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やすみ日記
梅子
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2008年08月13日(水)
「愛と仁義に生きるのさ」鳩村衣杏

クリーニング店の仕事が、活き活き描かれていて、面白かった。
誇りを持って仕事してる職人さんはいいね! こんな店が地元にあったら良いのにな。
洋服のデザイナーも出てきて、服の材質のこととか、勉強になりました。

「誰かのチカラ釦になりたい」(縁の下の力持ち的意味で)という決めセリフが出てくるのですが、職場でおなじみの品なので、何か可笑しかった(笑)いや、いいシーンなんですけど。

主人公が、弟に向かって、「お前の兄ちゃんはホモだ! ごめん!」とカミングアウトするシーンが笑えました。
それに対する弟の返答が「捨てられないようにしろよ。玉の輿なんだからな…多分」というのも、何か可笑しい。
コミカルでテンポよくて、楽しい話でした。



2008年08月10日(日)
「小説家への道」(鳩よ!編集部)

2巻も読みましたが、面白かったです。
小説家志望でなくても、本好きの人なら、楽しめるでしょうね。

村上春樹等、有名作家の分析が興味深いです。
真保祐一が、デビュー前、取材の為にコンテナ倉庫に侵入して、警備員に追いかけ回された話。気の毒だが、ちょっと笑ってしまいました。

江戸川乱歩賞受賞作の、概要が載ってたのは参考になりました。「破線のマリス」、本編は読んでないけど、あらすじだけでもハラハラして、面白そう。
投稿作につけるあらすじは、悩みます。特に最後らへんのシーンが…「そして、二人は一夜を共にするのであった」とか書いてますが、照れます(--; 他のBL投稿者さんはどう書いてるんだろう。

二巻の、パソコンで文章を書くなら、QXエディタが便利という話、なるほどと思いました。
今、ワードで書いてるんですが、確かに、動作が重いし、印刷するときに縦書きにして、文字数整えるの、ちょっと不便かなと思います。



2008年08月09日(土)
「美しいこと」小冊子

「美しいこと」(木原音瀬)の小冊子、届きました!
ラブラブで、安心しましたー。
木原さんのことだから、痛さと紙一重だったら、どうしようかと思ってたのですが。脳が溶けそうなほどのハッピーエンドです。
ラブの足りない下巻から、ようやく納得のいく結末が迎えられました!

日高ショーコさんの1Pマンガが、可愛いです。不器用に芋の皮をむく廣末。ぷぷ。
超急ぎの仕事があるのに、我慢できなくて、下巻のゲラを一気読みしたとのこと。気持ち分かりますねー。絵描きさんも、これだけ原作を好きだと、嬉しいですね。

後書きで、「担当さんに『廣末は、松岡にそんなこと言える立場にないと思います』と言われて書き直しました」とありますが、第一稿がどんなだったか、気になります。
廣末、下巻で大暴落した株が、小冊子でちょっと回復しました(笑)でも、松岡はまだ不安で仕方ないみたいだから、早く安心させてやってほしい。

小冊子って、「箱の中」の時みたいなサイズを想像してたら、2段組で68ページ…封筒ぎっちぎちの大きさでした。凄いボリューム。細かいデザインも可愛くて、豪華でした。



2008年08月06日(水)
「悪人」吉田修一

「悪人」(吉田修一)を読みました。
衝撃で、読み終わった今、呆然としてます。今年、最も面白かった本の一つ。

女性の死体が峠で発見され、関わりのあった様々な人の視点から、事件が語られていきます。
犯人は早々に明らかになりますが、事件の経緯は、なかなか語られません。
映画「ゆれる」みたいな感じで、少しずつ、直前の状況をフラッシュバックしていきます。

「悪人」というタイトルが、誰を指すのか? 誰でも悪人であるとも言えるし、誰も悪くないとも言える。
人の弱さや、軽蔑、見栄といった負の感情を、自然に描くのがとても上手いと思いました。

寂しさの表現が、突き刺さるように心に残っています。
「寂しさとは、自分の話を誰かに聞いてもらいたいと切望する気持ちなのかもしれない。これまでは誰かに伝えたい話など無かったのだ。でも、今の自分にはそれがあった。伝える誰かに出会いたかった」
「誰でもよかったわけじゃない。誰でもいいから抱き合いたかったわけじゃない。自分のことを抱きたいと思ってくれる人に、強く抱きしめてほしかった。」

寂しい二人が気持ちを通わせ合ったのも一瞬。
ラストはやるせない。こんな切ない愛情があるのか! と思いました。

まとまりの無い感想ですが、とにかく凄かったです。
寝ても覚めても、九州の風景と九州弁が頭から離れません。
実際にあった出来事を、横でずっと見ているような気持ちでした。

それにしても、佳乃のお父さんはいい人なのに、何で佳乃はあんな根性悪く育ってしまったんだろう。

悪人というには小心者だけど、増尾もかなり嫌な奴だと思いました。
ネタバレ灯台で再会するシーンは泣きたくなりました。
それもつかの間の、急展開。
結局、祐一の嘘で、光代は守れたけど、祐一はひとりぼっちになってしまったんですね…。



2008年08月05日(火)
ジャパノロジー「花火」

先週のジャパノロジーは、「花火ーFlowers in the Night Sky」でした。
打ち上げ花火の歴史から、線香花火まで、興味深い内容でした。
絶滅寸前の国産線香花火を、復活させた女性花火師さんが紹介されていたのですが、本当に火の玉が大きくて、風情がありますね。

江戸時代、花火は一色しか無かったと聞いていたのですが、実際再現した映像を見て、こんな感じだったのか、と思いました。歌川広重の絵に描かれた花火が、闇夜とのコントラストが綺麗で、どんな感じだったのか、気になってたんです。



2008年08月04日(月)
「夢の卵」鷺沼やすな

「夢の卵」(鷺沼やすな)を読みました。
静謐で美しい、流れる水のような文章が印象的。こんな詩的なラブシーン、初めて読みました。
特に大きな盛り上がりや、明確なオチがあるわけではないのですが、独特の世界観がとても良かったです。

同居している恋人が、突然、記憶喪失で、11歳の子どもに戻ってしまう。その影には、母親との軋轢があるようで…という話。
子どもの詩草を大事に思いながらも、大人の詩草が恋しくなったり、逆に、子どもの詩草が消えてしまった時、喪失感に涙したり、切ない苦しみが、ひたひたと心地よく胸に迫りました。
木原さんのCOLDシリーズを思い出しましたが、こちらの方がずっと大人しいです。

巻末に、今市子さんが、挿絵の依頼が来た時、嬉しすぎて変な顔になったっていう、1Pマンガを載せてるんですが、面白かったです。確かに、今さんは、こういう文学的な話好きそう。



2008年08月03日(日)
「なみうちぎわ」中田永一(乙一)

乙一さんの別PN、中田永一さんの恋愛短編小説です。
「百瀬、こっちを向いて」という単行本に収録されている短編の一つなのですが、「百瀬〜」が地元図書館に入ってなかったため、アンソロジー収録の「なみうちぎわ」だけ、読みました。

5年間、植物状態だった女の子が目覚めると、家庭教師で教え子だった、小学生の男の子が高校生になっていて…という話。
植物状態の原因は、海で溺れた男の子を助けたこと。男の子は、責任を感じて、女の子が眠っている間、ずっと通ってきてくれていたのです。
罪の意識で繋がれているだけなのか、それとも恋なのか…と二人の気持ちは揺れます。
女の子の会話がぎこちないところとか、オペラグラスのあたりの、ミステリーっぽい展開とかが、乙一さんらしい。
じんわり切なくて、いいお話でした。

中田永一=乙一、ということを知ったのは、恵文社さんのポップです。
「初の恋愛小説ということで照れくさいのと、名前を離れたところで評価されたいという乙一氏の希望により…」と見てきたかのようなコメントが付いてて、ビックリ。
以前、三省堂さんのブログで「百瀬〜」を知って、「変わったタイトルだなぁ」と記憶に残っていたのですが、まさか乙一だとは! 乙一のどこが新人なんや!(笑)(ブログに「大型新人」って紹介されてたんです)。


………汚れ感想で申し訳ないんですが、この話、BLだったら、凄く良い年下攻なんだけどな! だれか、こういう設定で書いてくれないだろうか。



2008年08月02日(土)
能装束・能面展に行ってきました

片山家の、第十二回「能装束・能面展 -能に見る源氏物語」(京都文化博物館6階)に行ってきました。会期は明日まで。入場は無料です。

12時頃に行ったら、ちょうど、九郎右衛門氏の解説の途中でした。装束と、能面について聞けて、面白かったです。
面について、「この『増』、いいでしょう? でも高くてね…。外国に行ってしまうのは嫌だし、(買う決断をするまで)悩みました」とか、「これは使いやすい面で…」とか、演者ならではの実感のこもったお話でした。

12:30くらいに九郎右衛門氏の解説がおわり、12:40くらいから、今度は能面の修復をされている見市氏の解説。はきはきとして、分かりやすかったです。
最新の分析技術により、室町時代等に作られた面の、塗料について色々分かってきたとか。胡粉 に、ふのりを混ぜて、虫がつかないようにするとか、白く浮き上がり過ぎないようにするため、お湯で洗って表面をでこぼこにしたり、様々なテクニックを使っているそうです。
古い能面というは、経年の為に沈んだ色になっているのではなく、元から、舞台で浮きすぎないように、ちょうど良い、落ち着いた色に作っているそうです。なるほど。

13:00くらいに見市氏の解説が終わりました。装束の解説が最後の方しか聞けなかったので、次の解説を待ったんですが、30分経っても始まらなかったので、あきらめて帰ってきました。来年は、朝イチで来たいですね。
お客さんは、30人くらいでした。着物の方もいらっしゃって、可愛かった。

文化博物館では「KAZARI 日本美の情熱」という特別展が行われてました。面白そう。また、機会があったら、行ってみたいです。



2008年07月29日(火)
「午前五時のシンデレラ」いつき朔夜

「午前五時のシンデレラ」(いつき朔夜)を読みました。
近年まれに見る、どうしてくれよう!ってくらいの萌え作品でした。九州弁万歳!

透明感のある、北畠あけ乃さんの表紙からは想像もつかない、男臭い、任侠の話でした。そういう世界に、小倉弁がぴったりなんですよ。「好いちょう」とか「繋ぐんたい」とか。

冤罪で前職を追われた真面目な男が、転職したパチンコ店で、ヤクザ崩れの釘師と出会い…という話です。
優也の秘密が少しずつ明らかになっていく様子や、飛良の人となりに興味を引かれて、前半、ページをめくる手を止められませんでした。
なんちゃってヤクザとかではなく、ちゃんと地に足のついた描写で、良いですね。優也も、本当に四角四面で、先生!って感じの思考回路だ。
正反対の二人が、心を通わせていく様子が、見応えがありました。

ただ、後半の書き下ろしは、面白いんだけど、物足りないような。
優也って、一人で考えて納得しすぎでは? 祭りの出来事だけで、兄貴分が納得してくれたって思うの、無理があるんじゃない? そして、ああまでしてきた阿南さんがあっさり退場って、都合が良いような…。
育った環境が違うから、相手をどれだけ理解できるのか?って悩む様子は良かったんですが、突き詰め方が足りなかった気がします。

後書きにまで小倉弁講座があって、いつきさんの地元への愛が溢れた本でした(笑)いいなぁ、ご当地BL。もっと増えて欲しい。



2008年07月27日(日)
「俺様アイドルは演歌がお好き」水瀬結月

「俺様アイドルは演歌がお好き」(水瀬結月)を読みました。

演歌のゴーストライター作詞家と、アイドル歌手という、変わった設定でしたけど、冒頭からすいすい読めました。草平くんの一生懸命さと、無自覚の小悪魔っぷりにキュンキュンきました(笑)

田舎の田園風景とか、ハワイの星空とか、情景が鮮やかに浮かんで、素敵でした。
本編でも、草平くんにメロメロな片鱗は見えるけど、隆盛くんの気持ちももっと知りたいわ…と思ったら、書き下ろしが! かゆいところに手が届く、嬉しい構成でした。

上田さんの挿絵もピッタリで、表紙の岩しぶきが見事です(笑)
帯も「なんという、感性の迸り」って、BLとしては、変わってるなーと思ったら、作中のモノローグだったのですね。なるほど。
続編は、相方・誠くんと、マネージャー・鈴木さんで読みたいな〜(勝手に/笑)

それにしても、シャレードがリニューアルしたので、本屋で探すのに、一瞬とまどいました。ディアプラスみたいな背表紙ですね。
見返し&裏表紙に、極太ゴシックでラブなセリフ持ってくるの、やめたのか。