ぼくたちは世界から忘れ去られているんだ

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2002年08月29日(木) グッドバイで終わらせて
最近抽象的な話ばかりしてしまうんだ。
いけないな。
本当はもっと、綺麗な花の話とかがしたいんだわたしは。
それなのに上手にできないんだ。

すぐに生きるとか死ぬとかそんなことばかり考えてしまう。
それがよくないことかどうかはわからないけれど、
なんだか泣けてくるよ。

順番があるんだ。
一番は花。二番は鳥。三番目が蝶で四番目がわたし。
その順番を守らないといけないんだ。
守らないとどうなるんだかはわからないけれど。

好きだとかきらいだとかそういう話をしてください。

2002年08月27日(火) あたしと鴉と花とハイホー




 鴉が歌う。



 へたくそだな、とあたしは呟いて、君の教えてくれたあの旋律を乾燥しきった唇で奏でる。
 鴉はまだ歌っている。
 あの旋律ははるか遠くにとんでいってしまい、あたしは歌えなくなる。いつだってそうだ。美しいメロディはすぐにどこかへ飛んでいってしまい、鴉の歌だけが残されるんだ。でもそれでもいいのかもしれない。そう思えるのはあたしが鴉じゃないから。

 要約をするというのは、難しいね。なかなか君の言っていることを要約できない。君の言葉はばらばらになって、土の上に落ち、そして芽が出て花が咲く。
 無理をいうとすれば、その花をすべてつみとってしまいたい。いや、そんなの無理にきまっている。だって君の花にはとげが無数についている。


 荊の道を走りながら、わたしはハイホーを歌っていた。
 全然楽しくなんかないのに。ハイホーの旋律だけが白々しく陽気で。



 ハイホー

2002年08月26日(月) 蝉、くうを切ってどこまでも
 たいして意味は無いよ、と君が言う。
 そうか、意味なんて無いのか。わたしは安心する。それはまるで沖に漂う船のように。
 わたしの正体をあなたは知っていますか?
 知らないでしょう。
 わたしは知っているけれど、あなたには教えてあげません。
 教えたらあなたはきっとわたしを魔法で消してしまうでしょう。

 わたしの正体は……。

 知りたくなんてないよね、わたしが呟くと、あなたは珍しく笑って、そうだね、とわたしを励ます。

 わたしは蝉になりたい。
 いや、嘘だ。蝉なんかいやだ。

 たぶんわたし以外の何になったとしても、わたしはわたしが嫌いでしょうがないんだろう。

 涙を流しながらわたしがやつあたりをすると、母は困ったような顔をして、そうね、と、呟いた。

 わたし、とわたしがひらがなで書く理由はなんですか?

 教えてください。

 わたしは何故わたしのことなんか喋らなければならないんでしょう。

 わたしはわたしが嫌いだというのに、自分の話ばかりしてる。

 愚かだな、と、角の生えた人が罵った。
 かわいそうに、と、尻尾の生えた人が慈しんだ。


 それでもわたしはわたしのまま。

2002年08月23日(金) ヘイボーイヘイガール
まるで世界にたった一つの本当の愛のように、わたしたちは手をつないでいた。

手を離すための握手。さようならの意味をこめて。


今特急の中です。携帯電話を操作して、わたしの思いをあなたに届けようと、わたしは必死になっています。


わたしの思いは、あなたに伝わっているのでしょうか。


伝わらなくてもいいのかもしれないけど、それじゃあダメなんだよ。


わたしたちには親指があるでしょ?


おはよう、と奴は伝えた。わたしのココロ、ゆるやかに。


わたしココにいる。それだけが確で。

2002年08月16日(金) 八月に生まれる子供
 わたしはそれほど快適でないソファに腰掛けて、幸福の樹の葉を毟っていた。

 わたしは幸福という言葉をあまり使わない。
 だって、言っても言っても遠い言葉だから。

 キャベツを食べる。食べる食べる食べる。
 食物繊維がわたしを強くするのだと思う。
 もっと強くなりたい。

 あんたは弱くなんてないよ、と、彼女が言った。
「卑怯なだけでしょ」と。
 そう、わたしは卑怯なのです。

 幸福の樹は、どんどんみすぼらしくなっていく。

 わたしも、そうだわ、と、静かに思う。

2002年08月13日(火) 三つ数えろ
いちにいさん

さあ消えましょう

さんにちいち

また現れて

いちにいさん

ぐるりとまわって

さんにいいちで

さようなら


さようなら





Give it

2002年08月12日(月) 検索マシーンよ教えて
死にたいをキーワードに検索した結果
約 51900 件のページが見つかりました。








わたしもそのなかにはいっているのでしょうか。
死にたい、と、思いながらも、わたしは生きているのです。
生きることが大事だよ、と、誰かがいいました。
誰かはそういったあと、姿を消してしまいました。
わたしは悲しくなって、一人称あたしで文を書きなぐりました。
それを誉めた人がいました。
それを誉めた人は、何時の間にかあたしの敵対者となりました。

そんな毎日です。


論文を書きなさい、と、目と口の大きな女がいいました。
わたしは俯きながら、はい、と、生返事をしました。
女はえらそうな顔で、頷きました。

そんな毎日です。

ふと、消えたくなりました。

そんな毎日です。

2002年08月10日(土) どうしようもない暗闇の中で
 僕らはまるでたった今生まれた愛のように、丸くなっていた。

 それでもいいのよ、と、鷽が言った。

 うそつき、と、きつつきが返した。

 僕に必要なのは、愛じゃなくてことばだよ。
 全てを失った今、煌々と輝き続ける愛の歌だよ。

 さようなら、と、彼女は云った。

 僕は、寂しい、と、声に出して云った。

 するとすこし楽になった気がして、僕はまた丸まった。

 どうしようもない理不尽な出来事のように。

2002年08月07日(水) 僕らは与えあって
 名前を知られたら死んでしまう花

 顔をみられたら消えてしまうおひめさま

 囲まれて暮らしていたわたしの、わたしの、わたしの、夕べの歌。

 苦しいぐらいにわたしたちは幼かった。

 こうして独りの部屋で、パーソナルコンピュータに向かっていると、時折、ふと、消えてしまいたくなる。
 風にのって、ふと。

「あたしに自殺できるような勇気があると思う?」

 ないよ、わたしにも。

 どうせわたしはだらだらと生きるのだと思う。


 それがいいことなのかどうかはわからないけれどね。










        Give it

2002年08月06日(火) 夜毎に震えてた
ああどうしよう
明日がやってくる。

恐いのはそれだけです。

ほかはなんにも恐くない。

ただ、明日がやってくるのが、
何よりも恐くて。

それじゃあさようなら、で始まる文章を書いてください。

あたしのために。





あたしだけのために。




   Give it to me
   僕におくれよ

2002年08月05日(月) 砂のお城
あたしの友達に、どうしてもその声を好きになれない人がいるんだ。
その子のことは好きだし、いい奴だと思うけど、あたしはその声を聞くたんびに、内臓全部取り出して、引っ掻き回したくなる。

電話で奴の声を聞くのは、初めてだった。
あれ、あいつ、こんな声してたんだっけ。
それぐらいの違和感。
やっぱり携帯電話はダメだね、と、奴が言う。
それを聞きながらあたしは曖昧に相槌をうつ。

あたしの書く文章を、好きだ、と、いってくれた人がいた。
その人はあたしの声が好きだろうか。
嫌いだろうか。
嫌いなら何故だろうか。

こんなにも、世界は美しいのに。

彼女、いや、彼、いや、自分、いや、他人、が、云った。

こんなにも、世界は美しいのに。


あたしはその声を聞いて、体を全部うらっかえして、干してしまいたいと、思った。

2002年08月04日(日) スパゲッティ苦痛
マンションの最上階
見下ろせば、ほら、闇が

微笑むよまるで友人のように
歌いかけるようたうたいのように

ホーム、ほら、電車が来る
一二の三で大丈夫

久しぶりの人と出会いたい人と

さよならの人と
これからの人と


2002年08月03日(土) 絶望!!!!!!
暗い闇がやってきた。

あたしを包みに。
くるみに。
まるでやさしい、絶対安全毛布のように、あたしをくるむ闇は、果てしなくダーク。

ダーク、ダーク、ダーク。

逃げられないんだね。

2002年08月02日(金) 本当にごめんなさい。まだ生きてます。
ここはあたしの場所だよ?

ねえ、入ってこないで。

助けて助けて助けて。

ねえ、入ってこないで。

自分がここをつくった、みたいな顔しないで。

死んじまえ、って言えばいいんですか?



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