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やすみ日記
梅子
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2008年06月22日(日)
「アメリカン・ギャングスター」

「アメリカン・ギャングスター」を見ました。
実在するアメリカのマフィアを描いた映画です。
運転手から麻薬王に登りつめるフランクと、汚職にまみれた警察で、一人正義を貫くリッチー。男と男の戦いを描いた社会派作品で、地味ですが、見応えありました。

警官役のラッセル・クロウがあまり格好良く見えなくて、反対に、悪役のデンゼル・ワシントンが、格好良かったです。知的で、家族を大事にして、決して目立つようなマネはしない。が、逆らった者には容赦しない冷酷さ。

しかし、フランクの証言で捕まった汚職警察官、麻薬取締官の3/4って、腐敗しすぎや!
捜査に協力したおかげで、フランクの刑期が70年から15年にっていうのも、縮みすぎだ。麻薬大量に売っておいて、たったそんだけの罪…。



2008年06月19日(木)
「老舗旅館に嫁に来い!」小林典雅

10分に1回くらい吹き出しました(笑)
旅館の跡取りと恋に落ちたアメリカ人が、女将修行をする話。
外国人といえども日本語堪能で、いちいち人を、好きな仏像に例えるのが可笑しいです。攻を、「興福寺の阿修羅像のようにハンサムだ」とか。
最初、電車の中で読むのにイラストを飛ばしていたので、攻の顔を可愛い系で想像してた…。後で挿絵見たら、男らしかったです。

攻の許嫁と、女将対決する羽目になる場面も面白い。
「あなたに、生け花・茶道・書道・日本料理の説明ができるの!?」って。確かに無理だ(笑)
女将として完璧すぎる上に、打算的な麻衣子さんが素敵です。女将になりたいし、攻は不細工じゃないからまあいいかって、そんな理由で結婚決めて良いのか!?

とんちんかんな女将修行の様子が楽しかったので、ラブシーンは無くてもいいやと思いました(本末転倒)。できあがったカップルの話は珍しいですが、山あり谷ありで楽しかったです。

ただ、シャレードパール文庫、もっと分厚ければ良いのに。読み足りない感じです。



2008年06月18日(水)
「帝都万華鏡ー桜の頃を過ぎても」鳩かなこ

凄く雰囲気のある、文学的な文章で、大正時代の風景が鮮やかに描き出されてました。街を行き交う人々が目に浮かぶようです。
高校時代に出会い、やがて詩人と編集者になる二人の、10年に及ぶ愛憎劇です。とても切ないお話で、良かったです。

高校で、琢馬が京介と出会い、心惹かれる場面から、いきなり10年後に飛ぶので、面食らいました。今度は逆に、京介が琢馬に恋いこがれるのですが、高校時代の二人が心を通わせる様子をじっくり見たかったな…。

その後も、時々話が過去に飛ぶので、流れが分断されるのが残念。お兄さんと伊部さんの話は無くても良かったんじゃ?

10年以上も、京介を親友としか思ってなかった琢馬が、京介を受け入れた理由もよく分からなかった。奥さんのことも「愛していた」という割に、具体的なエピソードがないので、そんなに愛してたって感じがしない。心の移り変わりをじっくり描いてくれたら、もっと良かったな。



2008年06月14日(土)
ルノワール+ルノワール展に行きました

「ルノワール+ルノワール展」(京都国立近代美術館)に行ってきました。

その前に、8:40に待ち合わせて、平安神宮へ。
菖蒲と蓮が、見頃でした。蓮の花が咲いてるの、初めて見ました。ふんわりピンク色で、かわいい。
前回行ったときは気づかなかった、池の飛び石も渡りましたよ(^^)

9:30頃に京都国立近代美術館へ。
開場してすぐなので、そんなに混んでなかったです。「小川のそばのニンフ」「ぶらんこ」「田舎のダンス」などが良いですね。ふっくらした女性が魅力的。光の表現が素敵。
常設展では、川端龍子の「佳人好在」「曲水図」が見れました。凄く良かった。

ランチを食べた後、くみさんのお部屋にお邪魔しました。
天井まで届く本棚を三つお持ちなのですが、更にもう一個注文されてはって、それが届きました。すごい蔵書数だ。
資料用の、珍しい本が色々あって面白い。電車運転士とか骨董偽物年代記とか。
書類をきちんと整理してはって、さすが。見習いたいです。
パソコンの画面が大きくて、椅子が凄く立派。作家さんらしいですね!
骨董の和箪笥と薬箪笥が、素敵。
舞妓変身された時の写真も見せていただいて、可愛かったですvv
萌え話を延々としていて、お菓子のみならず、晩ご飯までご馳走になりました。すみません(^^;
「純情ロマンチカ」のビデオも見せて頂いたのですが、ちゃんとラブなシーンも放送してるんですね(照)原作知らないんですが、面白かったです。



2008年06月11日(水)
「シンプル・イメージ」砂原糖子

タイトルの通り、余計なものがなく、シンプルなストーリーでした。
失恋し仕事を辞めて、海辺の街に越してきた受が、天真爛漫な高校生と出会って、恋に落ちる話。
淡泊で物静かな受と、元気で明るい年下攻の組み合わせが、好みですv 
砂原さんは、これが投稿作だそうですが、読みやすい文章で、上手だなーと思いました。
海のイメージが素敵ですね。生活の様子が目に浮かぶ。



2008年06月10日(火)
「コンティニュー?」いつき朔夜

面白くて、一気に読みました。
ゲーム会社の話で、タイトルがコンティニューというのが上手いですね。 
妻に逃げられ、会社は首になり、乳児を抱えて再就職もままならず…という、冒頭から転げ落ちるような展開に、目が離せませんでした。
相手役のゲーム会社社長が、よくある、華やかなだけで何してんだか分からないような社長ではなく、地道に働いて仕事ができる様子が描かれていて、良かったです。
絢人をないがしろにしたディレクターを、一方的に悪者にするのではなく、双方納得いくように解決するところも、気持ちいい。
子どもの描き方や、子育ての様子もリアルだなーと思いました。美里ちゃん可愛い〜。最後の日記にもホロリ。
絢人の元奥さんは嫌いでした。子どもを置いて出ていっといて、再婚したから引き取りたいって、ムシが良すぎ! 



2008年06月09日(月)
「少年舞妓・千代菊がゆく!」1巻

「少年舞妓・千代菊がゆく! 花見小路におこしやす」(奈波はるか)を読みました。
花街の習慣や、舞妓さんの生活が詳しく描かれていて、楽しかったです。
舞妓さんの京ことば、おっとりして、かわいい〜。
置屋の男の子が、ピンチヒッターで舞妓になる話なのですが、現在20巻以上出てます。いつかはバレるのかしら?



2008年06月08日(日)
「ショコラティエの勲章」上田早夕里

和菓子屋の娘と、ショコラトリーのシェフが、日常のちょっとした謎を解き明かしていく、ミステリー連作集です。
出てくるお菓子がどれも美味しそうです。お菓子の世界が詳しく描かれていて、興味深い。
シェフの修業時代を描いた「約束」。3人の男達の、ライバル心と友情の混ざった感情が良いです。一見、いい加減に見えて、実は熱い情熱と才能を持っている梅崎さんは、いいとこ取り男だなぁ。
「月人荘士」は、お菓子のイメージが綺麗だなぁと思いました。季節の移ろいや、古典文学の題材を、表現する和菓子の世界。風流で素敵ですね。



2008年06月06日(金)
「仇なれども」剛しいら

幕末〜明治の、時代物BLです。面白かった。
かつての恋人を、兄を殺された仇として追う…という話。明治維新後の動乱や、尊皇と攘夷に揺れる藩の動きなど、読み応えがあり、恋の行方よりそっちが気になるくらい。三橋をずっと影で支えてきた、本郷に萌えます。今市子さんの表紙が綺麗。
後書きで「前から書きたかったけど、なかなか書かせてもらなくて」と書かれていましたが、こういう話は大歓迎です。キャラ文庫さん、もっとやってくれ。
この本は、ふんどしBLについて書かれたブログで知りました(笑)



2008年06月05日(木)
和風BL

ライブドアブログには「ボーイズラブ」という壁紙があります…。
せっかくなので、変更してみました。
やすみのBL日記
ぎゃっ恥ずかし!
このブログは、通常の日記から、BLの感想だけを抜粋したものですが、更新が長く止まってます(^^;

多紀さんから教えてもらった、和風BLを色々読んでます。
昔のパレット文庫ばかりなのですが、面白いなぁ。何でなくなっちゃったんでしょうね。

「今、風が梢を渡る時」前・後(かわいゆみこ)
大正時代の旧制学校モノ。真面目な話でした。ほとんどBLとは思えない。ビリヤードまで漢字で表記してあって、雰囲気あります。この時代のことをよく調べはったんやろうな。この時代の、凛とした青年のたたずまいが良いです。

「慕情街道」シリーズ全3巻(たけうちりうと)
明治時代。少年が、絵の才能を見いだされて、お金持ちに引き取られる話。芸術家ものかーと思って読んだら、キテレツ大百科みたいな話でした。3巻の、骨董の真贋の話が興味深い。主人公がかなりの天然で、読んでて楽しかったです。桜の木の一人称、というのが新鮮で面白かった。

「優しくて冷たい果実」「若旦那シリーズ」番外編も読みましたが、面白かったです。

和風ものでは無いのですが、いつき朔夜さんの「GIトライアングル」が面白かった。
競馬の話なんですが、競馬を知らない私が読んでも、分かりやすくて面白い。受の子がなよなよしてなくて、ちゃんと少年ぽくて良いです。