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やすみ日記
梅子
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2006年06月13日(火)
岩城宏之さん

指揮者の岩城宏之さんがお亡くなりになられました。訃報続きで悲しいですね…。一度も演奏を聴いたことはないのですが、「森のうた」という、指揮者の山本直純さんとの芸大ライフを描いた自伝がめっぽう面白かったです。すごく仲良しで、はちゃめちゃで楽しい学園生活なんですよ。
岩城さんの他のエッセイも、ユーモラスでとっつきやすくて、面白かったです。一度コンサートに行きたかったなぁ。



2006年06月11日(日)
大阪の乙女ロード

テレビ東京系列「アド街」の池袋・乙女ロード特集を見ました。
もう、女子おたくのことはそっとしといて…。BLCD流した時にはひっくり返りそうでした、あと、私は男装カフェには特に行きたいと思わないし、コスプレもしたいと思わないです。腐女子も人それぞれなのよ、マスコミさん…。執事喫茶は面白そうですが。

大阪の乙女ロードとも言うべき、本屋・古本屋巡りをしてきました。前からカズさんをご案内すると約束してましたので。
最初に梅田のまんだらけ、次になんばに移動して、明輝堂→リブレット→まんだらけ→K-BOOKS。カズさんは、妹さんから頼まれた同人誌を探すのに四苦八苦されてました。確かに一見では分からないですよね…。

明輝堂は古い同人誌が多くて、K-BOOKSは分類が細かい。まんだらけは、梅田店はコミックも含め品揃えが豊富で、なんば店は、やや通路狭め。リブレットは新刊本&新刊同人誌とBLゲームの品揃えが豊富でした。

近藤ようこ「アカシアの道」を買いました。新聞の書評で見かけて、前から読みたいなーと思ってたんですよ。期待通り、面白かったです。母から愛情をかけられず、厳しく躾られて育った女性が、年老いて痴呆になった母を介護することになり…という話。



2006年06月09日(金)
アジカンライブ

昨日、zepp osakaで行われた、アジアン・カンフー・ジェネレーションのライブに行ってきました。

その前に、梅田で映画を見ました。「陽気なギャングが地球を回す」。特撮バリバリでノリが軽くて楽しかったです。鈴木京香さん、不二子ちゃんみたい(笑)ギャングの4人のキャラが立ってて、冒頭から銀行強盗終了まで、テンポ良く引きつけられました。スリの天才の少年がかわいかったです。

その後、zepp osakaへ。入場待ちで並んでる間に、歴代アジカンTシャツを着た若者達が目の前をぞろぞろ。アジカンだからといって、メガネ男子が多いというわけではありませんでした。雨が降り始めたので、アジカンタオルを頭に乗せてる人多数。便利そうだ。
開場になり、中に入ると熱気むんむん。二ブロック目の後ろの方にいたのですが、始まると皆、前にがーっと詰めて、ぽっかり空間が空きました。おかげで涼しいくらい。

開演。後藤さんがちっちゃくて、よく見えんかった…(笑)人の隙間から時々見えるくらい。ギターの方はよく見えたのですが。
最初は、新しい曲が多かったんですが、最後あたりは古い曲もやってくれて、「未来の切片」「Re:Re」「N.G.S」 あたりで大盛り上がり。といってもダイブする人もいないし、全然危なくない感じ。照明が曲に合ってて、きれいでした。MCは、淡々とした感じで、ちょっとだけ。「打倒アレグリア!……『それは無理や』くらい言ってよ(笑)」とか。
ともかくでかい会場でした。でも、爆音過ぎもせず、音のバランスも良くて、ボーカルもよく聞こえたし、良かったなー。
終演後は、人でごったがえし、ここで初めて汗をかいたくらい。ドリンク取るのも一苦労。しかし、zeppはペットボトルホルダーを付けてくれるので、首からぶら下げられて便利ですね。

話は戻って、ランチ食べながら、あもさんと色々お話ししました。
あもさんの職場(図書館)の話。先日、本探しの依頼があったそうです。手がかりは帯の言葉だけ。「時空の鉱山へようこそ」…児童書らしいのですが、未だ見つかってはいないそうです。
ところで、BLクイズ王選手権とかがあったら、帯の言葉から作品名を当てる問題なんて面白そうですね。例:「心のパンツはおろしてないんだ〜!」→答え「鉄壁トランクス」金丸マキ。

話は変わりますが、五百香ノエルさんが心筋梗塞で倒れられて、現在入院中だそうです。心配ですね…。先日ミステリ作家のシリーズを読みましたが、ライバル物で、面白かったです。



2006年06月07日(水)
絵本作家ワンダーランド

京都駅で行われている「絵本作家ワンダーランド」展に行ってきました。
酒井駒子さんの絵、可愛かったです。特に、ポスターにもなってる書き下ろしの絵。「金曜日の砂糖ちゃん」「きつねのかみさま」等が展示されてました。暗い色遣いの絵も、素敵でした。
「アンジュール」の作者、ガブリエル・バンサンは、力強いタッチから男性だと思っていました。が、実際は優しそうな女性でした。ラフな線なので、一気に描いてるのかなと思ったら、結構ホワイトで修正がしてありました。アンジェラ・バレットの細密な絵も、良かったです。

http://plaza.harmonix.ne.jp/~artnavi/10publicity/180702-isetan-ehon/00isetan-ehon.html



2006年06月04日(日)
お芝居を観てきました

お芝居を観てきました。劇団テトラクオリティさんの「アンダー・ザ・ローズ」

会場は、ウィングフィールドだったのですが、結構心斎橋駅から遠かったです。歩いて10分くらい。 会場はさりげなさすぎて、通り過ぎてしまいそうでしたが、スタッフの方が随所に立って誘導してくれはったので、安心でした。受付を済ませて、更に上の階が会場。靴を脱げと言われたので「正座?」と思ったら、椅子があって、ホッとしました。

で、お芝居が始まり…出演者三人で、セットが暗幕だけでした。オチを言うと、三人とも「殺した」といい、その中の一人が、どうやら本妻に毒を盛られたらしい、というところで幕。結局犯人は誰だったの? と、もや〜んとした気持ちになりました。
三人ともキャラクターがハッキリしてました。一人芝居は、本当にもう一人いるみたいで、面白かったです。一番目と二番目の愛人が、嘘がばれないようにと四苦八苦してる様は面白く、三番目の愛人さんの恫喝&不気味な演技も、雰囲気出てる。
私は「彼は三つ子でした」というオチかと思ってました(あり得ない)
もしくは、殺したと思ったのが実は生きていて…と言ったら、ご一緒したミヅキさん曰く「三人とも、同時刻でした」。
そのミヅキさんは「ブラックテイストで私好みでした」とのこと。良かった。

その後、英国風カフェでベーグルを食べ、なんばで、おたく本屋めぐりをしました。K−BOOKS、まんだらけ、リブレット、明輝堂…近くに集まっていて、便利ですね。リブレットのピンクの看板+表のBLゲームポスターは、男性除けのおまじないですか…? 女性ですら、入るの躊躇しそうです。
なんばのまんだらけは、梅田店と違って、内装が普通で、中の陳列も整然としてます。とても見やすい。

ミステリ好きのミヅキさんは、何でも殺しに結びつけはります。私がくみさんの作品の説明をしていると、
私「プラネタリウムクリエーターが出てくるんですよ」
ミヅキさん「明かりがつくと、死体が転がってるんですか?」
私「違います」
ミヅキさん「じゃ、映写機の中に死体が…」
私「入りませんから!」
という返答が返ってきました(笑)

あと、BL界、花嫁がちょっとブームですよね。
で、新刊の表紙絵を見てると、男前な花嫁が居たんですよ。そこでミヅキさん「花嫁が攻だったら、面白くないですか?」と。
何という斬新なアイデア! しかし、実現したら、その作家さんはキワモノ認定されるでしょうね…。



2006年05月29日(月)
米原万里さん

ロシア語通訳者の、米原万里さんが亡くなられたそうです。
エッセイがとても面白くて、好きだったのに、残念です。
まだお若いのに。
在プラハ、ソビエト学校時代の友人達を描いた「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」が特に好きでした。

以前、杉浦日向子さんも亡くなられたし、女性作家さんの訃報が続いて、悲しいです…。



2006年05月24日(水)
倉橋ヨエコさんライブ

倉橋ヨエコさんのライブに行ってきました。
初ファンダンゴ。十三駅で降りたの、初めてだったんですが…めっちゃいかがわしい通りでした(^^; 人と来なかったら、場所が分からなかったろうなぁ。
bleachとLinkが対バンだったんですけど、どっちも轟音系…なぜその間にヨエコさんが??
お客さんの中には、着物の方が二人。きっちり着こなしてはって、素敵でした。他にも、頭にお花つけた人は、ヨエコさんファンなんだな〜と分かります。私も、ワンマンだったら、着物で行ってみたいです。
で、ヨエコさん登場。ドレスに着物を羽織った格好。相変わらず、清楚で可愛いです。
すごく近くで、表情やキーボードを弾く手元まで、ばっちり見えて、来て良かった! と思いました。
凄い目でしたよ。身震いしそうな表情。全身を使って、感情を放出してる感じで。
曲目は
はないちもんめ
シーソー
卵とじ
流星
裏返し
線を描く
ここにいる
盗られ系

詳しい順番は覚えてないです。「楯」は弾き語りで、本当、恐ろしいくらいの気迫に満ちてました。「私など、裂けてもいいのぉ〜」って、背筋がゾクッとします。
やっぱり、演奏は最低限にして、ヨエコさんの声をじっくり聴ける方が良いです。次のライブは8月。アルバムが7月に出るそうです。「流星」が気に入ったので、アルバム「モダンガール」を買いました。

終わってから、たこ焼き屋さんでお食事。ふゆさんと本の話をしました。ふゆさんのオススメは毎回濃いです。前回が「冬の星座」で、今回が「娼婦マリー」。もっと爽やかなのは無いんですか…?(笑) 切なくて身もだえるような話が読んでみたいです。



2006年05月22日(月)
「檻の外」

待ちに待った、木原音瀬「檻の外」が出ました。 すごく良いシーンもあって、泣きました。読後感は、良かったです。 以下、激しくネタばれしてます。
穂花が、話の都合上邪魔だから殺されたみたいに感じて、嫌だった。堂野も、娘を殺された割にあっさりしてるし。もっと悲しみや苦しみを掘り下げて書いてくれたら、納得いったと思うけど。そこだけ残念。
妻があまりに身勝手すぎてついていけんかった。「なんで私がこんな目に」って。すべてあんたのせいじゃん、逆ギレすな! 確かに相手の奥さんが悪いけど、そこまで追いつめたのは、あんたと田口じゃー!!
喜多川が、「穂花を死なせたくなかった、これは俺が人を殺した罰なのか?」と泣くところや、堂野が欄干から手を離して喜多川と落ちていくシーン、喜多川に「一つだけなら、君を選ぶ」と告げるシーンが好きです。喜多川が、芝さんの手紙を握りしめて、今言葉に表せないほど幸せだ…と思うシーンももらい泣き。
あと、お葬式。これに泣いた。もっと長生きして、90歳くらいまで、ふたりで介護しあいながらでも、生きてて欲しかったなぁ…。
ともかく喜多川が幸せになってくれて、良かった。それだけが願いだったので。
でも、堂野が最初、喜多川が家族に危害を加えるんじゃないかって恐れてたり、穂花殺しの犯人だと疑ってたりしたのは、嫌だった。なのに、妻に裏切られた途端、喜多川の所に行くんやもん。もっと早く、信じて、受け入れてやれば良かったのに。喜多川は、ずっと堂野しか見てなくて、そばに居れるなら死んで生まれ変わりたいとまで言うのが、ともかく切なかったです。
奥さんの子どもも、不幸にならなくて、良かった。情とか絆って、なんだろうなと考えました。法律で守られた婚姻関係が、あっさりと壊れ、何の保証もない堂野と喜多川の関係が、一生続いたり。血のつながりのある、田口と尚よりも、堂野と尚の方が本当の親子のようだったり。
尚に、布団が一つなのをつっこまれて、喜多川が「貧乏だからだ」と答えるのは、笑いました。

それにしても、話の本筋には関係ないのですが、芝さんの罪ってなんだったんだろう。小冊子プレゼントって、誰の話なんでしょうね。



2006年05月21日(日)
○○の会

昨日は、梅田でBL友達の方々と会ってきました。
ブックファーストで待ち合わせ。「BLはそろそろ卒業…」とおっしゃってた、かつらぎさんの手にはすでに数冊の本。そのうち一冊は「檻の外」でした。私も購入済みです。
次にだらけにて物色。木原さんの「黄色いダイヤモンド」、一瞬買おうと思ったのですが、1500円でした…プレミア付きすぎだよー(泣)
予約してたお店に向かいました。DDハウス近くのCUOREというところ。店内が可愛い感じで、フォカッチャとピザが美味しかったです。
多紀さんがおもむろに、「30以上になった腐女子をなんていうか、知ってますか? それは…貴腐人です」と言わはって、大爆笑。言い得て妙な! じゃあ、BLを読む男子は何て言うんだろう?と思ったら、腐男子でした。
あと、多紀さんは「攻には、乙女の夢と希望がつまってるんです!」という名言を残してくださいました…。
いつも物静かなすいさんは、オヤジ受の話題になると、身を乗り出し目を輝かせて、あいづちを打たれてました。「オヤジはオヤジでも、妻帯者はいまいちね。妻に先立たれて10年とかが良いわ」という話になって、くみさんが「で、いざ事に及ぶときには、そっと妻の写真を伏せるの」と。おお!!
あと、ツンデレ。
くみさんが、担当さんとの打ち合わせで「今度の作品はツンデレで…」と説明してると、プロットを読んだ担当さんは「でもこれじゃ、ツンデレじゃなくて、ただのツンです」と言わはったそう。で、くみさんは「そうか、私の好きなのはツンだ!」と開眼されたとか。多紀さんも力一杯同意されました。「ツン、ツン、ツン、テレ、ツンくらいがいいのよね」と。それじゃ、愛が見えません…。
くみさんが、ミヅキさんの言葉を聞き違えて「トンガリ?」と聞き返してはったのが、可愛かったです。低年齢ツンデレを指す言葉だと思わはったらしい…(笑)
ミヅキさんが多紀さんに「私好みの作品無いですか? お願いします、ソムリエ!」と聞いてはったのですが、なかなか難しいですね。「文章しっかりしてて、はっきりしたラブシーンが無くても、雰囲気で読ませる作品」って。私も知りたい。高遠琉加さんの名前があがってました。楽園建造計画が好評みたいですね。
投稿したとき、ラブシーン薄いって言われたんですよという話をしたら、「パレットに出せば?」と言われたのですが、パレット、BLから撤退するんですよね。レーベル自体無くなるかもしれなくて、ガガガ文庫とルルル文庫に集約されるみたい。
LaLaの話で、草川為さんと緑川ゆきさんは、マンガ家さんの間での人気が高いとか。新人さんで、コミックを出してもらえるのは年に二人くらいで、激戦だとかいう話で盛り上がりました。



2006年05月14日(日)
「ガール」奥田英朗

30代OLを主人公とした短編集。
奥田英朗って、実は女なのでは…と思ってしまうほど、女性の心理描写が上手かったです。
女性部長の話が良かったです。最後の啖呵の切り方が格好いい。妻の方が給料多くても、全然気にならないという夫のヒロくん、素敵。
シングルマザーと独身キャリアウーマンの、対決と和解の話も気持ちよかったです。職場で、子育てっていう錦の御旗を振りかざすまい…と思ったのに、やっちゃって、その後ちゃんと謝っているのがいいなぁ。
どの話も、最後は前向きな気持ちで終わってるので、元気が出ました。