冒険記録日誌
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2005年11月30日(水) たけたろうの冒険 ──FF16・海賊船バンジー号編 その3──

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

 船はそのまま陸の傍をたどるように航海を続けていきます。なんで大海の中心部に向かわないかというと、部下が弱すぎて船を襲う自信がないからです。
 16日目の朝、沈没した商船を発見します。財宝も一緒に眠っていないかと、海中に飛び込んだところ海の妖精たちが、やってきて私に頼みごとをしてきます。
「クレルという化け物に、世の中の真水と海水を分けるのに必要な、塩の頭蓋骨という宝を盗まれたのです。お願いします。クレルを退治して、塩の頭蓋骨を取り戻してください。お礼にあなたの船を世界一速い船にして差し上げますから」
 むむむ。お金にはなりそうもない依頼ですが、部下が少ないぶん、私のバンジー号は船足が遅いのです。50日以内に船を到着させるためにも引き受けて、クレルの巣穴に踏み込んで戦います。

クレル  技術点8  体力点12

 幸運と神官長の剣の力のおかげもあって、無傷で倒します。残り体力点6のままです。
 海の妖精の祝福を受けたあとは、次の目標をトライスタ島にさだめて航海を続けます。
 途中で嵐に襲われましたが、なんとかやり過ごします。
 23日目に、同じ嵐にマストを折られた商船を発見。双眼鏡で見ると船長らしき太った人物が甲板に出て、バンジー号を指差しながら震えています。マストが折れているので、逃げるに逃げられないからでしょうね。私は船を近づけると大声をあげて呼びかけます。
「おーい。お金を残らず出してください。そうすれば貨物にも手をつけないし、乗務員にも何にもしませんよ」
 本音は弱そうな相手だろうとも、戦いたくないからなのですけど、商船の船長はすっかりおびえて、おとなしく金貨117枚を差し出してくれました。
 へっへっへっ、大もうけです。

 25日目にトライスタ島に到着しました。この島は“四つの風の王”という人物が支配している土地です。
 島に上陸すると、重装備の騎士団があらわれて歓迎の宴にさそってくれました。
 素直について行くと、立派な城に案内されたうえ、王様とともに宴会を楽しむことができました。王様に旅の目的を聞かれたので、正直に答えると王様は「なるほど、なるほど」と感心します。
「実は数日前にな。お前の競争相手の殺し屋アブダルとその一味もここにきたのだ。食事のマナーはなっていないが、なかなか面白い奴らだったぞ。よし、土産をやろう。アブダルには“西風”と“東風”をやったから、お前には“北風”と“南風”を与えなければ不公平というものだからな」
 王様の部下が大きな白い袋を二つもってきて、私に手渡しました。航海中に必要な袋を少し開くことで、風がおこり、バンジー号の船足をさらに早くすることができるそうです。
 しかし、良いことばかりでもありません。王様に礼をいってバンジー号に戻ると、部下たちが口々に不満を訴えたのです。
「おやびーん。その白い袋はさぞかしたんまり財宝が詰まっているのでしょうね」
「おやびんだけ、ずるいじゃないですか。俺たちにも王様の財宝を分けてくださいよ」
「分けてくれなきゃ、船に戻りませんからね」
 誤解ですこれは風の袋ですと、何度いっても部下は信じてくれません。ここで風の詰まった袋を開けるわけにもいかず仕方なく、なけなしの金貨100枚を部下に与えました。
「さすがおやびん、話しがわかる」
「おやびーん、万歳!」 
 よく考えたら、今までの財宝は全部、私一人で稼いだもので、部下たちはまだ何もしていない気が…。

 再び航海を始めたバンジー号は、27日目にロック島の傍を通り抜けます。

 ここで運試し……凶!

 巨大な巨大なロック鳥がバンジー号を襲ってきました。驚く部下たちを尻目にロック鳥は私をつまみあげると、ロック島に向かって飛んでいきます。
 まずいです!このまま鳥の餌になってはたまりません。ロック鳥につかまれたまま、剣を抜いて斬りつけます。

ロック鳥  技術点11  体力点10

 強い!私はそのまま巣穴に運ばれ、雛鳥の餌になってしまいました。


END


2005年11月29日(火) たけたろうの冒険 ──FF16・海賊船バンジー号編 その2──

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

 あんまり終わるのが早すぎるので、山口プリンさんからやり直しを命じられました。
 でも、エンラキ島の神官戦士はもちろん、シラセ砂漠の隊商だって、遊覧船の護衛兵よりも強いはずですよ!どうすればいいのでしょうか。
 考えた末、私は部下に命じました。
「野郎ども!エンラキ島へ向かうんだ!」
「ヨウソロー!おーえす、おーえす!」
 5日間が経過して、バンジー号はエンラキ島の人目のつかない入り江にたどり着きます。
 ここには、戦の神を崇める神官戦士の砦がある島なのです。
「いいか。ここは私が一人で行くから、お前たちはここで隠れていろ」
「おやびーん、頑張ってくださーい」
 私はラガッシュ市からの使者と嘘をつき、神官長へ面会を求めました。
 落とし穴に落とされたり(体力点−2)、危ない目にもあいましたが、なんとか危機を脱して従者を一撃で切り倒してから、神官長へ切りかかります。

神官長  技術点10  体力点8

 きわめて厳しい戦いでしたが、戦闘での運試しも2度続けて成功し、かろうじて神官長を切り倒すことができました。(体力点−6、運点−2)
 金貨110枚が詰まった袋と、神官長の剣(戦闘時の技術点に+2の効果)を発見して意気揚々とバンジー号に戻ります。これで、今後は集団戦闘はともかく、個人戦闘の方はなんとかなりそうです。
 ふぅ。こいつを倒すのに、40回近く冒険をやりなおしたかいがあったというものですよ。

 バンジー号は5日間をかけて、死人川のある陸地に進んでいきます。
 陸地に船を寄せると、丘のうえを数人の部下をつれて偵察にでかけますと、トンネルを発見しました。トンネルはしばらく進むと、鍵のかかった扉に突き当たりました。
「野郎ども、扉をぶち壊すんだ!」
「わかりやした!おーえす、おーえす!」
 部下たちが扉に突進しようとします。そのとき、足元が地割れをおこして、私だけが深い穴に吸い込まれてしまいました!
「おやびーーーーーーーんんんんーーー………」
 部下の叫び声をかすかに聞きながら、地下の湖に落下してしまいます。
 どうやら、怪我はしていないようです。ほっとして、湖からあがると洞窟の中を一人で探検を始めます。
 洞窟内にガーゴイルの像があったので、いじってみると秘密の扉が開きました。
 中は墓場みたいな空間です。奥へ奥へと進んでいくと、石棺の前にたどり着きました。やはりここは納骨堂だったのです。
 石棺には「報復の水の番人 ウト−ナピシュティム」と書かれています。力をふりしぼって、石棺をあけると金貨110枚の入った袋と、兜を発見しました。やりましたね♪
「おやびーん。無事でしたか!」
 納骨堂を脱出して、バンジー号に戻るとありがたいことに、部下はあきらめずに私の帰りを待っていてくれました。
「野郎ども、よく私を信じてくれた。さあ、出発するよ!」
「へい、おやびん!」


続く


2005年11月28日(月) たけたろうの冒険 ──FF16・海賊船バンジー号編 その1──

 たけたろうは海賊船バンシー号の船長。 情知らずで恐れ知らずの君のライバルが、殺し屋アブダルだ。 どちらが海賊のチャンピオンか―君たち二人は航海にのりだし、財宝の略奪競争で勝負をつけることにした。海や島は罠と怪物で満ちている。はたして君は、海の藻くずと消えるか、それとも、海の王者になることができるか。さぁ、出港だ! <ゲームブックの裏表紙より>

技術点   7
体力点  14
運点    7
持ち物:偃月刀、金貨20枚

<部下の能力>
乗組員襲撃点  7
乗組員戦力点  8


 なんだか似合いませんが、平和主義者の私が海賊船の船長ですよ。
 殺し屋アブダルと、財宝集めの競争をすることになりました。50日間以内にはるか南に位置するニプール島にたどり着いて、財宝の量をアブダルと比べるのがルールです。
「おやびーん、出航の準備が整いましたぜ!」
 部下の一人が私に合図します。正直、部下の戦闘力がものすごく弱くて不安です。襲撃点(技術点のようなもの)が7点で、戦力点(体力点のようなもの)が8点ですよ!なるべく、敵との集団戦闘はなるべく避けたいです。

 冒険が始まりました。
 殺し屋アブダルのヘイベルダール号も、バンジー号の隣で波を蹴立てて進んでいましたが、やがて進路がわかれて視界から消えていきます。
 さあ、どちらに行きましょうか。選択肢は3つです。

・ラガシュ市の沿岸の船を襲う。
・シラセ砂漠で隊商を狙う。
・内海を進みエンラキ島の神官戦士の砦を襲撃する。

 ますは、ラガシュ市の沿岸の船を狙ってみましょう。
「野郎ども!ラガシュ市の沿岸へ向かうんだ!」
「おーえす、おーえす!」
 6日間がたって、ラガシュ市に近づいた頃、前方に豪華な遊覧船を発見しました。丁度、手ごろそうなカモみたいですよ。
 襲い掛かると予想通り、乗客はパニックを起こして右往左往。お飾りのような金ぴかの武具をつけたわずかばかりの護衛兵が、抵抗してくるだけでした。しめしめです。

 遊覧船の護衛  襲撃点 8 戦力点 6

 バンジー号、返り討ちにあって、あっさり絶滅です。


END


2005年11月27日(日) たけたろうの冒険 ──FF15・宇宙の連邦捜査官編 その4──

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

 喫茶店“連邦の英雄”は、郊外の小さなお店でした。
 朝定食を頼んで、コーヒーを飲みながらアーサーとクライブがやってくるのを待ちますが、それらしい人間は誰もきません。予定が変わったのでしょうか?
 店の主人にも聞いてみますが、首をふるばかりです。プリプリしながら店を出ます。そのとき、
「おい、おまえ!こっちにくるんだ」
 背後から突然声をかけられました。振り向くと渋い顔をした中年の男が、銃を向けています。おとなしくついていってもロクな目に会わないでしょう。私も熱線銃を抜いて反撃します。

ガンマン  技術点 6  体力点 8

 激しい銃撃戦!……といいたいところですが、銃撃戦のルールでは自分の攻撃の番でサイコロを二つふって、技術点未満の数字を出すと(つまり、たけたろうは6以下、ガンマンは5以下)相手に銃が命中して体力点を4点奪うことになっています。
 サイコロ運が悪いのか、5ラウンド撃ち合ってもお互いの銃がまったく命中しません。ガンマンが息をきらせながら、声をかけます。
「おまえ……下手だな」
「あなたこそ!」
 12ラウンド目でやっとガンマンを倒して決着がつきます。こっちも8点のダメージを受けたので、治療薬で回復しておきます。
 倒れたガンマンに近づくと、彼は私を見て微笑んで言いました。
「おまえのように銃の腕が下手糞な奴に出会えたのは初めてだ。他人の気がしねーぜ。…教えてやろう。我々はクライブを“スパークの店”につれていった。次はお前の番だ。地獄で…待っているぜ」
 ガンマンは息絶えます。下手糞は余計なお世話です!
 その場を立ち去ると、他にヒントもないので、そのスパークの店に行ってみることにします。電話帳を調べると、場所はすぐにわかりました。

 スパークの店はひどい安酒場で、不潔な雰囲気でした。うるさい曲がガンガンと鳴り響いています。バーで酒を注文していると、いつの間にか二人の男に銃を突きつけられます。
「自分からここにくるとは、いい度胸だ。俺たちについてきな。逆らえば殺す」
 有無を言う余裕もなく、店の外に止めてあった高級車に乗せられます。
 車は町を出て、小一時間ほど郊外を走ると、大きな屋敷の前まで止まりました。屋敷の庭にはさっきのガンマンのような奴が何人も見張っています。
 車からおろされてから、男どもと一緒に屋敷の庭を歩きながら、脱出のチャンスを伺います。イバラの生垣の前で、いきなり走り始めると茂みの中に飛び込みます。

 ここで運試し……成功!

 ガンマン達が慌てて追ってきますが、雑木林の中をうまく身を隠しながら、逃げ切ることに成功しました。
 でも、このまま逃げては犯罪の調査になりません。幸いにももう夕方です。このまま町に戻るという選択肢が非常に魅力的に見えますが、任務は果たさなくてはいけません。今度手を抜いたら、山口プリンさんに何を言われるかわかったものじゃありませんし。
 恐る恐る屋敷に戻ると、うす暗がりにまぎれて屋根によじ登りました。

 ここで技術点のチェック……失敗!

 屋根についていた窓を開けると、けたたましい音をたてて警報が鳴ります!
 しまったです。警備員がやってきます!

警備員  技術点 8  体力点 6
警備員  技術点 6  体力点 6

 警備員を一人倒したところで、もう一人の銃が私の眉間を打ち抜きました。
 また…失敗……ですか。

 END


2005年11月26日(土) たけたろうの冒険 ──FF15・宇宙の連邦捜査官編 その3──

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

 その女と一緒にカードゲームをしている男たちも、これまた恐ろしげで真っ当な人間にはとても見えません。しかしその男たちが、女の命令には従順に従っているところを見ると、女がなにがしかの実力者であるのは間違いありません。
 声をかけてカードゲームに加わる選択肢もありましたが、とても怖いので、ゲームが終わって女が店を出たところを、こっそりつけていくことにします。
 数時間後、店を出た女は一人で夜道を歩いていきました。距離をおいて歩いていきましたが、(技術点のチェック……失敗!)暗くて気づかずに足元の一輪車を蹴飛ばしてしまいました!
 女が私に気づいて走って逃げ始めます。(もう一度技術点のチェック……成功!)しかし、今回はなんとか追跡できました。やがて女は私を撒いたと信じて、自宅らしきマンションに入っていきました。建物の傍で見張っていると、窓の一つに明かりがつきます。マンションの玄関にあがって、その部屋番号を調べると、ゼラ・グロスという名前が読み取れました。
 もうしばらく見張っていると、窓の明かりが消えます。
「寝たのかな?」
「寝るのはお前さ」
 私がつぶやくと、どすのきいた声が返事をしました。気がつくと、6人のたくましい男たちが、私を取り囲んでいるじゃないですか!
「メッテメッタのギッタギッタにしてやれ!」
 男たちが私を取り囲んで殴り始めます。
 いやややぁぁぁぁぁ!やめてぇぇぇぇぇ!ゆるしてぇぇぇぇ!
 ポカポカポカポカ!
 ドラえもんに出てきそうな砂煙が消えると、私は目にあおたんをつけて倒れていました。キュー。
 男たちは満足気に手をパンパンと叩くと「妙な好奇心は、二度と出すんじゃねぇぞ」と笑いながら去っていきます。

 傷ついた体を引きずって病院に行くと、応急手当をして夜をあかします。くすん、痛いです。(原体力を2点引く)
 翌朝は危険な捜査をする気になれず、中央図書館で古い犯罪ニュースを地道に調査することにします。
 Z・グロスとB・ブラスター・バベットという名前が、わずかに麻薬裁判の記録に出てきますが、他にたいしたことはわかりません。
 名前の出てきた二人の住所を調べて、B・ブラスター・バベットの住所に向かうと、そこは飛行機の格納庫のように大きな倉庫でした。念のため正面入り口を避けて、裏口からこっそり倉庫に侵入してみます。
 そろそろと階段を上がっていくと、二人の男たちの話し声が聞こえてきたので、身近な障害物に体を隠します。男たちは気づかずに私の前を通過します。
「用意はいいか」
「もちろんだとも、麻薬の到着時刻は」
「明日だ。時間は知らん。あの小惑星からくるから、時間がはっきり言えないんだ。たぶん大気圏突入の問題だろう」
 いい情報を得ましたよ。引き続き、探索を続けるとテレビ電話が設置してある小部屋を発見しました。タイミングよく電話が鳴り始めたので、再び身を隠すと、さっきと違う男がやってきて電話をとりました。声を聞く限り電話の相手は女性のようです。
「クライブ、会わなければいけないのよ」
「今晩は忙しいんだ。それに明日の朝、アーサーに喫茶店“連邦の英雄”で会わなくちゃいけない。だからそれまで待つんだ」
 クライブは電話をきると部屋を出て行きます。またまた、いいことを聞いちゃいました。クライブをつけていく選択肢もありますが、もう尾行はこりごりです。今日の調査はやめにして、明日、喫茶店“連邦の英雄”に行くことにします。


続く


2005年11月25日(金) たけたろうの冒険 ──FF15・宇宙の連邦捜査官編 その2──

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

「ワープ終了まであと5分」
 宇宙船内の合成音が、私にアレフ・シグニ星系までの到着時間を知らせてくれます。
 まもなく宇宙船は超高速空間を抜け、通常の宇宙空間に飛び出しました。モニターに黄色い太陽アレフ・シグニの姿が映し出されます。
 さて、どこから調査を開始しましょうか。選択肢は3つです。

 ・星系で唯一の惑星、ケサールの宇宙空港。
 ・ケサールの月、リスピンズ・エンド。
 ・何十万もの小惑星郡。

 ここは、いちばん情報が集めやすそうな惑星ケサールでしょう。そう判断して、宇宙航空に着陸します。
 税関に足を運び、船に正体を隠すために積んだ果物などの、輸入手続をとっていると、税関職員が私の腰にさしてあったスパイ・ビームに気がつきました。
「もうしわけありませんが、ここではこのような機械は持ち込めません」
 職員が慇懃に言うと、私の強力な携帯武器を取り上げてしまいます。
 抗議したいのをグッとこらえます。まだ、宇宙空港の職員にまで自分の身分を明かすのは得策ではないでしょうからね。
 さっそく情報を得るために、この星の警察本部に向かいます。
 受付の人に身分を明かして用件を伝えると、(サイコロを一つ振って……奇数)これまた愛想のない男が出てきました。
「そのような用件でしたらペルー氏が、相手をするのですが、あいにく会議中でして。かわりにサミュエル氏のところへ案内しましょう」
 サミュエル氏がいる部屋までずいぶん歩かされたあげく、すいぶんと小さな部屋に通されます。
 部屋にいたサミュエル氏は心なしかオドオドした様子で、なにか変です。
「私は連邦捜査官です。アレフ・シグニ星系の麻薬組織をぶっ潰しにきたのです。どうか力を貸してください」
 そう私が話しかけると、サミュエル氏は驚いた顔をしたあと、なにか小さな紙を書き付けて私に手渡し、部屋から押し出してしましました。もうなんなのですか。あきれながら渡された紙を見ると、走り書きが書いてありました。

───ここでは話せない。今晩7時半にレストラン・ヴィククで会おう。

 警察の上司が、自室で話しができないとは不思議な話です。
 疑問には思いましたが、サミュエル氏の指示通りに言ってみると、付け髭をして半端な変装をしたサミュエル氏が先に座っていました。
「つけられなかっただろうね。部屋にも盗聴器。部下には賄賂。この星じゃ、正義を守るものはもうないからね。嘆かわしいことだがこれが事実だ」
 サミュエル氏は汗を拭き拭き、私の分と一緒に飲み物を注文します。
 彼の話しを聞く限りでは、もう警察の上層部は犯罪組織と癒着しており、もはや麻薬の調査はここ何ヶ月もまったくされていないそうです。ただ、この町のヘリポートで麻薬取引が行われている疑いがあることと、暗黒街に情報を知っていそうな人間が一人いることを教えてくれました。
 ヘリポートで現場を押さえる手は、平和主義の私には向いていません。サミュエル氏と一緒に、宇宙空港近くの汚い居酒屋に行くことにします。
「かれは失業した宇宙船の航法士です。顔を見ればすぐにわかるでしょう。それでは私はここで」
 サミュエル氏は、私にその人物の写真を渡すと、店の前で帰ってしまいます。もうちょっと、協力してくれてもいいのに。ケチ。
 その元航法士はすぐに見つかりましたが酒を奢ってみても、酔っ払っているのか狂っているのか、ぶつぶつと意味のわからないことを喋るばかりです。それでもなんとか、リスピンズ・エンドで何かが起こっていることと、後ろの席に座ってトランプゲームをしている女がそれに関わっていることを聞き出すことができました。

 後ろの席の女?
 ふりかえると、その女の姿にびびります。太った体をだらしなく椅子に投げ出し、隙間だらけの歯から煙草の煙がモウモウと噴出しており、さらにビールを飲むたびに下品なゲップを繰り返しています。あわわわ。まるでサッチーのような恐ろしさと、かのう姉妹のような胡散臭さじゃないですか。

 続く


2005年11月24日(木) たけたろうの冒険 ──FF15・宇宙の連邦捜査官編 その1──

 ここは連邦犯罪局の本部です。
 私は一呼吸おいて覚悟を決めてから、ボスのいる扉をノックしました。
「入りたまえ」
 扉を開けると窓からの夕日に照らされた山口プリンさんが、葉巻を燻らせながらクジラのような大きな椅子に腰掛けていました。
 …うーん?なにか前にも見た光景ですね。
「よくきた、たけたろう君。さっそくだが、君に次の事件の情報が入っている」
 私の疑問をよそに、山口プリンさんが惑星ケサールの写真を一枚、私に差し出します。
「次の任務はアレフ・シグニ星系の麻薬組織をぶっつぶすことだ。アレフ・シグニ星系政府ではもはや管理はできん。そこで、君の出番なのだ。密かに貿易商として潜り込み調査をしてもらいたい」
「し、しかし、ボス。たまには休暇を下さいよ。巨大宇宙船の潜入、インターセプターに乗って暴走族と戦ったと思えば、果ては砂漠まで立て続けに行かされてこっちはもうクタクタなんです」
 私の抗議に山口プリンさんが、ピクッとなりました。よく見ると手がブルブル震えています。あ、まずかったかも。
「このたわけ者が!どの冒険も失敗続きじゃねぇか。いいからとっとと行って来い!」
 は、はい、すいません、すいません、すいません。
 私はあわてて部屋を飛び出して、冒険の準備を始めます。


技術点    7
体力点   14
運点     7
持物:スパイ・ビーム、熱線銃、体力回復剤4錠
所持金:5000コペック

<宇宙船>
原武装点   7
原防御力点  1
装備:フェザー砲、スマートミサイル2発


 力不足なのはわかっていますが、宇宙船の装甲となる原防御力点がたったの1点というのもつらい。すぐに破壊されちゃいます。これじゃ、宇宙で襲われたら敵を一撃で破壊するスマートミサイルに頼る以外に勝つ方法がないじゃないですか。
 とはいえ、文句を言ってもどうしようもありません。私はもうアレフ・シグニ星系へ向かうために宇宙船に乗っているのですから。
 気を取り直してワープの準備を開始します。
 
 ワープ!


続く


2005年11月23日(水) たけたろうの冒険 ──FF14・恐怖の神殿編 その3──

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

 えー、さすがにそんな簡単に終わっては日記にならないということで、山口プリンさんから最初からやり直しを命じられます。
 と、いうわけで再びポート・ブラックサンドへ向かいます。
 道案内を申し出た老人の後をついて行き、棍棒をもった二人のあらくれ男達と戦いました。

追い剥ぎ  技術点8  体力点7
追い剥ぎ  技術点7  体力点7

 なんとか残り体力2点という、きわどい勝利をおさめました。
 ふぅ。序盤から8回も戦闘をやり直す羽目になるとは、疲れましたよ。
 戦闘の間に老人は逃げ去ってしまいました。追い剥ぎの死体を探り、遠眼鏡と銀のボタン3個を戦利品として入手します。

 山口プリンさんによると、この遠眼鏡を欲しがっている人があとで登場するらしいのです。リビングストンさんの作品の冒険って、その時はあきらかに危険な選択肢と思っていても選ばないと、後のまったく無関係なところで困ることが多いのですよね。困ったものです。

 そのあと、自分で宿屋を見つけた私は、新しい船乗りに金貨10枚を払って船に乗せてもらう約束をしました。安心して部屋に帰って寝ようとすると、ビールをもった男がぶつかってきて因縁をつけてきたので、怖くなってすいませんすいませんと謝って、酒代を弁償します。(運点−1)
 宿代やら酒代やらの出費もあって、もう金貨はわずか9枚しか残っていません。たくさんのダニが住み着いた、宿屋のシーツに丸くなると、ぐったりとして眠りにはいりました。

 翌朝になって乗り込んだ船は海賊船でした。嫌な予感とともに船に乗り込むと、船は最初のうちこそ快調に進んでいましたが、午後になるとドワーフ達の乗った軍船に攻撃されて沈没してしまいます。
 海に放り出された私が必死に軍船に泳ぎ着き、ストーン・ブリッジでの出来事をドワーフの船長に話すと、親切にもドワーフ達がドクロ砂漠の入り口まで船で運んでくれることになりました。
 砂漠にたどりつくと、ドワーフ達に礼を言って別れ、東へとひたすら歩いて行きます。途中でスズメバチみたいな巨大な虫が襲ってきます。

針バエ  技術点5  体力点6
針バエ  技術点6  体力点7
針バエ  技術点7  体力点6

 残り体力点8で勝利。30分ほど歩くと、行き倒れの男を発見したので、死体をあさって黄金の鍵を入手します。
 さらに歩き続けると、らくだにのった人に出会ったので、銀のボタンと、その人がもっていた水筒を交換してもらってから別れます。
 今度は突然の砂嵐の発生です!巻き上がるものすごい砂の量に、視界は真っ黒になります。身を潜めて嵐の通過を待ちましたが、運試しに失敗して技術点−1だそうです。
 嵐がやみ、水筒の水をちびちび飲みながら、ひたすらに歩き続けると、砂漠に住む遊牧民の茶色いテントが見えてきました。声をかけると太ったひげ面の男がテントから出てきます。
「ようこそ、私はアブジュルというもの。砂漠の横断で疲れておろう。一休みしてはどうかな」
 彼のもてなしで、体力点を4点回復します。食べ物を食べ、お茶を飲んで一息ついていると、アブジュルがいろんな品物を出してきました。
「さあ、買いたい物はどれかな?友よ」
 商品を覗いてみると、人魚の鱗でできた腕輪だとか、黒めのうでできた卵だとか、何の奴にたつかわからない屑みたいな品物ばかり。でも、親切にしてもらった手前もあって断りにくいです。
 しぶしぶ、銀の鏡と水晶の鍵を購入します。これで残りの金貨は2枚。

 それにしても、さっきの黄金の鍵やこの水晶の鍵は、どこかで使い道があるのでしょうか。もしかすると、今から出かける失われた都から持ち出したものなのでしょうか。
「君の探している失われた都なら、このまま南に行けばあるよ」
 アブジュルがそう教えてくれたので、助言にしたがってテントを出てから南に進みます。
 テントが見えなくなってまもなく、地面から震動が響いてきました。
 な、な、な、な、な、な、なんですか。
 いきなり目の前の砂が大きく盛り上がったから思うと、巨大な塔のようにそそりたって、砂が滝のように流れ落ちます。
 そしてその砂がすっかり流れ落ちると、下から体長20メートルはある大砂蛇が登場したではありませんか。先頭についている楕円形の口からは、無数の牙が私を食べようと、不気味に蠢いています。

大砂蛇  技術点10  体力点20

 あわてて剣を構えましたが、こっちは技術点6しかないのですよ!
 強制的な戦闘なのに、相手が強すぎます!眠りや炎の魔法で攻撃もできないのですか。リビングストンの馬鹿!
 わめいているうちに、大砂蛇は私を飲み込んで、再び砂漠の中に消えてしまいました。


END


2005年11月22日(火) たけたろうの冒険 ──FF14・恐怖の神殿編 その2──

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

「一分でも惜しい。すぐに出かけることだ。ぐずぐずしていると、マルボルタスがこの任務に気づいて刺客をよこすかもしれん」
 ヤズトロモさんは言って、旅の路銀に金貨25枚を私にくれました。
「ドクロ砂漠へ行く道は二つある。ひたすら陸路で行くか、ポート・ブラックサンドから帆船で南へ行くかだ。苦しい仕事になるだろうが、応援しているからな」
 ヤズトロモさんの呼んだカラスに道案内されながら、ぶすっ、とした気持ちで歩いていきます。なんで私がこんなことをしなくちゃいけないんでしょうね。
 ナマズ川の岸にたどり着いたところでカラスと別れ、はしけに乗っていた船乗り達に金貨3枚を払って、ポート・ブラックサンドへ向かいます。
 本当はあんな怖い町なんて行きたくありませんが、山口プリンさんからの情報ではそちらを選ばないと、クリア不可能になるそうで仕方ありません。やれやれです。

 はしけに乗って一眠りしているうちに、ポート・ブラックサンドへ到着します。船員に別れを告げると、今晩の宿を探すことにします。物騒な町なので、あたりはうさんくさい人間ばかりに見えます。警戒しながら歩いていると、ぼろをまとった老人が目の前に飛び出して来ました。 
「宿をお探しかい?たった金貨1枚でスープとパンのつく宿を知っているよ。さあ、案内するからついてきな!」
 ものすごく怪しい誘いです。罠の匂いがプンプンします。
 しかし山口プリンさんからの情報では、ここは誘いについていかないと、後でクリア不可能になるそうです。
 仕方なく老人について行くと、人気の無いところへ案内されたあげく、棍棒をもった二人のあらくれ男達に襲われました。

追い剥ぎ  技術点8  体力点7
追い剥ぎ  技術点7  体力点7

 一人ずつ相手にすればいいとはいえ、これは苦戦です!一人目をなんとか倒したものの、もう一人の一撃をうけて死んでしまいました。


END


2005年11月21日(月) たけたろうの冒険 ──FF14・恐怖の神殿編 その1──

 過酷な旅を続けていた私ことたけたろうは、ドワーフ達の村であるストーンブリッジで居候させてもらい、楽しく休息することにしました。
 数日間、ドワーフと陽気に飲んだり食べたり騒いでいるうちに、すっかり傷も癒えて疲れもとれてきました。
 ああ、久しぶりの癒しの日々です。万歳。

 そんなある日のこと。
 平和なこの村に、ダークウッドの森に住んでいる老魔法使いヤズトロモさんが息を切らせながら、やってきたのです。
 ヤズトロモさんはドワーフたちの前で大声で呼びかけます。
「友よ。闇エルフに育てられた邪悪なマルボルタスが、我らに害をなそうとしている。マルボルタスの野望を防ぐために、南のドクロ砂漠にそびえ立つ失われた都へ赴く、命知らずの戦士が必要だ。誰か名乗りをあげるものはいないか」
 ドワーフ達はざわめきながら、誰かが名乗り出ないかと互いに周囲を見回し始めました。でも、誰も手をあげません。もちろん私もあげたくありません。やっぱり命は惜しいですもん。
「どうした、誰かいないのか」
 ヤズトロモさんは、もう一度叫んであたりに目を走らせます。
 一瞬、私と彼の目が合ってしまいました。まずい!
 あわてて背を向けようとしましたが、か、体が動きません。さらに右手が勝手にあがり始めます。
 この事態に焦って視線をもう一度戻すと、ヤズトロモさんが微笑みながら、こっちを見続けているじゃありませんか。
「ま、負けるものですか」
 必死に意識を集中すると、ぶるぶると震える右手を左手でつかんで下げ始めます。ヤズトロモさんはちょっと険しい顔をすると、杖を少し振り上げました。とたんにものすごい魔力の力により、私は万歳をするように諸手を挙げてしまいました。
「おおっ、勇敢な志願者よ。どこかで前に会ったかな。すぐにわしの塔に行こうではないか」
 周りのドワーフ達も拍手で私の志願を称えてくれました。
 ううっ、こんな酷いことありなんでしょうか。

 その後、ストーンブリッジを出た私とヤズトロモさんは、一日中、森の中を歩いたあげく、翌日にやっと彼の塔に到着しました。
「旅の手助けに魔法を少し教えてやろう。緊急存亡のおりだから仕方がないが、本来はとても名誉なことなんじゃぞ」
 ヤズトロモさんは、もったいなさそうに言いますけど。別に好きこのんでここにいる訳じゃないんですよ。
 とにかく、役に立ちそうな魔法は10種類ほどあるそうですが、時間の都合でそのうち4つしか教えられないそうです。
 戦闘に使えそうな呪文と非常時に役に立ちそうな呪文を教えてもらうことにして、冒険の準備を整えます。

技術点   7
体力点  14
運点    7
持ち物:剣、皮の鎧、食料10食分
呪文:<眠り><炎><開門><飛躍>


続く


2005年11月20日(日) たけたろうの冒険 ──FF13・フリーウェイの戦士編 その8──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないで下さい)

 道の前方に脂ぎった黒い煙が見えています。その傍に人影も見えます。
 インタセプターを減速して接近すると、果たして何者かに襲撃を受けたらしい車が一台燃え盛っていました。驚いたことに金髪美女のお姉さんが、こちらに向かって手を振っています。
「はーい」
「は、はーーーい」
 私も男の子です。美女の笑顔に思わずにっこりと笑って、拡声器で返事をしてしまいます。
 ついでにもっとお話しをしようとドアを開けると、いきなり鼻先にショットガンを突きつけられました。美女が笑顔のまま問いかけてきます。
「あなたはどこからきたの?さっきの連中と違っていればいいんだけど」
「は、はい。ニューホープから…です」
「やっぱり、たけたろうさんね。よかった。インターセプターに乗っているから、そうじゃないかと思ったのよ!」
 私の返事にその美女は小躍りして喜びました。自分の名前はアンバーだと自己紹介してくれます。
 なんでもアンバーさんの説明によると、サン・アングロはアニマルという男が率いる暴走族に狙われていて、今は町を包囲されている状態らしいです。
「そのために私があなたを出迎えにきたわけだけど、アニマルの部下に襲われて、車がお釈迦になっちゃったの」
 アンバーがそう話しを締めくくると、小さくため息をつきます。私も何と答えて良いかわからず、オロオロします。
「え、えっと、それでは私はどうしましょうか」
「今、町に入るのは危険だわ。夜まで待って、アニマル一味の駐留地に忍び込んで、奴らの車を時限爆弾で破壊してやるの」
 アンバーはきっぱり言いきります。ああ、やっぱり大変そうなことになりそうです…。

ここで唐突に運試し………成功!

「その前にスタミナをつけなきゃね。いい物を持っているわ」

ここでもう一度運試し………成功!

 アンバーが取り出した栄養剤を分け合って飲みます。(体力点+4。のはずですが、治療薬を使ってとっくに体力点は満タンになっていました。運点の方がもったいなかったです…)

 夜になりました。私とアンバーは忍び足で暗闇にまぎれて、奴らの駐留地に近づきます。
 見張りの人間が見えたあたりで、うかつにも私は足元の小石を蹴飛ばしてしまいました。

ここで運試し………失敗!

 見張りの人間がこちらに気がついたようです!仲間を呼ばれる前に、なんとかして口を封じなくては。
 ブラスナックルは持っているかと聞かれますが持っていません。走りよって見張りに問答無用で握り拳の一撃を与えます。

ここで技術点のチェック………失敗!

 見張りは気絶せずに、大声をあげます。まずいです!
「たけたろうさん、すぐに逃げて!あぁ、危ない!」
 アンバーが叫ぶ声とともに、騒ぎを聞きつけてやってきた、呪いの野犬の連中が拳銃を撃ち始めました。私は体中を蜂の巣のように撃ちぬかれて、崩れ落ちました。


END


2005年11月19日(土) たけたろうの冒険 ──FF13・フリーウェイの戦士編 その7──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないで下さい)

 トンネルを抜け、崖の危険地帯を無事通過した私とインターセプターは、ひたすら走り続けます。
 武装集団がいつ登場するかと思うと、ヒヤヒヤものです。
 すると前方に、3台の車がゆっくり走っている姿が見えてきました。嫌な予感がしますね。でも道を外れることも出来ないので、彼らが友好的であることを願ってそのまま車を走らせます。
 相手の車もこちらに気づいたらしく、通り過ぎようとしたときに、こちらに一台の車(ジャガー)が寄せてきます。そのまま車を走らせながら様子を見ていると、窓を開いて若い男が陽気に声をかけてきました。
「やぁ、ごきげんよう!俺は、あの事件が起こるまでは大リーガーだったけど、今はレーサーに転向したのさ!あそこの目印までが勝負だ。今日のレースは負けないぜ!」
 男はそういうと、車をぶっとばし始めました。
 な、なにかわかりませんが、私を巻き込んで選択肢の余地もなくレースが始まったみたいです。

 突然始まったルール説明によると、サイコロを一つずつ振って、先に目の合計が24以上になれば、勝ちだそう。ここで「火の玉ピートの整備工場」で装備したスーパーチャージャーが役に立って、自分の番では毎回サイコロの目に+1を加えてよいそうです。
 こっちが遥かに有利なんですから、とにかく勝ちましょう!
 気合を入れて、でやっ、とサイコロを振ります!
 
一回目  相手(6) 自分(2)
二回目  相手(6) 自分(3)
三回目  相手(6) 自分(1)
四回目  相手(5) 自分(6)
五回目  相手(3) 自分(5)

 ボロ負けです…。
 先に到着した男が車で道を塞いでから言いました。
「なかなかの腕だが、まだ勝負には早かったかな。悪いが勝負に負けたのだから道を引き返してくれ」
 このまま強行突破する選択肢もありましたが、私は平和主義者のたけたろうです。おとなしく道を引き返して、バスのあったトンネルも通り、修理屋の前も通って、だいぶ前の三叉路まで引き返して、反対側を進みます。
 すると、そこはまだ建設中の道路だったらしく(運点−1)、でこぼこした道なき荒地を走る羽目になりました。がっかりしているときには悪いことが重なるもので、タイアが一本パンクしてしまいます。鬱。

 タイヤ交換をすませると、さらに走り続けます。
 ここで運が少し向いてきたのか、道端に停車している大型トレーラーにガソリンが残っていることを発見!
 ゴムホースを使って、ポリタンクへ吸い上げると、見事インターセプターに補給することに成功。これでサン・アングロまでガソリンを補給する心配はなくなりました。
 少し元気を取り戻すと、自分で簡単な車の整備をして(装甲点+2)から、気分も新たに再出発します。


続く


2005年11月18日(金) たけたろうの冒険 ──FF13・フリーウェイの戦士編 その6──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないで下さい)

 どんどん車を走らせると、またしても道端に車の整備工場らしきものが見えてきました。停車して降りてみると、おじさんが一人、車の下から這い出てきて汗をぬぐいます。
「やあ、暑いなぁ。暑い中、こんな所で営業をしているのもバカバカしいと我ながら思うよ。でも俺にはこれしか能がないんだ。あんたの車もずいぶん傷ついているが、200クレジットで修繕してやるよ。どうだい」
 え、200クレジットですか。困りました、手元には100クレジットしか残っていません。せっかくの装甲点回復のチャンスなのに。
 拝んでも、治療薬との交換でも駄目みたいで、泣く泣く修理を断って先に進みます。こんなことならさっきの「火の玉ピートの整備場」なんかで頼むんじゃなかったです。

 さらに進むと、道路はトンネルに続いていました。が、トンネルの入り口がバスで塞がれているではないですか。
 ノロノロとバスに車を近づけると、男が一人バスのドアを開けて出てきました。太いフレームの眼鏡をかけた金髪の男とで、ちょっと変な感じの奴です。
「ようこそ!ここを通りたいなら200クレジットを通行料として払うか、私と決闘をする必要があります。どちらになさいますか?」
 男は変な提案をしてきます。もちろん所持金が足りないから、この場合は決闘しかありません。
 男が決闘のルールを説明します。まずお互いが背中を密着して立ち、ゆっくりと数を数えながら離れて歩いていく。そして10カウント目を数えた瞬間、振り返って一回だけ撃ち合えばいいそうです。あー、つまりこの人は西部劇のファンなのですね。まあ、いいでしょう。この世界では一回撃たれたくらいでは、死ぬことがありませんから安心できますもん。(考えてみれば凄い世界ですね)
 私が了解すると、彼と背中を密着して立ち、カウントと共に離れていきます。慎重にカウントを始めます。背中越しには男のカウントする声も聞こえてきます。
「イィチ…、ニィイ…、サン…、シィイ…、…、ゴゥロクシチハチクゥジュウ!」
 ええっ!ちょっとカウントが急に早くなっていません!?
 あわてて銃を向けると撃ちあいますが一瞬遅く、弾丸が肩に当たりました!(体力点−3点)
「あなたと決闘ができて光栄だった。感謝します。トンネルの先は崖崩れがよく発生しますから用心して下さい」
 痛さにしゃがみ込んだ私に、男はそう告げるとバスに乗り込みます。そしてバスを動かしてトンネルの入り口を開け、さっさと立ち去ってしまいました。

 呆然と見送る私。
 いったい、なんだったのでしょうか。

続く


2005年11月17日(木) たけたろうの冒険 ──FF13・フリーウェイの戦士編 その5──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないで下さい)

 南へとひた走る私は「ピートがあなたの車をより速くします」と書かれた手書きの看板を発見しました。
 しばらく走ると、「火の玉ピートの整備場」という立て札とトタン屋根の作業場の前を通り過ぎたので、車を止めてみます。野球帽をかぶったおっさんが100クレジットと治療薬2つでエンジンを整備してくれるというので2時間ほどかけて、スーパーチャージャーを取りつけてもらいました。
 ひょっとすると、さっきのフォードもここで整備したのかも。車に戻ってアクセルをふかすと、手応えがさっきと段違いによくなったので気分がいいです。(運点を1増やす)
 でも火力点が増えるとか、目に見える効果はないんですね。 ('・ω・`)

 その後はさらに南下して炎天下の砂漠のような中を、延々走り続けます。
 重装備のインターセプターの車内は、窓が開かないのでものすごく熱いです。クーラーがむなしく熱気をとろうとフル回転してくれますが、車の中はサウナ一歩手前の状態でぐったりします。
 道端で転がっている無人の車を発見。物色してみますと、予備として使えそうなタイヤを一本と、ゴムホースを発見しました。
 しかし、いいことばかりでもありません。車に住み着いていたガラガラ蛇にかまれて、治療薬1個を使ったうえ技術点1と体力点2を失ってしまいます。
 続いてサイドカー付きバイクが襲撃してきたので、オイルでスリップさせて蹴散らします。
 このあたりでガソリンがなくなってきたので、車をとめて賞品だったガソリンを全部使ってしまいます。残りの距離を計算する限り、サン・アングロまであと最低でも一回は、ガソリンを補給する必要はあるでしょうね。
 でもこんな砂漠の真ん中の、いったいどこでガソリンが手に入るのでしょう?しかたありません。クーラーを切って、少しでもガソリンを節約しながら進むとしましょう。

 そしてまた道端に転がっている車を物色して、防弾チョッキを入手。(運点1と技術点が1増える)
 小型トラックを改造した戦車みたいにごつい車が襲ってきたので、最後のロケット砲でこれも破壊します。
 ああ、これで機関銃以外の武器はほとんど無くなってしまいました。車の装甲ももうボロボロだし、今、まともに車両戦をすることになったら速攻で負けそうです。
 ガソリンのこともあるし、ものすごーく不安な気持ちで車を走らせ続けます。


続く


2005年11月16日(水) たけたろうの冒険 ──FF13・フリーウェイの戦士編 その4──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないで下さい)

 スタートダッシュで負けないように必死でアクセルを踏みこみます!

 技術点のチェック……成功!

 絶妙なタイミングでクラッチがつながると、インターセプターは猛然と発進しました。そのまま、フォードを引き離しにかかります。
 しかし敵もさるもの、しばらくすると、ぐいぐいと追い上げてきました。
 きっと、スーパーチャージャーでも装備しているのでしょう。
 フォードはそのまま、インターセプターに近づくと後ろから体当たりをしかけてきました。
 
 ここで運試し……吉!
 
 敵のぶちまかしに、コースアウトをしそうになりましたが、なんとか体制を立て直します。ここは次の体当たり攻撃を受けないように、さらに加速して逃げ出します。
 するとフォードからなんと、迫撃砲が飛んできて、前方の地面に突き刺さりました。うわっ、確かにロケット砲でも機関銃での攻撃でもないですけど、卑怯者!どうしよう、減速してさけるか、加速して爆発前に通り抜けるべきか?
 ええい!加速しましょう!アクセルを踏みながら、衝撃にそなえて身を固くします。

 ここで運試し……凶!

 インターセプターの真下で迫撃砲は爆発しました。(装甲点を6点失う)
 あまりの衝撃に視界は真っ白、耳はキンキンと鳴って、気絶しそうになるのを頭をふってこらえます。窓を見ると、このスキにフォードが追い抜いていくところでした。
 もう怒りました!必死で追い上げると、お返しにフォードの後ろから体当たりをしかけます……が、さすがはフォード、凹んだのはインターセプターの方でした。(装甲点を2点失う)
 こうなったら、追い抜くしかありません。フォードも抜かれないと蛇行して邪魔をしてきます。

 技術点のチェック……失敗!

 またフォードの体当たりを受けて損傷を負ったものの(装甲点を2点失う)なんとか前へ出ることに成功しました。そのまま間髪いれずにダッシュボードのあるパネルを押すと、鉄びしが砂利道一面にまき散らされます。

 ここで運試し……吉!

 フォードの前輪に鉄びしが一つはまりました!パンクとまではいきませんでしたが、わずかにフォードのスピードが落ちていきます。
 ここで、前方に白い家が見えてきました。ギアをローに叩き込んで、華麗なUターンをして折り返します。ややおくれて、フォードもUターンをこなすと、またスーパーチャージャーにものをいわせて、迫って横並びに追いつきました。体当たりで戦闘を仕掛けてきます。

 フォード  火力点8  装甲点16
*これは機関銃を使った戦闘ではないので、一回のダメージは2点。

1ラウンド目 攻撃失敗!装甲点を2点失う。
2ラウンド目 攻撃失敗!装甲点を2点失う。
3ラウンド目 攻撃失敗!装甲点を2点失う。
4ラウンド目 攻撃成功!ダメージを2点与える。

 この激しい競り合いの最中に、小川をわたる小さな石橋が近づいてきたので、戦闘は中断します。橋は一度に一台しか通過できない幅しかないのです。橋桁にぶつかる危険を冒して、アクセルを踏み込みます。ゴールまであと1舛發覆い海海農萋は絶対に譲れません!
 
 フォードのドライバー(技術点8)と、サイコロを2つずつ振って勝負!

 技術点の修正を加えて、サイコロの目は私と互角。フォードが橋の手前ギリギリでスピードを落とし、私に先頭を譲りました。
 橋を通過してもフォードは、勝負を捨てずに迫ってきましたが、ブロックに成功して、そのままゴールしました!(運点を1増やす)
 わずかばかりの観衆が集まって、私を祝福します。フォードのドライバーは不機嫌な様子で去っていきます。
「礼儀を知らん奴だ」
 仲間の一人がつぶやきます。
「だが、あいつが負けたのは初めて見たがね!」
 賞品のガソリンをもらって早々に立ち去ります。
 トホホ。ガソリンが手にはいったのは良かったですけど、車はもうボロボロです。装甲点が残り9点しかありませんよ。


続く


2005年11月15日(火) たけたろうの冒険 ──FF13・フリーウェイの戦士編 その3──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないで下さい)

 朝になりました。
 車から出て、大きく背伸びをしたあと、朝日にむかって柏手を打って冒険の無事を願います。
 それから、携帯食料の味気ない朝食をとったあと、車のイグニッション・キーをひねります。
 力強く響く、インターセプターのエンジン音。アクセルを踏んでスタートです。

 しばらく一本道を走らせていると、バックミラーに小さな車の影が写りました。その車はどんどん大きくなって、装甲車のような姿になります。
 そいつは大砲を撃って、こちらに攻撃を仕掛けてくるではないですか。
 背後からくる敵は、これで十分です!
 私がダッシュボードのあるパネルを押すと、オイルが道路一面にまき散らされます。たちまち装甲車はスリップ!
 溝につっこんだ装甲車を見て安心すると、さらに進みます。
 車を西→南へと走らせ続けると、途中で砂利道へ続く脇道に気がつきました。その道にはタイヤの跡が無数についていて、何台もの車が通過した様子がありました。
 本当なら、やっかいごとはごめんなので無視したいのですが、ガソリンが手に入るかもしれませんからね。その脇道に車を入れてみると、ほどなく木製のゲートが見えてきました。機関銃を手にした怖そうな門番がこちらを呼び止めます。
「見たことのない奴だな。どこのグループの者だ?」
「ぶ、ブラック・ラッツさ」
「知らねえ名だな。ま、俺たちは誰の挑戦でも受けて立つぜ。この奥でレースをやっているから、せいぜい楽しみな」 
 男は私の嘘にも気づかずに、あっさりと通してくれました。
 その先には、4台の車と10人くらいの男女が群れています。どうやら、ここは彼らが遊びにつかうレース場のようです。
 車から降りて近づくと、小柄の男がいち早く私に声をかけてきました。
「ブリッツ・レースは初めてかい?ルールは簡単、一対一でカーレースをするのさ。挑戦料は200クレジット。賞品はポリタンク一杯のガソリンさ!お前には勝てっこないけどな」
 みんな、そこでおかしくてたまらないという風に、笑い転げます。
 挑戦料200クレジットという割に、賞品の内容がしょぼい気がしますが、それでもガソリンはどうしてもほしいです。ここで入手できなければ、後でガス欠になってゲームオーバーになるのが目に見えています。
 ああ、ガソリンが足りないばかりに余計な苦労をしますよ、まったく。
 そう思いながら、200クレジットを取り出すとその小男につきだします。
「この俺に挑戦するとは、おめでたい野郎だ。いいだろう。さっさと車に乗りな。スタートとゴールはここさ」
 男はさきの方を指さしました。
「ここから8舛曚廟茲貿鬚げ箸ある。そこが折り返し地点だ。いっておくが、このレースではロケット砲や機関銃の使用以外には何をしてもいいんだぜ」
 そういって、男も不適に笑うと黄色いフォードに乗り込みました。この車も、インターセプターに負けずに武装をしています。
 私も車に乗り込むと、お互いにスタートラインへ車をそろえました。
 若い女性が白いタオルをふって、カウントダウンをとります。
「いくわよ!サン・・・ニィ・・・イチ・Go!」
 スタートダッシュで負けないように必死でアクセルを踏みこみます!

続く


2005年11月14日(月) たけたろうの冒険 ──FF13・フリーウェイの戦士編 その2──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないで下さい)


 高速道路を降りて一時間もしないうちに、ガソリンがなくなってきました。
 予備のガソリンを全て注ぎ込みます。次にガス欠になったら一巻の終わりです。なんとかしないといけないのですけど、一体どうしたらいいんでしょう。
 不安な気持ちのまま車を走らせ、T字路を東に曲がって進みます。
 道端に整備の行き届いた救急車が一台止まっているのが目に入りましたが無視。罠だったら怖いじゃないですか。
 そのまま東にひたすら突き進むと、今度は車とトラックが道をふさぐように横倒しになっています。人為的に配置されているようで、なんだか不自然ですね。
 ここでの選択肢は、.蹈吋奪繁い鮹,込む。道端へ迂回して進む。0き返す。の3つです。
 ,魯蹈吋奪繁い聾紕拡しかないし、△罠があった場合危険だし、はガソリンがもったいないし。うーん。
 悩んだ末、ロケット砲をトラックにぶち当てると、障害物はあとかたもなく消えさりました。どうやら私の判断は良かったようです。
 近くの茂みから待ち伏せしていたらしい、バイク一台が飛び出して逃げていくので、追いかけて銃撃戦を開始します。

戦闘バイク 火力点6 装甲点9

 インターセプターは、わずかに装甲点を1点失っただけで、バイクはあっさり転倒しました。ドライバーの男は地面に叩きつけられて、ピクリとも動かなくなりました。
 私は拳銃と治療薬を手にもって、恐る恐るバイクのドライバーの男に近づきますが、男はかすかに笑って言いました。
「覚えておきな。でぶっちょジャックと息子たちは、仲間を殺したやつを容赦しねぇぜ」
 そして息絶えます。バイクの荷物をあさると、手錠と200クレジットと、ここからほど近いロックビルという町に丸印のついてある地図を発見しました。
 そして急いでタイヤを交換して(って、タイヤをパンクさせた覚えはないですよぉ。これは誤植じゃないでしょうか)せっかくなのでロックビルという町を目指して、進みます。とにかく町にでも行かないと、ガソリンが手に入る目処が立たないですしね。

 でこぼこのあぜ道を走らせていくと、はるか向こうに目当ての町らしきものが見えてきました。と、同時に何かが輝いて前方からこちらに向かって飛んできます!

 運試し………吉!

 バズーカー砲が至近距離に着弾して爆発しました!からくもハンドルをきって、爆風から逃れます。
 またバイクが前方の岩から飛び出して、町の方へ逃げていきます!もう怒りましたよ!
 私はインターセプターを町まで突進させます!町に入ると一件の農家から銃撃をしかけられましたので、ロケット砲を一発お見舞いしてやるとやっと静かになりました。
 インターセプターをゆっくり走らせながら残骸になった農家を調べてみましたが、バイクの一味はさっきのロケット砲の一撃で全滅したようです。
 いや、近くの雑貨屋からかすかに助けを呼ぶ声が聞こえます。
 車から降りて、銃をかまえながら慎重に声をかけると、「その声はたけたろう君か」と返事をするではないですか。
 近くにあったカナテコを発見すると、扉を打ち壊し始めます。果たして扉を開けたそこには、ニューホープが襲撃にあって誘拐されたというシンクレア議長が縛られて転がっていました!(運点を1増やす)
 議長は私に何度も礼を繰り返すと、一味の使っていたバイクの一台に乗って、ニューホープへと帰っていきます。
 私も雑貨屋をあさって肉の缶詰と、ポリタンク一杯のガソリンを発見します。ホクホクしながら、ガソリンを車に詰め込むと、肉の缶詰をほおばって久しぶりのご馳走を堪能しました。

 ニューホープに無線で報告すると、ねぎらいの言葉がかかってきます。
「シンクレア議長を救出してくれてありがとう。よくやった。しかし、ロケット砲をすでに3発も使ったのは心配だな。武装集団にはくれぐれも気をつけてくれたまえ」
 わかってますよ、そんなこと。
 私はインターセプターのエンジンをかけると、南→東→南へと突っ走り始めました。
 あたり一面が小麦畑だったところを走り、それらを夕日が美しく照らし出し、私はその絶景を眺めながら快適なドライブを続けます。
 今夜はここらあたりで寝ることとしましょう。
 ガソリンメーターの表示が空になるまで走ってから、道端に車を止めます。エンジンを切ると、あたりは死のように静かになりました。さっき手に入れたガソリンを全部注ぎ込んだあとは、携帯食料を食べながら休憩をし、日が暮れて周囲が暗闇になってから座席のシートを倒して横になります。
 ああ、疲れた。でもサン・アングロまでは、まだまだ遠いです。
 明日はまたガソリン探しも続けないと、いけませんねぇ。

続く


2005年11月13日(日) たけたろうの冒険 ──FF13・フリーウェイの戦士編 その1──

 時は20XX年、世界は脅威の疫病に包まれ人類の85%が死滅した…わずかに生き残った人々は水と食料を求めて争い、暴力だけが支配する弱肉強食の時代へと突入した。この物語は、破滅の時代を駆け抜けた熱き者達の闘いの記録である。

******

 この荒廃した世界で秩序を求める人々が集まった町、サン・アングロから一台の車が飛び出した。車の中はまだ若い金髪の美女が一人で運転をしている。
 彼女は町の指令を受けて、久しぶりにサン・アングロから車で外に出たのだ。たけたろうという人物を迎えるために。
 たけたろうは、はるか遠くに位置するニューホープの町から、食料不足に悩むサン・アングロへ穀物の種を携えてくる。いわば救世主の役割を担う男。
 
───本当は私が、ニューホープまで出向いて冒険しても良かったけどね。

 女はしっかりハンドルを握り、ガラガラの荒野の道路を走らせながらくすっと笑った。
 そのとき、キラリと視界の端で光るものが目に入る。反射的に車をかわしたが、こちらに向かって飛んできたロケットランチャーが至近距離で爆発した。車は見事に2回転の横転をして道端に止まった。
 女はすぐに車から飛び出したが、横転の衝撃で体がまだいうことを聞かずに立ち上がれない。前を見上げるとモヒカン頭の男が2人ニヤニヤ笑いながら立ちふさがっっていた。その暴漢たちは「アニマル様親衛隊だ!」とか「汚物は消毒だぁ」といいながら火炎放射器で女の乗っていた車を燃やし始める。
「何をするのよ!」
 女の抗議に男たちはナイフを取り出して、舌で舐めてみせた。
「ひゃっはー、ここはとぁさねぇぜぇ…ヒデッぶ!」
「おい、女だ。それも上玉じゃないか。へっへっ、こりゃ楽しめそうだぁ…あべし!」
 ズボンに隠した拳銃で、すぐに2人を撃ち殺していた。

───このアンバーを甘く見るんじゃないわよ!

 服についた誇りを叩き落として立ち上がる。視線を移すと愛車は見事に燃え盛っていた。

───しょうがないわね。ここでたけたろうさんを待つしかないわ。通信によると彼はダッジ・インターセプターに乗ってやってくるらしいし、すぐにわかるでしょ。

 女はため息をつくと、ニューホープの方角をじっと見つめて待ちはじめた。 
 

***数日前***


 ここはニューホープの町。私はたけたろうです。そして今、困っています。
 ニューホープの偉い人に呼び出されて、サン・アングロまで行ってくれと頼まれたのです。
「…というわけでサン・アングロとは、穀物の種と引き換えにガソリン1万リットルを譲りうけることになった。だが知ってのとおり、ここニューホープからサン・アングロまでは、広大な無法地帯が横たわる。そこでたけたろう君、君の力が必要なのだ」
 町長が私にそう話すと、周囲の偉い人たちも重々しく頷きます。
 ぷるる、嫌ですよ。そんな怖い冒険。町の外には暴走族とか、武装した強盗とかが沢山いるんですもん。
 私が断ると町長がさらに頼み込んできます。
「そういわないでくれ、頼む。君には冒険の為に特別に改造した車、ダッジ・インターセプターを進呈しよう」
 それくらいじゃあ、安心できませんよ。
「機関銃だけでなく、鉄びし投射機、オイル噴霧機まで装備しよう」
 いや、まだまだ足りません。
「ええい、ロケットランチャーも4本つけよう!さらに使命を達成できたら、君の銅像を町の中央に作るぞ!」
 ううっ、そこまで言われると悪い気はしないなぁ。引き受けようかなぁ。
「引き受けてくれるか!よかったよかった!」
 町長は飛び上がって喜びました。


<たけたろう>
技術点  7
体力点 26
運点   7
荷物:治療薬10個、所持金200クレジット、ナイフ、食料、方位磁石など

<ダッジ・インターセプター>
火力点  7
装甲点 26
装備:機関銃、ロケットランチャー(4発分)、鉄びし投射機(3回分)、オイル噴霧機(2回分)、スペアタイヤ(2本)、ガソリン(ポリタンク1杯分)


 こうして私は重装備のダッジ・インターセプターに乗り込みました。
 ニューホープの町を守る入り口のゲートが、徐々に開き始めます。
「頼むぞ。たけたろう君」
 町長は私の手をしっかりと握り締めて、激励してくれます。町の人々も見送りに着てくれていい気分です。じゃあ、いってきますよ。
 私はアクセルを思いっきり踏むと、ニューホープから弾丸のように飛び出しました。
 ぐんぐん町が遠くなり、ジョーのガソリンスタンドという店をすっ飛ばして、私は高速道路に入ります。廃墟とはいえ、まだまだ道はしっかりしているので安心して飛ばせます。たちまち速度は時速190キロになりました。
 武装した赤いシボレーが一台ばかり襲撃してきましたが、ロケットランチャー一発をお見舞いしてあっさり撃退します。快調快調♪
 このまま、一気にサン・アングロまで行ってしまいましょう。

 そのとき、ニューホープから無線で通信連絡が入りました。
「もしもし、たけたろうです!どうぞ」
「こちら、ニューホープ。先ほど、暴徒どもに町を襲撃された!すぐに撃退したが、シンクレア議長が誘拐されている。そちらも気をつけられたし。どうぞ」
「了解!でも、こちらは、このまま高速道路を飛ばすので問題ないと思いますよ。どうぞ」
「それはまずい。ダッジ・インターセプターにはガソリンがあんまり積んでいないんだ。そのままじゃガス欠になるぞ。町に降りてガソリンを探すんだ。どうぞ」
「ええっ、聞いてないですよ!なんでガソリンを積んでないのですか!どうぞ!」
「町のガソリンが不足しているから、サン・アングロまでガソリンをもらいに行くのだろうが。まあ、とにかく頑張ってくれ!以上、通信終わり」
 ガガガガガー、と雑音の鳴る無線のマイクを、ダッシュボードに叩きつけました。
 どうにも、なにか騙された気分ですよーーー。


続く 


2005年11月12日(土) たけたろうの冒険 ──FF12・宇宙の暗殺者編 その2──

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないで下さい)


 私が潜入した場所はダクトというより、無数のパイプやコード類が床や壁を這いずっていて、保守点検用トンネルといった様子でした。巨大宇宙船ヴァンダーベッケンにふさわしく、普通に立って歩ける高さなので、体を楽にして歩き始めます。
 途中でハッチが見えたので、そっと蓋を開けてみると、怖そうな警備ロボットが立っていました。ここから出るのは怖いので、静かに蓋を戻してダクトを先に進みます。
 さらに進むとまたハッチが見えたので、そっと蓋を開けてみると、今度はネズミみたいな乗務員が2人いました。やっぱり、ここから出るのは怖いので、静かに蓋を戻してダクトを先に進みます。
 やがてトンネルは左右に伸びるトンネルと交わるT字路にさしかかりました。おまけに真正面にはまたハッチがあって、こんな看板がついています。

──危険絶大 近寄るべからず──

 試しにハッチを触って見ると、簡単に開きました。
 顔をつっこんで見ると、中は何もない小部屋で、奥の壁に金属の小さな箱が据え付けられています。誰もいないようですね。
 興味を引かれて部屋の中に入り、箱のカバーをそっと取り外すと、レバーが2本突き出しています。ゲームブックのパターンからいえば、片方が良いことが起こるレバーで、もう一つのレバーは罠ですよね。
 ちょっと、考えてから左のレバーを倒してみました。

ブーーーン、ブーーーン、ブーーーン、ブーーーン、

 倒した途端、鈍い警告音が響いて、部屋の照明が赤く明滅し始めます。
 アワワワワッ、もしかして警報器を鳴らしちゃったんでしょうか。
 手を口にくわえてしばらくガチガチ震えてしまいましたが、それ以上は何もおこりません。ホッ。
 でも、この音は何の意味があるのでしょうかね。ま、いいか。もう一つのレバーを倒しますよ。
 私がもう一つのレバーも押し倒すと、照明がストロボのように激しく点滅を始めました!同時に、宇宙船全てに響きわたるような大音量のサイレンが鳴り始め、機械の合成音によるアナウンスが聞こえました。


───自爆スイッチ起動。ターミナル機能停止。ヴァンダーベッケンの爆発まで、あと6分。


 は?自爆?
 ……。
 エエエーーーーーーーー!!!!!!なんで!なんで?こんな簡単に船が自爆してしまっていいのですか!?


───自爆スイッチ起動中。ヴァンダーベッケンの爆発まで、あと5分。


 ま、待って!私はまだ死にたくないです!
 無我夢中で部屋を飛び出して、トンネルを必死に走りはじめます。


───自爆スイッチ起動中。ヴァンダーベッケンの爆発まで、あと3分。


 トンネルは突き当りになって、そこに保守用のハッチがありました。
 迷わずその中に飛び込みます。


───自爆スイッチ起動中。ヴァンダーベッケンの爆発まで、あと2分。


 ハッチの中は円形の部屋でした。反対側の壁に扉があって「脱出艇」と書いています。
 ついてます!もうダイビングするかのように突進して扉を開けると、ありがたいことに脱出艇がありました。


───自爆スイッチ起動中。ヴァンダーベッケンの爆発まで、あと1分。


 シートに座り込み、安全ベルトを装着すると、脱出艇が発射準備に入りました。
 射出ボタンを叩きつけるように押すと、私をのせた脱出艇は5秒後に宇宙空間へと飛び出します。
 背後から衝撃派が襲ってきましたが、もう大丈夫です。背後を写すモニターを見ると、ヴァンダーベッケンが大爆発を起こして、消滅していくところでした。

***

「……というわけで、サイラスの抹殺に成功しました」
 暗殺ギルドに戻った私はボスの山口プリンさんの部屋に行きました。せっかく得意気に報告したのに、山口プリンさんは黙っています。
「どうしました?ボス」
 突然、山口プリンさんが私に掴みかかりました。
「貴様ー、お前の起こした爆発のせいで、サイラスが作った殺人ウィルスが宇宙空間に広がって、惑星に降りかかってきているのだぞ!誰がダーティペアみたいな終わり方をしろと言った!」
「だ、だってだって、サイラスのデータを調べたら“技術点9、体力点12(強化スーツを着用時)”だし、最後まで頑張って進んでもそんなの勝てないし、私、死にたくないんですもん!……キュー…」
 私は山口プリンさんに胸をつかまれたまま、気絶してしまいました。


END


2005年11月11日(金) たけたろうの冒険 ──FF12・宇宙の暗殺者編 その1──

 ここは暗殺者ギルドの本部です。
 私は一呼吸おいて覚悟を決めてから、ボスのいる扉をノックしました。
「入りたまえ」
 扉を開けると窓からの夕日に照らされた山口プリンさんが、葉巻を燻らせながらクジラのような大きな椅子に腰掛けていました。
「よくきた、たけたろう君。さっそくだが、君に次の仕事が入っている」
 山口プリンさんが、老けたおじさんの写真を一枚、私に差し出します。
「次の冒険はSF。ターゲットはこの悪魔の科学者サイラスだ。奴は今、巨大宇宙船ヴァンダーベッケンをアジトにして、惑星に恐るべきウィルスを撒き散らすと政府に脅しをかけているのだ。正面からの戦闘は、危険だからな。そこで、君の出番なのだ。密かにヴァンダーベッケンに潜入して彼を暗殺してもらいたい」
「し、しかし、ボス。たまには休暇を下さいよ。雪山から悪魔の館、果ては別次元のオーブの世界まで、立て続けに行かされてこっちはもうクタクタなんです」
 私の抗議に山口プリンさんが、ピクッとなりました。よく見ると手がブルブル震えています。あ、まずかったかも。
「このたわけ者が!どの冒険も失敗続きじゃねぇか。いいからとっとと行って来い!」
 は、はい、すいません、すいません、すいません。
 私はあわてて部屋を飛び出して、冒険の準備を始めます。


技術点  7
体力点 14
運点   7
装甲点  7
購入点  1
荷物:電撃銃、栄養剤少々


 力不足なのはわかっていますが、銃撃戦で身を守ってくれる装甲点も7点。それに冒険前に装備を購入する為に使う購入点が、たったの1点というのもつらい。電撃銃しか買えないですよ。ボスのドケチ。
 これじゃ銃をもった敵とは、なにがなんでも戦闘を避けなくてはいけません。(*)
 一通り文句を言ったところで、気を取り直して任務を開始します。
 まずはヴァンダーベッケンと巡回する補給艇に潜入して、宇宙船の船外表面まで到着。そして点検ハッチを開けて、ダクトの中をはいずるようにして潜り込むことに成功しました。
 うん、まずは上々の滑り出しですよ。


続く



*このゲームの銃撃戦では、敵の攻撃が命中すると一度にサイコロ1つ分のダメージを受けるのに対し、電撃銃はダメージ2点しか与えられない。
 また、銃の命中率は攻撃側の技術点次第(サイコロを2つ振って技術点未満の数字なら命中)なので、敵の攻撃が命中しやすい。そのダメージを防ぐ唯一の方法は装甲点のポイントの高さなのである。
 つまり、たけたろうにとっては、普通の戦闘ルールの接近戦と違って、銃撃戦がものすごく不利なのだ。


2005年11月10日(木) たけたろうの冒険 ──FF11・死神の首飾り編 その3──

 女兵士の一団に連行されたまま、夕暮れになって大きな町にたどり着きました。
 彼女達は大きな寺院の中に入ると、ホーカナと呼ばれる巫女に私をつき出しました。
「私はホーカナ。この寺院の最高位の巫女であり、偵察隊の隊長でもある。お前は奇妙なところにいたそうだが、体を調べさせてもらうよ」
 たちまち身体中を調べられ服をひんむかれ、死神の首飾りを取り上げられてしまいました。ホーカナはそれが何かすぐに気が付いたようです。
「ホーホッホッホッ!いいものをいただいたわ。この愚か者は、もう釈放しておあげ」
 いやん。
 私は丸裸のまま、寺院の外に蹴り出されてしまいました。服も後から、道路に放り投げられます。しくしく、武器どころか首飾りまで奪われてしまいましたよ。

 しかし、いつまでも泣いていられません。よろめき立ち上がってから、服を着て冷静にあたりを眺めます。
 寺院の前からは、ストアストリート、スミスストリート、セブンストリートの3本の道路が伸びているようです。
 スミス(鍛冶屋)ストリートなら、なにか武器を売っているかもしれないと思いそちらに進むと、予想通りブリキ屋の傍に武器屋がたっていたので、剣を購入します。(技術点を原点に戻す)
 代金は金貨7枚と高かったのですが、武器なしで冒険を続けるわけにもいきませんからね。しかたありません。

 さらに道をあるくと、人通りが減って寂れた感じになってきました。ほどなくあたりにいる人は、頭巾をかぶった乞食1人だけになりました。
「死神から逃れられると思っているのか?」
 その声にビクッとすると、乞食がすっくと立ち上がりました。
 なんとその乞食の頭巾の下には顔がありませんでした!底知れぬ暗黒の中に真っ赤なスミのような目が輝いているだけです。
「さあ、首飾りをよこしなさい。さもないと命はないぞ」
 陰陰とした声で私を脅します。ふっふっふっ、災い転じて福となすとはこのことです。首飾りはもうホーカナに取られちゃったから、私を襲っても無駄なんですよ。
「嘘をつけ」
 亡霊はそう叫んで襲い掛かってきました!亡霊の冷たい手が当たって、しびれが走ります。(技術点−1、体力点−2)
 えー!今度は嘘じゃないですよ。本当なんですってば。信じてください!


死神の使徒  技術点7  体力点7
特徴:君はダメージを受けるたびに、1点多く体力点を減らさねばならない。


 死神の使徒はそんなに強くないですが、私には強敵でした。
 生命力を吸い取られて地面に倒れてしまいます。
 嘘じゃないのに…、嘘じゃないのに…、嘘じゃないのに…。


END


2005年11月09日(水) たけたろうの冒険 ──FF11・死神の首飾り編 その2──

 突然、私は目もくらむような日差しの中に立っていました。
 巨大な岩の割れ目が、正面に見えます。おそらくさっきまでいた地下迷宮の入り口でしょう。
 私は呆然とルビーの首飾りを見つめ、ため息をつきます。
 またしてもとんでもない冒険に巻き込まれたようです。そのくせ報酬はこのルビーの首飾りだけ…。無事に帰ることができたら、ポートブラックサンドで、いくらで売れるのでしょうかね。

 西の方には森が続いています。平野を歩くよりも、気が紛れそうなので、こちらを歩いていくことにします。
 まもなく子連れの狼に出くわしました。平和主義者のたけたろうは、戦いは嫌ですよ。ほら、干し肉をあげますから、これでもお食べなさい。(食料を一つ減らす)ほらほら、やさしい狼さん……かわいい狼さん……きれいな狼さん……善良な狼さん……。
 すると、緑のローブを身にまとい、ヤドリギで出来た冠をかぶった威厳ある男が、現れました。
「わしの名は、ウォードマン。この土地を守護するドルイドだ。わしの友人の白狼に親切にしてくれたことに感謝する。ドルイドの神がお前に幸運をもたらすように」
 ウォードマンは、黄金のリンゴを私にくれました。「このリンゴを食べると素晴らしい疲労回復の効果があり、体力点が4点増やすことができるのだ」って、普通の食料と同じですね。まあ、いいか。感謝して旅を続けることにします。

 道中で寝ているバシリスクに出会ったり、怪しげな女に話し掛けられたりしましたが、なんとか森を抜けて灰色の荒野へと進みました。
 その時、土ぼこりをたてて、20騎ほどの騎馬武者が通りかかりました。近くまでくると、人相まではっきり見えました。どうやら、この人たちは全員女性のようです。
 その中の隊長らしき人が私に呼びかけます。
「おい、怪しい奴め!こんな荒野で1人で何をしているのだ!」
 なにか怖そうな人達なので、ここは盗賊に襲われた隊商の生き残りですと答えておきます。
「ふーん、隊商はどこからきたのだ。たぶん、予知の塔の町からだろうが」
 隊長は1人で納得するように話すので、私は思わずそうですと合図打ちをうってしまいました。とたんに隊長が高笑いをします。
「嘘つきめ!方角が全然違うではないか。お前を逮捕する」
 トホホ。また嘘がばれてしまいました。
 私は武器を取り上げられて(技術点−2)、女兵士の馬に同乗させられてしまいます。

続く


2005年11月08日(火) たけたろうの冒険 ──FF11・死神の首飾り編 その1──

 ここは…どこでしょう?
 私が目を醒ましてあたりを見回すと、もうそこは、いつもの危険で汚いタイタンの世界ではありませんでした。
 いつの間にか白くて美しい城のやぐらの上で、優雅なデザインの長椅子に寝そべっていたのです。空は青空に白い雲が漂い、やわらかな風がやさしくそよいできます。
 つややかな金色の羽を持つ鳥が、美しい声で鳴きながら飛んできて、近くの胸壁に止まりました。
「ようこそいらっしゃいました。たけたろうさん」
 驚いたことにその鳥が人間の声で話し掛けています。私はまだ半ばボケッとしながらも鳥に訊ねてみました。
「わたしはどこにいるのですか」
「ここはあなたの世界から遠く離れたオーブという世界です。そして今、あなたは神の園にいます。ご主人達があなたを待っています。さあ、ついておいでなさい」
 私はなかば夢うつつのまま、飛んでいく金色の鳥について歩いていきます。
 まもなく二人の人物が私を出迎えてくれました。どちらも顔も年齢もはっきりしない、不思議な姿をしています。これがこの世界の神々の姿ということなのでしょうか。二人が口々に私に語りかけます。
「よくぞいらした、運命の騎士よ。今、この世界は重要な危機に見舞われているので、お前を呼んだのだ」
「そう、神々の園にすむ私たちは介入できないことなのです」
「だから、お前を我々の道具として使うことにした。期待を裏切らないでくれたまえよ」
「さあ、あなたをオーブの人間達の世界に降ろすことにしましょう。死神の手におちないように気をつけてね」
 ちょ、ちょっと待って下さい!何を勝手なことを言っているんですか。それに誰の手に落ちるですって?
 私の抗議に耳も貸さずに、その人たちが頷くと私は意識を失いました…。

技術点  7
体力点 14
運点   7
荷物:剣、皮鎧、ツキ薬、食料(10食分)、松明(5本)、火打石


 気が付くと私は、どこかの石造りの地下迷宮の中にいました。
 迷宮のところどころに設置されている松明のおかげで暗くはありませんが、時おり恐ろしげな怪物の咆哮が聞こえてきます。
 そして何人もの人間が走ってくるような足音が聞こえてきました。こっちへ真っ直ぐ向かってきます。
 慌てて反対側の方角へ逃げ出そうとしたら、ドスンドスンと石壁が落ちてきて退路を断たれてしまいました。わけがわからないまま、いきなり大ピンチです。
 やがて私の目の前に、弓をもった女戦士、銀の鎧に身を包んだ屈強な騎士、仮面をかぶった魔法使いらしき人、十字架を首にかけた太った僧侶の四人があらわれました。
「もうすぐあいつらに追いつかれるぞ!ちくしょう、このままでは我々の努力が水の泡だ」
 銀の騎士が叫んでいます。女戦士は私に気がついたようです。
「誰?あなたはこんな邪悪な洞窟でなにをしているの」
 四人の視線がいっせいに、私にそそがれました。
 どうやら危険な人達ではなさそうです。ちょっと格好つけて見ましょうか。
「えっへん、私は悪と戦う為にここに参上したのです!」
 みんなポカンとした表情になりました。
「あなた、たった一人で?ねえ、本当かしら」
 女戦士が僧侶に問い掛けるように振り替えると、なにやら僧侶が呪文を唱えました。
「嘘だ」
 みんなが睨みつけるように、私に近づいてきます。
 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!本当はここの世界の神様に無理矢理、つれてこられたのです。許して下さい!
 私が半べそになって弁解をすると、僧侶がまた呪文を唱えてそれからごにょごにょ相談をし始めました。
 私がそわそわしていると結論が出たのか、四人は再び私に向き直りました。魔法使いが語りかけます。
「どうやらそれは本当のことらしいな。神々が我々の為にそなたを使わせたのだろう。我々は、この世を死の世界へと変貌しようと企む死神と、戦っている十字軍なのだ」
 騎士がルビーに髑髏を掘り込んだ首飾りを、高々とかかげました。
「そして、ついに我々は奴の力の源である、この首飾りを奪うことに成功したのだ!だが、払った犠牲は大きく、十字軍も生き残りは我々四人だけとなった。ここにも怪物どもがほどなく押し寄せてこよう」
「首飾りは、この世の方法では完全に消滅させることはできないの。だけど、別次元の世界、例えばあなたの住んでいた世界にこの首飾りを持っていけば、首飾りの力を死神は利用できなくなる。だからこの首飾りをあなたが持っていって。頼んだわよ」
「ここに金貨10枚があるから、君にあげよう。我々を失望させないでくれよ」
 怪物の咆哮が急に大きくなってきました。女戦士と騎士が、走ってきた方向へ振り向いて剣を構えます。
 ほどなくダークエルフとトロールの群れが、登場してきました。
 魔法使いが火の玉を飛ばし、騎士と女戦士は果敢に剣を振るいます。しかし、多勢に無勢です。いやです。このまま、死にたくないです!
「頼むぞ。我々に代わって使命を果たしてくれ!」
 僧侶が呪文を唱え終わると、私はまたしても意識を失いました。

続く


2005年11月07日(月) たけたろうの冒険 ──FF10・地獄の館編 その7──

 大男のリーダーが合図を向けると、オーヴィルが頷きました。
「よし、では第一問。ダ行のつく言葉で、この屋敷に関係ある言葉をいえ」
 ダ行?ダ、ヂ、ヅ、デ、ドのどれかがつく言葉ですか?
 ああ、パニックになってわかりません!なんでもいいから思いつた事を答えましょう!
「答えはダークです」
「そりゃ、俺の名前じゃねえか!さっきリーダーが言ったのを聞いただけだろうが!」
 手下の1人が憤慨して、伸張台のハンドルを回します。ギャァァァ!痛いです!体力点が1点減りました!
「じゃ、第ニ問。ア行、いや、これは多いな。じゃあ、アのつく言葉」
 アのつく言葉…。そういえば意味はわかりませんが、窓ガラスに謎のメッセージがありましたね。
「答えはアバッドンです」
「第三問は、カ行だ」
「クリスナイフ!」
「第四問、マ行」
「モルダナ!」
「これが最後だ。サ行を言ってみろ」
「…思いつきません。ギャァァァァ!痛い!やめてやめて!」(体力点を1減らす)

「そこまでだ、オーヴィル。もうやめろ」
 大男のリーダーが手下を静止すると、私を伸張台から解放してくれました。
「ご無礼をしました。あなたがご主人様のご友人とは知りませんでした。どうかお許しを。道に迷われたと言っていましたね」
 ホッ、どうやら信用してもらえたようです。一階へあがる道を聞くと、私は急いで拷問部屋を出てその場から離れます。

 一階に戻ると、適当な部屋に飛び込みました。ここはなんの変哲もない、ただ大きな鏡のある接客室。
 いや、変です。私の姿が鏡に映っていません。手を伸ばすと手が鏡の中に吸い込まれます。きょ、恐怖点が1点増えてしまいましたよ!拷問部屋の方が怖かったのに、なんでこんなところで増えるのですか!
 そのとき外から人の気配がしてきます。どうやらこの部屋に入ってきそうです。 出来れば戦いたくないので、ここは鏡の中に逃げ込んだ方が得策と思います。
 意を決して鏡の中に踏み込みますが、鏡の反対側も薄暗いものの今までの屋敷の中と様子が変わりません。
 通路を進んでいくと、いつの間にか差し掛かった階段で、足を滑らせて転がり落ちてしまいました。(体力点を3点引く)
 イタタ、体力がもう半分しか残ってないですよ。

 転がり落ちた先はトンネルのようになっていて、前方にかすかな明かりが見えます。歩いていくと、静かな詠唱のような何人もの声がかすかに聞こえてきました。
 唾を呑み込んでからゆっくり近づくと、大きな地下ホールに抜け出しました。
 ホール中央に祭壇があって、ヤギ頭の仮面をした集団がなにかの儀式をしているようです。祭壇ではさっき地下牢に閉じ込められていた、若い女が縛り付けられていて今にも生贄として短剣を突き立てられそうになっているではありませんか。
 ここでの選択肢は3つです。

 1、儀式をみまもる。
 2、出口をさがす。
 3、若い娘を助ける。

 考えるまでもなく、出口を探しましょう。自分の命だって危ないのに、助けにいく余裕なんてないですもん。
 前方に別の通路が見えたので、そろそろとホールの端をほふく前身で近づいていきます。
「何者だ!」
 いきなりの大声におそるおそる振り返る私。
 なんの因果か、ヤギ頭の1人がこちらを振り返って見ています。
 すぐに全員が振り向いて、こちらに近づいてきます。
「ケルナー卿に差し出さねば…」
「ちょうどいい、次の儀式の生贄に…」
「ああ、喉をかき斬ったらどんなに血がでるだろう…」
 いや、皆さん。気を確かに。私みたいなつまらない人間なんて、生贄の価値もないですよ。

 だから、お願い。

 見逃して、ね。ね。

 ね。ね。

 …。

 ギィャャァァァァァァァァア!!!!!


END


2005年11月06日(日) たけたろうの冒険 ──FF10・地獄の館編 その6──

 ここは地下室の一室みたいです。部屋を出ようとすると、足をひきずるようは物音が外から聞こえてきます。
 干草の中に隠れていると、さきほど寝室に飲み物をもってきた、あの背中の曲がった醜い小男がやってきたではありませんか。
 今は武器ももっているのでちょっと大胆になって、声をかけてみます。
 小男は最初はうろたえていましたが、丁寧に話しかけたうえ、ブランデーを少し分けてあげると、口がなめらかになって秘密の小部屋の合言葉のヒントを少し教えてもらいました。でも「この屋敷そのもののような恐ろしい言葉」としか言わず、なんだか曖昧です。

 小男が立ち去った後、通路に出て扉を開けますと、そこは地下牢でした。牢が4つあって、そのうち3つには1人ずつ人間が閉じ込められていました。ブルル、私も捕まったらここに閉じ込められるのでしょうか。
 年若い少女が「助けて!屋敷にきたらいきなり閉じ込められたの!」といえば、隣の威勢のいい若者は「てやんでぇ、けったいな黒魔術の生贄になるなんて真っ平ごめんだぜ。頼む。ひと思いにあんたが俺を殺してくれよ」と言います。ハゲ頭の中年だけは黙っているので声をかけてみると「お前にわれわれを助けることはできぬ。むろん、ここの主を殺すことができれば別だが、それも難しいだろう。クリスナイフを手に入れ、赤い部屋で決着をつける必要があるからな。時間を無駄にするな」といってやっぱり黙ってしまいました。忠告どおりすぐにここを立ち去ることにします。
 赤い部屋ですか。そういえばこの館にきたとき、子羊の肉を食べさせてもらった食堂に、赤い壁紙がついていましたね。少しずつヒントが出てきましたね。

 さて、通路を進みます。なにげなく次の扉を開けると、仰天しました!ここは拷問部屋だったのです。トゲトゲのついた拷問器具や、沢山の檻がところせましと並んでいます。さらに悪いことに、ここには屋敷の住民まで何人もいたのです。
 その中でもリーダーらしい眼帯をした大男が、鞭をピシィと鳴らしながら、私を見てドラ声をあげます。
「見かけない顔だな。おまえは侵入者か。どうやら俺たちの慰み者になりにきたらしいな」
「いえいえいえいえいえいえいえいえいえいえ、私は伯爵様の友人です。怪しい人じゃないですよ」
 私はそういって強張った顔でなんとか笑顔を作って、頭をブンブン振りました。
「友人だと?俺はご主人様の友人は全員知っているはずだが」
「わ、わ、わ、私は今日始めて伯爵にお呼ばれしたんですよ。だから道に迷っちゃって」
「疑わしいな。しかし、お前が友人でないという確証もないし…。よし、ダークとオーヴィル!こちらのご友人を縛り付けろ!」
 私は逃げ出そうとしましたが、呼ばれた手下達がすかさず私を捕まえて、伸張台にしばりつけました。大男はニタリと笑いかけます。
「なーに。ちょっとしたゲームをしてもらうだけさ。今からオーヴィルが、五十音のうちのある行をいくつか言う。その音から、この屋敷に関する言葉を答えればそれでいい。本当にご主人様の友人なら簡単に答えられるだろう?」
 な、なにかとんでもないことになってきましたよ!命をかけたゲームなんて、真っ平ですけど、またしても選択の余地がないようです。

続く


2005年11月05日(土) たけたろうの冒険 ──FF10・地獄の館編 その5──

 玄関の傍の扉を開けますと、ここは始めに通された客間でした。暖炉の火は消えかかっていましたが、部屋はまだ十分に暖かくて快適です。
 記憶を頼りにグラスとデカンターを引っ張り出して、中身のブランデーをすすってみます。うまい!体力点が3増えましたよ!これで恐怖点も減らしてくれたら最高なんですけど。
 さて、まだまだこの部屋にはいろいろありそうです。
 まずは部屋の片隅から空っぽのポケット瓶を発見したので、ブランデーをそそいで持っていくことにします。
 次に暖炉のうえに置いてあった手紙を発見。中身を見てみるとプラヴィーミ伯爵という人物がドラマー伯爵にあてた文書みたいです。

…良き友として忠告すると、君は秘密の隠れ部屋の合言葉を変えて用心したほうがいい…

 ふむふむ、秘密の隠れ部屋があるのですか。そこにクリス・ナイフがある可能性はありそうですね。十分に手紙の内容を覚えてから元通りに戻します。
 そのとき暖炉の上にある小さな彫刻の傍に、何かのスイッチがあるのに気づきました。ひょっとしてこれが、秘密の隠れ部屋に行くスイッチかな?
 悩んでいるうちに、暖炉の異常に気づくのが遅れました。アチチ!さっきまで消えかかった暖炉の中の炎が、激しく燃え上がっていますよ!私の服まで焦げかかっているじゃありませんか!
 目をこらすと炎で作られた小さな人影が2体、暖炉の傍で踊り狂っているのが見えます。火の精霊のようです。
 思わず私が後ずさりをすると、火の精霊達はじりじりと近づいてきて、たちまち窓際まで追い詰められます。
 しかし今度の私は冷静ですよ。窓際に置いてあった観葉植物に目をつけていたのです。
 火の精霊達が近づいたところで大きな植木鉢を倒してやると、土くれがかぶさった火の精霊は消滅してしまいました。やったね。

 当面の危険がさったので、暖炉のスイッチを押してみることにします。
 急に床の感覚がなくなって体が地下に落ちていきます。落とし穴だったみたいです!
 幸い落下したのは干草の山だったうえ、運試しに成功したので、怪我もしませんでしたが、恐怖点がさらに1増えてしまいます。
 ううっ、あと恐怖点が3点増えたらショック死しちゃいますよ。

続く


2005年11月04日(金) たけたろうの冒険 ──FF10・地獄の館編 その4──

 もどる途中で、理科室みたいな<アザツェル>の部屋にもう一度立ち寄って、引き出しの中を捜してみるとナイフが何本も出てきました。
 使い勝手の良さそうなナイフを一本選び出します。これで武器が手に入り、なんとか原技術点で戦うことができそうです。

 部屋を出てさっき自分が閉じ込めれた部屋を通り過ぎると、そのまま反対の廊下へと歩き続けます。今度は「バルサス」と名前のついた扉が見えました。
 バルサス…、あのバルサスの要塞での冒険を思い出しますね。
 あのとき私は、柳谷の住民を救うために、颯爽と敵の本拠地に単身乗り込んだのですよ。そして悪の魔法使いを相手に凄まじい魔法合戦の末に奴を追い詰めたうえ、とっさの機転で日光を浴びせて倒したのでした。我ながら格好良かったなぁ、てへっ。(2005年05月08日の冒険記録日誌を参照のこと)
 懐かしさにかられて、ちょっと扉を開けて中に入ってみますと。木箱と奇妙に膨らんだカーテン以外に何にもない部屋でした。部屋に入ると…

バタン      ヒィ!

 お、大きな音をたてて扉が閉まってしまいましたよ。も、もしかして閉じ込められてないですよね。
 それに膨らんだカーテンがなんとも怪しいです。まるでカーテン生地の下で誰かが隠れんぼでもしているかのようですよ。
 ゴクリと息を整えるとカーテンに近づきます。気のせいなのか謎の膨らみからは、腐ったような嫌な匂いが少しします。念の為にナイフを構えて、恐る恐るカーテンの生地を少しずつめくっていきますと。

 がおぉぉぉ    ギャ!(恐怖点+2)

 カーテンから腐った死体が登場してきました。死んでいるくせに腐乱した体でこっちに近づいてきます。ゾンビです!やめて!こっちにこないで!

ゾンビー 技術点7 体力点6

 無我夢中で、ナイフを振り回しているうちに、ゾンビはゆっくりと床に崩れ落ちました。私も安堵のあまり床に崩れ落ち、戦いで受けた傷を改めます。さいわいにも体力は減っていません。どうもさっきのレモンジュースに一時的な治癒効果があったようです。
 木箱の中からは鍵が出てきたので、それを使って扉を開けて廊下に戻ります。名前のない扉を開け、廊下を突き当りまで進みした。鉄格子がはめられた窓に「アバッドンにモルダナが」という謎の落書きがあったので覚えてから元の廊下まで引き返します。
 続いて、一階に降りる階段までたどり着きましたので、降りてみます。
 一階のホールを歩くと、目の前にこの館の巨大な玄関扉が見えました。目の前まで近づいてゴクンと唾を飲み込んでから、扉を見つめます。

───この扉から館を出れば、簡単に脱出できますよね…。

 ハッ、と気を取り直して頭をぶんぶんと振り回します。
 駄目です駄目です!こんな簡単に助かるのは不自然すぎです。絶対になにかあるに決まっています!急がば回れです。
 ぐっと我慢して誘惑を退けた私は、一階の部屋を捜索することにしました。

続く


2005年11月03日(木) たけたろうの冒険 ──FF10・地獄の館編 その3──

 そろそろと右手側に廊下を進んでいきますと、途中で扉にゆき当たりました。
 扉には<アザツェル>と書かれた表札がかかっています。そっと覗きこむと、安心したことに誰もいません。
 でも骸骨の標本がおいてあったり、ガラスの試験管が転がっていたり、望遠鏡が設置してあったり、まるで学校の理科室のようですね。
 好奇心には勝てません。少しだけお邪魔させてもらいますよ〜。
 中身の入っている試験管に興味を出てきました。何本かの試験管の中から黄色の液体を選んで飲んでみると、レモンジュースのような味がしました。ちょっとスッキリしたところで、ギクッとします。部屋の外から足音と人の話し声が聞こえてきたのです!慌てて物陰に隠れましたが、思わず手の先を口に咥えながらガチガチと震えてしまいます。祈りも虚しく足音は部屋の扉の前で止まりました。絶体絶命!
「ご主人さまの許可を得た方がよくはないか?」
「そうだな。それにランプの明かりも用意した方がよさそうだ」
 安心したことに、謎の住民達は扉を開けずにもとの方へ廊下を引き返していったのです。
 完全に足音が消えるまで待って、そぉっと彼らと反対側の方向へ進みます。

 廊下は頑丈な木の扉が設置しるところで、行き止まりになっていました。<アポリヨン>と表札がかかっています。
 うーん、どうしましょうか。ここで引き返してさっきの住民と鉢合わせになるもの嫌ですしねぇ。
 そのとき、突然廊下にかかっていた壁掛けがガタガタ揺れはじめました。
 キャッ!と叫びそうな衝動を、両手で口を塞いで必死に押し殺します。おちつけおちつけ、ただの風のしわざですよ。怖がることなんかないじゃないですか。
 気を取り直して視線を扉に戻すと、目の前に白い霞のような女性の幽霊が立っています。
 ちょ、ちょっと、おしっこが少し漏れちゃったじゃないですかぁぁぁぁわわあわわわわわわわ。恐怖点も1点ふえちまったですよぉぉおおお。
「落ち着いて。あなたのためにもすぐに聞いてもらいことがあるの。さあ、早く部屋に入ってちょうだい」
 幽霊の女の人はそういうと、すぅ、と扉の中に吸い込まれていきました。
 意外に冷静な幽霊の声に、気を取り直して部屋に入ることにしました。

「あなたがここへ来たのは偶然ではありません」
 彼女は私は部屋のベットに腰掛けさせると話し始めました。
「この館の主人はドラマーの伯爵、ケルナーという黒僧。黒ミサを取り仕切る邪悪な者なのです。あなたも遅かれ早かれ悪魔への生贄にされることでしょう。今晩も彼らは、何も知らずにこの地を訪ねた美しい乙女を捕らえ、生贄にしようとしています」
 あ、あ、悪魔の生贄ってなんですか、善良な小市民な私がなぜこんな目に、ますます早く逃げなきゃとんでもないことに
「こんなことは止めなくてはいけません!」
 話しを聞け!と言わんばかりに彼女は大声になり、私はしゅんとうなだれます。
「その方法はクリス・ナイフを見つけるのです。クリス・ナイフだけが、ケルナーを倒す唯一の武器となるのです。そのナイフの場所は…いけない!逃げなさい!」
 獰猛そうな犬が二匹、どこからかあらわれて彼女に飛び掛ってきました。よく見ると犬達の体も透けています。おそらく彼女と同じ幽霊なのでしょう。
 彼女が犬達に噛みさかれて徐々に姿が消えていきました。最後まで見届ける前に部屋を飛び出してバタンと扉を閉め、大きく深呼吸をして息を整えます。
 ここでの選択肢は「彼女の頼みを聞いて、手助けしようと廊下に戻るか」と「まずこの館から逃げ出すことを考えるか」の2つです。
 考えるまでもなく、真っ先にこんな所から逃げ出したいです!本音は!でも今までの経験上、きっとそんなことをしても、うまく行かないのはわかっています。こうなったら先にクリス・ナイフを探すしかありません。
 泣く泣く廊下に戻り、さっきの部屋の方へ向かって引き返します。
 くすん。ケルナーより、真夜中に私を呼び出した山口プリンさんの方が憎いです…。

続く


2005年11月02日(水) たけたろうの冒険 ──FF10・地獄の館編 その2──

 しばらくして。
 なんとなく寝苦しくなった私は、静まり返った部屋のベットの上でガバッと身を起こしました。
 窓を見れば外はまだ真っ黒です。まだ時間はたっていないようですが、今何時でしょうか。
 時計を探そうと部屋を見渡すと、ベットの脇の小さなテーブルに飲み物が置いてありました。あれれ?寝る前はなかったのですがね。さっきの執事がもってきてくれたのでしょうか。
 でも、今は飲み物よりトイレに行きたいです。
 部屋を開けてトイレを探そうとしましたが、扉には鍵が掛かっていました。それも外側からです。これじゃあ、出られないじゃないですか!おしっこがもれちゃいますよ!
 助走をつけて扉に体当たりをしてみましたが、扉はガタガタ震えるだけでびくともしません。
 イタタタタ!肩を傷めて体力が2点も減っちゃったじゃないですか!どうなっているんですか、この屋敷は……んっ、足音が聞こえてきます。こっちに向かってきますね。
 まずいです!真夜中に大きな音をたてたから怒られるかも!

 私はベットにもぐりこんで寝たふりをすることにしました。
 鍵が開く音がして、誰かが部屋に入ってきました。
 息を詰めたまま、そーーーっと薄目で見てみると、背中の曲がった醜い小男が足をひきずるようにして歩いてきます。男は飲み物を入れたグラスをテーブルに置くと、また部屋を出て行こうとします。
 ここでの選択肢は「ベットから起きて男を攻撃する」と「相手が去るまで待って飲み物を飲む」の2つ。
 武器のもっていない今の私の技術点はたったの4。相手が背中の曲がった小男だろうが、戦えば簡単に負けてしまいそうです。でもだからと言って、得体のしれない飲み物を飲むのも嫌ですねぇ。どうしましょうか。うーん。
 悩んでいるうちに、小男は部屋を出て鍵をかけて行ってしまいました。こうなったら、飲み物を飲むしかありません。飲み物は砂糖水のような味がしました。一気に飲み干してベットに戻ります。
 ふーーっ、なんだか気疲れしました。なんだか眠たいです。頭がふらふらします。部屋がグラグラします。これはどうも一服盛られたみたい…。意識が…薄れる……。

 目がさめると、私は両手両足をしばられて部屋の中に転がっていました。周囲には誰もいません。
 なんなのですか!この屋敷は!
 こんな所にこれ以上いられません。もう嵐で濡れてもいいから、ここの住民が戻ってこないうちに屋敷から脱出しなければ、まずいことになりそうです。
 芋虫のように窓際まではいずって行くと、窓を叩き割ります。ガラスの割れる音は、うまい具合に外の嵐にかき消されたようです。左手首に切り傷を負ったものの(体力点−2)、割れたガラス片を使って、なんとか手足を縛っている紐を断ち切ることに成功しました。
 立ち上がって手足をもんで血の巡りをよくながら、脱出方法を考えます。ここは二階なので窓から飛び出るのは難しそうです。扉に近づいてそっとノブを回してみると、驚いたことに扉が開きました。
 人を縛っておきながら、その後はほったらかしのうえ扉に鍵もかけていないとは、どうもこの住民の意図がよくかりませんね。
 廊下の方も誰もいないようですので、そっと進んでいきます。1階へ降りる階段か、武器を見つけ出したいところです。

続く


2005年11月01日(火) たけたろうの冒険 ──FF10・地獄の館編 その1──

 嵐の夜、私は人里離れた山道を車で走っていました。まったく、山口プリンさんはいつも急に呼びつけるんだから。ぶつぶつ。
 おまけにさっきから見覚えのない道が続いています。1時間程前に通り過ぎたわかれ道で、白髪のお爺さんに道を尋ねたのですが間違っていたようです。お爺さん、ボケていたのかな。それともからかわれたのかな。思い起こえば、なにかイタズラっぽく笑っていたような気もします。
 そのとき、視界に急に人影が入ったかと思うと。フロントガラスにせまってきました。
「危ない!」
 私は急いで車のハンドルをきりますが間に合いません!凄まじい衝撃とともに車は停止しました。
 ハンドルを握ったまま、体が硬直しています。恐る恐る目を開けると、視界が斜めに傾いています。車は路肩の溝に落っこちたようです。幸い怪我はどこにもありません。
 我に返ると急いで車を出て、あたりを見回しますが誰もいません。さっきは確かに誰をはねてしまった手ごたえがあったのに。人影の特徴までくっきり覚えています。たしか白髪のお爺さんの・・・

 ぶるる!そんな馬鹿な!
 とりあえず車内に戻って考え込みます。きっと運転疲れで頭が混乱しているのです。車のエンジンを動かそうとしましたが、車はうんともすんとも動きません。
 携帯電話なんて気の効いたものは持っていないですし、ここは町から相当に離れています。外は豪雨。もう泣きそうになりながら、あたりを見回すと、少し先の家の明かりが灯っているのに気がつきました。
 電話でも貸してもらおうと、私はレインコートを着て、その家に向かいます。特に所持品はもっていません。


技術点     7
体力点    14
運点      7
恐怖限界点  7
*武器もないので、戦闘時は−3のペナルティ。
*恐怖点は0からスタート。限界点を超えるとショック死するシステム。


 家は少々古びていましたが大きな立派な屋敷です。なんとなく気圧されて息をのんだあと、私は玄関の呼鈴を鳴らしました。
 やがて執事が現れました。事情を話すと応接間に通してくたうえ、屋敷のご主人(ドラマー伯爵と名のっていました)が、食事を出して私をもてなしてくれました。
「赤ワインと、子羊の肉はお気に召しましたかな」
 夢中で食事を食べている私にドラマー伯爵が聞いてきました。こくこくと急いで頷くと、残ったご馳走をたいらげにかかります。ズブ練れになっていたさっきまでとは地獄と天国の差です。
 それから電話を借りなくちゃ。さっき部屋を見回したかぎりでは見つからなかったのですが、どこにあるか聞いてみましょう。
「でふんわをかふいてほぶいのでぐが」
「口の中のものを食べ終わってから話してくれたまえ。電話かね?あいにくこの嵐で電話も不通になっているので、今夜は我が家でくつろいだらいい。朝になったら誰か修理屋まで使いを出させましょう」
 ドラマー伯爵はそういって、微笑んでくれます。でも威厳のある顔立ちなので重々しい表情ですね。
 最後に食後のコーヒーと果物とブランデーを食べて飲み終わると、執事がベットのある部屋へと私を案内してくれました。疲れていたのでぐっすり眠ることにします。


続く


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