像が繰り広げられています(笑)



2009年03月02日(月)
「山口晃展」大山崎山荘

「さて、大山崎 〜山口晃展」(大山崎山荘美術館)に行ってきました。

作品数はそんなにないんですが、ユニークで楽しい展示でした。
古く雰囲気のある建物に、一部現代的な山口さんの絵が展示してあるのは、不思議な感じ。
美術館の中に入るのは久々でしたが、どこもかしこも素敵ですね! ドアノブも照明も窓も凝ってて、バスルームまで可愛い。

入ってすぐの三幅。
千宗易の、膝の子犬が可愛いですねv
確か、講演会で「東急ハンズでベニヤ板を買って…」と言ってはった気がしますが、パッと見、普通の掛け軸みたいです。

「大山崎交通乃図」
細かい…。皆、長いことじーっと見てはります(笑)未来が入り混じってて面白い。

「最後の晩餐」
ポテチがあったり、大きい人や小さい人が居て、真面目か不真面目か分からない絵です(笑)

新館の見立て作品。
何だか分からなかった(^^; 入り口で、解説もらってたのに、気づかず鞄にしまいっぱなしだったんですよ。ああー。

「蘭の戦闘機」
笑った。(※大山崎山荘は、かつて蘭の栽培のメッカでした)

「すゞしろ日記」
大山崎での体験を漫画にしたもの。飄々とした山口さんが良い味出してますね。
講演会で言ってた○○さんって、この人かーとか思い出して可笑しい(笑)

「自由研究(柱華道)」
電柱を生け花に見立てた作品。面白いこと考えるなぁ。

「廷内見立 洛中洛外図」
細かいよ! そして、ダジャレがくだらなくて楽しー。

秘密基地の展示も面白かったです。「大山崎ロボ」って何だ(笑)



2009年03月01日(日)
「シズコさん」佐野洋子

「100万回生きた猫」で有名な佐野洋子さんが、母親との葛藤を綴ったエッセイです。

「母親を嫌いだった」という洋子さん。
母親は、子どもの頃から、洋子さんを長女として厳しく躾け、優しくしたことはない。一方、家事能力は完璧で、父親亡き後、女手一つで4人の子どもを大学にやります。

端から見ると、お母さんは冷たいけれど、立派な人だと思うし、「母親愛せない」と悩む洋子さんも、大枚はたいて立派な老人ホームに入れて、何度もお見舞いに行ってるし、そんなに酷い娘だとは思えないのですが。

家族という関係だけは、互いを「愛さなくてはならない」「愛されたい」という呪縛が強すぎて、そうできなかった時の反動が大きいんだろうなと思います。

ある日、氷山が溶けるように、どっとわだかまりが解けたシーンが、とても良かったです



2009年02月27日(金)
「FLESH&BLOOD」12巻(松岡なつき)

ビセンテ、切なすぎる! 
前半は「あんたの愛情、暑苦しすぎる」と思ってましたが(笑)、最後の行動には涙…。
そして、ラウル周辺ややこしすぎ。スペイン・イングランドの二重間諜な上に、海斗に取引持ちかけるし、何が何だか。
和哉が、タイムトンネルの秘密に気づきそうだったり、海斗の結核疑惑が晴れないままだったり、次巻も気になりますね。
今巻の海斗は、ちょっと小ずるいと思ってしまった…板挟みの立場なので、しょうがないかもしれないけど。
しかし、ヤンは何の弱みを握られてたの? 

イラストが彩さんに変わりましたが、合ってますね。
表紙は、油絵のような重々しいタッチで、今までと雰囲気が違いますが、モノクロはイメージ通り。

今回は、通常版と限定版(小冊子付き)が出てましたが、限定版の方を買いました。
小冊子は、11〜12巻のナイジェル視点の話が30ページほど。

更に、既刊本で小冊子フェア(別内容)もやるそうで、どこまで商魂たくましいんだ、徳間書店!