冒険記録日誌
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2016年11月27日(日) ナイトメアキャッスル(P.ダービル=エバンス/社会思想社)

(攻略のネタバレが一部入っているので、これからプレイ予定の人は、そのつもりで読むか判断してください。)

 先にリプレイの方を書いてしまいましたが、FFシリーズの日本版終盤の作品の一つです。
 クール大陸にあるニューバーグという地方を舞台にした冒険ですが、敵が生理的に気持ち悪い奴が多く、全体にホラー仕立てになっているのが特徴です。
 発売当時は本屋で立ち読みしただけで、結局購入せず、まともに遊ばないままでした。しかし、S.ジャクソンの「地獄の館」とはまた違う雰囲気に惹かれるものがあって、本屋に行くたびにちょくちょく立ち読みしていた記憶があります。
 それで現在ではこの作品をどう思っているかというと、FFシリーズ中のマイランキングではかなり上位の作品です。
 その理由は、不気味な世界観もさることながら、FFシリーズでは数少ないゲームバランスに優れた作品だということが大きいです。
 実際にリプレイでは最低能力でクリアできています。しかも実は最低能力でのプレイでも、重要アイテムの1つくらいは取りこぼしてもクリアができます。

 例えば、スリに財布を盗まれて、重要アイテムの「スカルロスの三又槍」が手に入らない場合、終盤の戦闘が不利ですが、中庭の塔に閉じ込められていたドワーフの爺さんをぬっ殺せば、「スカルロスの三又槍」と同じ、戦闘で技術点+2の効果をもつ斧が手に入り、ある程度は代用品として補えるのです。(もう一つ別の場所で、技術点+2の効果をもつ武器も存在しますが、入手がやや難しい。)
 この斧は、戦闘を始めると逃亡ができないという半分呪われた斧だけど、逃亡が有効な戦闘はほとんどないFFシリーズだけに、トールダー男爵の娘(表紙に出てくる人ね)に会うルート以外を選ばない限り斧のデメリットはほぼないでしょう。ドワーフのお爺さんが可哀そうという問題はあるけど。
 リプレイではザカーズ戦に必須と言っていた緑の球も実は必須ではありません。緑の球なしでは、技術点14・体力点32というバカみたいな能力のザガーズを通常の戦闘で倒す必要があります。素の戦闘能力だけならバルサスダイアやラザックなど、他のFFシリーズの大ボスを軽く凌駕する強敵ですが、スカルロスの三又槍、ロースの護符、狂戦士の薬を合わせて使用することで、技術点7体力点14の戦士が丁度五分五分の戦いまで持っていけるように調整されているのです。

 他のFFシリーズでは「真の道を外す→アイテムや情報をとり損なう→ゲームクリア不能」というパターンの作品が多いのですが、この作品はフラグ管理よりも敵の戦闘力などでゲームバランスをとっているので、最初から最後まで手ぶらで剣一本だけでも理論上はクリアは可能です。
 実際にそれじゃあ、頑張っても強敵過ぎるザカーズに殺されて終わってしまうので、補助アイテムを集めていく感じですね。フラグのかわりに戦闘バランスで、進行を調整している作品は珍しいです。
 技術点12・体力点24・運点12・意志力点12の最強戦士なら狂戦士の薬さえ入手すれば、大半のルートをショートカットしてクリアも見込めるとか、割と自由にゲームを進めることができるうえ、普通はこの選択肢がいいけど、この能力値のキャラなら違う選択肢の方が有利、といった戦略性もいくらかあって、基本的にゲームルールは順守するタイプの私には実に好みの作品でした。

 FFシリーズは後半になるにつれ、どんどん難しくなっていって、理不尽の域に達していました。
 かのリビングストン先生は「難しい作品のようが好まれるようだ」と言っていたとか。でも、その難しさは単に敵の能力が高いだけとか、死んで覚えろトラップの連続とかとは違うんじゃないかな?難しいだけでいいなら、無限ループ迷路を多用して、ルールは軽いが高難易度を誇る、若桜木虔先生のゲームブックはどれも大傑作ですぞ。
 そんなときにこの作品の存在は、「FFシリーズもまだ捨てたもんじゃないな」と思わせてくれました。
 同作者はその後もFFシリーズを書かれているようですが、残念ながら翻訳版は出ていません。
 無許可翻訳の同人誌に手を出す気はありませんが、正式に翻訳されることがあればぜひ遊んでみたいですね。


2016年11月26日(土) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その15──

──感動のエンディングの後日談──

「ともみぃ、ともみぃ」
 トールダー男爵と旧交を温めあっていると、近くで声が聞こえた。
 振り向くと、たけたろう兄貴じゃない!?
「今頃きて、どうしたのよ。空飛ぶガレーキープの船長になったんじゃないの?」
「私は集団生活は苦手なんですよ。やっぱり孤独な冒険稼業の方がいいみたいです。それでもどってきたら、今回の冒険はともみが代わりに解決しているからため息ですよ。このシリーズは私が主人公なのに!」
「わかったわかったわよ、ゴメンネ、兄貴」
 実は私も今回の活躍のおかげで、トールダー男爵の跡継ぎに任命されそうなんだけど、豪華な食事や柔らかいベットもすぐに飽きて、また次の冒険にあこがれるだろうな。兄貴の気持ちはわかるわ。
 私が、次の冒険は横取りしないって約束すると、兄貴は安心した様子で、男爵の用意してくれた豪華な寝室に足取りも軽く、召使に案内されていった。

 ふっ。
 兄貴は忘れているようだけど、順番で言うと、次の冒険はリビングストン作品、しかも最高難易度の「蘇る妖術使い」だからね。さすがの私も遠慮しておくわ。
 頑張ってね、ア・ニ・キ。


これにて本当の完(FF26・蘇る妖術使い編に続く?)


2016年11月25日(金) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その14──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)

10回目

 市場(運試し──吉)で、スリの少女を怒りの平手打ちで追い払う。
 よーし、今回で終わりにするわよ!
 8回目の時と大体同じルートで進んで、緑の球、スカルロスの三又槍、ロースの護符を入手して、交代にきた兵士と戦い(ここで狂戦士の薬を使用)、両開きの扉を守る兵士達を「交代だ」と言って追い払いそっと中に侵入する。
 今度は前と違う部屋を調べると、テーブルの上に食事が置いてあったので、遠慮なく美味しくいただいた。(体力点を4増やす)
「よくこんなクライマックス手前で食欲が出るわね」
 あきれたような声に振り向くと、あのセニヤとか名乗っていた女がじっと私を見ていた。
「とうとうここまできたのね。私には痛くもないけど」
 女の正体はザカーズの弟子の魔女セニャカーズだったのだ。
 言いたいこと言ってから彼女はクモの巣の幻影を使って逃げようとしたけど、私は騙されずに彼女を追いつめる。すると彼女はナイフを使って反撃してきた。

セニャカーズ  技術点9  体力点8

 なんとか彼女を倒すことに成功!
 でも、彼女はドラクエ2でいえばハーゴンみたいなもの。お約束で言えばこの後は真のラスボス、ザカーズが登場するはずよ。
 彼女は謎の黒い小箱を持っていた。それをしげしげと眺める。
 この箱の突起はスイッチになっていて、ZかXの方向に動かせるらしい。どっちに動かすべき?
 ヒントもないのでとりあえず後の選択肢の方を選ぶと、違う空間に飛ばされた。
 空っぽの大きな部屋で、全身から光を発する、大きな鎧に覆われた男が登場した。
 かつてスカルロスの三又槍の持ち主だった、英雄スカルロスその人だ。死者が生き返った?でも、私は怯まない。
「あたながスカルロスなら、なぜ私がこの槍を持っているの?あなたは何者でもないわ」
 すると、スカルロスはブルブルと震えて動きを止めた。その奥の出口の向こうから声がした。
「あわれなスカルロスには荷が重いようじゃな。来なさい。わしは新鮮な奴隷を心より歓迎するぞ」
 ついにラスボスに対面ね。

 ザカーズのいる部屋にはいると、無数の人間の手足や顔を無茶苦茶にくっつけたような巨大な塊が蠢いていた。
 何てこと!生命への冒涜だわ!あまりのことに恐怖で立ちすくむ……(意志力試し──吉)のは免れた。
 あー、バイオハザードとかグインサーガとかそんなので時々見るわね、こんなの。平気平気。
 ここで緑の球を思いっきり化け物に向かって投げつける。(技術点チェック──成功)
 私の絶妙なコントロールで球は化け物のど真ん中にストンと落ちた。数秒後に大爆発を起こす。
 爆風から顔をそらし、目を戻してみるとザカーズはバラバラに四散していた。やったぁ、戦わずして大勝利!
「この小娘め!今に見てろ!後で思いっきり苦い薬を飲ませてやる!」
 飛び散った破片のうち、小さな顔の一つが小さな金切り声をあげていたが、剣でグシャリと潰してやった。
 いやぁ、服にちょっと汚れがついちゃった。キタナーイ。

 勝利の満足感とともに、残った食料で食事をして休憩をすると、太守の様子を見に大広間に戻る。
 すると正気に返ったトールダー男爵が、南方人達を追い払う指示を兵士達にするのに大忙しだった。
「これはともみ!ありがとう、君にはいつも助けられるな」
 少し照れるように礼を言ってきた。いいえ、どういたしまして。あ、お爺さんに指輪を寄付しちゃったから、また頂戴ね。
 こうして久しぶりの私の冒険は無事に終わったのでした。


2016年11月24日(木) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その13──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)

9回目

 市場(運試し──凶)でスリの少女に財布をすられてしまう!
 これでスカルロスの三又槍は手に入らない。
 真っ当なクリアは諦めて、今回は城の正面から訪問をしてみることにしたけど、城に入ったもののワラワラと無数の兵士が発生して止む無く逃げ出すことになった。
 逃げる途中に通路の横を見ると、木箱が積み重なっていて、中からひっかき音がかすかに聞こえる。港でみたものと、同じもの?なんにしても、気持ち悪い。
 無数の脇穴があったので、そこに潜り込む。
 すると穴に頭から入るか?足から入るか?という、なんだか不審な選択肢があらわれた。
 様子がわかるように頭から入ると、前方にネバネバの粘液につつまれた化け物が見える。剣でつつくと、そいつは逃げ出したので、追いかけるように穴を前進し、やがて穴から出口に到着した。なにやら粘液にまみれた洞窟みたいな淵にいるようだ。飛び移って移動しようとすると(技術点のチェック───失敗)と、粘液に満ちた淵に落ちてしまう!そのまま酸性のヘドロ液に消化されてしまった。
 もうブヨブヨとかネバネバなんか大嫌い!!

END


2016年11月23日(水) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その12──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)


 城の奥に入り、2人の門番がいる両開きの扉の前にやってきた。門から離れて作戦を練っていると、交代にやってきたらしい1人の兵士が背後からあらわれた。

南国人剣士  技術点8  体力点8
※ロースの護符があると衛兵の技術点を2減らすことができる。

 しかし、スカルロスの三又槍による技術点+2の効果もあって、難なく退治できた。すると間髪おかずに次の兵士に見とがめられる。たぶん、今の剣士の相棒だろう。

南国人剣士  技術点11  体力点6
※ロースの護符があると衛兵の体力点を2減らすことができる。

 今度はモブ衛兵のくせに技術点11とか強すぎない!?しかも護符の効力がさっきと違うんですけど。なんで技術点が減らないのよ〜。
 私の実力ではちょっと厳しい戦いだ。敵の体力が少ないので運が良ければ勝てるかもと、ちょっと悩んだけど、無理はせずに狂戦士の薬を飲んで戦って倒した。本当はボス戦用に温存しておきたかったけど仕方がない。
 兵士達を片付けると、衛兵の服に着替え、男のふりをして門に近づいて、「交代だ」とモゴモゴ言った。門番たちは喜んで持ち場を離れて行ってしまった。
 無人になった両開きの扉をそっと開けて忍び込む。
 すると、ここは控えの間で、左右の2つ扉から別の部屋に移動できるようだ。左、右、どちらの部屋に行くべき?

 あまりヒントらしいものがない選択肢だ。こんな時は、兄貴はとりあえず最初の選択肢を選ぶらしいけど、私は兄貴とは逆にやる主義なので最後の選択肢を選んだ。
 なにやらブヨブヨした大きな生き物と2人の下女がいる部屋に入ってしまう。

 ブヨブヨの生き物を攻撃するか?下女達に話しかけるか?

 状況がわからないし、ブヨブヨの生き物は触りたくもないしねぇ。とりあえず2人に話しかけてみた。あれ、いつのまにか下女が3人になっているわ?(意志力試し──凶)
 下女たちは親切に私をねぎらってくれた。下女の1人がセニヤと自己紹介して、私を椅子にくつろがせてくれる。
 実は私が座ったのは椅子じゃなくて、さっきのブヨブヨの生き物だった。そのまま私は恍惚とした表情のまま、生気を吸われてしまう。

END


2016年11月22日(火) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その11──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)

8回目

 失敗を重ねて大体、攻略法ってものがわかってきたわ。
 指輪をトールダー男爵に見せるのはあまり良いルートではないみたいなので、業腹だけど寺院の強欲ジジイ……いえ、お爺さんに指輪を寄付する。
 ここでお爺さんの弟子が、ロースの護符を持って城に潜入しているという情報をもらえる。
 城の中庭でお腹を空かせたドワーフから教えてもらえる、地下牢に僧侶がいるという情報を組み合わせると、私は地下牢に行く必要があるわけ。
 つまりワイン蔵で捕まって、太守のところまで連行されたら、素直に地下牢に連行された方がいいのだ。

 そう結論を出した私はさっそく実践してみる、すると兵士たちは私の従順な態度に安心したのか、荷物は何も取らず武器すら押収しなかった。
 正直、そこまでサービスしてくれるとは想像していなかった。こりゃ間違いなく正解ルートだわ。
 地下牢の床が緩んでいて、そこから秘密通路を発見した。そこを辿っていくと、市場で買ったガラクタ同然の三又の矛先が輝いて反応する。
通路の突き当りには3つの扉があったけど、矛先の導く扉を開けると、横たわった骸骨と金属棒があった。金属棒は三又の矛先の柄の部分なのは間違いない。
 喜んで取りたいけど、ここで選択肢が発生。真っ先に柄をとるか?骸骨を切り刻んでからとるか?

 大抵この状況だと、骸骨は動く。これはこの手の冒険の常識。間違いない。
 骸骨を切り刻もうとした瞬間に飛び起きるかもしれないから、どちらの選択肢でも戦闘になる可能性は高い。なら先に柄を取ってしまう方が賢明と判断した。
 柄と矛先を合わせると、スカルロスの三又槍が完成!その直後に、骸骨は動き出したが、槍先に当たると瞬時に骸骨は塵と化してしまった。凄い威力!
 その後の戦闘でも技術点+2の効果があるらしい。非力な私には貴重な戦力だ。

 満足して戦利品を手に地下牢に戻り、何をすることもなく時間を潰していると、探していた若い僧侶がやってきて牢の扉を開けてくれた。
 彼はそそくさと私にロースの護符を渡すと逃げるように去って行く。
 最近、爺さんと化け物しか遭遇していないから、久しぶりに若い男の人と話せると思ったのに愛想ないなぁ、とか思いながら地下牢を脱出する。
 ま、ともかく。中庭で緑の球もちゃんと拾ってきているし、これで必要なアイテムは全て手に入ったようね。
 この回で決着をつけてあげるわ!

続く


2016年11月21日(月) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その10──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)

5回目

 地下牢にいた2人の病気が感染してしまう!口を違和感を感じ、すすり泣きながらEND。


6回目

 最初の地下牢を脱出するとき、また6人の兵士達に負けて生贄になってEND。


7回目

 ご馳走の並んだ部屋に入ってみると、やっぱり幻影だった。パーティの飾りつけの紐に絡まれたと思ったら、正体は触手だらけの怪物で、食べられてEND。


 ううっ、なんで私がこんな目に。汚れ役は兄貴のはずなのに……。


2016年11月20日(日) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その9──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)

4回目

 寺院で狂戦士の薬を確保だけしてがめつい爺さんとバイバイ、中庭で緑の球を確保。他は1回目の冒険と同じように進めた。
 スリにすられた事まで一緒なので、三叉の矛先が手に入らなかったのは気にくわないけれど、仕方がない。
 ワイン蔵で酔っている所を、兵士達に見つかって太守のトールダー男爵の元へ連行される。
 トールダー男爵の前で、指輪を見せると、男爵は正気を取り戻した!私を取り囲んでいた兵士は、いつの間にかこそこそと逃げ出していた。
 でも、これは解決じゃない。諸悪の根源を絶たないと、すぐに男爵は元に戻ってしまうのはわかっていた。さっそく、トールダー男爵の背後に控えていたフード姿の人物が、男爵にささやき始める。
 ここは兵士が手薄なうちに逃げ出すのが得策と判断して、さっさと広間を飛び出した。

 城内を捜索していると、オドオドしたノームがシチュー皿を乗せた盆を持って泣きそうになっているところに気が付いた。
「この皿をオークの番兵に持っていくのですが、あの人はいつも不機嫌なのです。食事を運ぶ度に私は殴られ、戻っては料理女のオークに遅いと殴られているのです」
 それは気の毒ね。今回は私がシチュー皿を運んであげると申し出ると、ノームは喜んでシチュー皿を押し付けて去っていった。
 もちろん、シチューは美味しくいただいたわ。(体力点4増やす)
 通路を進んで、見張り番のオークにとびかかる。

見張り番オーク 技術点9 体力点13

 オークにしてはガタイがよくて強いわ、こいつ。本当は温存したかった狂戦士の薬を飲んで、なんとか倒した。(戦闘後の運試し───吉。鉄格子が落ちるのを防くことに成功。)
 私はまた前進。男女の2人が鎖でつながれ、口輪をはめられている地下牢に到着した。
 どうしてもスルーできないので、しぶしぶ解放して男を解放すると、牢を飛び出した。(病気に感染するかの運試し───吉)

 さて、問題のT字路まで戻ってきたわ。
 右の道に進んで、両開きの扉の前に立っている2人の兵士に近づく。
 狂戦士の薬なしで戦うのは無謀だし、どうしよう?ええい、駄目で元々と「太守の命令だからどきなさい」とハッタリをかけてみた。
 2人は顔を見合わせてどうしたものかという表情だったが、1人が扉をノックして少し開けると、向こう側と何やら話し出した。
 すると、ローブ姿の人物が出てきて、兵士たちを追い払った。ん?うまくいったのかな?

 一度扉が閉まり、また開くとこんどは召使の少女が出てきて、セニヤと名乗った。
「たいそうお疲れのようですね。少しお休みになった方がよいですわ」

 ここでスカルロスの三又槍を持っているか?の分岐───残念ながらない。

 勧められるままに椅子に腰かけていると、とても心地良い座り心地だ。
 椅子はいつのまにかブヨブヨの生き物に変わっていて、気持ちよさに恍惚としている私から生気を吸い取ってしまった。


END


2016年11月19日(土) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その8──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)

 寺院を出て城に向かう。荒れ果てた城の中庭で前とは違うところを捜索すると、ゴミ山の中から緑色のガラス球を発見した。
 あった、これこれ。
 ちょっとしたことで大爆発する超危険物なんだけど、私の実力でザカーズ戦に勝つにはこれが必須なのよね。慎重にザックにしまい込む。
 さらにオーガを倒して、むっつりしたドワーフお爺さんを助けて、また地下道への道を教えてもらって、そこに行く。
 地下道をしばらく歩くと、道の途中で楔を打ち込まれて塞がれた扉に遭遇した。分岐点だ。
 以前は扉を無視してワイン倉庫まで行ったけど、このまま進んでも兵士に捕まるのはわかっている。なので今度は楔を苦労して外すと、扉を開け、この新しい枝道に挑戦してみることにした。
 だんだん道の前方から耳障りなキーキー音が聞こえてきたが、引き返さずに進むと、人とコウモリのあいのこみたいな変な化け物が襲ってきた。

バック・ルマン 技術点7 体力点9

 バック・ルマンの発する不快な音波のせいで、この戦闘では私の技術点−2のペナルティだそう。これは厳しい!さっそく狂戦士の薬を飲んでなんとか倒した。
 次の道の分岐も適当に選んで前進すると、階段にぶつかったのでそこを上がっていく。さらに通路をさ迷っていると、鍵がささったままの扉を発見。
 気になるので開けてみると、そこは地下牢だった。男女の2人が鎖でつながれ、口輪をはめられていた。二人はこちらを見た。

 男から解放するか?女から解放するか?
 いやいや、ここは無視して扉を閉めて立ち去りたいんですけど。なぜそんな選択肢がないの?
 扉の裏にぶら下がっていた鍵束を使って、しぶしぶ男の方の鎖と口輪を外してやる。男はもごもごと礼を言いながら、姉の方のいましめも解いてくれと頼んできた。
 ここで部屋を出ていくの選択肢が出たので、迷わずそれを選ぶ。部屋の出口に向かおうとすると、男の口が開いて、その中から無数の舌が蠢いているのが見えて、ぞっとした。(なんとなく気づいていたけど、)この二人は病気に感染していたのだ!
 慌てて、部屋を飛び出すと外から鍵をかけた。(病気に感染してしまったかの運試し───吉。助かった!)

 その後も人気のない城内を慎重に捜索していく。幸いにも誰とも遭遇しなかった。壁など立派な装飾になってきて、だんだん城の中心部に近づいているようだ。
 やがて、左右に通路が分岐した。T字路だ。
 通路の影から頭だけをだして、左をそっと覗き見る。
 はるか先に両開きの扉で突き当たっているが、開いていて室内が丸見えだ。人の気配はないが、なにやら色とりどりの料理がならんでいるように見える。パーティ会場の準備中だろうか?
 通路の影から頭だけをだして、右をそっと覗き見る。
 こちらもはるか先で両開きの扉で突き当たっている。扉は閉まっていて、見張りらしき兵士の姿が2人見えた。重要人物のいる部屋だろうか?

 どうしよう。
 互いの扉はかなり距離があるので、左に行く場合は兵士に見とがめられる心配はなさそうだ。でもいきなりご馳走とか、胡散臭い。
 右の扉に行くべきと思うけど、兵士2人相手で技術点6点の私の手に負えるだろうか?
 悩んだ挙句、とりあえずは戦闘を回避できるご馳走のある部屋に進むことにした。
 扉に近づいた途端、背後で物音が聞こえたので振り向く。
 なんと炎が柱のように立ち上って、壁や天井を燃やし、嘗め尽くしながら火が迫っている!

 炎を突っ切って戻るか?このまま部屋に入るか?
 炎は唐突過ぎて幻影かもしれない。この部屋に追い込むための罠という気がした。部屋の中の料理もやっぱり怪しい。そもそもゲームブックで、ご馳走や財宝の山が登場したら、たいていそれも幻影だ。
 よーし、通路を引き返そう。

 果たして炎は幻影だった。
 炎に近づいても、火炎地獄に足を踏み入れてもまったく熱くない。
 だけど、幻影に隠れるように開いていた通路の落とし穴から落ちてしまう。
 穴を落ちながら、通路を見上げると通路の穴がパチンと音をたてて塞がるのがみえ、周囲は真っ暗になった。私はさらに急降下中。どこまで落ちるのよ、これ〜!


END


2016年11月18日(金) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その7──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)

3回目

 今度は6人の兵士をやっつけて、無事に宿に一泊できた。
 そして市場へ行くと(運試し──吉)スリの少女が私の財布に手を出しているのに気がついた。
 やってくれるじゃない!食べ物の恨みは怖いのよ!

少女の泥棒  技術点4 体力点3

 情け容赦なく一撃当てると(私のイメージもあるし、平手でダメージを与えたことにしておくわ)少女は逃げて行った。
 無理に追いかけずに、食料を3食分買い込むと、次にコブリンの露天商から三叉の矛の先っぽみたいなガラクタを買い取った。
 ボロだけど、これ重要アイテムの一つなのよね。
 次に港で謎の箱を海に蹴落として、運点を回復させると、寺院にいった……が、ヒュー老人の姿が遠目に見えたあたりでふと立ち止まった。
 よく考えたら、貴重な指輪を渡しても、あのお爺さんは背景情報と食料しかくれないじゃない?だったら無理に会わなくてもいいような。
 そう思いながら、すぐに老人に話しかけずに躊躇っていると、巡回中の南国人兵士が、私を発見した。犬を汚らしく歪めたような生き物をつれて、こちらに向かってくる。

鉤ぎハウンド  技術点5 体力点4
南方人兵士   技術点6 体力点5

 なんとか倒した私をヒュー老人は見ていたようだ。笑顔で私に話しかけてきた。
「この町を汚染する害虫どもを退治してくれたようじゃのう!偉大な神に成り代わってお前に贈り物を授けよう」
 そういって押し付けてきたのは、狂戦士の薬が入った小瓶だった。
 これは戦闘前に飲むとその戦闘に限り、技術点をなんと+4もあげてくれる究極のドーピング薬なのだ。これは嬉しい!
 山口プリンさんも今までこんなアイテムが入手できるとは知らなかったと、驚いているし、まるで隠しアイテムだわ。
 その後はまた寺院の中に招待され寄付を勧められたが、今度はトールダー男爵に指輪を見せるつもりだから、寄付はせずに帰ることにした。
 すると、ヒュー老人はたちまち不機嫌になった。
「残念じゃが、そういうことなら、即刻出て行ってもらおう」
 追い出されたうえに、あの老人はきっと呪いをかけるだろうとコメントが出て、原技術点と原体力点を1点ずつ失うペナルティを受ける。
 そこまでする!?やっぱりがめつい爺さんだわ!
 小瓶を受け取った時点でさっさとオサラバが正解みたいね。うん、もし次があるならそうしよう。


続く


2016年11月17日(木) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その6──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)

2回目

 仕方ない、最初から再挑戦よ。
 最初の地下牢でヒュー老人に助けてもらった私は、剣を回収して牢を飛び出す。(サイコロを8個ふって、技術点+体力点と比べる。失敗。)
 扉が開けられない。また外から扉が開いて、6人の衛兵が飛び込んできた。

一番目の剣士 技術点5 体力点5
二番目の剣士 技術点6 体力点4
三番目の剣士 技術点4 体力点6
四番目の剣士 技術点5 体力点5
五番目の剣士 技術点4 体力点3
六番目の剣士 技術点4 体力点8

 前回は楽に勝った戦いだけど、今回はサイコロの目が悪い!
 殴られて私は気を失ってしまう。

 目を覚ますと、丸天井が見えた。一枚岩のうえに裸同然の格好で、私は手足に枷をはめられ、体もロープで縛り付けられていた。
 どうしようもないこの状態で、しばらく待ち続けると、人間の形を辛うじて保っているような化け物の集団がやってきた。それぞれの手には、何か長いナイフを持っている。
 もしかして、私を何かの生贄にする気?
 待って待って、今回の私の冒険は「地獄の館」じゃないんだけど!
 待って待って待って待って待って待って、キャー!

END


2016年11月16日(水) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その5──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)

 兵士達に捕まった私は、太守のトールダー男爵の前に引きずられていった。
 太守の目はうつろでまるで別人だった。傍に控えているフードをかぶった魔術師に、操られている感が満載じゃない。
 駄目もとで、私は太守との思い出話しを大声で言って、彼に呼びかけた。太守はのろのろと声を絞り出すように言った。
「どうも私は最近、物忘れが激しいらしい。お前の言い分を裏付ける証明はあるのか?久しい友には私は贈り物をするものなのだが。」
 太守にもらった指輪は残念ながら、がめついヒュー老人にあげてしまって持っていない。ちょっと、間違ったのかな。
 結局、衛兵10人に囲まれて、私はどこかに連行されることになった。
 でも手足を縛られたわけじゃない。脱出のチャンスはあるわ。
 途中で真っ黒な回廊に入った瞬間、私は走り出した。(運試し──吉)
 暗闇の中、壁に衝突して、一瞬気が遠くなる。そのスキに衛兵が一人追いついてきた。

南国人兵士  技術点6 体力点4

 邪魔よ!私はそいつを斬り捨てると、また走り出す。
 フイに足元の床の感触がなくなった!
 落下すると、なにか気持ち悪いブヨブヨした物体のうえに落ちたようだった。
 何?これ?ぎゃ、私の手足がとけかかってる。キャー!
 私は得体のしれない生き物のご馳走になってしまった。


END


2016年11月15日(火) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その4──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)

 寺院をさった私は、労働者が集う港へ行った。
 頑丈に閉じられている不審な木箱を一つ発見した。空気穴もなく密閉されている木箱に耳を当てると、内側からガリガリ音がする。
 開けてみたい誘惑もあったけど、そのまま桟橋まで引きずって木箱を海に投げ落とした。(運点1増やす)
 だからどうなの?って話だけど、この寄り道は、さっきスリに会った時に運試しで消費した運点を回復させるためなのよ。1点でも節約しなきゃね。

 さあ、いよいよお城に向かおう。
 さすがに正面から尋ねるのはまずい気がするので、藪におおわれた細道を抜け、荒れ果てた城の裏庭に忍び込んだ。人の気配はないけど、うっそうとした雰囲気だわ。
 ここでは何か重要なアイテムがあったような気がするけど……思い出せないなぁ。
 菜園らしきところを通ると、小さな壺と剣を持ったエルフの女戦士の像を見かけた。剣を持つ手を動かすと、壺から緑の液体が像の足元にある、石の水盤に溜まっていく。
 うーん。これは何か重要なものとは違う気がする。無視しよう。
 ふと、傍の木をみると、ハッとした。節だらけの幹に目が見える。何か訴えかけているように。
 この木は元々人間だったんだわ!
 やっぱりこの城は普通じゃないようだ。意志力試し──成功。
 木は私にむかって、かすかにささやきかけているようだ。
「私の背後の塔に庭師がいます。でも他の塔には気をつけなさい」
 ありがとう、木の人さん。その塔を開けると、いきなり何か襲ってきた。ちょっと、この塔も危険じゃないのよ!

未知の襲撃者  技術点5 体力点8

 相手が思ったより弱くて、バタンと後ろ向きに倒れてしまった。しげしげと見ると、そいつはオーガだった。不自然に大きな白い帽子をかぶっている。
 明らかに怪しいのでその帽子は無視して、塔の2階に行くと木の人がいったとおり庭師のドワーフがいた。1階のオーガが怖くて、2階に食料もなく何日も閉じこもっていたらしい。
 このドワーフ……風貌といい、態度といい、なんとなく漫画の「ダンジョン飯」に登場するドワーフのセンシを思い出すわ。となると、食に対するこだわりは半端じゃないはず。
 身を切るようにつらいけど、ここは彼に1食分の食料をわけてやった。(ついでに自分も食べて計2食分減らす)
 するとドワーフは感謝して城の地下牢に隠れている僧侶がいると教えてくれた。きっと、ヒューが言っていた彼の弟子だろう。
 さらにドワーフは地下貯蔵室につながっているという地下通路を教えてくれた。ここを通れば誰にも気づかれずに、城の内部に潜入できるという。
 礼を言って、進むとワイン倉庫に到着。私、食べるだけでなく、飲むのも好きなのよね。ちょっと試飲をしてみようかと思ったりして。どうせ「飲まない」という選択肢も存在しないし。
 (サイコロを一つ振る──3)
 選んだのはなかなか極上のワインだった。

 でも、飲んでいるうちにすっかり酔っぱらっちゃって(一時的に技術点−2)、兵士に発見されて取り囲まれてしまった。
 あーもう、降参降参!


続く


2016年11月14日(月) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その3──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)

 寺院が立ち並ぶ一帯は街でも寂れはてた一区画にあった。この国が信心を失って久しいことがよくわかる。
 通りの一番奥にある朽ちかけた大神殿の入り口の階段に、お爺さんが1人ひっそりと腰かけていた。
「わしの名はヒュー。オイデン神に仕える最後の僧侶じゃ。さあ、急ぎなされ、お若いの。敵はすぐそこまで迫っておるぞ」
 私を見るなりそう言ってお爺さんは寺院に入っていく。聞き覚えのある声ね。どうやらこの老人が昨日は私を助けてくれた人みたい。
 私も中に入るとお爺さんがいきなり私にナイフをつきつけて言った。
「よく聞け!お前がこの町の悪に敢然と立ち向かう戦士と見込んだからこそ、牢から救い出したのじゃ!だが、オイデン神の助けを得る前にまずこの寺院に寄進をしなければならない。証拠を示してくれ!」
 寄進といっても価値がある持ち物といったら太守にもらった指輪くらい。がめつい僧侶だわ。私の信条では良い宗教と悪い宗教の判断基準はお金を要求されるかどうかなんだけど。とはいえ、一応、命の恩人だし、まあ渡してもいいか。
 指輪を渡すと、お爺さんは真の英雄の登場だ!とか喜んで、洞窟のような台所に案内してくれた。そこには嬉しい事に食料の山があった。これはすごい!
「たっぷりした食事で英気を養ってもらわねばな」
 老人の言葉が終わる前にパンや干した果物にかぶりつく。食べている私の横で、老人がこの町の事情を話してくれた。
 簡単に言うと、この町ははるか昔に封印されたザカーズとかいう化け物が復活しつつある状態で、気の毒なトールダー男爵はザカーズの配下の魔法使いに操られて骨抜きにされ、南方人たちの好き勝手を許している状態らしい。
 ふーん、よくある話だけど、それは大変ねぇ。もぐもぐ。
 お腹いっぱいになるまで食事をすると、お弁当とばかりに3食分の食料をザックに入れた。
「わしの一週間分の食料が……。いやいやいや。なかなかの食いっぷりだ。さすがは英雄だけはあるな」
 老人が首をふりふり、ため息をつく。そして試練を受けるならば、オイデン神の賜物を授かることができるが挑戦するか?と尋ねてきた。
 まあ、この流れは挑戦しないといけないでしょうね。
 寺院の広い神秘的な大広間に通される。薄暗い頭上を見上げても天井がよく見えないほど高く、中央に天井を突き抜ける巨木がそびえていた。
 葉っぱ一枚ない木だけど、枝々はほのかに光り輝いているように見える。この寺院の神木みたい。
「この木をのぼるのじゃ」
とお爺さんは言う。いやだなぁ、食べたばかりで木登りなんてお腹がもたれそう。
 仕方なくよじ登ると、霧だの風だのが私を邪魔し始めた。(サイコロを8個ふって、意志力と体力点の合計と比べる……失敗。)
 木からずるずると滑り落ちてしまう。(意志力と体力点を1点ずつ減らす)
 再挑戦もできるとお爺さんは言ってくれるけど、このサイコロ8個ふって……っていう今回の冒険独特の判定方法は、平均的な能力の冒険者で成功率が五分五分みたいなのよね。
 サイコロを8個もふると大抵平均値が出てしまうから、私の場合、成功する可能性はかなり低い。それにこの試練は冒険成功に必須というわけでもないし。
 さっさと見切りをつけて、寺院をあとにした。

続く


2016年11月13日(日) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その2──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)

 「南の星亭」にたどり着いた時は、すっかり夜更けとなっていた。
 宿のたたずまいは昔のままだけど、記憶にあった喧騒は嘘のように消えている。他に宿泊客もなく借り切り状態で、薄暗い蝋燭の光の元で一人で食事をとった。(体力点4回復)
 食事が美味しいのは結構だけど、この寂しさはどうしたことなの?
 宿の主人に事情を聞いてみるけど、この町に変事はないとキッパリ言って、エールや冗談で話しをそらそうとする。
 太守のトールダー男爵と古い知り合だと言って、太守からもらった宝石つきの金の指輪を見せると、主人の態度が一変した。
「ほう、これは立派な指輪だ。太守様は大層あなたがお気に入りであったのでしょうなぁ!」
 太守がどんな意味でこんな立派な指輪をくれたのか、全然知らないけど、くれるものは素直にもらっただけよ。
 主人公は南方人たちが最近ニューバーグにやってきて、我が物顔で街を歩き回っていることを話してくれた。特に夜はうっかり外を出歩いたものは、朝まで生きていられないと言う。今夜を鎧戸をしっかり閉めて休み、明日は寺院にいるヒュー老人を尋ねると良いと忠告してくれた。

 1階の部屋に入ると、窓から抜け出して外の様子を見に行くか選択肢が発生する。当然無視して鎧戸に鍵をかけ、外套とブーツを脱ぎ捨ててベットに転がり込んだ。
 主人の忠告がなくても、宿をとってわざわざ外に行く意味がわからないわ。
 しばらく眠っていると、突然外から甲高い叫び声が聞こえて飛び起きた。
 しかも、鎧戸のすぐ外から!
 何!?今のは人間の悲鳴?それとも……。
 それっきり、声は何も聞こなくなった。

 翌朝。
 睡眠不足の頭を振りつつ、宿の広間に起き出してくると、用意された朝食だけはしっかり食べる。(体力は全回復)
 私の旺盛な食欲に、宿の主人は目を丸くしている。宿代を払うと金貨5枚が手元に残った。
 さて、とりあえずは太守のいる城塞に行くか?街の商業地区に行くか?桟橋や倉庫のある地区に行くか?寺院に行くか?
 いきなり城塞より情報収集でしょう。それに食料も買い込みたいので、商業地区に行くことにした。
 さすがに商業地区は、往年の賑わいが残っているようだ。塩漬けの魚や新鮮な果物、冷えたミートパイの山を見て、またお腹が減ってきた。
 今回の冒険は他のFFシリーズみたいに、食料10食分を最初はもっていないもんね。今後の戦闘に備えて、ここで食料を補充しなくては。
 ここで運試し……凶!
 財布に手を延ばすと、財布がなくなっていた。ない!食料も何にも買えない!
 しまった。ここで重要なアイテムを買う必要があるのにっ。もうクリア不能じゃない!
 悔しさのあまり歯ぎしりまでしてしまう。食料が買えないとわかるとますますお腹が減って、ギュー、グルルルル……と、お腹の音まで聞こえてきた。
 
 仕方ないわ。今回は偵察回ということにして、進めるところまで自由に動くことにしよう。(後で検証すると、ここの運試しを失敗して、重要アイテムを逃しても、ともみの能力でもクリアの見込みはあった模様。確率は低いですが。)
 気落ちして商業地区を去り、今度は寺院に向かってみる。

続く


2016年11月12日(土) たけたろうの冒険 ──FF25・ナイトメアキャッスル編 その1──

 みなさん、久しぶり。たけたろうの妹のともみです。
 覚えてないよね?
 今回、山口プリンさんから「ナイトメア キャッスル」の挑戦を依頼されました。久しぶりの出演依頼でしたが、お断りするつもりです。
 冒険業もいつまでもできる商売じゃないし、引退してお店でも始めるわ。お店ができたらみんな利用してね。

山口プリン「待て待て待て待て。お前は、引退後まで人生設計しているアイドルか。」

 あ、山口プリンさん。今、言ったとおりよ。冒険はたけたろう兄貴に任せたらいいじゃない。

山口プリン「たけたろうは前の冒険の後、空飛ぶガレーキープの船長になって、いろいろと忙しいのだ。人間関係で胃を傷めて体調も悪いらしい。」

 あいかわらず、兄貴は苦労性だわ。でも後半のFFシリーズの冒険なんて、達成できる気がしないじゃない。私は勝ち目のない冒険はしない主義なの。

山口プリン「安心しろ。今回のルールでは後半のFFシリーズでは珍しく、低能力でも真の道ならクリアできるという説明がちゃんと載っているぞ。」

 信用できるのかなぁ?
 うーん。ナイトメアキャッスルはホラーものでしょ。いろいろと酷いゲームオーバーになりそう。やっぱり嫌だわ。

山口プリン「そうか、仕方ない。残念だ。せっかく読者から犧廼瓠⊇佝屬里覆い燭韻燭蹐Δ遼紊里箸發澆活躍する所も見てみたいっす…。”というメールをいただいていたのに。」

 マジで!?

山口プリン「嘘ではない。」(マジです)

 んー、んー、んー……。やるわ、私。ファンがいる限りステージに立たなくちゃね!

山口プリン「だからお前はアイドルか」


※※※※※※※※※※※※

技術点  7
体力点 14
運点   7
意志力点 7(注)
荷物:剣、金貨少し

注:怖い目にあったときに点が減り、くつろいだ気分になれば回復する。運点と同じようなつかい方をするが、意志力点チェック(運点で言う運試し)に失敗すれば発狂することもあり。


 目が覚めると薄暗い牢屋だった。手足はきつく縛り上げられている。
 捕まってしまった!油断したわ。
 殴られた頭を振りながら、今回の舞台、クール大陸のニューバーグの城塞都市に私はやってきたことを思い出した。
 古い馴染みの太守のトールダー男爵を訪ねにきたのだけど、まさか街近くの街道で落とし穴があるとは普通思わないわよ。穴に落ちた私に、すかさず南方人達がやってきて、牢屋にひったてられてしまった。
 なんでこんな目に遭うわけ?

 どうしようもなく困っていると、突然耳元にささやき声が起きた。
 「しっ、何も言うな。お前さんの体を少し右にずらしてもらえんかね。ロープを切ってやろう。さあ、早く!」
 言われたとおりにすると、体が自由になった。お礼を言おうと振り返ると、牢の中にはもう誰もおらず、静まり返っていた。牢の鍵は開いている。
 剣を回収して牢を飛び出すが、(サイコロを8個ふって、技術点+体力点と比べる。失敗。)扉が開けられない。ぐずぐずしている内に、外から扉が開いて、6人の衛兵が飛び込んできた。

一番目の剣士 技術点5 体力点5
二番目の剣士 技術点6 体力点4
三番目の剣士 技術点4 体力点6
四番目の剣士 技術点5 体力点5
五番目の剣士 技術点4 体力点3
六番目の剣士 技術点4 体力点8

 最初は6対1で戦えってわけ?と思ったけど、私でもなんとかなりそうな程、衛兵たちは弱かった。何か取り付かれているんじゃない?と思うほど異様に弱い。
 体力を6点ほど減らし、衛兵達を倒してここを突破する。建物の外に出ると、ここはニューバーグの町はずれだった。
 私は前にこの町に来たとき、「南の星亭」という繁盛していた宿屋を思い出した。
 どこかで休憩して、ご飯も食べなくちゃ、やってられないわ。
 心を決めると小走りに街に入っていく。このとき私は、この町の本当の異常にまだ気づいていなかった。

続く


2016年11月06日(日) ポートピア連続殺人事件 密室殺人の謎(池田美佐/双葉文庫) を改めて遊んでみた

 ファミコン版では初の推理アドベンチャーゲームとして有名なあのゲームを原作にしたゲームブックです。
(「ポートピア連続殺人事件」といえば、本当はパソコン版も存在するのですが、今回は関係ないので割愛。)
 本書は以前にも2002年6月13日の日記で紹介していますが、そのときは発売当時のプレイ記憶を元に感想を書いただけです。
 その後、ファミコン版の方を初めてクリア出来たうえ、数日前に本書も20年以上ぶりに再プレイしたので、また感想を書き足そうかなと思って再び取り上げることにしました。

 まずは概要説明。
 主人公の刑事と部下のヤスのコンビで、評判の悪い金融業の社長が被害者の殺人事件を捜査するという内容です。以上、説明終わり。

 本書に対して印象に残っているのは、雑誌ウォーロックに載っていたレビューで、そこでは辛口に評価されていました。その主な理由はゲーム性が低いという事でした。
 つまり実際に推理することもなく、ただ進めていくだけでクリアできてしまうようになっている点が批判されていたと思います。(今、手元に雑誌がないので、後で一応確認しておきます。)
 実際、原作はシンプルなコマンド選択式のアドベンチャーながら、適当に選択していては捜査が手詰まりになってしまう作りなので、推理を必要とする要素はありました。
 対して、ゲームブック版では情報ポイントと知力ポイントという2つの能力値が存在していて、捜査で誤った選択肢を選んでいると能力が下がり、そのうちゲームオーバーになる構造です。ゲームオーバーの理由は、誤認逮捕や無駄な捜査をしていると上司の怒りに触れて、捜査の任務を外されるパターンがほとんど。事件の真相については勝手にゲーム内の主人公が考えてくれるので、読者が実際に推理する必要はあまりありません。
 しかし、山口プリンは言います。それがどうした。
 推理要素が優れたゲームブックは、「ツァラトゥストラの翼」のように確かに存在するし、それはそれで当然良いのですが、「ポートピア連続殺人事件」のゲームブック版は、推理ゲームよりもストーリーの補完に力を入れているからです。
 ウォーロックの記事の指摘は、女の子が仲良く話しているだけのアニメにストーリー性がないとか、キングの小説「シャイニング」に13日の金曜日みたいな猟奇的ホラー場面が少ないと文句言っているのと同じなのです。それじゃあ、コマンド総当たりでクリアできてしまう「ファミコン探偵倶楽部」はどうなるのでしょうか?
 
 さて、30年近く前のレビューに対して、今頃ヒートアップするのもどうかと思うので、落ち着いて原作との違いについて話しましょう。
 基本的にはゲームブック版は、原作の設定はなるべく壊さないように、追加のオリジナル設定や登場人物を増やして、より2時間サスペンスドラマみたいな世界観に近づけています。
 例えば、主人公側の人間には署長と部下のヤス以外に、麻薬取締官や、情報屋のシゲ、捜査のライバルとなる川崎刑事と桑原刑事がいます。
 特に川崎・桑原コンビは大阪弁でいつも主人公たちに嫌味を言ってきて、いかにもな役どころです。ゲーム的には、こちらの捜査で情報の取りこぼしがあると、彼らが得意げにそれを発見するという、捜索が行き詰まらないようにする救済処置として扱われているようです。ただ、この事件の真相から思うに、主人公が事件を解決しても川崎・桑原コンビの鼻を明かすという感じにならないな、と思うと少々悔しいところ。
 捜査対象者側のオリジナル登場人物の方は、ちょい役まで含めればかなり多いですが、ストリップダンサーおこいの3年前に亡くなった夫の竜二の存在と、ふみえの子どもの頃を知るお梅ばあさんは、特に捜査に影響します。
 ゲームブック版のおこいは、竜二の死が影響して、警察嫌いとなっていて捜査に非協力的という設定。竜二の死亡現場で考えていた主人公が、夫を偲んで花を手向けにきた和服姿のおこいと偶然遭遇して、彼女の心をときほぐすという展開は、子ども向けの双葉ゲームブックとは思えぬ、味のある良シーンだと思います。
 お梅ばあさんの方はネタバレになるので言えませんが、お梅ばあさんからのエンディングへの進み方は、ファミコン版の終盤よりドラマティックになっていて実にいい。
 ファミコン版だとエンディングは取調室の中だったから、ちょっとあっさりに思えたのですが、ゲームブック版ではラストは海岸で犯人が告白します。やっぱりサスペンスドラマのラストはこうでなくてはね。

 もちろんファミコン版はハンマーや虫眼鏡でフリーダムな取り調べができたり(ゲームブック版はむやみに相手を叩くと警察の不祥事になってゲームオーバーとかあり)、リカちゃんと通話したりと面白い小ネタが多くて、いろいろ魅力がありますが、ゲームブック版も負けず劣らずなんです。守衛のこみやのゲートボールに付き合ってあげたら、こみやの頭にボールを当てて傷害事件になってしまうとか、情報屋のシゲと一緒に麻雀したら警察の手入れにあって逮捕とか、アホなゲームオーバーも時々交じっているのさえ愛おしい。麻薬絡みのエピソードでは、主人公が銃撃戦に巻き込まれて撃たれてしまい、ヤスの叫び声を聞きながら殉職!なんて、太陽を虫眼鏡で見るどころか、太陽に吠えたくなるようなものもあります。
 犯人を知った状態でのプレイなら、ゲーム中の犯人の言動がちゃんと真相を踏まえたうえでの動きになっているので、その胸中をお察ししながら楽しむのもありでしょう。

 ポートピア連続殺人事件は、推理ゲームでも初期の作品だけに、今のゲームに比べれば長いストーリーではありません。その気になればゲームブック版も、原作に忠実なベタ移植も可能だったと思います。でも、ゲームブックという媒体を生かすには、本作の内容の方が妥当でしょう。
 ファミコン版の特徴だった被害者の屋敷にあった地下迷路は、ゲームブック版にも存在しますがとても簡略化されています。原作再現という意味では、単調な双方向迷路を延々迷うような作りにしても良いところを、そうしなかったのは無意味に迷路を取り入れるゲームブックも多い中、プレイヤー側への配慮を感じられて好感がもてました。
 ゲーム的には、推理云々の点はさておいても特筆する作品ではないですし、密室事件にする必然性も特に感じなかったりするのですが、総合的に見ればやはり本書は良作だと思っています。


2016年11月05日(土) ゲームブックと日常生活の一瞬の交差

知り合い 「スウィートホームってゲームブック知ってますか?」
山口プリン「えっ、双葉文庫の?」

 数日前の日常会話です。オタ系女子ではあるけど、ゲームブックとは無縁の知り合いから唐突に尋ねられました。
 ご存知のとおり、ゲームブックは現在ではマイナー中のマイナー趣味です。
 ゲームジャンルの中ならゲームブック世代を中心にそこそこ知名度があっても、リアル全体で言うと、ゴマ粒ほどの知名度もありません。
 マイナーすぎて仮に私が今後、いくらゲームブックを極めたとしても、「マツコの知らない世界」にゲームブックの趣味人として招待される可能性は0でしょう。
 日常生活でそんなマイナーなゲームブックの話題なんて、自分からすることも滅多にないけど、相手から話題になるのは何年ぶりだろうか。

 まあ、以前に私が「進撃の巨人」ファンだった彼女に、ゲームブック版の話しをしたことがあったので、それが伏線になったのでしょうが。
 ファミコン版のゲームのことを調べているうちに、ゲームブック版のことに興味を持ったそうです。
 あー、確か持っているなー、でもまだ遊んでないんだー、いつか遊ぶ予定のゲームブックが家に200冊はあるからね(誇張でもなんでもなく)
 と、適当に話して家と実家でごぞごぞ、「スウィートホーム」を探しましたが見つからず。
 おかしいな。確か大昔に序盤くらいは遊んだ記憶があったのだが、とネットで調べると、双葉ゲームブック「スウィートホーム」の作者は尾崎克之さん。
 これで思い出しました。かなり以前ですが、他のゲームブックファンの方と交換で手放したのでした。
 尾崎克之さんのゲームブックは、ルールが面倒で進行が煩雑なものが多いので苦手なのです。だから、まともにプレイしないままあっさり手放したというわけ。

 貸し出したり、この機会に自分もプレイしてもいいかなと思ったのに残念だなぁ。
 そしてはそんな「スウィートホーム」のゲームブックは今は入手困難です。昔、交換で手放したゲームブックと同じものが今ではヤフオクで数万円の値がついていたとか、たまにありますから。
 私はコレクターではないで、好みでないゲームブックは処分して整理したいという気持ちも多少はあるのですが、何がキッカケで用があるかわからないとなると、なかなか所有ゲームブックを手放せないですね。


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