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やすみ日記
梅子
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2005年11月05日(土)
プチ○○の会

ペリエさんと、本町の繊維問屋街・船場センタービルに行ってきました(詳しくは着物日記に)。で、その後梅田にもどって、ミヅキさんと合流。
「最近、ミヅキさんと八澄さんにお勧めの作家さんが居るのよ…仕事もちゃんとしてて、爆弾魔が出てきて」
「爆弾魔が、キチンと仕事してるんですか!?」
「違うの。それぞれ別の話」
という会話をペリエさんと繰り広げてました。夜光花さんという方らしいのですが、どうしても「夜光虫」と覚えてしまう。
あと、花丸の新人さんで時代物を書いてた方が良かったとか。花丸、許容度広い。レーベルによっては「時代物・ファンタジー・SF・ミステリー・ホラー駄目」ってとこありますよね。学園モノかリーマンしか書けんじゃないか。



2005年11月03日(木)
原田直次郎

今週土曜日の「美の巨人たち」は原田直次郎ですね。
何かの本で見たのですが、確か男前だった。なので名前を覚えてました。「靴屋の親爺」という油絵が、すっごい迫力ある。美術界で正当に評価されず、若くして亡くなられたということで、生涯も気になります…森鴎外との熱い友情も(笑)



2005年10月30日(日)
「オヤユビヒメ∞」

藤枝とおるさんの「オヤユビヒメ∞」1〜4巻読みました。
2巻と3巻と表紙が可愛い。学園モノで和風前世モノで芸能界モノ…? 歌舞伎を題材としてるそうで、前世は花魁とかだったり。この人間関係がまた、入り組んでます。主人公は地味なメガネっこですが、冷めてて頭が良くて、実は負けず嫌いで、格好いい。絵が丁寧で、カラーが魅力的。しかし…イメチェンして可愛くなった主人公が、二人の間でふらふらすんのは、どうかと! どっちかはっきりしようよ。つばめの運命の相手は見つかるのかな?



2005年10月29日(土)
ラジオドラマ「フリオのために」

「フリオのために」聴きました。
え? あれで終わり? フリオは絶対、久美ちゃんのことが好きだと思ったけど、違うのか…ぬか床から出てきた光彦と、奇妙な三角関係を繰り広げてくれると期待していたのですが。「沼地のある森を抜けて」の方はもっと加筆されてるのかなぁ。久美役の方は、さっぱりした声と演技で好きでした。

津原やすみさんと津原泰水さんが同一人物で、しかも男性ってことを、今日初めて知りました。えー! 小学生の頃、X文庫の「あたしのエイリアン」シリーズが好きで、よく読んでました。まさか男性とは。そして今ホラーを書いてるとは。確かに「やすみ」という名前は、女性とは限りませんけどね。



2005年10月27日(木)
「発明家に手を出すな」

烏城あきら「発明家に手を出すな」を読みました。
面白かったです〜v 特許申請を代行する、弁理士という職業にも触れられて興味深い。しかし、大企業が発明家・原田と結んだ契約の汚いやり口には、こっちまでむかっ腹が立ちました。真っ向勝負を挑んだ主人公、よくやった! 明日までに大企業より早く特許を申請しなきゃ!と焦ってる後半…あれ?ラブは?という感じで、恋愛色薄めです。主人公は結局、恋を自覚していないようだし。続きは出るんでしょうかね。大企業とのバトルのその後も気になります。



2005年10月24日(月)
「くうねるところすむところ」

平安寿子さんの「くうねるところすむところ」を読みました。
編集者だった普通のOL・梨央が、一目惚れしたトビの親方を追いかけて、工務店に転職。ついには現場監督を任されて…っていう話なんですが、面白かったです。家を建てるって仕事に対する意気込みが良い。トビの親方も、ガタイ良くて頼りになるのに、一度結婚で失敗してから、恋愛にはヘタレ。そこがかわいいなぁ。それまで専業主婦だったのに、離婚した旦那の代わりに社長をやる羽目になった郷子と、梨央の掛け合いも楽しいです。ネタバレ→梨央と親方の恋は決着付かないまま、ほのかな感じで終わってるので、続きが読みたいです〜。先輩現場監督・山本くんも、この先梨央に惚れるんじゃないでしょうか。それにしても、社長業は大変だよね…。特に建築現場はね。予定通りに行かせるの大変やろうしなぁ。「現実の98%くらいはシビアでも、2%には夢ややりがいがあるの」という梨央のセリフが良かったです。



2005年10月23日(日)
ユギさん祭り

山田ユギさん。結局、駅前の本屋さんにて6冊購入。一気に読みました。「最後のドアを閉めろ!」が面白かったです〜vv 斉藤君かわいいかわいいとそればっかり思ってました。テンポ良くてギャグも面白く、ほんと楽しい話ですね。ドラマCDも聴いてみたい。あと「ピクニック」収録の「わたしたちどうなるの」。同僚の小説の原稿をチェックするうちに芽生える恋。いいですね〜。転勤までのカウントダウンや、うなじの傷のエピソードが効果的。短い話なのですが、何度も読み返しました。もっと多いページ数で読みたかったなぁ。「誰がお前を好きだと言った」収録の「我が家は楽し」のオヤジカップルも好きでした。バツ1とバツ3同士、同窓会で再会。ええなぁ〜。


2005年10月20日(木)
「LaLa」11月号

もうすぐ次の号が出ちゃうんですけど、今月のLaLaで本誌デビューの街田シカクさんの「グッバイクライベイビー」が良かったです。
共に父親と上手くいかない高校生の男女。図書室で顔を合わせるたびに、徐々に縮まっていく関係が、優しい感じで好きでした。男の子が、不器用にしか振る舞えない自分自身を指して「不良品は要らないのかも」と言い、一人で居ることが当たり前だと思っていた女の子が、他人の存在に気づき始め「新しい可能性がある」って言う場面が、すんなり心に入ってきました。メッセージを強く押しつけてこないのだけど、静かに伝わるものがあって、この方の他の作品をもっと読んでみたいな…と思いました。



2005年10月15日(土)
「どうして涙が出るのかな」

山田ユギさんの「どうして涙が出るのかな」を読みましたー。
久々に「冷蔵庫の中はからっぽ」が読みたくなったので、買いに行って、ついでに隣にあったので買ってきました。表紙が好き〜v 中扉もいい。ルチルはホントにデザインがかわいいなぁ。
あらすじでは普通の話なのに、読み終わるとしみじみと面白かった…。顔が良いのに、不器用で口べたな早川のキャラクターが面白い。泉谷が「待てるかアホ」って手紙を握りつぶす顔や、向き合って服を脱がせてるシーンの絵が印象的。そういえば、この作品はBL界では珍しくリバですね。といっても、もう一方のバージョンは全プレの冊子でしか見れないそうなのですが。他のユギさんの本も集めよう…と勢い込んだのですが、今日は雨。そして、近所の本屋に果たしてどれだけBLコミックがあることか。



2005年10月12日(水)
秀香穂里「虜」

秀香穂里さんの「虜」を読みました。
麻薬取締官が主人公のBL…というより、ハードボイルドでした。設定がしっかりしているので、話に引き込まれました。
特に、二人が気持ちを通い合わせた直後に明かされる秘密、藍原と共通するところの多い神堂の生い立ち、挙げ句の悲劇。二人が惹かれ合う必然性が充分に感じられて、胸を突かれました。が、しかし。ラストについては一言言いたいです。
ネタバレ→藍原が、あっさり神堂との愛を選んだことが解せぬ…直接売りさばいたんじゃないにしろ、弟を死に至らしめた麻薬に神堂も関ってたのに。涙をのんで警察につきだして欲しかったよ。神堂は、麻薬を売っていたことも浅見を殺したことも後悔しとらんぞ。私は、一緒に浅見を捕まえた後で、二人が別れてくれた方が良かった。前半がリアリティのある話だったので、後半無理に甘くまとめなくても〜と思うのでした。二人の間にあるのが、友情だった方が萌えたかも。最後、藍原が神堂を取り逃がして、一生かけて追いかけて捕まえることを誓うとかね。←でも、とても読み応えのある面白い話でした。
あと、P251の「スイッチが素早く切り替わるようだった。明るくなる。暗くなる。熱くなる。冷たくなる」のあたりの表現にハッとしました。