冒険記録日誌
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2008年01月31日(木) ウォーロック 第30号 1989年6月

 久しぶりにオリジナルゲームブックが収録!ファンの中では、日本が生んだ最高傑作のゲームブックと考えている人もいるくらいの名作「送り雛は瑠璃色の」(前編)だ。私はこの作品のファンではないし、他の人でも好き嫌いはでるだろうが、和製ウォーロックのゲームブックでは最高の部類の一つとされている。この作品は以前にも書籍化されて絶版になったものの、創土社によって再びこの作品は復刊している。まだの方は是非読んで、自分なりの感想をもってほしい。
 この号は「ファイテイングファンタジーの楽しみ方(5)」以外に、近藤功司さんの連載「ゲームの殿堂」が最終回となっていて、ゲームブックとまったく無関係な気もしたこの連載も、原点にもどる気になったのかゲームブックについてのよもやま話しになっている。


2008年01月30日(水) ウォーロック 第29号 1989年5月

 年に一度のゲームブック総括特集「こんなゲームブックが出た!」1988年ゲームブック総リストが出て、久しぶりにゲームブック記事が中心の構成だ。
 まず記事をすっとばして発売リストを見てみると、年間100冊ちょいのゲームブックブックが発売されたようだ。正直、このころのウォーロックでのゲームブックの記事が縮小していたことを考えれば、出版点数は予想より多いと感じた。もっとも出版社別に見れば、双葉社からのゲームブックが40冊とかなりの比率を占める。他に勁文社から10冊、社会思想社は8冊、東京創元社は5冊、富士見書房は4冊、二見書房は1冊、ボビージャパンが2冊などなどだ。
 記事に話しをもどしてみよう。「火吹山の魔法使い」のヒットにはじまり、86年の「混乱と淘汰」の年、87年の「安定と分化の年」など、ゲームブックの歴史を軽くお浚いしたあと、88年を「先鋭化と突破の年」と名づけている。
 先鋭化とは、各出版社が独自の路線をもって作品を作ることにより、国産ゲームブックのレベルアップは果された。その一方で、ゲームの巨大化や複雑なシステム、難易度のアップなどにより、ゲームブックは一部のマニア向けへの道を進んでいったというのだ。
 こうなると、いくら一定の人が指示しても大多数の人にとっては、難しい。時間がかかる。などの理由で、読者にあまねく愛されるゲームブックは現れにくくなったというのだ。
 一方、突破とはTRPGやゲーム小説などのゲームブックの様式を壊して、違う形に進化して生き残っていくというもののようだ。ゲームブックを「従来型ゲームブック」「TRPG」「TRPGの紹介などをする関連本」「ゲーム小説」の4つに分けて考えるということらしい。

 正直、私はこの説には88年にも50冊あまり出版された、初心者向きと思われる双葉社型ゲームブックの存在を無視してると思われたし、ファミコンなどの家庭用ゲーム機の普及ぶりとの関連などを考慮にいれていないと思われたのだが、みなさんはどう考えるだろうか?

 他に「ファイティングファンタジーの楽しみ方(4)」ではリビングストンの背景世界について取り上げている。


2008年01月29日(火) ウォーロック 第28号 1989年4月

 今号も「ファイティングファンタジーの楽しみ方(3)」以外に目ぼしいゲームブック記事なし。オリジナルミニゲームに「それはないよフィルモア」という作品があるが、これはゲームブックではない。
 ちなみにこの号で、近日の発売予定表にあがっているゲームブックは、目ぼしいところで、FF28巻「恐怖の幻影」、東京創元推理文庫では「ウルフヘットの誕生」「ウルフヘッドの逆襲」「ピラミッドの謎」「メスロンの冒険(仮題)」(←パンタクル1のことと思われる)、富士見書房から「ブラッドソード」、二見書房からは「魔城の迷宮」といったところだ。


2008年01月28日(月) ウォーロック 第27号 1989年3月

 目ぼしいゲームブック関連の記事は、連載の「ファイティングファンタジーの楽しみかた(2)」くらい。
 しかし、山本弘氏によるトランプとFFシリーズのルールを使って遊ぶオリジナルゲーム「4人のクイーン」が収録されている。
 ゲームブックとテーブルトークRPGの中間のような作品で、1人でも遊べるが、2〜4人の複数人で遊ぶのが一番楽しいと思われる(思われると書くのは私が複数で遊ぶ機会がないから)。善と悪それに中立というNPCを含む各キャラの性格づけと魔法のシステムが、アメリカのスティーブジャクソンの作品「さそり沼の迷路」のものを引用していて、さそり沼ファンの私としては、4人のクイーンの世界観は結構好きだ。これも「4人のキング」という書籍の中に収録されているので、興味があれば入手してみてほしい。もちろん絶版ではあるのだが……。
 現代ではクイーンズブレイドなる、萌えだかエロだかよくわからないゲームブック?がヒットしているから、彼女らを主役に「4人のクイーン」をリメイクして発売したらどうだろか、と妄想しないでもない。


2008年01月27日(日) ウォーロック 第26号 1989年2月

 この号もメインはT&T関連の特集記事で、ショートゲームブックも収録されていない。しかし、ゲームブック関連の記事も、編集長の多摩豊氏によるデュマレストゲームブック「惑星不時着」の紹介もあり、他に安田均さんの「ファイティングファンタジーの楽しみかた」の新連載が今号から始まるなど、まだまだゲームブックファンにも配慮した内容となっている。
この「ファイティングファンタジーの楽しみ方」は書籍化されているので、現在絶版とはいえ機会があったら是非入手してほしい。ゲームブックを語るエッセイとしては、もっともまとめられた一冊だと思う。今号は初回ということもあってか、「火吹山の魔法使い」を例に“ゲームブックはすごろくじゃない“と題してFFシリーズのルールの特徴について触れている。
 もう一つ、外せないのは、わきあかつぐみさんの書いた「FFシリーズ・キャラクター名鑑」なる記事だ。キャラクター名鑑であって、キャラクター辞典ではないので、資料的な価値は低い。大抵は本シリーズを遊んだことがある人なら、すでにわかっていることを書いているけど、時々ニヤリとするようなキャラクターの紹介のしかたをしている。
例えば「盗賊都市」で登場するボスである、ザンバーボーンは、
───「えーっと、「盗賊都市」に出てきた悪役は誰だっけ?」
───「アズール卿だろ?」
───「何か、他にいたような気がするんだが……」
「雪の魔女の洞窟」に登場する雪の魔女ことシャリーラは、
───ふふふ、わらわは遊びが大好きなのじゃ!……そーれ人間、ゾンビと戦え〜い。
───ふふふ、新しい遊びを思いついたのじゃ!名づけて金属板遊びじゃ。
───お前が勝ったら、ここから逃がしてやるのじゃ!遊び方は、もちろんわらわが決めるのじゃ!
───あ、いまのはナシじゃ、こっちが本当のルールじゃ!もう一度勝負じゃ!
───ふん、こんどのもナシじゃ!もういっかい勝負じゃ!
───雑誌ウォーロックには、偉大なウォーロックのほかに雪の魔女もいるという噂が……。


2008年01月26日(土) ウォーロック 第25号 1989年1月

 この号の特集記事は、これからのゲーム、題して「ストーリー・ゲームの未来」というものだ。ボードゲーム、TRPG、コンピュータRPG、そしてもちろんゲームブックの4つの大枠に分けて、現状と1989年の予想を書いている。
 ゲームブック部分については、大型化、複雑化したパラレル選択タイプのゲームブックは、現在程度のファンの支持を受けながらこれからも出版される。当分の間はファンタジーもの作品などが中心で、大きな動きはない…などといったことが書かれている。ゲームシステムとストーリーを絡めた秀作が登場するとしたら、まちがいなく89年。それは中規模の作品となるでしょう。と、大胆な予想をたてている。私が思うにその作品とは「送り雛は瑠璃色の」のことを指しているのではないかと思うがどうだろう?
 またこの特集記事には水野良、山本弘など6人の寄稿文も掲載されているが、その中では「ベルセブルの竜」の作者である茂木裕子のコラムが、さりげなく貴重だと思っている。彼女は今、何をしているのだろうか…。

 またこの号には、宮原弥寿子の書き下ろしゲームブック「ダイモスの攻防」というのがある。超能力者がいっぱい登場して、ひたすら激しい戦いを繰り広げる作品で、個人的にはちょっとプレイがめんどくさくて序盤して遊んでいないので、感想はパス。ちなみにパラグラフ数は200で、これもウォーロックに以前掲載された「フォボス内乱」と共通の世界観をしている。

 近藤功司氏の連載コラム「ゲームの殿堂」では、野球のお話しが書かれている。南海が身売りされて3ヶ月とか、時代がわかるなぁ。ここでは双葉文庫の「プロ野球ファミリースタジアム〜ナムコスターズの挑戦〜」(2002年5月の冒険記録日誌に掲載)を取り上げていて、超大作でも感動のストーリーでもないが、野球ファンのツボをついたこの作品を好意的に取り上げている。どちらかというと双葉のような系統のゲームブックは、ウォーロックでは冷遇されているような気がしていただけに、ちょっと意外な気もした。


2008年01月25日(金) ウォーロック 第24号 1988年12月

 特集記事は、ジャパニーズ・ファンタジー。
 越後屋だの悪代官だのが登場する時代劇の世界を、TRPGで遊んでみようという企画です。
 いやー、こうゆうの好きだな。おしむらくは「混沌の渦」(社会思想社)というマイナーTRPGのルールをベースに書かれていること。
 ここはなじみの深いT&Tや、FFのルールでやってほしかったな。まあ、FFのルールだと八幡國特集と勘違いされそうだけど。 

 それと半年くらい続いていた山本弘の「RPGシナリオ創作講座」が最終回。
 TRPG向けの記事だけど、ゲームブックを自作したい人にも参考になりそうな内容だった。

 ゲームブック関連の記事が減っても、今月号の特集や創作講座のように、私が楽しめる内容なら問題ない。その基準ははっきりいって私の気分次第だが。
 一読者のわがままな気持ちでした。
 それから、この号には短編ゲームブックはありません。


2008年01月24日(木) ウォーロック 第23号 1988年11月

 特集記事は、アメリカゲーム大会と、日本SF大会と、世界SF大会の取材レポート記事。3本立てとは、なかなか内容が豪華だ。
 どれも当時のゲーム文化を感じさせるような内容だが、案外、現在でも似たような大会はやっているのかな。
 写真を見る限りコスプレとかしているけど、自分はこういう大会は、未体験なのでなんともいえず。

 ゲームブック関連記事では、創元推理文庫ゲームブックコンテスト第一回入選作「紅蓮の騎士」と「ベルセブルの竜」の紹介などをはじめ、いくつか新刊情報がでていた。
 一時の勢いはなくなったが、この頃は、まだまだゲームブック新刊の発売が続いているようだ。

 この号の短編ゲームブックは、オリンピック金メダリスト候補を護衛するという秘密情報部員の活躍を描いた「スプリンターを守れ」だ。
 分岐小説型ゲームブックで、火浦功の小説(ナンセンスバージョン)みたいな脱力するような展開が続いて、読んでいると腰砕けになりそうだ。
 2004年08月04日の冒険記録日誌に感想を書いているので、興味があればそちらを読んでください。


2008年01月23日(水) ウォーロック 第22号 1988年10月

 今月号はショッキングなことに、創刊以来続いていた短編ゲームブックがなかった。
 編集部も読者が動揺すると気にしていたのか、編集後記で以下のとおりに述べています。

1つ.ゲームブック誌をやめたわけではないのでご心配なく、今後もゲームブックを掲載させる予定はあります。
2つ.すでに沢山のゲームブックが世の中に出ている今、その作品たちのレビューなりその応用の記事などに誌面をさくようにしたい。
3つ.ゲームブックは、なにもパラグラフ小説だけではない。ドラゴンランス戦記のようなゲーム小説や、RPGのシナリオブックだってゲームブックと言えると思う。

 うーん、どうだろうか。
 1はともかく、2の理由は、今月号のゲームブック関連の記事が少ないことから納得できない。(読者投稿コーナーと、ロッコの早耳情報のコーナー、それにビックリマンゲームブックとカザンの闘技場のレビューくらい)
 3にいたっては論外。ゲームブックの定義は確かに難しいが、少なくとも私はパラグラフ型のゲームブックが好きだからウォーロックに関心があるのだ。納得できるわけがない。

 文句ばかり言ってもなんなので、山本弘「ファンタジー武器・うんちく教室」の特集は、富士見から出版された「アイテムコレクション」のような内容で面白かったと書いておく。
 レイピアだろうが斧だろうが、ゲームブックでは単なる武器にまとめられやすいが、うんちくを覚えておくと遊ぶときに想像力が広がるのだ。


2008年01月22日(火) ウォーロック 第21号 1988年 9月

 「蘇る妖術使い」の紹介記事を多摩豊さんが書いているのだが、ちょっとショッキングな書き出しだった。引用してみる。

******
「蘇る妖術使い」が出版された。
 ゲームブックなんかもう古いよなどといわないで、ぜひ遊んでみてほしい一作だ。
******

 この頃にしてすでにウォーロックですら、「ゲームブックなんかもう古いよなどといわないで」と言わなくてはならない時期だったのか。
 この号の新刊情報には「蘇る妖術使い」だけでなく、「ベルセブルの竜」や「ブラッドソード2巻」、「魔城の迷宮」(タイトル不明だが500枚にも及ぶイラストを使った3D迷路のゲームブックと紹介されていた)と、ブーム円熟期の代表ともいえる作品の名前があがっているのですが…確かにあの頃は、私のまわりでもゲームブックファンが減っていたからなぁ。

 近藤功司のコラムでは、T&Tソロやブラッドソードのような、ゲームブックとTRPGをつなぐような作品について語っていた。内容はゲームブック=TRPGの入門書という考え方である。さらにどうでもいいが、T&Tソロを過大評価しすぎじゃないかと思う箇所があったので、引用する。

******
 T&Tを明日やろう。キャラクターも作った、僕は魔法使いだとはしゃいでいるプレイヤーを見つけたら、迷わず「ソーサラー・ソリテア」を渡してこう言えばいい。
「Aよ、まず魔法に慣れよ。そのために汝に一つの試練を課そう」
 翌日、A君がベテランとまではいかないまでも、キチンと魔法を使っているのに、仲間はビックリするだろう。
******

 絶対無理。
 
 また、この号の編集後記では、「ゲームブックはジャンルと考える人もまだまだ多いようですが、むしろ手法と考えてもいいのではないでしょうか」と書かれている。
 広い目で見れば、ドラゴンランス戦記もゲームブックの一種とも言えるし、ゲームブックの手法でタイタンを描くのも、普通のファンタジー小説を書くのもそれは方法が違うだけで同じジャンル。ゲームブックとは一人称や三人称などの書き方の手法の一種ととらえるということだ。
 確かに私もゲームブックに対してそんな発想をしたことはあるが、今月号の内容のあとだと、少々物悲しく読めてしまう。
 
 今月号の短編ゲームブックは、T&Tソロシナリオの「剣の冒険」。
 カザンの街にある大市場にぶらりとやってきた主人公という、シチュエーションらしい。
 ショートショートゲームブックといってもいい容量で、パラグラフ数は50くらいかな?
 レベル4以下の戦士用のシナリオらしいのだが、この号はT&Tの新職業として僧侶魔法特集があったので、僧侶を主人公にしたシナリオを作ればいいのに、と思った。
 とりあえず一度挑戦してみたのだが、普通の町を歩いただけのはずなのに、わずか数パラグラフ移動しただけで、オークの看護婦がくさい息を吐く病院送りにされてしまった。さらに治療代が払えないので、かわりにカザンの闘技場にて3回戦う契約をする羽目になってEND。
 ポート・ブラックサンドやカーレより危険な街だな。


2008年01月21日(月) ウォーロック 第20号 1988年 8月

 ファンタジーノベル「幾千の夜を越えて」の連載開始や、TRPG系の特集記事などがメインで、ゲームブック関連記事が少ない。
 投票コーナーや読者コーナーを除けば、新刊レビューのコーナーで3作品(ナイトメアキャッスル・モンスターの逆襲・カザンの闘技場)をレビューしているくらいだ。
 ウォーロックは20号前後にして、すでにTRPG雑誌に衣替えしていたのか?

 唯一の支えともいえる短編ゲームブックは、「暗黒の三つの顔」の最終回。
 アランシア、旧世界ときたら、残るはクール大陸。ク−ル東海岸のアリオンという町から冒険がスタートしています。
 3大陸の中でもっともゴチャゴチャに文明が詰まっている大陸だけど、200パラグラフの冒険でどの程度の地域を動き回るのだろうか。
 さすがに八幡國や、海賊船の跋扈する内海なんてのは登場しないと思うけど、もっとも広大な地域をまわった冒険なのは確かだし、気になるなぁ。


2008年01月20日(日) ウォーロック 第19号 1988年 7月

 今月号は「私のベストゲームブック」コーナーの最終結果発表。ということで、ランキングは以下のとおり。
 本当はベスト30まで公表しているのだけど、面倒なので書かないです。許して。
 
作品の部
1位、王たちの冠         84票
2位、スーパー・ブラックオニキス 64票
3位、展覧会の絵         57票
4位、死のワナの地下迷宮     54票
5位、ドラゴンの洞窟       52票
6位、魔界の滅亡         48票
7位、ニフルハイムのユリ     42票
8位、ゾンビ塔の秘宝       38票
9位、火吹山の魔法使い      29票
10位、恐怖の神殿         28票

作者の部
1位、J・H・ブレナン     188票
2位、S・ジャクソン(英)   153票
3位、I・リビングストン    149票
4位、鈴木直人         123票
5位、林 友彦          83票
6位、門倉直人          31票
7位、古川尚美          28票
8位、S・ジャクソン(米)    22票
8位、山本 弘          22票
10位、ジョー・デバー&ガリー・チョーク     19票

 作品部門は、「スーパーブラックオニキス」と「展覧会の絵」が終盤に急激に票を伸ばした。どちらの作品も、もっと早くに発売されていたら首位を狙えたかも。
 気になるのは海外作品。「ソーサリー」や「死のワナの地下迷宮」などの老舗の作品に手堅く票が集まっているが、新人による新作となると16位のR.ウォーターフィールドの「仮面の破壊者」が最高位という寂しさ。11〜30位をみても日本人作品の方が多く、新人発掘が難しいのは日本だけじゃないらしいと思わせた。(ちなみにR.ウォーターフィールドは作者部門では13位でした)
 作者部門では、30位全体では日本人作家の名前の方が多いものの、上位は外国作家勢の圧勝。特にブレナンの強さが光る。シリーズ作品ということで、作品部門では目立たなかったが、後半の追い上げが見事でした。
 ジャクソンとリビングストンはほぼ互角。日本人では鈴木直人がなんとか気を吐いた様子です。
 作家部門で面白いのは、20位がなんと所ジョージで7票。確かに「まもるもせめるもアクアク大冒険」という著書が双葉ゲームブックから出ているけどねぇ。
 また、来月号以降は新しく投票を始めるらしいけど、今後は最終結果の掲載される号だけを日記に記載することにします。

 あとは水野良のゲームマスター講座など、TRPG系の記事だったのでパス。

 この号に収録されている短編ゲームブックは、先月号に引き続き山本弘とグループSNEの書いた「暗黒の三つの顔」です。
 第二部の舞台は旧世界のようですが、やっぱり未プレイなので、書くことがありません。遊びたい意欲はあるんですが、三部作となる大作だと腰を落ち着けて遊ぶ覚悟がいるのよね。


2008年01月19日(土) ウォーロック 第18号 1988年 6月

 特集記事はファイティングファンタジーをもう一度。タイタン世界の紹介や、ファイティングファンタジーシリーズの歴史などを書いています。
 今の私はすでに知っている情報ばかりですが、それでも面白いです。当時でも予備知識があまりない方や、忘れかけていた方には、丁度いい記事じゃなかったのでしょうか。
 それから、ずっとゲームブックレビューを書いていた“マーくん水晶玉”のコーナーがこの号で最終回なのがちょっと残念です。最後のレビューは、創元推理文庫の「ワルキューレの冒険1」、富士見の「ブラッドソード1」、ファイティングファンタジーの「モンスター誕生」でした。
 今から見るとこの3つ揃いは、ゲームブックブームの絶頂と終息を暗示させるセレクトに見えてしまうなぁ。なんとなく。

 この号に収録されている短編ゲームブックは、山本弘とグループSNEの書いた「暗黒の三つの顔」です。
 この作品は3部作となっていて、タイタンの3つの大陸を股にかける壮大な物語となっている…らしいです。すいません未読です。
 とりあえず、第一部であるこの号ではアランシア大陸が舞台になっています。チラリと見ただけで、トロール牙峠の地名が出たり、ニコデマスが登場したりと、ファンをニヤリとさせるサービス精神旺盛なところが感じられました。
 なかなか面白そうなので、いずれ必ず挑戦してみたいですね。

 「私のベストゲームブック」コーナーのランキングは以下のとおり。
 
作品の部
1位、王たちの冠         81票
2位、スーパー・ブラックオニキス 60票
3位、死のワナの地下迷宮     53票
4位、ドラゴンの洞窟       48票
5位、魔界の滅亡         47票
6位、展覧会の絵         39票
7位、ゾンビ塔の秘宝       32票
7位、ニフルハイムのユリ     32票
9位、恐怖の神殿         28票
9位、火吹山の魔法使い      28票
11位、バルサスの要塞       22票

作者の部
1位、J・H・ブレナン     175票
2位、I・リビングストン    146票
3位、S・ジャクソン(英)   139票
4位、鈴木直人         127票
5位、林 友彦          54票
6位、門倉直人          28票
7位、古川尚美          26票
8位、S・ジャクソン(米)    22票
9位、山本 弘          18票
10位、ジョー・デバー&ガリー・チョーク     17票
11位、森山安雄          16票


2008年01月18日(金) ウォーロック 第17号 1988年 5月

 またもやモンスターがテーマの特集記事。この手の特集はTRPG向けということと、あたりさわりのない内容が多いので流し読みでスルー。他の記事はT&Tのキャンペーンシナリオなど。

 ゲームブック関連の記事ではブックレビューのコーナーで、二見の「シャーロックホームズ 死者からの手紙」と双葉の「ドラゴンクエスト供^霊の神々(上下)」を大きめに扱っていました。
 二見のシャーロックホームズシリーズは、ウォーロックでのレビュー登場数が多いような気がします。一般のゲームブックとは違う、精錬された独創性というか物珍しさもあるのでしょうが、とにかくウォーロック編集部では高評価のようです。
 双葉のドラゴンクエスト兇諒は、レビューというよりゲームブック業界のあり方に絡めた記事となっていて、ちょっと考えさせられます。記事曰く「どんなものでも“発展・進化”しながら“存続”するためには“一般化”への努力をつづけることが絶対に必要だ。ゲームブックもそれはおんなじじゃないか?」という主張なのです。
 すなわち双葉のドラゴンクエスト兇蓮誰でも手が出せるテーマでゲームブックに関心がない人をも引きずり込む力をもった良い作品ではないか。有名ファミコンソフトが題材ならいいってだけではなく、ファミコンユーザー層を意識したイラスト・文体を上手に取り込んでいることも評価されるべきじゃないかと。
 ウォーロック読者層にはあまり受けない(私のベストゲームブックコーナーのランキングを見てもそれはわかる)タイプのゲームブックですが、本文はこう結ばれています。
「重いゲームブックばかりだと読むのは年寄りばかりになっちまう。新しい読者もつかめない。行き着くところは滅亡だけってのはイタダけないんじゃないだろうか?本書のように、テーマと雰囲気が“大ウケ”し得るものこそ、ゲームブックの将来を約束するんじゃないだろうか?これからも、本書のようなゲームブックが出版され続けることを望むのは誤っているだろうか?」
 最近のゲームブック業界でいえば、クイーンズブレイドのような萌え系ゲームブックが発売されたことは、創土社がゲームブックの復活を始めたことに匹敵するくらい喜ばしい出来事なのかもしれませんね。

 この号に収録されている短編ゲームブックは、朱鷺田祐介という方の書かれた「荒野の追撃」です。
 T&Tの簡易ルールを使った作品ですが、他のT&Tソロシナリオと違って、ストーリーやゲームバランスが丁寧な作りに見受けられます。さすが日本人作品は違うなぁ。
 もっとも私は未プレイなので、ざっと目を通した感触だけの感想なのですがね。

 「私のベストゲームブック」コーナーのランキングは以下のとおり。
 票数は今までの投票すべての累計なのだが、投票受付はもうすぐ終了して近いうちに最終結果を発表すると書いていました。書き写すのが面倒くさいから、そうと知っていれば最終結果の載っている号(19号)だけを書き写せばよかったよ。

作品の部
1位、王たちの冠         69票
2位、死のワナの地下迷宮     51票
3位、スーパー・ブラックオニキス 50票
4位、ドラゴンの洞窟       45票
5位、魔界の滅亡         43票
6位、火吹山の魔法使い      27票
6位、恐怖の神殿         27票
6位、ゾンビ塔の秘宝       27票
6位、ニフルハイムのユリ     27票
6位、展覧会の絵         27票
11位、王子の対決         19票

作者の部
1位、J・H・ブレナン     163票
2位、I・リビングストン    133票
3位、S・ジャクソン(英)   121票
4位、鈴木直人         114票
5位、林 友彦          35票
6位、門倉直人          23票
6位、古川尚美          23票
8位、S・ジャクソン(米)    20票
9位、山本 弘          16票
10位、ジョー・デバー&ガリー・チョーク     14票
11位、黒田幸弘          12票


2008年01月17日(木) ウォーロック 第16号 1988年 4月

 「1987年のゲームブック白書」ともいうべき内容のゲームブック業界の総括記事が載っています。
 昨年の第4号と同じく、ゲームブックのレビュー件数も大増量していました。
 ゲームブック目録を見ると、昨年で半分近くの出版社がゲームブックから撤退したのにもかかわらず、1987年も200冊近くのゲームブックが発売されていたようです。まさにゲームブックの全盛といった感じでしょうか。
 編集部の記事によると、昨年(1986年)が「混沌と淘汰の年」とすれば今年(1987年)は「分化と安定の年」だそうです。
 国産ゲームブックのレベルも上がり、出版社によるゲームブックレーベルの個性化・専門化もはっきりしてきたのではないかということを指摘しています。
 私個人にとっては、もっとも業界が活発で健全になったこのタイミングに、初めてゲームブックに触れることができたようで、幸運だったかもしれません。
 ただし、記事では「個性化・専門化により“火吹山の魔法使い”のような大ヒットが、絶えて久しくなった。誰にでも愛される作品の登場も待ち望まれる」とも書かれています。
 ゲームブック業界の最盛期にあってすでにウォーロック編集部は、昨年の粗製濫造による読者離れの可能性の指摘に続いて、今年は作品のマニア化・精鋭化による業界の先細りを警戒していたことになりますね。

 この号に収録されている短編ゲームブックは、文庫化もされた宮原弥寿子のオリジナル「フォボス内乱」。女性アンドロイドを主人公にしたSFという、珍しい題材です。
 2005年10月09日(日) の冒険記録日誌に感想を書いてあるので、関心があればそちらを読んでください。

「私のベストゲームブック」コーナーのランキングは以下のとおり。
 ブレナン勢の票の伸びがすさまじいです。私としては、初登場の「スーパー・ブラックオニキス」と「展覧会の絵」の票がどこまで伸びるか興味のあるところ。

作品の部
1位、王たちの冠         54票
2位、死のワナの地下迷宮     47票
3位、ドラゴンの洞窟       40票
4位、魔界の滅亡         37票
5位、スーパー・ブラックオニキス 27票
6位、火吹山の魔法使い      25票
7位、恐怖の神殿         24票
8位、ゾンビ塔の秘宝       20票
9位、ニフルハイムのユリ     19票
9位、展覧会の絵         19票
11位、王子の対決         16票

作者の部
1位、J・H・ブレナン     141票
2位、I・リビングストン    113票
3位、S・ジャクソン(英)    95票
4位、鈴木直人          78票
5位、林 友彦          28票
6位、門倉直人          17票
7位、S・ジャクソン(米)    16票
8位、古川尚美          14票
9位、山本 弘          11票
10位、黒田幸弘          10票
10位、ジョー・デバー&ガリー・チョーク     10票
12位、安田 均           6票


2008年01月16日(水) ウォーロック 第15号 1988年 3月

 魔法についての特集があるが、これはTRPG系の記事で、この号にはゲームブック関連の記事は、あまり書かれていない。
 そのかわり、「邪悪な略奪者」という100パラグラフ前後の短編ゲームブックが、シリーズとして3本も収録されていました。この号のメインはこっちでしょう。もうすこしボリュームを増やして、文庫化してほしかった作品の一つです。
 2005年10月16日の冒険記録日誌にこの作品の感想を書いたので、関心があればそちらを読んでください。
 「私のベストゲームブック」コーナーのランキングは以下のとおり。

作品の部
1位、王たちの冠        41票
2位、死のワナの地下迷宮    40票
3位、魔界の滅亡        33票
4位、ドラゴンの洞窟      30票
5位、恐怖の神殿        22票
6位、火吹山の魔法使い     20票
7位、ニフルハイムのユリ    15票
8位、バルサスの要塞      13票
9位、王子の対決        12票
9位、ゾンビ塔の秘宝      12票
11位、鷹の探索         11票
11位、迷宮探検競技       11票

作者の部
1位、J・H・ブレナン    106票
2位、I・リビングストン    93票
3位、S・ジャクソン(英)   79票
4位、鈴木直人         60票
5位、林 友彦         18票
6位、門倉直人         15票
7位、S・ジャクソン(米)   12票
8位、黒田幸弘          8票
8位、古川尚美          8票
10位、山本 弘          7票
11位、ジョー・デバー&ガリー・チョーク     6票
11位、P・パーカー        6票


2008年01月15日(火) ウォーロック 第14号 1988年 2月

 この号で目を引くのは、「トンネルズ&トロールズ・ウィズ・ロードスアイランド!」と銘打ったT&Tリプレイ記録。中身はあの有名な日本のファンタジー小説である「ロードス島戦記」をT&Tでやってみた、というものである。番外編のようなストーリーだったが、どちらかといえばマイナーなウォーロック誌が、メジャータイトルと結びついたという貴重な企画といえるね。
 ちなみにこのリプレイ記録は、のちに文庫版にも収録されて角川から出版された。あの頃はロードス島人気の絶頂期だったから、たぶんもっとも多くの人が読んだウォーロック記事になったのじゃないだろうか。
 もっとも当時、発売された文庫版を読んだ私の友人たち(ロードス島からTRPGの道に入ったので、GBには無関心、もっぱらソードワールドを遊んでいたグループ)には、なぜかいまいち不評だった。なんでだろうな。

 ゲームブックの紹介には、ロボットコマンドゥ、展覧会の絵、ルパン三世─復讐のチャイナタウン─の3作品が、それぞれ1ページを使って扱われていた。私の好きな作品ばかりだ。割とウォーロック編集部の好みと私は一致しているかも。
 続いて「私のベストゲームブック」コーナーのランキング。
 このころは二見のドラゴンファンタジーシリーズが完結したばかりらしく、作者部門でのブレナン票の躍進がめざましい。来月にはS・ジャクソンも抜かれてしまいそうな勢いだ。

作品の部
1位、魔界の滅亡        30票
2位、王たちの冠        29票
3位、死のワナの地下迷宮    28票
4位、恐怖の神殿        19票
5位、火吹山の魔法使い     16票
6位、ニフルハイムのユリ    13票
6位、ドラゴンの洞窟      13票
8位、バルサスの要塞      10票
9位、鷹の探索          9票
10位、王子の対決         8票

作者の部
1位、S・ジャクソン(英)   70票
2位、J・H・ブレナン     66票
3位、I・リビングストン    65票
4位、鈴木直人         37票
5位、林 友彦         15票
6位、門倉直人         13票
7位、S・ジャクソン(米)    7票
8位、黒田幸弘          6票
8位、古川尚美          6票
10位、ジョー・デバー&ガリー・チョーク   5票
10位、塩田信之          5票
10位、山本 弘          5票


 この号に収録されている短編ゲームブックは、山本弘の作った「四人のキング」。文庫版でも発売されたから、ご存知の方も多いのではないだろうか。
 この作品は通常のゲームブックとは違って、FFシリーズのルールとトランプを利用して、1〜4人までが遊べる一種のボードゲームのような内容に仕上がっているのだ。一人で遊ぶのはつまらないなど、とっつきは悪いが、複数のプレイヤーで遊んだときの戦略性や何度も遊べる工夫など、この独創性は高く評価したい。


2008年01月14日(月) ウォーロック 第13号 1988年 1月

 この号は非常に思い入れがあります。なぜなら、私がウォーロックが発売されていた当時に唯一購入した号だからです。
 お目当ては、特集記事「ゲームブック、これを読んだらつくれちゃう?!」。当時は無謀にも、創元推理文庫のゲームブックコンテストに挑戦しようかなとか考えていたので、その参考のために購入したのでした。
 もっとも当時の私はフローチャートの作り方とか、パラグラフ番号をランダムにシャッフルする方法など、具体的な制作方法を知りたかったのですが、記事の内容は複数のゲームブック作家が、ゲームブック制作の心構えについて語るというものでがっかりした覚えがあります。そうはいっても、これはこれで非常に参考になる内容でしたので、何度も読み返したものです。
 登場したゲームブック作家とは、鈴木直人・古川尚美・門倉直人・山本弘・近藤功司の5人。(敬称略)
 門倉直人・山本弘・近藤功司の3人はともかく、ウォーロックのコラムに、鈴木直人や古川尚美が登場しているのは珍しくて貴重です。
 各自のおおざっぱな内容を羅列すると、鈴木直人は文章力がないのは気にせずシステムを考えろという意見、古川尚美は創作側のエンターティメント精神の必要性について語る、門倉直人はすでにウォーロックに連載していた「ゲームブックシステム講座」の総編集、山本弘は戦闘システムと世界観のバランスについて、近藤功司はゲームブックのストーリーを大きく「ゲームパズルタイプ」「パラレル小説タイプ」「RPGタイプ」の3つに分けての説明、といったところでしょうか。
 ちなみに、鈴木直人と古川尚美のコラムの内容は「鈴木直人伝説」のサイト内で閲覧することが可能です。ゲームブックの製作に興味があれば一読の価値はあるでしょう。

鈴木直人伝説
http://gamemaster.s2.xrea.com/suzuki_naoto/


 読者コーナー「ウォーロックサロン」では、モンスターをネタにした小話をテーマに投稿が集まっている。しょうもないネタが多いが私は結構好きです。
<小話例1>
 まだ原型をとどめているが、そろそろ肉の部分が腐り始めた乙女のゾンビの独り言。
「そろそろお肌の曲がり角ね」
<小話例2>
 夜の町で、古城で、地下迷宮で、冒険者がつきつけたニンニクをひったくりむさぼり食ったバンパイアどもは言った。
「今度はお茶が怖い」

 続いて今月の「私のベストゲームブック」コーナーのランキングを抜粋。
 右の投票数は過去の投票の累計数です。そう考えると全体で毎月20〜30票の投票数しかないんだなw

作品の部
1位、魔界の滅亡        27票
2位、王たちの冠        21票
3位、死のワナの地下迷宮    18票
4位、恐怖の神殿        15票
5位、火吹山の魔法使い     14票
6位、バルサスの要塞       9票
6位、ニフルハイムのユリ     9票
6位、ドラゴンの洞窟       9票
9位、鷹の探索          6票
9位、ネバーランドのリンゴ    6票
9位、七匹の大蛇         6票

作者の部
1位、S・ジャクソン(英)   64票
2位、I・リビングストン    50票
3位、J・H・ブレナン     45票
4位、鈴木直人         32票
5位、門倉直人         12票
6位、林 友彦         11票
7位、S・ジャクソン(米)    6票
8位、黒田幸弘          5票
9位、P・パーカー        4票
9位、山本 弘          4票


この号に収録されている短編ゲームブックは「バッファローズ・キャッスル」。海外作品だがFFシリーズではなく、T&Tのソロシナリオの一種で、レベル1の戦士専用のシナリオです。
 ストーリーはシンプルで、宝探しの為にバッファロー城を探索するだけなのだが、内容は不条理だ。社会思想社のT&Tのソロシナリオシリーズを、一作品でも遊んだことがある人なら大体の想像がつくと思います。
 気楽に笑いとばしながら遊ぶのが吉な作品ですね。

 それとこの号から欄外の小さなスペースを使って、難しいくせに解答を載せていないと評判だった「魔術師タンタロンの12の難題」の謎解きの解答編が連載されています。私も本書が手に入ったらお世話になろっと。


2008年01月13日(日) ウォーロック 第12号 1987年12月

 特集記事は「コンピュータRPG、その虚像と実像」。
 大仰なタイトルだけど、内容はコンピュータRPGのオーソドックスな作品紹介を書いているだけに見える。
 もしかすると、当時としては新鮮な内容だったかもしれないけど。
 記事の中で「コンピュータRPGにまずやって欲しいのが、もう少し深い内容をもったシナリオを作って欲しいってこと。とにかくゲームブックで描かれているシナリオぐらいは表現して欲しい」なんて書かれているあたり、このころはまだゲームブックの方が、表現力やゲーム性においてまだ有利な点が多かったようだ。

 今月の近藤功司氏のコラムは、ロストワールドシリーズのお話し。先月号の「王子の対決」の話題に引き続いて、対戦型ゲームブックをキーワードに語っています。最近リメイクされて発売されたクイーンズブレイドに対して、近藤さんはどう思っているのかな。
 他には山本弘のT&Tリプレイ漫画の連載が終了したのが、なにげに残念。絵はうまいとはお世辞にもいえないけど、何となく波長が合う面白さがあったのに。
 それから前から密かに気になっていた、読者コーナーの「私のベストゲームブック」が独立したコーナーになっていました。これは読者の投票により、人気ゲームブックと作家のランキングをしてしまおうというもの。
 参考までに第12号の結果は、以下のとおり。作品の部では、鈴木直人の「魔界の滅亡」が頭一つ抜けている。作者部門ではS・ジャクソン(英)が圧勝で、他にブレナンと鈴木直人の3位争いが熱いところ。

作品の部
1位、魔界の滅亡        26票
2位、王たちの冠        16票
2位、死のワナの地下迷宮    16票
4位、恐怖の神殿        14票
5位、火吹山の魔法使い     12票
6位、バルサスの要塞       8票
6位、ニフルハイムのユリ     8票
8位、ドラゴンの洞窟       7票
9位、鷹の探索          6票
9位、ネバーランドのリンゴ    6票

作者の部
1位、S・ジャクソン(英)   62票
2位、I・リビングストン    41票
3位、J・H・ブレナン     32票
4位、鈴木直人         30票
5位、林 友彦         10票
5位、門倉直人         10票
7位、黒田幸弘          5票
8位、P・パーカー        4票
9位、安田 均          3票
9位、山本 弘          3票
9位、S・ジャクソン(米)    3票


 この号に収録されている短編ゲームブックは和製ゲームブックの「顔のない村」。社会思想社の文庫版「送り雛は瑠璃色の」にも同時収録されていました。
 舞台は日本のある田舎町だけど、怪談ものというか、和風ホラーというか、不気味な雰囲気をかもしだしている作品。
 ゾンビなどの露骨な化け物はあまりいないけど、謎めいた手紙、無人の建物、どこかぎくしゃくした電車の乗客たちと、冒険中は不安感がずっとつきまといます。FFシリーズのルールを使ってここまで出来るのは、センスがあるとしかいいようがないです。2002年03月15日の冒険記録日誌にもプレイした感想を書いてあるので、興味があれば見てください。
 創土社版の「送り雛は瑠璃色の」には「顔のない村」は収録されず、独立して復刊する予定らしいけど、一冊分になるように大幅に書き増しでもするつもりかな。新作との二本立てにしてもらった方が個人的には嬉しいけど。


2008年01月12日(土) ウォーロック 第11号 1987年11月

 今号の見所は、わずか2ページの記事だけど、ポート・ブラックサンドの詳細マップがあること。他はあんまり注目記事はないかな。
 非ゲームブック記事では、編集部の皆さんが金を発見するために、本当に金山へ出向いて探索をしたという冒険企画コーナーが変わっている。読んでみた感じでは、ほとんど川口浩探検隊のパロディみたいだった。

 小ネタとして、ロックの早耳情報のコーナーで、アメリカのゲームブック事情が少し語られていた。イギリスや日本と違って、アメリカはTRPGが盛んなくせにゲームブックは人気がないらしい。
 それでも、「魔法の国ザンス」や「パーンの竜騎士」からこれから発売されて徐々に盛り上がってきているとのことだ。そのあとの情報も先の号で載っていたらいいな。
 他にアメリカにはパラグラフ1200〜1300くらいの巨大ゲームブックなんかもあるらしい。内容がわからないけど、中身は延々と迷路とかじゃないだろうねぇ。

 この号に収録されている短編ゲームブックは「ファラオの神殿」。
 海外作品だけど、今回は現代で生きる考古学者が主人公という設定は珍しいかも。内容はエジプトの未発掘のピラミッドに潜入するという探検ものだ。
 また未プレイだけど、面白そうなのでいずれ挑戦してみます。


2008年01月11日(金) ウォーロック 第10号 1987年10月

今号はTRPG系の記事が多いな。残念ながら興味が薄いので、山本弘の漫画くらいしか読みたいのがないや。
 ライブ・ロールプレイングゲームなる特集をやっているが、コスプレしまくった人々の写真が掲載されています。うーむ、私には出来ない世界だ。
 近藤功司氏のコラムは、二見書房のドラゴンファンタジーシリーズについて語っている。TRPGの要素も絡めて、まじめに解析している内容だ。
 うーむ、ゲームブックには「面白かったー、つまらなかったー」以上の感想を持てない私には、これも書けない世界だなぁ。(^^;)

 この号に収録されている短編ゲームブックは、あの「サイボークを倒せ」の続編となる「破滅への秒読み」。タイタンシティを舞台にシルバークルセイダーの活躍が再び楽しめるという、涙ものの作品です。
 作者はスティーブ・ジャクソンではないけど、ちゃんと4つの超能力を使いこなせるようになっていて、200パラグラフの中にかなり充実した内容が詰まっている。
 あえて不満をいえば、ゲーム開始前に情報を収集する段階でゲームオーバーが確定する可能性があることと、超技術がいまいち役に立たないこと。時限爆弾を解体するシーンで、超技術が使えないのは納得できんぞ。でも、それくらい細かいところにしか不満点がない完成度。
 この作品は2002年4月の冒険記録日誌にプレイレポートを書いているので、興味があればそちらを見てください。
 ウォーロック掲載の全ゲームブック作品の中でも、トップクラスの良作です。オススメ。

 もう一つ、ゲームブックと呼んでいいものか微妙だが、サイコロを使ってランダムに迷宮を作っていく、「未知の地へ」という作品がある。
 冒険をしながらサイコロを振っていくことで、部屋の扉の位置や、宝の内容や敵の配置が決まっていくもので、TVやパソコンゲームでいう、不思議のダンジョンやローグをゲームブックにしたようなものである。
 残念ながらそうやって冒険をしても、出来上がるものは何のストーリーも舞台設定もない単純な迷宮だったので、遊ぶ気にはなれなかったが、工夫次第では面白い作品に化けていたかもしれない。


2008年01月10日(木) ウォーロック 第9号 1987年 9月

 特集内容は、「冒険ドラマの世界」ということで、ゲームブックやTRPGから離れて、ルパン三世やスタートレックのような馴染みの作品から、宇宙船サジタリウスや、バック・トゥ・ザ・フューチャーのような懐かしの作品まで紹介しています。まあ、紹介といってもあたりさわりのないことしか書いていませんが、トルーキンの「指輪物語」の映画(ただし79年の製作版)なんて中にはとてもマイナーな情報もありますね。
 他にはゲームブックで読書感想文を書いて夏休みの宿題をすませようという、アホで楽しい企画コラムを近藤功司氏が書いております。(もちろん褒めています)
 題材は「君ならどうする食糧問題」だそうで。もっとゲームブックを前面に出して、ソーサリーあたりの感想文を書いて欲しかった。
 編集後記には、FFシリーズはファンタジー作品だけにして欲しいという、投稿に関して疑問を投げかけるような内容となっています。そういえば今でもネットで、FFシリーズはタイタン関連しか興味がないという意見は時々見かけますね。
 編集後記には、バランス感覚を養うためにも、もっと自分の視野や嗜好を広げて楽しんだ方がいいのではないか、と書かれていますが私も同意見です。
 
 この号に収録されている短編ゲームブックは、海外オリジナル作品の「変幻の国」。ウォーロック第6号に掲載されていた「浮遊する都市」の続編らしいです。
 これもFFシリーズとD&Dシリーズの併用ルールになっていたので、面倒に感じてしまって遊んでいません。


2008年01月09日(水) ウォーロック 第8号 1987年 8月

 特集はウォーロックワールドという、架空のオリジナル世界の紹介です。実際にこの世界を利用してTRPGを遊んだ人はいるのかな?

 ゲームブック系のコラムでは近藤功司氏が、“ヒーローと意外性と選択肢の軽さと”なるタイトルで、西東社のゲームブックなどを引き合いに、軽い選択肢が多いゲームブックの魅力について、前号に引き続き話しています。
 ウォーロック第2号で選択肢の重要性を語った門倉直人の“ゲームブックシステム講座”も読み応えがありましたが、これはまた別の立場で選択肢について語られているもので、これには私も頷きました。
 軽い選択肢とは、例えば敵に追われた主人公が「車に乗ったまま、崖に飛び込む」という自暴自棄な選択肢を選んでも、「崖に飛び込むとすかさず、君はダッシュボードに配置された緊急ボタンを押す。君は車が海に落ちる前にパラシュートで飛び出し、脱出に成功した」などと続くという、読者にとっては「緊急ボタンなんて聞いてないよ〜」というような、ある意味コケにされた気分になる展開も多いです。
 でも、はじめからB級ゲームブック風に作られた作品なら腹も立たない。B級映画の愛好家と同じ心理ですね。観客(読者)は映画(ゲームブック)の主人公に感情移入するのではなく、「おいおい、これからあいつどうなるべ」と神の視点で無責任に見つめる立場。苦笑しながら気楽に読むゲームブックもいいもんだよということです。
 一級品のゲームブックだって、全部が全部重い選択肢ばかりというのも疲れます。まだ重大な結果につながらないときは、軽い選択肢で主人公を動かし、重要な岐路になる時点では重い選択肢をもちだすという手法もゲームブック作りには有効のようです。

 収録されている短編ゲームブックは、海外オリジナル作品「魔術師の地下要塞」の一編です。タイトルから創元推理文庫の「魔王の地下要塞」を連想させたのですが、やはり関係ありませんでした。
 魔術師ギルドの依頼で廃坑にすむ悪い魔法使いを退治するオーソドックスな冒険です。
 特徴はストーリーよりもルール部分にあって、FFシリーズとD&Dシリーズのどちらのルールを使って遊んでもいいように作られています。つまり戦闘や能力のチェックなどには、両方のルールが併記されていて、例えば「FF:運試しせよ。D&D:対毒セービング・スローをせよ」という風に表現されているのですね。
 正直、私はこの表示が少々鬱陶しく感じて遊ぶ意欲が出ないのです。欲張りすぎて、二頭追うものは一頭も得ずになっていないかなと。


2008年01月08日(火) ウォーロック 第7号 1987年 7月

 この号で目を引くのは、スティーブ・ジャクソンとイアン・リビングストンの対談記事かな。「蘇る妖術使い」などについてのコメントや、小説などの他の執筆活動について二人が語っている。
 他は山本弘の漫画をはじめとして、T&TなどのTRPGの記事が多い。
 スティーブ・ジャクソン作のマップを利用したTRPGの簡易シナリオ「マンギーの黄金を求めて」なんてものが収録されていますが、ボンバの実や、どんぐりを投げるエルヴィンなど、ソーサリーを連想させる要素が含まれています。
 マンギーって中型のサルのことだったんですね。「モンスター誕生」でマンギーの脳を移植された人という文章がありますが、マンギーって何?とずっと疑問だったのですよ。あー、すっきり。

 読者コーナーで面白い投稿がひとつ。原技術点12・原体力点24・原運点12の勇者と、お姫様のイラストで、以下のセリフが書かれています。

勇者「姫、大王は倒しました。さあ、一緒に帰りましょう!!」
姫 「原点数をごまかすような人に助けてもらいたくありません!!」

 そういえば第5号のウォーロックの編集後記でも、原点数を勝手に決めて遊ぶ人がいるが、苦労して進むのも楽しさではないかと批判的な書かれ方をしていました。
 まあ、ゲームブックは一人遊びなので、読者がどう遊ぼうと自由なのですがね。私個人の気持ちとしては、せめて最初くらいはそのゲームブックの作者に敬意を示す意味でも、ちゃんとサイコロも使ってルール通りに遊んであげてほしいなー、とは思います。

 さて、この号に収録されている短編ゲームブックは、海外オリジナル作品「スロンガード砦」の一編です。
 主人公はある主人に仕える従者で、さらわれて幽閉されている主人を救出するために自らスロンガード砦へ赴くという話です。ルールは普通のFFシリーズと同じ。
 中盤までしか遊んでいませんが、海外作品では珍しく双方向システムを採用しているので、地図を書いたほうが良いかもしれません。もっとも、砦内はそれほど複雑な構造ではないので、私は脳内マッピングで遊びましたが。


2008年01月07日(月) ウォーロック 第6号 1987年 5月

 今号の特集内容は、モンスター特集。
 最初のドラゴンやグールなどについての説明は、オーソドックスすぎて少々退屈。
 続いてあの社会思想社から発売されている「モンスター辞典」の番外編として追加モンスターが6体紹介されているコーナーがあります。その中の一体の“キラー・ダイズ”は馬鹿でっかいサイコロの姿をしており、冒険者は迷信深いほどこのモンスターを恐れるらしい。本当にFFのゲームブックに登場してきたら爆笑だろうな。
 他にあのゲームブックに登場するモンスターを、他のゲームブックの能力値に換算して登場させてみようというコラムもあり。こういった妄想を繰り広げるタイプのコラムは大好きだ。

 あと、4号の1986年に発売されたゲームブックの全リストから、漏れていた17冊の情報が追加掲載されていた。つまり1986年は、ゲームブックが200冊以上発売されていたことになるようだ。改めて凄い話しだね。
 世界文化社のハーレークイーンゲームブックシリーズも、追加リストの中にあった。やはり、当時でも相当にマイナーな存在だったらしい。(苦笑)
 私は粗製濫造でもいいから、新作ゲームブックをばんばん発売して欲しい(買うかどうかは別問題だけど)という考えなので、当時がうらやましい限り。ゲームブックブームの最盛期をリアルタイムで実感できなかったのは残念だなと思った。

 この号に収録されている短編ゲームブックは、山本弘のオリジナル「モンスターの逆襲 最終回」と、海外オリジナル作品の「浮遊する都市」の2編。
 「モンスターの逆襲」は、良くできていたな。ウォーロック掲載作品に限って言えば、海外作品は一作品を除けば、危険なダンジョンや建物を探索するタイプの作品ばかりで、文章表現もそっけないことが物足りなく感じるので、対比して日本の作品の方が良く見えてしまう。
 「浮遊する都市」は、2005年10月15日の冒険記録日誌に感想を書いているので、興味があればそちらを見てください。


2008年01月06日(日) ウォーロック 第5号 1987年 4月

 前号の内容が濃いかったせいなのか、今号の記事の方はあっさり目に見える。
 収録されている短編ゲームブックと、山本弘作の漫画「放課後のサイコロキネシス」と、このあたりから充実し始めた「ウォーロックサロン」や「編集部からの挑戦」という読者コーナー以外にあんまり見るところがなかった。ちなみにTRPG系の記事は私はあまり関心がないので、この冒険記録日誌では割愛させていただく。
 表紙のイラストは、指輪物語の旅の仲間がテーマらしい。裏表紙は最新ゲームブック「君ならどうする食料問題」の広告がデカくのっている。
 記事の方でもファミコンの「ドラゴンクエスト供廚両匆雉事や、創元推理文庫の第一回ゲームブックコンテストの結果速報が掲載されていた、といえば、この号が発売されていた頃がどんな時期が実感してもらえるだろうか。

 この号に収録されている短編ゲームブックは、山本弘のオリジナル「モンスターの逆襲 第三回」と、海外オリジナル作品の「試練(ためし)の寺院」の2編。
 「試練の寺院」は遊んだことがないけど、内容は大魔法学校の生徒である主人公が、ある試験のために学校が用意した寺院に潜入するというもの。失敗すれば死んでしまうくらい厳しい試験らしい。
 ルールは普通のFFシリーズなのだが、プロローグで学校のアラーク先生が主人公に、冒険前の講義をするという形でルールの説明をしているのは、雰囲気を出していてよかった。能力値を決定するところも、適正の館の中にある五線星形の図形に骨を投げて占うとかね。
 ただ、エンディングでは先生に「おまえは“王たちの冠”の話しを聞いたことがあるかな?」と言われて、まるでソーサリーの冒険に続くかのような書かれかたをしていて気になる。気になるというのは、ゲーム中には「オーストラリアの原住民」だの「エジプトの貴族」だのの文章があるからだ。タイタンの旧世界という舞台設定にする気だったのなら、それをぶち壊す表現はいただけない。


2008年01月05日(土) ウォーロック 第4号 1987年 3月

 この号は「1986年のゲームブック白書」ともいうべき内容のゲームブック業界の総括記事が載っており、非常に興味深い。ゲームブックのレビュー件数も大増量してかなり力が入っている。
 記事によれば、すでに発売されていた海外ゲームブックにより、爆発的なブームとなったゲームブックは、1985年に国産ゲームブック第1号(朝日ソノラマの「出発!スターへの道」)が発売されたのを皮切りに、1986年は多くの出版社からゲームブックが発売された年となったらしい。
 合せて掲載されているゲームブック目録によると、1986年発売の新刊ゲームブックの出版数は200冊弱。2日に1冊以上のペースでゲームブックが発売されていたことになる。リストの中には、ゲームブックで覚えるハウツゥー本のようなタイトルまであって、ゲームブックが一般社会にまで浸透していたことを伺わせる内容だ。
 これだけの数になると、一冊一冊のゲームブックの質がちゃんと保たれているのか気になるところである。実際にこの特集の記事でも、粗製濫造によりゲームブックユーザーが離れてしまう可能性について、危惧するようなコメントを残している。
 ただしその記事は、1986年の後半になるとブームも少し落ち着いて、一部出版社はゲームブックからの撤退を始めていると続けられていた。読者の支持のないゲームブックは自然淘汰され、今後のゲームブック界はより精錬されていくだろうと結ばれている。
 その記事を読んでから、改めてゲームブック目録と、日本一のゲームブックリストである「ゲームブック 倉庫番」のサイトを見比べる。確かにゲームブック出版社の半分近くが、この年でレーベルの最終巻を出版してゲームブック事業から撤退しているようだ。
 私の実感では、ゲームブックブームの終焉までには、まだ時間がかかるはずだが、これほど早い時期に多くの出版社が撤退していたとは知らず、驚いた。
 ちなみにこの時期に撤退した出版社の作品たちは、現在、他のゲームブックサイトや掲示板で話題に取り上げられることは少ない。私にとっても、ブーム当時には存在すら知らなかった作品ばかりだ。
 現在はそれらの作品を遊んだことがあるが、味がある作品も多いものの、値段のわりに内容が薄かったり、内容がぶっとんでいたりで、一般受けしないような作品が多かったことは同意できる。それはそれで楽しんで冒険記録日誌に遊んだ感想を書いている私の方が変というか、マニアといわれてもしょうがないだろう。

 話しを変えるけど、この号に収録されている短編ゲームブックは、山本弘のオリジナル「モンスターの逆襲 第二回」と、海外オリジナル作品の「アナケンディスの暗黒の歴史書」の2編。
 「アナケンディスの暗黒の歴史書」は、途中までしか遊んだことがないので感想は書けないけど、ダンジョン探索もの。鍵集めの要素と、最後に宝箱を前にして2本の鍵を組み合わせて試してみなくてはならないあたりが、「火吹山の魔法使い」みたい。鍵が合わないと主人公がさめざめと泣き出すのも一緒だし。(笑)


2008年01月04日(金) ウォーロック 第3号 1987年 2月

 この号の特集は「ファンタジーの舞台」。一般的ファンタジーの迷宮で登場する、通路やホール、祭壇などについて簡単な解説をしてあります。他にはイアン・リビングストンのトラップ講座など。
 しかしそれよりも、「マーくん水晶玉」のような既存のゲームブック作品について語っているレビューコーナーの方が読んでいて楽しい。
 この号で話題になっていたのは「シャーロックホームズ 10の怪事件」「ラルハスの戦い」「闇のエルドラード」「暗黒城の領主」「鉄人28号/東京原爆作戦」「メトロイド」「ドラゴンクエスト」など。ふーむ、ウォーロックなら社会思想社や早川のゲームブックを中心にするかと思いきや、意外に幅広くいろんな出版社のゲームブックをとりあげているな。
 
 収録されている短編ゲームブックは山本弘のオリジナル「モンスターの逆襲 第一回」と、こっちは海外オリジナル作品の「運命のダンション」の2編。
 「モンスターの逆襲」は文庫本化されているので、説明不要だと思うけど、ウォーロック版とはところどころ変更されている箇所があるので、見比べてみるのも面白い。(詳しくは2002年3月の冒険記録日誌を参照)
 「運命のダンション」は、エルフ達にエルフ殺しの疑いをかけられ、本当は無実にもかかわらず審判にかけるために危険な洞窟に放り込まれるというもの。こちらは2005年10月14日の冒険記録日誌に感想を書きましたので、興味があれば見てください。


2008年01月03日(木) ウォーロック 第2号 1987年 1月

 創刊号と似たような内容ですが、第2号になって面白いコーナーがいくつか登場してきました。
 ト学会で有名な山本弘が「私はこうしてバルサスした」というリプレイ漫画を書いています。脱力系の絵ですが、妙に面白いです。
 ファイティングファンタジーシリーズ(以下FFシリーズ)の拡張ルールについての、提案記事も面白い。成長ルールや魔法ルールを、既存のゲームブックに取り込んで遊んでみることができそうです。
 他には「サムと車とカッコーと」というリビンストンのゲームブック「フリーウェイの戦士」の世界を舞台にした小説が掲載されています。これは正直イマイチ…かな。
 第2回目の門倉直人のゲームブックシステム講座は「選択肢」に焦点を当てています。たとえば「東へいくか西へ行くか」のような単純な選択肢でなく、なるべく多くの描写をつけ加えることで物語の厚みが増すこと。「戦うか逃げるか」だけではなく行動のバリエーションを増やすと読者は楽しめるが、バグが増えたりパラグラフが混乱したり、ゲームブック作家の負担は増大するというレジンマ。基本的なことがらですが、ゲームブック作家を志望していた人には是非読んでほしいような内容です。

 収録されている短編ゲームブックは前号に続く「火吹山の魔法使い」の後半部分と、オリジナル作品の「デルビッシュの洞窟」の2編。
 「火吹山の魔法使い」は今更感があるので、私はプレイしていないのですがどこかで聞いた話によると、最後の宝箱を開ける正しい鍵の所在地が文庫版と違うそうで、多少は攻略法が変わりそうです。
 「デルビッシュの洞窟」は、これもFFシリーズの仲間です。アランシアのある砂漠が舞台でシャラナの宝石を探し出すというストーリーですが、未プレイなのでコメントできません。いつか遊ぶことがあれば感想を書きます。 


2008年01月02日(水) ウォーロック 第1号 1986年12月

 記念すべき創刊号は1986年12月に発売。昭和でいえば61年ですね。
 ウォーロックはもともと海外の雑誌らしいのですが、創刊号はこのころは表紙からも洋物ティストになっています。あとなぜか、創刊号だけ装丁の背表紙がホッチキス綴じですね。第2号からページ数が増えたわけでもないみたいですけど。

 内容は創刊号だけあって読者コーナーなどはもちろんなく、「ゲームブックシステム講座」などゲームブックの基本を意識した内容が目立ちます。
 ゲームブック作品の紹介などはまだほとんどありません。「近藤功司のゲームブック・レビュー」なるコーナーもありますが、ここも初回を意識したのかゲームブックが何たるかを書いているだけでした。

 あと、ウォーロックといえば、毎月200パラグラフ程度の短編ゲームブックが収録されていたのが一つのウリなのですが、創刊号にはなんと「火吹山の魔法使い」の前半部分が収録されています。
 ウォーロックの創刊号を買うような人なんて、すでに文庫版を持っていそうな気もするのですが。海外版のウォーロックでも収録されていたからかもしれませんが、ちょっと手抜きな気もするなぁ。


2008年01月01日(火) ウォーロックの楽しみ方

 かつてコアなゲームブックファンにとっては、外すことのできない月刊誌がありました。(アドベンチャラーズインとか、ドラゴン通信とか、ゲームブックマガジンを除けばですが)日本で唯一存在するゲームブックの専門誌といってもいい月刊誌。
 説明の必要もありませんが、それはウォーロックです。
 しかし、私は当時はお小遣いの少ない小学生だったので、毎月ウォーロックを購入することはできませんでした。バイトを始められるようになったときは、ゲームブックブームはすでに下火。ウォーロックはTRPGの記事が中心になってしまい、結局購入することもないまま、いつの間にか休刊になってしまいました。
 私とウォーロックは、縁がなかったのでしょう。
 しかし今は幸いにして、創刊号から最後となる第63号まで全てを所有しています。
 最近ふと、これをゆっくり創刊号から最終号まで一巻ずつ読んでみてはどうだろうかと考えてみました。今まで知らなかったゲームブックブームの真実が、見えてくるかもしれません。
 さて、これから数ヶ月をかけて、ゆっくり進めていきましょう。


* ウォーロックをお持ちでない方は、ウォーロックの目録を紹介しているサイトがありますので、そちらと合わせてご覧になると便利だと思います。

<ワンドゥードゥルの楽園>
http://yogi4u.hp.infoseek.co.jp/

<ワンドゥードゥルの楽園→セラエノ大図書館→ウォーロック目録>
http://yogi4u.hp.infoseek.co.jp/selaeno.warlock.htm


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