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やすみ日記
梅子
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2006年12月13日(水)
倉橋ヨエコライブ(梅田シャングリラ)

倉橋ヨエコさんのライブに行ってきました。
ライブハウスなのに、椅子席。対バンをチェックしてなかったんですが、最初はメガネレンチ。轟音ロックなのに、お客さん座って微動だにせず聞いていたので、やりづらかったことでしょう(^^; 
次は、ベイビー&サイダー。ホフディランのワタナベイビーさんと、かせきさいだぁのユニットでした。し、知らなかった。ホフディラン、結構好きだったんです。二人とも声が可愛く、歌詞は変。「僕は脱落者」が良かったです。共感できるわー(笑)MC、皇太子様の物まねですごく引っ張って、歌は少なめでした。
で、ヨエコさん。曲、少なかった…。もっと聞きたかったよー。新曲「涙で雪は穴だらけ」、泣きました。「みんなの幸せは私がいないこと」って、なんちゅう歌詞や! 自虐節全開でした。
曲目は、
東京ピアノ
損と嘘
盗られ系
ロボット
涙で雪は穴だらけ
白の世界
流星
追跡
花いちもんめ

でした。古い曲が聴きたいと思ってるのですけど、なかなかやってくれないですね。アンケートにリクエスト曲書いたのですが、出すところが分からず、結局持って帰ってきてしまいました。郵送するか…。
新しいロングTシャツも出てて、黒地に紅葉柄。着物っぽい模様で、シックでした。
次の関西ライブは、3月のBIGCATですね。ワンマンでそんな大きな会場、いよいよヨエコさん人気が出て来てるのかな。楽しみです。



2006年12月10日(日)
「華の碑文」

「華の碑文」(杉本苑子)を読みました。
観阿弥・世阿弥親子を描いた歴史小説です。お、面白い…! 芸に生きる者の、苦悩と喜びが余すところ無く、描かれています。
物語は、世阿弥の弟の視線で語られるのですが、この弟の兄への傾倒ぶりが凄いです。

「兄さんの仏は能だけど、僕の仏は兄さんだ」
長い兄への片恋。同じ道を歩みながら、ついに力量的な隔たりは永遠のものとなってしまったけれど、今、たった一人の弟として、兄の心へぴったりと寄り添えた気がする。


という、晩年のセリフに、こっちが照れてしまいそうです。本当に、弟は、6歳くらいの時から兄にぞっこんなのです。私から見れば、兄に比べて苦労の少ない人生だと思うのですが、弟は(兄の才能に比べると、自分は何もなし得ていないのでは?)と悩んでます。

兄の世阿弥は世阿弥で、不幸な幼少期ゆえか、誰も心底から愛そうとしない人です。ひたすら、能の美だけを追い求め、「例え、家が滅びても、能が残れば良い」と言い切るくらいです。その言葉の通り、世阿弥の息子達は不幸に見舞われ、亡くなったり、行方しれずになります。世阿弥自身も島流しが決定。残りの時間、能を残すため、息子の仇である甥に、能を教えることになります。
どんな苦境に見舞われようと、少しも揺らがず、ひたすら能のために尽くす姿は、ある面では非道ですが、清々しくもあります。世阿弥の言葉の通り、能はそれから500年以上も残ることとなる…ということを、現代の私は知ってるわけで、感慨深いですね。

もう一つ、面白いなと思ったのは、観阿弥の仲間兼ライバル、近江座の犬王です。
ドラマチックな筋立ての観阿弥作品と違い、犬王は、ひたすら舞の美しさだけを極め、一般大衆の目には退屈と写ります。が、識者の評価は高い。
犬王は、「大衆は飽きやすい。私は、観阿弥のように観客に合わせたものではなく、永遠に残る美を作り出したい」と言い、人気が衰えようとも、ひたすら己の信じる道を行きます。
観阿弥の死後、進むべき道を見失った世阿弥は、この犬王の言葉に感銘を受けます。そして、観阿弥作品から俗っぽさを除き、犬王の良さを取り入れ改良した、新しい作品を発表します。
この辺、現代にも通じる問題だなと思いました。ひたすら芸術性を追い求めると読者が置いてきぼりになるし、かといって大衆性一筋では、時代が変われば飽きられる。世阿弥は、その二つを上手く融合させたわけです。
近江座は、犬王の死後、無くなってしまいますが、世阿弥達の観世家は現代まで残りました。

人間ドラマとしても、その時代を知る歴史物としても、また芸術家の葛藤物としても面白かったです。



2006年12月03日(日)
バッテリー番外編「白球の彼方」

昨日、多紀さんと仕事帰りにお茶してきました。
十三のお店で閉店まで居たのですが、外に出てからようやく「そういえば、今日はBLの話をしてませんね…」と気づきました。多紀さんも転職したばかりなので、仕事の話をずっとしてたので。

「バッテリー」の瑞垣の番外編が載ってる、雑誌「野生時代」を読みました。
ネタバレ→、巧との試合の負けた門脇は、県外の高校の推薦を蹴って、地元に進学。瑞垣は、野球部のない進学校に進み、門脇とは連絡を取ってない様子。唐木は二人を心配している。海音寺は、声だけの出演。「門脇のことを一番分かってるんだから、話をしろ」と。瑞垣が「秀吾に会いに行く」と言ったところで、終わり。
うーん。今になって、試合の結果を明かすなら、六巻でちゃんと書けばいいのに。あと、門脇はもう一度巧と対戦したいがために、周囲に多大な迷惑をかけてまで地元に残ったけど、巧が県外に進学したらどうするんだろう? ついでに、瑞垣の妹の香夏ちゃんって何て読むのかしら。カナちゃん?



2006年11月30日(木)
「大奥」2巻

「大奥」2巻(よしながふみ)を読みました。
事前に多紀さんから「疱瘡の描写がグロい」と聞いていたのですが、確かに。それ以上に、春日局のやり方が怖い。最後の抱擁シーンは泣けました。これからどうなるんだろう。
グロいと言えば、麻生幾の「ケース・オフィサー」読みました。前半たらたらしてるんですけど、後半、天然痘が広まる辺りから、面白いです。詰めが甘い気もしますが、グイグイ引き込まれました。これも、ドラマ化したら面白そうだけど、天然痘の描写がグロくなりそうだ(--; バイオテロって、ほんま怖い。

前の前の職場から、在宅の仕事を紹介していただいたので、明日から5日間、梅田に研修に行ってきます。

>ナツノさん
私も本日、SSTVにて「メンバーに失敗談を話され、恥ずかしそうに膝を抱える細美さん」を見ました。可愛かったです(笑)33歳には見えん。



2006年11月27日(月)
京都国際マンガミュージアム

昨日、すいさん・ミヅキさんと、京都国際マンガミュージアムに行ってきました。

その前に、私は朝から、サントリー伊右衛門のお茶会へ…と思ったら、すでに整理券の配布が終わってました。なので、近くの祇園閣へ。寺院の中にある、昭和初期の建築物で、てっぺんに鳥がいる、へんてこりんなデザイン。普段は非公開です。境内の紅葉がとっても綺麗でした。塔の中は、壁から天井にかけて、一面の壁画。敦煌の壁画を模したとか。すごい迫力です。照明も、蓮の形をしたのや、動物の手が球体をかかえてる物など、面白い。中は撮影禁止なのが惜しいです。

昼過ぎにミヅキさん、すいさんと合流。烏丸御池の「京都国際マンガミュージアム」へ。
25日にオープンしたばかり。元小学校を改築した、レトロでおしゃれな建物でした。入場料500円。廊下を行けども行けども天井いっぱいのマンガがあって、他にも紙芝居とか似顔絵コーナーがあって、子どもを連れてきたら喜びそうな空間。前には広大な芝生。蔵書は20万冊、一般公開は4万冊だそうです。カフェも併設されてるので、一日中遊べそう。
世界各国のマンガが展示してある部屋があって、面白かったです。やっぱり日本の漫画家は全体的にレベルが高い、と思いました。紙も良いし。中国の本で、十二国記や犬夜叉の挿絵(オリジナルじゃなくて、誰かが真似した物)があったんですが、あれは同人誌? それても日本の作品を紹介した雑誌? 台湾の漫画家さんの絵とか、日本にもこういう人いるよ!って感じの、「りぼん」絵で、興味深かったです。日本の漫画の翻訳版もありました。4分の1スペースから後書きまで、きちんと訳されていて、ビックリ。ドイツも少女漫画雑誌「DAISUKI」は、日本の色んな出版社のマンガがごっちゃになって載ってて、イクエさんのお友達のマンガも載ってました。
古い日本の漫画を紹介する部屋もあって、「JUNE」の前身、「JUN」の創刊号もありました。「タブーへの挑戦」とか、堅そうな記事がびっしり。「花とゆめ」「LaLa」の創刊号もあって、花ゆめが可愛い系、LaLaが大人向けを目指してる風でした。
BLは、見た限りでは、今市子さんくらししか無かったです。ミヅキさんが、「誰かBL図書館作ってくれたら良いのにね」とおっしゃってました。どこかの富豪にお願いするしか…。私も、単行本未収録作で読みたいのがあるので、過去の雑誌が充実した図書館を作って欲しい。国会図書館は遠いですしね。

「よーじやカフェ」で、和パフェを食べました。きなこアイス美味しい! 一番下には八つ橋が入ってました。
ミヅキさんが、例によって、BLのアイデアを色々出してくださるんですけど、すいさんは、「甘味処でサービスされた白玉の数」には、「気づきます!!」と力いっぱい同意されてました。そ、そうか。私が「タイムマシンもの書きたいです」と言ったら、ミヅキさんは「過去に戻って恋をして、未来に帰ってきたら、相手が年上になってるんです。そして受攻の逆転が…。二度美味しいですよ! 『どんなに姿が変わっても、君は君だよ』って。どうです、これ」と、即座にストーリーを作ってくださいました。すごい(笑)私が考えていたのは別の話だったんですが、ミヅキさんの豊かな発想にはビックリです。

寺町通りの「喜久屋書店」に寄りました。ミヅキさんがさわやかな表紙のマンガを手に取り「上田規代さん…あ、やすみさんには可愛らしすぎますね」と、戻しはりました。「待ってください! 私にも可愛い作品を紹介してください」と慌てて追いかけました。いつのまに、濃い話好きに分類されてるんですか。すいさんまで「最近、やすみさんのオススメ凄いですよね。『エス』とか」とおっしゃってて、おかしい…私もピュアな話が好きだったはずなのに。
昨日が誕生日でしたので、ミヅキさんに紅茶とコンポートをいただきましたv 今朝飲みましたが、甘い香りで美味しかったです。と、可愛い言葉で締めくくりたいと思います(笑)おたく日記で失礼しました。

          ◇

ところで、乙一さんが結婚されたそうですね。ビックリしました。お相手は、押井守監督のお嬢さんだそうですが…。ちょっぴり失恋気分です(笑)



2006年11月24日(金)
ANATAKIKOU「Message Pie」

ANATAKIKOUのニューアルバム、引き続き聞いてます。
「オオカミ少女」が凄く好き! うそつきな女の子の歌なのですが、その嘘が「私のパパはシロクマよ」「私の視力は9.5」と、あり得ねえ!(笑)彼女に恋した男の子のやきもきぶりが可愛い。
「怪盗ピスタチオ」も物語調で楽しいな。ガラス屋・マドロス・薬屋・物書きの四人組の怪盗で、現場にはピスタチオの殻が残る、と。他のメンバーはともかく、マドロス(水夫)がなぜ「バカでかい金庫もなんのその」なの? 金庫破る係かと思っていたのだが、もしかして金庫をそのまま担いでくる係だったのかな。そして、サラッと歌っているが、もの書きの好きな女の子を盗んでくるって…それは誘拐だ!
「最後の夕景色」。松浦さんがライブで「歌ってると、泣けてくるんですよ〜」と言ってはったけど、確かに妙にセンチメンタルになってしまう曲や。「シンデレラ」といい、恋の歌増えてる? シンデレラは、不倫とか、許されぬ恋を歌った歌なのかなと思いました。刹那感と後悔漂う感じで。



2006年11月23日(木)
久坂部羊「無痛」

久坂部羊「無痛」を読みました。心神喪失者は刑罰に問われないという、刑法39条をテーマにした、話。先天性無痛症や、精神病を詐称する男、見るだけで病気が分かる医者、などの道具立てが面白かったのですが、結局黒幕は捕まってないので、何とももやもやした読後感テーマは色々考えさせられますね…。


2006年11月17日(金)
「三四郎はそれから門を出た」三浦しをん

「三四郎はそれから門を出た」三浦しをん、を読みました。
読書エッセイなのですが、面白かったです。そうそう、「廃用身」怖いよね! とか、「海辺のカフカ」の突っ込みどころはそこかい!とか思いながら読んでました。部屋が汚いところも、頭を洗うのがめんどくさいのも、私と同じだよ…。「kimono道」を読んで着物にハマってるところまで同じだ。「手ぬぐいの魅力」にも、深く頷いてしまった。
本に、栞代わりに色んなものを挟む人がいる、という話に笑いました。私は普通に、美術館のチケット、レシート、名刺などを挟みます。
それにしても、電車で隣の人が読んでる本を当てるって凄いな! 麻生幾が読みたくなりました。

そういえば、話は変わりますが、15日、知恩寺の手作り市で、ノベルズサイズのブックカバーを見ました。珍しい! すごく可愛かったんですが、現在通勤もないし、必要ないので買いませんでした…。毎度のことながら、凄い人で、色んな商品があって、見てるだけでも楽しいです。
帰りに姉小路通りを歩いていたら、アンティーク着物屋さんを発見。
「古裂 とよ」
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kogire-toyo/
一人では奥深くに入る勇気も無く、表から覗いただけです。着付けもやってるらしい。
手ぬぐい屋さんの「RAAK」、「永楽屋 細辻伊兵衛商店」に寄りました。本店に行くのは初めてだったんですが、RAAKの方は、建物が町屋で格好いいですね。鳥居柄の風呂敷が気になりました。永楽屋の方は、バッグも可愛くて、着物に合いそう。二階はギャラリーになってて、昔の手ぬぐいが展示してありました。



2006年11月11日(土)
妹の結納

今日は、妹の結納でした。
朝早くから起きて、まずは髪のセット。ロングヘアの妹が、上手くまとまらなくてぶんむくれていたので、私がくくったら、機嫌が直りました。私の方はセミロングなので、上手くまとめることが出来ず、クリップで留めただけです。上手なアップの仕方をマスターしたい…。
着付けの人に来てもらって、私・妹・母と順番に着付け。瞬く間に変わり結びしてくれはって、ほーっと見とれてました。衣紋もきれいに抜けてる。

タクシーで京都市内のホテルまで直行。道、そんなに混んでなくて早くつきました。会場のお部屋からの眺望が素晴らしくて、京都市内が一望できました。

で、結納が始まり。簡単に挨拶して、品物を交換。私はデジカメを持って、写真係に徹してました。式の当日と同じ料理を出していただいて、話も弾みました。

私はほとんど相づちをうつだけだったんですが、最後に向こうのお母さんに「仕事には慣れた?」と聞かれて、ピキーンと固まりました。実は私、会社をクビになったんですよ。電話で会社名を聞き間違えたり、お金を数え間違えたりして、専務に「あなたはそそっかしいから事務職に向いてない。更新はできないわね」と言われまして。試用期間中の10月末で退職しました。あちらのご家族はそのことを知らなかったんですね。

この日は、ホテルで結婚式を挙げるカップルが多くて、一日15組! ロビーで花嫁さんたちを見かけて、綺麗だな〜と思いました。妹の振袖姿もとても可愛かったです!(姉バカ)



2006年10月16日(月)
「傾く滝」杉本苑子

歌舞伎役者と浪人の恋を描いた、歴史小説です。
当時の風俗が活き活き描かれていて、歌舞伎に全然詳しくない私でも、この世界の仕組みや状況が、自然に頭の中に入ってきました。脇役の俳優達、興行主、奉行、幕府といった周りを取り巻く人たちの描き方が上手いです。
実在した、八代目市川団十郎が主人公なのですが、彼は人気絶頂の最中、32歳の若さで自害してます。その理由は謎ですが、このお話の中では、暗い過去を持つ浪人・宮永との恋に破れたため、となっています。
これが、恋なんていう生やさしいものではなく、全身全霊をかけて、団十郎は宮永を愛し抜くのですが、宮永には事情があって、それに完全に答えることは出来ない。団十郎もそれは分かっていて、でも自分を止めることは出来ない…。見ていて、とても歯がゆく、切なくなりました。
宮永の盲目の妹(実は娘)小菊ちゃんと、彼女を見守る二人の幼なじみ、重蔵と駒三の行方にもやきもきしました。三人とも、健気で良い子なんですよ。そして、団十郎の弟・猿蔵は本当に嫌な奴。最後、どうなるのかと思っていたら…。でも、宮永には本当のことを知っていて欲しかったな。
ハッピーエンドとは言えないけど、色んな人の生きざまが胸に残り、結局人は一人なのだと思わされながらも、心に残るお話でした。
この本は、いってしまうわさんのレビューで知りました。こちらの方が遙かに的を得たレビューですので、よろしかったら、ご参考にどうぞ。
すでに絶版なのですが、文庫より全集の方が、図書館に置いてある率が高いみたいです。もし興味を持たれた方がいらっしゃったら、「杉本苑子全集<3> 傾く滝」で探してみてください。