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やすみ日記
梅子
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2008年12月31日(水)
今年もありがとうございました。

今年も、HPを訪れてくださった皆様、ありがとうございました。
ほとんど更新してなくて、すみません。

来年の更新の予定。
バッテリーは、今のところ無いです。すみません。
オリジナルは、どうなるか分からないです。2年くらい投稿してないので、1本くらい書けたらいいなと思いますが。

それでは。良いお年を。来年も、よろしくお願いします。




2008年12月30日(火)
NHK三昧

今日は、録りためたビデオを見ていました。

「京都・丸竹夷にない小路」が面白かったです。
細い路地を紹介する番組です。以前、一日体験で版画を教えてくださった、竹笹堂さんが出てはって懐かしかった。
若いアーティスト達が住む「あじき路地」。大家さんが店子を「長男」「次女」とか呼んではるのが面白い。家賃5万5千円て安いですね。楽しそうでいいなぁ。
地上波でも再放送するそう。12月30日(火)13:05〜NHK総合。
http://www.nhk-jn.co.jp/wp/program/details/disp_j.asp?a=00&s=0&d=20090103&c=200901030130

「200歳では足りまへん〜京都西陣、兄弟ふたり物語」も良かった。
102歳と99歳、織元と職人兄弟のドキュメンタリー。
まさしく「錦」の世界。
能装束を1着織るのに1年かかるそう。気が遠くなりますね。最近は長身の役者さんが増えたので、軽く織るために技法を凝らしている、という話が興味深かったです。
http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200090403200030087/

「美の壺」の「レトロな絵本」。
大正〜昭和初期の「コドモノクニ」という絵本、すごく色遣いがきれいでした。
文字のレイアウトも素敵。
http://www.kodomo.go.jp/gallery/KODOMO_WEB/gallery/g_j001.html



2008年12月29日(月)
「青鯉」たけうちりうと

もの凄く面白かったです。たけうちさんの中では一番好き。

ある日、自分が臭うことに気づいたサラリーマン。その日を境に、鱗が生えたり、どんどん魚化していきます。途方に暮れていたら、プールで同じ体質の青年と出会い…という話。

BLというより、幻想小説? 主人公と妻の会話がリアルでした。
妻に別居を言い渡された後、匠に心情を吐露するシーンで泣けました。
直接的なシーンがなく、純愛に近い話なので、BL苦手な方が読んでも面白いかも。
続きが読みたかったなぁ。奥さんどうなったんだろう。

私信。
>○○の会の皆様
1/10(土)に、京都で新年会をしようかなと思ってます。もしよかったら、ご連絡ください。



2008年12月28日(日)
「サミア」須和雪里

「サミア」ルビー文庫版を読みました。

「サミア」
死を望むエイリアンと、死を与えたくない地球人の話。
じわっと涙ぐみました。良かったです。「風車祭」のピシャーマを思い出しました。
親友君も切ない。最後の会話が特に。一人称なので、読者にしか分からないのがもどかしいですね。「俵米三」には笑いました。何そのセンス(笑)

「影法師が泣いている」。守護霊視点というのが面白い。

「暗珠」。二人の行動が極端なので、感情移入しにくかったです。



2008年12月24日(水)
ふゆさん・多紀さんと忘年会

ふゆさん・多紀さんと、忘年会をしました。
なんばOCATの「小龍」にて。中華だけど、意外とあっさりしてて美味しかったですv

仕事と本の話が中心。
最近どんな本が売れてるか? とか。寂聴さんの雑誌が創刊されたそうですね。携帯小説だけでなく、そんなことまで! 活動的。
絶版品切れの本でも、版元に問い合わせたら、返品本が少し残ってることもあるので、そしたら売ってもらえるそう。良いこと聞きました
「皆さん、書店に本を注文するときは、ISDNコードを言ってください!」とふゆさんは切実な叫びを(笑)書店さんから、何だかよく分からない注文が来て、困ることが多いそうです。

食後は、同じ階の丸善へ。
多紀さんが、斉藤環「母は娘の人生を支配する」を手に取っていました。よく見たら、表紙がよしながふみです。ビックリ。母娘をテーマにマンガを描いてはったから、表紙に起用されたのかしら?

多紀さんに、「今、人気のあるBLのレーベルってどこですか? リブレ以外で」とお聞きしたら、「幻冬舎のリンクス」との答え。 レベルが安定してるそうです。あと、BLを分かっている編集さんがつくっているので、絵も作家も良いところを押さえてある、とのこと。なるほど。

あと、最近「サミア」が復刊されて評判の良い、須和雪里さん。
どんな作風の方ですか? と多紀さんに聞くと、「一見コメディ調なんですけど…ガラスのハートなんです!」と、ガラスのハートという単語を5回くらい言ってはりました(笑) 「泣ける」という評判だったので、てっきりシリアスかと思ってました(^^;

ふゆさんの職場には、非常に仲の良い男子二人がいるそうです。
いつもじゃれ合い、片方が居ないときはノロケ話を語り、一つのパソコンをぴったりくっついてのぞき込むそうな。
多紀さんが「最近の若い男子は、女子に行くエネルギーがなく、同性同士でつるんで仲良くすることが多いみたいですよ」とのこと。草食系男子ってやつですか…。
若い男性が回りにいないのでピンと来ないのですが、少子化がますます進みそうな話ですね(^^;

「角川文庫のベスト3」をあげるとしたら?
ふゆさんは「こころ」。
多紀さんは、にっこり笑って「BL的にも楽しめますよね。私は先生が好きで、先生はKが好きなんです」と。私も同意。
ふゆさんは「そんな話でしたか!?」と驚かれてました(^^;



2008年12月23日(火)
「タルト・タタンの夢」近藤史恵

フレンチのシェフが探偵役の、日常ミステリ。

「ガレット・デ・ロワの秘密」
奥さんとのなれそめを暴露されて、真っ赤になる志村さん、可愛いすぎる(笑)ぞっこんなんだなぁ。
「オッソ・イラティをめぐる不和」
この謎解きが一番好きでした。こういう、奥さんの話を聞いてない旦那さん、多そうですよね…。
「ぬけがらのカスレ」
エッセイストの彼氏が可哀相だよ! 読後感がしょっぱかったです。
「割り切れないチョコレート」
オチには、じんわりと胸が温かくなりました。素数の詰め合わせって、そういう意味だったのか!



2008年12月22日(月)
「有頂天家族」森見登美彦

原作読みました! 
ラジオドラマを先に聞いていたので、ストーリーは知っていたのですが、細かいところが分かって納得。
京都・下鴨神社に暮らす狸の四兄弟が、宿敵・夷川家と化かし合ったり、父の死の真相を探る…というような話。

海星のツンデレっぷりは、ラジオの方が強調されてましたね。可愛い。
弁天様は、原作の方が影がある感じ。
ラジオはだいぶ端折ってあったので、小説だと情景が細かく浮かんで素敵ですね。
矢二郎が父最期の日を語るシーン、ラジオは何度聞いても泣ける。

小説のラストで、父が矢一郎に「狸界の頂点に立ったら、敵も多くできるだろうが、お前には3人の味方(兄弟)がいる。それは何よりの切り札だ」と語るシーン、ジンときました。



2008年12月21日(日)
「錦」宮尾登美子

帯で有名な龍村の創業者、龍村平蔵をモデルにした物語です。

平蔵(作中では吉蔵)、確かに織物への情熱には圧倒されますが、それ以外の姿が好きになれん。
主人が留守がちな家をしっかり守ってくれる奥さんを裏切って、妾を作り、その妾・ふくが不治の病になっても長いこと見舞いにも行かず(また、ふくが謙虚な良い子なんです)。
10代の頃から献身的に仕えてくれた使用人・仙も、足蹴にして罵倒するし、何様なんだお前は!?
女性陣が皆、人間が出来ていて健気なので、吉蔵の魅力が今ひとつ分からなかった…。

ただ、10代で働かない父親に代わって一家を支えるとか、30代で専売特許6件実用新案30件を取るとか、仕事の面では本当に凄い人ですね。
元大名の茶道具復元の仕事をきっかけに、古代の布に魅せられて、寝食忘れて没頭する様は、職人魂を感じられて良かったです。
8年がかりで製作し、宮家へ納めたタピストリーが、戦争で消失してしまったのは、本当に惜しい。



2008年12月20日(土)
「風が強く吹いている」映画化

「風が強く吹いている」映画化するんですね。楽しみ。
関東や北九州でエキストラを募集しています。
http://www.wind-blow.net/

「花咲ける青少年」もアニメ化されます。懐かしい。
多紀さん・ミヅキさんに話したら「美しい絵じゃないと許さん!」と言ってはりました(笑)確かに、美しくないユージィンや立人はいや…。私は、夫候補の中では一番地味な、カールが好きでした。
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20081205mog00m200055000c.html



2008年12月19日(金)
文楽へのいざない(中央区役所)

「第2回 文楽へのいざない」 (大阪市中央区役所)に行ってきました。
入場無料、申し込み不要の講演会です。
12:15頃に着くと、ほぼ満席。始まってからも次々人が入ってきました。

人形遣いの吉田幸助さんが、冗談を交えながら、流れるようなトークで楽しませて下さいました。
「文楽というと、おじいさんが人形が遣われているというイメージで」、「私も今流行のアラフォーで」とか(笑)
文楽の修行は、足遣い15年、手を15年、30年経ってようやく頭を遣える(だったかな?)とにかく1人前になるのに時間がかかるとのことでした。
後継者不足とのことで、「今不況ですので、是非とも若い方は文楽へ就職を!」
と勧めてはりましたが、会場に来ていたのは中高年の方々ばかりでした。昼間のオフィス街ですものね。
人形を遣って、動きの実演もして下さって、面白かったです。
お姫様の人形が出てくる辺りで、帰らなければならない時間になり、残念。

次は、1/21(金)12:15〜13:00「第2回 能楽への誘い」(中央区役所 1階ロビー)があるそうです。